コメント
家族それぞれが楽しく快適に暮らせる、遊び心と機能性の詰まった縦長の住宅
リフォーム会社を営むオーナーは、ご家族と住む快適な住宅を新しく建てるべく、Houzzで好みの専門家を検索。プロジェクト写真を見て惹かれた建築家と、遊び心満載な住まいを完成させました。

リフォーム会社を営むオーナーは、もともとお住まいだった大阪府大阪市内に、奥様と2人の小さいお子さんと一緒に、快適に過ごせる家を新築すべく、希望に合う土地を探していました。
購入することに決めた土地は、敷地面積195.03㎡と十分な広さがあったものの、縦に長い、やや珍しい形でした。オーナーはこの敷地を生かした住宅をつくってくれる建築家をHouzzを使って探した末に、過去のプロジェクトの事例写真を見て惹かれた、えぬぷらす一級建築士事務所の村上千賀子さんに依頼することを決めました。
購入することに決めた土地は、敷地面積195.03㎡と十分な広さがあったものの、縦に長い、やや珍しい形でした。オーナーはこの敷地を生かした住宅をつくってくれる建築家をHouzzを使って探した末に、過去のプロジェクトの事例写真を見て惹かれた、えぬぷらす一級建築士事務所の村上千賀子さんに依頼することを決めました。
どんなHouzz?
住まい手:オーナーご夫妻と2人のお子さん(9歳、5歳)
所在地:大阪府大阪市住吉区
構造:木造2階建て
敷地面積:195.03㎡
延べ床面積:184.8㎡
設計:えぬぷらす一級建築士事務所(村上千賀子)
竣工年月:2021年5月
住まい手:オーナーご夫妻と2人のお子さん(9歳、5歳)
所在地:大阪府大阪市住吉区
構造:木造2階建て
敷地面積:195.03㎡
延べ床面積:184.8㎡
設計:えぬぷらす一級建築士事務所(村上千賀子)
竣工年月:2021年5月
「オーナー様から最初にHouzzを通じてご連絡いただいた際、『この敷地だったら、どんなことができますか?』とお尋ねいただいたんです」と村上さんは振り返ります。
「いくつかの設計案を提案させていただきましたが、最終的に決定したのが、LDKや浴室などの主要な空間を2階に配置し、1階の大部分をガレージに充てるというこの案でした」
「いくつかの設計案を提案させていただきましたが、最終的に決定したのが、LDKや浴室などの主要な空間を2階に配置し、1階の大部分をガレージに充てるというこの案でした」
ガレージには普段、オーナー所有の2台の車と1台のバイクが駐車されていますが、来客時にはもう1台駐車することも可能です。
風合いの異なるグレーのタイルが貼られたガレージと、スギ板張りのバルコニーが、住まいの外観にスタイリッシュな印象を与えています。
他のガレージ画像をもっと見る
風合いの異なるグレーのタイルが貼られたガレージと、スギ板張りのバルコニーが、住まいの外観にスタイリッシュな印象を与えています。
他のガレージ画像をもっと見る
住まいのフローリングには、無垢のミャンマーチークを採用。玄関にだけ、名栗加工のものを選んだのは、オーナーのこだわりだそう。
「扉を開けて玄関を開けたとき、『帰ってきたぞ』という気持ちになれるよう、玄関の床にだけ変化をもたせたんです」とオーナーは話します。
スプーンで彫られたような表情の床は上品なだけでなく、裸足で歩いた際の踏み心地も抜群です。
「扉を開けて玄関を開けたとき、『帰ってきたぞ』という気持ちになれるよう、玄関の床にだけ変化をもたせたんです」とオーナーは話します。
スプーンで彫られたような表情の床は上品なだけでなく、裸足で歩いた際の踏み心地も抜群です。
玄関から廊下へ渡ると、ご家族の寝室があります。キングサイズの大きなベッドが置かれた寝室は、なんといっても、猿とヤシの木模様のユニークなアクセントウォールが印象的。これは輸入壁紙販売店のWALPAで、オーナー自ら見つけたものだそう。「どこでも見たことのないような壁紙を使ってみたいと思ったんです」とオーナーは振り返ります。
「おもしろい柄の壁紙ですが、色彩が落ち着いているからか、不思議とこの部屋によく馴染んでいますよね」と村上さん。たしかに、梁見せ天井や無垢の床など、自然のあたたかみを感じられるこの部屋に、リゾート感満載の壁紙はよく似合っています。
「おもしろい柄の壁紙ですが、色彩が落ち着いているからか、不思議とこの部屋によく馴染んでいますよね」と村上さん。たしかに、梁見せ天井や無垢の床など、自然のあたたかみを感じられるこの部屋に、リゾート感満載の壁紙はよく似合っています。
