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まるでブティックホテルのよう。ラグジュアリーなロンドンのアパート
まっさらなキャンバスのようだったアパートが、あたたかみのある色調と豊かな素材感で、ブティックホテルのように変身しました。
Emma Hedges
2022年11月17日
イギリス・ロンドン中心部の豪華なアパートを購入したカップル。2人にとって魅力だったのは、華やかなロケーションだけではなく、構造的な問題が解決済みだったことでした。 19世紀の建物の見事なファサードはそのまま残しながら、内装は彼ら独自のスタイルにしたいと考えたカップルは、Honey Bee Interiors(ハニー・ビー・インテリア)のSacha Berger(サシャ・バージャー)さんに依頼し、ラグジュアリーで快適なブティックホテルの雰囲気を演出してもらうことにしました。
どんなHouzz?
住まい手:カップル+幼児
所在地: メリルボーン、ロンドン
物件: 豪華アパート
インテリアコーディネートした場所: LDK、寝室3部屋とバスルーム3部屋
インテリアデザイナー:Honey Bee Interiors(Sacha Berger)
サシャさんはキッチン・リビングスペースにシンプルかつ効果的なカラースキームを選びました。「この空間のデザインは、まず既存のキッチンをそのまま残すことから始めました」とサシャさん。 「キッチンはウェンジ材(暗い色調の広葉樹)で仕上げられていたため、それをベースの色として使用することにし、アースカラーの黄土色を加えることで、あたたかなカラーパレットとしました」
「広い空間とは対照的に天井が低いので、天井を白く塗装して、空間の狭さを軽減しています。その一方で、家具や調度品は大胆なデザインのものを採用しました」
住まい手:カップル+幼児
所在地: メリルボーン、ロンドン
物件: 豪華アパート
インテリアコーディネートした場所: LDK、寝室3部屋とバスルーム3部屋
インテリアデザイナー:Honey Bee Interiors(Sacha Berger)
サシャさんはキッチン・リビングスペースにシンプルかつ効果的なカラースキームを選びました。「この空間のデザインは、まず既存のキッチンをそのまま残すことから始めました」とサシャさん。 「キッチンはウェンジ材(暗い色調の広葉樹)で仕上げられていたため、それをベースの色として使用することにし、アースカラーの黄土色を加えることで、あたたかなカラーパレットとしました」
「広い空間とは対照的に天井が低いので、天井を白く塗装して、空間の狭さを軽減しています。その一方で、家具や調度品は大胆なデザインのものを採用しました」
かつては、AVユニットが部屋の反対側を占拠していて、ペンダントライトでテレビが見えにくくなっていました。サシャさんは奥にブロンズのミラーを嵌めた白い棚を取り入れることで、軽快な印象を与えるデザインに手直しました。
「もともとあったパネルをつくり替え、両側には木製ルーバーのパネルを追加して、アクセントウォールとしました」とサシャさん。「木の色合いはアースカラーの要素と調和するうえ、反対側のキッチンとうまくバランスがとれるので、空間全体がまとまります」
低い天井にペンダントライトは相応しくないため、サシャさんはそれ以外の照明器具で雰囲気を演出する必要がありました。 「ダイニングテーブルの上には天井からペンダントライトを1つ吊るすだけにして、部屋の隅々にできるだけ多く照明器具をレイアウトしました」とサシャさん。「スポットライトをつけたくない夜もあるでしょうから、コンソールにはテーブルランプを置き、部屋に散りばめた観葉植物の後ろには、アッパーライトを設置しています」
「もともとあったパネルをつくり替え、両側には木製ルーバーのパネルを追加して、アクセントウォールとしました」とサシャさん。「木の色合いはアースカラーの要素と調和するうえ、反対側のキッチンとうまくバランスがとれるので、空間全体がまとまります」
低い天井にペンダントライトは相応しくないため、サシャさんはそれ以外の照明器具で雰囲気を演出する必要がありました。 「ダイニングテーブルの上には天井からペンダントライトを1つ吊るすだけにして、部屋の隅々にできるだけ多く照明器具をレイアウトしました」とサシャさん。「スポットライトをつけたくない夜もあるでしょうから、コンソールにはテーブルランプを置き、部屋に散りばめた観葉植物の後ろには、アッパーライトを設置しています」
大きな壁にはアート作品を掛けたい衝動に駆られるものですが、サシャさんは空間を装飾で埋め尽くさず、カラースキームには黄土色のほかに余計な色を加えないよう心掛けていました。「アート作品はある程度の大きさがありますが、個人的にはモノクロかつ装飾的なものにしたかったのです」とサシャさん。「また黄色はかなり主張の強い色ですので、それ以外は落ち着きのあるものにすることが必要でした」
彼女のデザイン案にはグリーンも入っていました。「多くの植物をインテリアに取り入れるようとずっと考えていました」とサシャさん。「植物とその背後のモノクロ版画の相性が良いだろうと思っていました」
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彼女のデザイン案にはグリーンも入っていました。「多くの植物をインテリアに取り入れるようとずっと考えていました」とサシャさん。「植物とその背後のモノクロ版画の相性が良いだろうと思っていました」
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ブティックホテルの雰囲気を醸し出したいというオーナーの要望に沿って、サシャさんは真鍮をアクセントに、豪華で上質な風合いをたっぷりとインテリアに取り入れました。
