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ウッドデッキで満ち足りた住まいに! 居場所づくりに最適な設置場所とは?
ウッドデッキのある家に何度も住んでいるほど“ウッドデッキマニア”な筆者が、おすすめの設置場所をご紹介します。
小川のぞみ
2022年9月5日
ライター/コピーライター/アドバイザー。
日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住。高断熱・高気密の長期優良住宅に居住しながら、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入の相談やホームステージング(家具のコーディネートなど)に取り組む。
ライター/コピーライター歴は10年以上。ウェブサイトや雑誌、ECサイトや通販誌、広告媒体(商業施設の冊子やポスター、大手企業発行の会報誌など)にて企画から携わる。担当分野は、住宅、インテリア、教育、ファッション、ランジェリー、インタビュー取材など。スタイリストの経験も多数。
ライター/コピーライター/アドバイザー。
日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住。高断熱・高気密の長期優良住宅に居住しながら、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入の相談やホームステージング(家具のコーディネートなど)に取り組む... もっと見る
新築、リノベーション、リフォーム時はもちろん、既存住宅に後付けしたい、という声もよく耳にするウッドデッキ。
私が初めてウッドデッキのある家に住んだのはアメリカででしたが、そのときになぜ人気なのか腑に落ちました。住まいの床から地続きのウッディなスペースは、目にするだけでどこか肩肘張らないくつろぎを感じるものだったからです。また、気分転換に風を感じながら読書をしたり、ガーデンカフェ気分で一人時間を楽しんだり、もうひとつのダイニングとして家族や友人と食事をしたりと、ささやかだけれど暮らしを大きく彩ってくれることを実感しました。
私が初めてウッドデッキのある家に住んだのはアメリカででしたが、そのときになぜ人気なのか腑に落ちました。住まいの床から地続きのウッディなスペースは、目にするだけでどこか肩肘張らないくつろぎを感じるものだったからです。また、気分転換に風を感じながら読書をしたり、ガーデンカフェ気分で一人時間を楽しんだり、もうひとつのダイニングとして家族や友人と食事をしたりと、ささやかだけれど暮らしを大きく彩ってくれることを実感しました。
さらに、パートナーや子どものこと、仕事や将来のことなどで思い悩むときでも、気持ちの切り替えに有効な場所はウッドデッキでした。室内から出やすく、外へと繋いでくれるウッドデッキならではの半屋外空間は、家にいる安心感と自然に近い解放感を同時に与えてくれるのでしょう。気が付いたら、私の癒やされる居場所になっていました。
そのあと帰国して最初に住んだ家では、お庭に樹脂製のウッドデッキがありました。人工木のウッドデッキはアメリカの家で感じた天然木独特の反りもなく、風雨や汚れに強いといった利点を感じました。気になった点は、静電気が溜まりやすかったり、夏は表面が熱くなったりしたことです。しかしながら、コーヒーやワインをこぼしてもさっと拭けましたし、水洗いも気兼ねなくできました。アウトドアダイニングを気楽に満喫できた経験でした。
そのあと帰国して最初に住んだ家では、お庭に樹脂製のウッドデッキがありました。人工木のウッドデッキはアメリカの家で感じた天然木独特の反りもなく、風雨や汚れに強いといった利点を感じました。気になった点は、静電気が溜まりやすかったり、夏は表面が熱くなったりしたことです。しかしながら、コーヒーやワインをこぼしてもさっと拭けましたし、水洗いも気兼ねなくできました。アウトドアダイニングを気楽に満喫できた経験でした。
そして現在住んでいる家にも、再び天然木でつくられたウッドデッキがあります。ほんの数か月でグレーがかって汚れてきた上、雨による跡や虫が穴をあけたような痕跡も見られますが、自然の状態という感じでさほど気にならず、受け入れています。何より、本物の木ならではの匂いと質感は満足度が高いです。
3軒連続でウッドデッキのある家で暮らしてみて思うことは、「考えるより行動せよ」の心で、とにかく設置してみるべき、ということです。素材や加工やメンテナンスで状態は変わりますが、結局は人工木か天然木かは好み。素材などで悩むよりも「人生を豊かにしてくれる居場所」を手に入れてしまったほうが、より良い生活を送れるのではないでしょうか。
それではここからは、おすすめの設置場所を4つにわけてご紹介したいと思います。
3軒連続でウッドデッキのある家で暮らしてみて思うことは、「考えるより行動せよ」の心で、とにかく設置してみるべき、ということです。素材や加工やメンテナンスで状態は変わりますが、結局は人工木か天然木かは好み。素材などで悩むよりも「人生を豊かにしてくれる居場所」を手に入れてしまったほうが、より良い生活を送れるのではないでしょうか。
それではここからは、おすすめの設置場所を4つにわけてご紹介したいと思います。
1.しっかりプランしておきたい! インナーバルコニーでのウッドデッキ
2階建て以上の家を新築するなら、インナーバルコニーにウッドデッキを敷くプランをぜひ。
私の家にも2階の寝室から出られるインナーバルコニーがあるのですが、床がウッドデッキだと裸足でも行き来しやすく、もう1つの部屋感覚で気軽に使えています。雨が降ってもあまり濡れないため、天候に左右されず、朝食をとったり、コーヒーを楽しんだりとカフェのような場所となっています。
写真の事例のように、トップライトのある屋根にするのも秀逸なアイデア。明るいインナーバルコニーとなり、各居室からアクセスできる中庭のような存在感となっています。
2階建て以上の家を新築するなら、インナーバルコニーにウッドデッキを敷くプランをぜひ。
私の家にも2階の寝室から出られるインナーバルコニーがあるのですが、床がウッドデッキだと裸足でも行き来しやすく、もう1つの部屋感覚で気軽に使えています。雨が降ってもあまり濡れないため、天候に左右されず、朝食をとったり、コーヒーを楽しんだりとカフェのような場所となっています。
写真の事例のように、トップライトのある屋根にするのも秀逸なアイデア。明るいインナーバルコニーとなり、各居室からアクセスできる中庭のような存在感となっています。
一方こちらのインナーバルコニーは、おこもり感のあるサイズ感とデザインが特徴。秋の夜長に読書でもしたくなる空間です。
また、ダウンライトを設置すれば暗くなっても快適に過ごせます。夜はバーさながらに大人な時間を嗜むこともできそうな雰囲気。あなたならどんなことをして過ごしますか?
