白と木を基調とした、米国のバスルーム改修事例3選

1. 安らぎと収納

どんなバスルーム？
住まい手： カップル
所在地：ダラス、米国
面積： 7.4平方メートル
施工業者：Spruill Remodel社のBrandon Spruill（ブランドン・スプルイル）さん

ビフォー：カップルが暮らすダラスの住まいのバスルームには、浴槽、小さなシャワー室、洗面台がありました。そのレイアウトは窮屈で、シャワー室は暗いものでした。施工業者のスプルイルさんは、以前のビルトイン式の浴槽を撤去し、その場所に新しい洗面エリアを設置する計画を立てました。こうすることで空間が広く感じられ、より開放的で明るいシャワーブース用のスペースを確保することができたのです。

十分な収納量を備えた、ビルトイン式の壁面キャビネットを設置することもできました。スプルイルさんによれば、「オーナーは素晴らしいセンスの持ち主で、すべての仕上げを自ら選んだ」そうです。その結果、木、ホワイト、そして石調の磁器タイルからなる、洗練された組合せが生まれました。

アフター：スプルイルさんが提案した新しいレイアウトにより、部屋の一番奥に広々としたシャワー室が設置されました。窓のサイズを2倍にし、シャワー室のパーテーションに透明のガラスを採用することによって、開放感が高めています。

バスルームは、伝統とモダンの絶妙なバランスを保ったスタイルに。スプルイルさんはレイアウトに加えてキャビネットの設計も行い、仕上げにはクライアントが選んだホワイトオーク材を使用しました。

スプルイルさんはリネンを収納できる、床から天井まである大型のキャビネットを提案しました。下部に洗濯かご用の引出し、中央に普通の引出し収納、そして上部には棚を備えています。

2. バブルバスと左右の洗面台

どんなバスルーム？
住まい手： 若い夫妻
所在地：デンバー、米国
面積： 36 平方メートル
設計者：Kate Bendewald Interior DesignのKate Bendewald（ケイト・ベンドウォルド）さん

ビフォー：若い新婚のご夫妻は、デンバーにあるチューダー様式の家の伝統的なディテールをとても気に入っていましたが、大規模な改装が必要な部分（とくにメインバスルーム）が存在することも認識していました。このバスルームには、空間の大部分を占める、タイル張りの多角形の縁台に囲まれた巨大なジェットバスがありましたが、古めかしいベージュのタイルと天板は、気分を高揚させるようなものではなかったのです。

デザイナーのベンドウォルドさんは、ホワイトと木のカラーパレットを使って、明るくフレッシュなバスルームをつくり出しました。それはスパのような雰囲気を持ち、オーナーのルーツを反映させた、地中海風のディテールを取り入れた設えでした。

アフター：ベンドウォルドさんは、バスタブを中心に、洗面台がその両側に1台ずつ配置されたレイアウトを維持し、新しい素材によって劇的な変化をもたらしました。彼女はジェットバスを撤去し、楕円形の白いアクリル製置き型浴槽を設置しました。

「古い浴槽は角ばった感じがしました」とベンドウォルドさん。「私たちはドラマチックなスタイルの新しい浴槽を気に入り、多くの時間を費やして、さまざまなレイアウトを検討しました。しかし、最終的にはコストを抑えるために既存の配管を利用できるレイアウトを採用しました」

ベンドウォルドさんは、空間を明るくするために、ベンジャミンムーアの『ウィンズブレス』で、壁をあたたかみのあるオフホワイトに塗装しました。「黄味の強すぎる色を避けつつも、暖かみを感じる色にしたいと思っていました」

そのほか特筆すべき要素としては、アラビア風のミラーフレームと大理石の床タイルが挙げられます。「私たちは、水磨き仕上げの大理石の暖かみと模様が気に入りました。それは私たちが目指していた、時代を超越し、古典的な魅力を持つ素材でした」とベンドウォルドさんは話します。

床タイルに合わせた水磨き仕上げの大理石の天板と、バックスプラッシュを備えた2台のホワイトオーク製の特注洗面台（幅122cm）は、バスルームにあたたかみを添えています。

洗面台のマットブラックの金物は、ブラックとヴィンテージ風の仕上げの真鍮製のブラケット照明と相性抜群。ヴィンテージ風の屋内外用ラグと床暖房により、バスルームの快適性も確保されています。

アフター：テナントさんは、トイレを含むすべてのものを撤去し、よりシンプルで、よりオープンな長方形のレイアウトを提案しました。

浴槽を撤去することで、ガラスと黒いフレームのパーテーションの奥に、1.2×2.1mのスチームシャワーを設けることが可能になりました。このシャワー室には、造り付けのベンチ、2つのシャワーヘッド、そして光、風、裏庭の眺望を取り入れられる、2つの開閉窓を新しく設置しました。
2ボウルの洗面台は、特注のカラーで染色されたヒッコリー材製のキャビネットと引出しを備えています。天板はシャワーベンチの座面にも使われているグレーの磨き仕上げのクォーツ材です。シャワー室の天井と床を覆う六角形のホワイトのタイルが、ホワイトと木のクラシックな組み合わせを構成し、フレッシュで素朴な雰囲気を醸し出しています。

約10x30cmのホワイトのセラミック製ピケタイルが、洗面エリアとシャワースペースの壁を覆っています。「私たちはコスト削減のために、このタイルで多くの表面を覆いました」とテナントさんは言います。

ブラックの水栓金物、カゴのようなブラックのランプシェード、そしてブラックのコンセントプレートは、シャワー室のパーテーションの黒いフレームと良く似合っています。

リノベーションの専門家を探す

バスルームの写真をもっと見る

浴室・バスルームの記事をもっと読む