「重要なのは『派手』な印象にしないことです」とサシャさん。「ラグジュアリー感を演出していますが、植物やボヘミアンな雰囲気と組み合わせることで、快適で落ち着いた雰囲気に仕上げています」
「重要なのは『派手』な印象にしないことです」とサシャさん。「ラグジュアリー感を演出していますが、植物やボヘミアンな雰囲気と組み合わせることで、快適で落ち着いた雰囲気に仕上げています」
リビングスペースは、ゆったりとくつろげる空間にしたいというオーナーのリクエストがあったので、サシャさんは、オーナーが快適にくつろげるオーダーメイドの大型ソファを選び、そこにさまざまな模様や生地のクッションを配し、さらにコーヒーテーブルの代わりにオットマンを置きました。
オーナーのお子さんは歩き始めたばかりだったので、鋭い角のない、安全なスペースにすることを優先したためです。
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サシャさんが見つけた、金色の3枚のヤシの葉が付いた真鍮鏡面仕上げのフロアランプがコーナーを明るくし、室内全体に溢れるあたたかみのある色合いを、より一層引き立てています。
「このフロアランプは、お部屋の主役となる、本当に素晴らしいランプです」とサシャさん。
「このフロアランプは、お部屋の主役となる、本当に素晴らしいランプです」とサシャさん。
ゲストベッドルームでは、豪華なホテルの雰囲気を一層引き上げるため、贅沢な風合いのファブリックと質感のある壁紙、オーダーメイドのベッドを選びました。
「ベッドはボルドーワイン色をメインとしました」とサシャさん。「素材はベルベット。ベルベットは色をより豊かで深みのあるものにしてくれるので、私はいつも使っています。最適な色合いを見つけるのは大変でしたが、完璧な色が見つかりました。カーテンにはベッドの補色であるゴールドを選んでいます」
「ベッドはボルドーワイン色をメインとしました」とサシャさん。「素材はベルベット。ベルベットは色をより豊かで深みのあるものにしてくれるので、私はいつも使っています。最適な色合いを見つけるのは大変でしたが、完璧な色が見つかりました。カーテンにはベッドの補色であるゴールドを選んでいます」
すべてのカラースキームを結び付けるため、サシャさんはアールデコ風パターンのベルベットクッションを選びました。
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スリムなワードローブは壁紙と調和する質感の化粧合板で仕上げています。
また、スペアルームの隅にはワークスペースをつくりました。
「机はシャグリーン風レザーで仕上げ、ゴールドの細工を加えています」とサシャさん。 「ワークスペースとしてだけでなく、宿泊するゲストのために、ドレッサーテーブルとしても使えるようにしたかったのです」
「机はシャグリーン風レザーで仕上げ、ゴールドの細工を加えています」とサシャさん。 「ワークスペースとしてだけでなく、宿泊するゲストのために、ドレッサーテーブルとしても使えるようにしたかったのです」
メインベッドルームには全く異なるカラースキームを選びました。「時には、シンプルなものからインスピレーションを受けることがあります」とサシャさん。
「このエミリオ・プッチ風のクッションがとても気に入ったたので、そこに使われているさまざまな色合いのブルーを選ぶことにしました」
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サシャさんは大きく見せるために部屋の端から端まで延びる波形のヘッドボードを特注しました。また、オーナーがLAから移住してきたことから、部屋のカラーパレットに調和するビバリーヒルズ風のアートワークを選びました。
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寝室インテリアの主役級、ヘッドボードのバリエーション
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ベッドの先に置かれたアールデコスタイルの貝殻形のソファが華やかさを添え、さらに壁一面にまるで「立掛けた」ように姿見が置かれています。実際には、姿見は転倒防止のために壁に固定されています。
Houzz スタイル事典:アールデコ
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窓際の小さな机は簡易的なワークスペースとして設えられました。ノートパソコンを置いて座るには十分なスペースです。
動物が大好きなお子さんのために、サシャさんは子ども部屋にジャングルをテーマにした壁紙を選び、その壁紙の色をベースに部屋のほかの色を選びました。
また、オーナーご夫婦は、子どもの自立を促し、自らの環境に対する当事者意識を持たせるために、モンテッソーリ教育法をデザインに組み込みたいと考えていました。彼らは子どもが好きなように出入りできる低床のベビーベッドを選び、すべてのアートワークも子どもの目の高さに合わせて置き、背の低い本棚には子どもがすぐに手に取って見られるように本を並べました。
また、オーナーご夫婦は、子どもの自立を促し、自らの環境に対する当事者意識を持たせるために、モンテッソーリ教育法をデザインに組み込みたいと考えていました。彼らは子どもが好きなように出入りできる低床のベビーベッドを選び、すべてのアートワークも子どもの目の高さに合わせて置き、背の低い本棚には子どもがすぐに手に取って見られるように本を並べました。
オーナーは完成したアパートに大満足でした。サシャさんにとってもこのプロジェクトは最初から最後まで楽しいものだったといいます。
「もしどうしても好きなところを1つだけ選ばなければならないとしたら、それはゲストルームですね」とサシャさん。 「何といっても、色合いが素晴らしいですから」
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