寝室の正面には、小さな中庭があります。
廊下とトレーニングルーム、子ども部屋の3方面からアクセス可能な中庭は、屋外からの光を屋内へ取り込む光庭としても活躍しています。
日本の家のトレーニングルームの写真をもっと見る
廊下とトレーニングルーム、子ども部屋の3方面からアクセス可能な中庭は、屋外からの光を屋内へ取り込む光庭としても活躍しています。
日本の家のトレーニングルームの写真をもっと見る
中庭を眺めながら奥に進むと、そこにはカラフルなアスレチックを備えた子ども部屋が。こちらは今回の住まいと、ひとつ前の住まいの階段を制作したカツデンアーキテック株式会社からの提案だったそう。
「子どもたちが遊びたい盛りなので、もともと『子ども部屋にうんていをつけたい』と相談していたんです。そうしたら、うんていのようにもボルダリングのようにも楽しめる『Athletic Series(アスレチックシリーズ)』というのがあると提案していただいて、採用することにしました」とオーナーは振り返ります。
「子どもたちが遊びたい盛りなので、もともと『子ども部屋にうんていをつけたい』と相談していたんです。そうしたら、うんていのようにもボルダリングのようにも楽しめる『Athletic Series(アスレチックシリーズ)』というのがあると提案していただいて、採用することにしました」とオーナーは振り返ります。
子ども部屋は吹き抜けとなっており、アスレチックを利用して2階へアクセス可能。1階は9帖、2階は吹き抜け部分をのぞいて7帖のスペースがあり、将来的には、遊び以外の用途でも使用する予定だそうです。
「今は家族みんなで一緒に寝室で寝ていますが、年齢が大きくなってくるとだんだん難しくなってくるので、この子ども部屋で寝てもらうようになってもいいかな、と思っています」とオーナー。
「今は家族みんなで一緒に寝室で寝ていますが、年齢が大きくなってくるとだんだん難しくなってくるので、この子ども部屋で寝てもらうようになってもいいかな、と思っています」とオーナー。
ダイニングからキッチンを望む
2階には、45帖の広々としたLDKと、洗面室兼脱衣室、浴室などの主要な空間がまとめられています。
キッチンは、韓国発のシステムキッチンメーカー・HANSSEM(ハンセム)のものを採用。キッチンをコの字型に囲う形で、古材とモールテックスからなる腰壁が取り付けられています。
2階には、45帖の広々としたLDKと、洗面室兼脱衣室、浴室などの主要な空間がまとめられています。
キッチンは、韓国発のシステムキッチンメーカー・HANSSEM(ハンセム)のものを採用。キッチンをコの字型に囲う形で、古材とモールテックスからなる腰壁が取り付けられています。
「古材は、オーナー様が香川県まで自ら探しに行って見つけられたものです。当初は、この古材だけで構成する予定だったのですが、古材から出たトゲなどで子どもたちが怪我をしてはいけないので、2面にモールテックスを施しました」と村上さん。モルタル調の風合いが楽しめるモールテックスには、汚れが付着しにくいという特長もあり、キッチンにはぴったりです。
キッチンからダイニング、その向こうのバルコニーを望む
全体を通して、住まいはさまざまな木材の色と、優しいグレー、さらに深いダークグレーとで構成されています。キッチンの造作だけでなく、たとえば、このダイニングのアクセントウォールのクロスにも、木のぬくもりと相性のいいグレーが選ばれています。
全体を通して、住まいはさまざまな木材の色と、優しいグレー、さらに深いダークグレーとで構成されています。キッチンの造作だけでなく、たとえば、このダイニングのアクセントウォールのクロスにも、木のぬくもりと相性のいいグレーが選ばれています。
小上がりからリビングを望む
リビングでひときわ目を引くのが、黒い箱形のワークスペース、その名も“ワークボックス”。OSB合板でつくられたこのスペースはカウンターデスクと棚、そしてコンセントなどが設置されており、オーナーや奥様がPC作業や書き物をしたり、子どもたちが宿題やお絵かきをしたりできます。
リビングでひときわ目を引くのが、黒い箱形のワークスペース、その名も“ワークボックス”。OSB合板でつくられたこのスペースはカウンターデスクと棚、そしてコンセントなどが設置されており、オーナーや奥様がPC作業や書き物をしたり、子どもたちが宿題やお絵かきをしたりできます。