ウッドデッキの写真をもっと見る
また、ダウンライトを設置すれば暗くなっても快適に過ごせます。夜はバーさながらに大人な時間を嗜むこともできそうな雰囲気。あなたならどんなことをして過ごしますか?
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2.後付けも可能! 庭のウッドデッキで内外を繋ぐ
新築やリフォーム時はもちろん、後付けでも検討できるのが、ウッドデッキの定番位置ともいえる庭への設置です。掃き出し窓から床をフラットに繋げることでリビングダイニングに広がりが生まれるため、快適な居住空間に。
写真の事例は、晴れた日は外でティータイムなど、自然にウッドデッキへと導かれそうな心地よさ。住まい手はもちろん、来客時にも喜ばれそうな開放感はゲストの居場所にも最適です。
屋外とつながり、暮らしが広がる。アウトドアリビングを楽しもう
新築やリフォーム時はもちろん、後付けでも検討できるのが、ウッドデッキの定番位置ともいえる庭への設置です。掃き出し窓から床をフラットに繋げることでリビングダイニングに広がりが生まれるため、快適な居住空間に。
写真の事例は、晴れた日は外でティータイムなど、自然にウッドデッキへと導かれそうな心地よさ。住まい手はもちろん、来客時にも喜ばれそうな開放感はゲストの居場所にも最適です。
屋外とつながり、暮らしが広がる。アウトドアリビングを楽しもう
ウッドデッキの施工は、家具やインテリアをスタイリングする楽しみも提供してくれます。
平屋の中庭にあるこちらのウッドデッキは、グリーンの効果もあってくつろぎのスペースに。縁側のように座って過ごす人も、ガーデンチェアに座る人もコミュニケーションがとりやすい配置で、思わず会話が弾みそうです。
平屋の中庭にあるこちらのウッドデッキは、グリーンの効果もあってくつろぎのスペースに。縁側のように座って過ごす人も、ガーデンチェアに座る人もコミュニケーションがとりやすい配置で、思わず会話が弾みそうです。
3.リフォームやリノベーションに! 上階のテラスにウッドデッキ
上階にベランダやテラスがある戸建てや、上階のマンションなどで検討してほしいのが、テラスをウッドデッキにすることです。
晴れた日に眺望を楽しめば、この上ない開放感。パラソルやハンモックをコーディネートすれば、自宅にリゾート風の居場所が完成します。
上階にベランダやテラスがある戸建てや、上階のマンションなどで検討してほしいのが、テラスをウッドデッキにすることです。
晴れた日に眺望を楽しめば、この上ない開放感。パラソルやハンモックをコーディネートすれば、自宅にリゾート風の居場所が完成します。
私の現在の家は、2階のインナーバルコニーに加え、1階にもウッドデッキがあるのですが、気分で選べる喜びを感じています。
また、写真のように、1階と2階のウッドデッキで顔が見えるデザインなら、さらに面白そうです。家族の気配も感じられそうですし、屋外の居場所が数か所あるというのはワクワクしますよね。
また、写真のように、1階と2階のウッドデッキで顔が見えるデザインなら、さらに面白そうです。家族の気配も感じられそうですし、屋外の居場所が数か所あるというのはワクワクしますよね。
4.都会の狭小地や展望を楽しむのにおすすめ! 屋上のウッドデッキ
モダンな都会の家に欲しいのは、屋上のウッドデッキ。周囲からの視線を気にせず空を独占できる贅沢なプランは、広い庭に負けないプライベート感が味わえます。
壁で囲んだことにより適度に外界と遮断され、リモートワークでは集中力を発揮できそうなのもポイント。もちろん友人とのパーティにも活躍しそうな空間です。使い勝手のよい居場所として、ホッとできる時間を与えてくれるでしょう。
モダンな都会の家に欲しいのは、屋上のウッドデッキ。周囲からの視線を気にせず空を独占できる贅沢なプランは、広い庭に負けないプライベート感が味わえます。
壁で囲んだことにより適度に外界と遮断され、リモートワークでは集中力を発揮できそうなのもポイント。もちろん友人とのパーティにも活躍しそうな空間です。使い勝手のよい居場所として、ホッとできる時間を与えてくれるでしょう。
こちらもビルに囲まれた住宅街ですが、先ほどの事例とは違い、周囲の景色を見渡せるオープンさが特徴です。ウッドデッキをはじめ、自然素材の温かみを感じるように設計されているため、都会の中のオアシスのよう。あなたはどちらの屋上が好みですか?
この記事をご参考に、設置場所とデザインを一考して、ぜひウッドデッキで居場所づくりをしてみてください。より生活を楽しめるようになること間違いなしです。
エクステリアに関する専門家を探す
この記事をご参考に、設置場所とデザインを一考して、ぜひウッドデッキで居場所づくりをしてみてください。より生活を楽しめるようになること間違いなしです。
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