「リビングはとても広々としていて、テレビボードやソファセットなどを配置しても、まだ広すぎるくらいだったんです」と村上さん。「オーナー様と『なんだかソファの後ろが寂しく感じますね』と話していて、何かスペースを活用したいと思い、このワークボックスを設けることになったんです」
オーナーもこのアイデアには大満足。「見た目以上に、ワークボックスの中は広いんですよ。2人同時に中で作業することができるので、家族で自由に利用しています」と話します。
オーナーもこのアイデアには大満足。「見た目以上に、ワークボックスの中は広いんですよ。2人同時に中で作業することができるので、家族で自由に利用しています」と話します。
リビングから小上がりを望む
実は、LDKには3台ものテレビが設置されています。1台はダイニングに壁付され、もう1台はリビングのテレビボードの上、そしてもう1台は、小上がりの棚の中に隠されています。来客をもてなす場所としても活躍する小上がりは、普段は子どもたちがテレビゲームを楽しむ場所となっているそう。
「3台もテレビがあれば家族で取り合うことはなくなるだろうと思っていたんですが、やっぱりYouTubeなどの動画は一番大きいリビングのテレビ(75インチ)で鑑賞したいらしく、子どもたちにしょっちゅう占領されています」とオーナーは笑います。
実は、LDKには3台ものテレビが設置されています。1台はダイニングに壁付され、もう1台はリビングのテレビボードの上、そしてもう1台は、小上がりの棚の中に隠されています。来客をもてなす場所としても活躍する小上がりは、普段は子どもたちがテレビゲームを楽しむ場所となっているそう。
「3台もテレビがあれば家族で取り合うことはなくなるだろうと思っていたんですが、やっぱりYouTubeなどの動画は一番大きいリビングのテレビ(75インチ)で鑑賞したいらしく、子どもたちにしょっちゅう占領されています」とオーナーは笑います。
この住まいは高気密・高断熱住宅であり、全館空調システム『コンフォート24』が採用されているため、一年を通して快適に過ごせるのも大きな魅力です。
オーナーは「今年の夏も厳しい暑さでしたが、家の中は常に24度程度に保たれていて、快適でしたね。住み始めてからすでに冬も経験していますが、暖かく過ごせました」と話します。デザイン性に優れ、遊び心も満載なこの住まいには、家族の健康を守る機能性も詰まっていました。
Houzzがきっかけで完成した他の家の紹介記事をもっと読む
Houzzで建築家を探す
オーナーは「今年の夏も厳しい暑さでしたが、家の中は常に24度程度に保たれていて、快適でしたね。住み始めてからすでに冬も経験していますが、暖かく過ごせました」と話します。デザイン性に優れ、遊び心も満載なこの住まいには、家族の健康を守る機能性も詰まっていました。
Houzzがきっかけで完成した他の家の紹介記事をもっと読む
Houzzで建築家を探す
おすすめの記事
Houzzがきっかけの家(国内)
ジョージア・オキーフ邸をイメージした、4人家族の暮らしにフィットする家
文/永井理恵子
Houzzで見つけた建築家に依頼して、予算内で夢の住まいを実現!通りかかった人に「素敵ですね!」とよく褒められる、シンプルながらスタイリッシュなお宅です。
続きを読む
日本の家
ゲストへの思いやりの心をしつらえた、離れのある家
文/杉田真理子
東京から訪れるゲストのため、母屋のほかにゲストルームの離れをしつらえた住まい。伝統的な日本家屋の美しさが、自然の中で引き立つ家です。
続きを読む
Houzzがきっかけの家(国内)
家族で自然を満喫。極上の浴室と広々としたデッキを備えた軽井沢の別荘
3人の子供たちの成長期に家族で軽井沢ライフを楽しむため、オーナーは時間のかかる土地探し&新築計画を見直し、中古物件を購入。Houzzで見つけた長野県の建築家に改修を依頼して、飛躍的に自然とのつながりが感じられる住まいに変身させました。
続きを読む
リノベーション
建築家がゲストハウスに再考したガレージ
多目的スペースへと作り替えられた空間とカーポートの追加によって、スタイリッシュにアップデートされた、歴史あるニューイングランド様式の住宅をご紹介します。
続きを読む
世界の家
ビルバオのグランビア通りに佇む、1950年代のクラシカルなフラットハウス
既存のモールディングが美しい85平方メートルのリビング、ダイニング、ホームオフィスをもつ、エレガントなフラットをご紹介します。
続きを読む