リノベーションで素敵に変身!Houzzで見つけた5つのテラス・中庭
中庭やテラスを諦めているような空間でも、巧みなデザインを施せば、見違えるほど変身します。Houzzで見つけた実際の事例を、ビフォー&アフター写真とともにお届けしましょう。
陽の当たらない物置きが心地よい中庭に、コンクリートのピットが緑あふれる隠れ家に。Houzzのデザイナーたちが手がけた事例写真を見てみると、素材や植栽、色彩を正しく選ぶことで、近寄りがたい空間も、驚くほど心地よい居場所に変身できることがわかります。もしかすると、今のお住まいに活かせるアイデアも見つかるかもしれません。
ビフォー&アフターの図面を見てみましょう。デザインを担当したSlow & Chic – InteriorismoのNora Zubia(ノラ・ツビア)さんは、インテリアレイアウトをつくり替えることで、2つのメインルームであるキッチン・リビングと寝室を、それぞれ引き戸と窓を介してテラスにつなげ、家と一体化させたことがわかります。
写真で見えるのが寝室です。リビングへの引き戸は左手(写真のすぐ外側)にあります。
テラス自体も、新たな床材とさわやかな白の塗装で生まれ変わっています。ノラさんはテラスを、L型のソファを置いたリラックスエリア(写真)と、ダイニングエリア(カメラ後方)の2つのゾーンに分けました。屋外用のラグと植物が、空間の印象を和らげています。また、ノラさんは、オーニングを設置して日陰をつくり、テラスをオーナーたちがいつでも使えるもうひとつの部屋へと変化させました。
テラス自体も、新たな床材とさわやかな白の塗装で生まれ変わっています。ノラさんはテラスを、L型のソファを置いたリラックスエリア(写真)と、ダイニングエリア(カメラ後方)の2つのゾーンに分けました。屋外用のラグと植物が、空間の印象を和らげています。また、ノラさんは、オーニングを設置して日陰をつくり、テラスをオーナーたちがいつでも使えるもうひとつの部屋へと変化させました。
仕事も休憩も遊びも、すべてこなせるスペース
バルセロナのアパートにあるこのテラスの広さは、アパート自体の2倍近い70平方メートルもあります。新しくオーナーになったMatthew Coe(マシュー・コー)さんは、せっかくのテラスが無駄になってしまっていることにすぐ気がつきました。
そこで彼は、Arcworldの建築家Luis Turrens(ルイス・タレンズ)さんとともに、このテラスを屋外の部屋へと生まれ変わらせることにしました。そのためにはまず、床の高さを屋内と揃えるために下げる必要があり、それだけでも9000ポンド弱(約150万円)かかりました。しかしマシューさんにとって、改装後に手に入るライフスタイルには、それだけの値打ちがあったのです。
バルセロナのアパートにあるこのテラスの広さは、アパート自体の2倍近い70平方メートルもあります。新しくオーナーになったMatthew Coe(マシュー・コー)さんは、せっかくのテラスが無駄になってしまっていることにすぐ気がつきました。
そこで彼は、Arcworldの建築家Luis Turrens(ルイス・タレンズ)さんとともに、このテラスを屋外の部屋へと生まれ変わらせることにしました。そのためにはまず、床の高さを屋内と揃えるために下げる必要があり、それだけでも9000ポンド弱(約150万円)かかりました。しかしマシューさんにとって、改装後に手に入るライフスタイルには、それだけの値打ちがあったのです。
写真にあるリビングへの開口と、左手にある寝室への開口(写真外)は、格子のついた小さな窓から、掃き出しの引き戸に変更されました。広々とした切れ目のないつながりを実現するためです。
さらにルーバー状の庇を設けたことが、このテラスが成功するカギとなりました。晴れた日には庇の上に布を掛けることもできます。また、この庇はダイニングエリアを区切るのにも役立っています。洗練されたグレーのデッキ材と、明るい色のブーゲンビリアやレモンの樹、イチゴや香りのよいハーブなど、たっぷりの植物が彩りを添えています。
今では、マシューさんは食事をほとんどこのテラスでとっているだけでなく、運動にもよく使っているそう。オフィスとして活用するのも悪くありませんね。
さらにルーバー状の庇を設けたことが、このテラスが成功するカギとなりました。晴れた日には庇の上に布を掛けることもできます。また、この庇はダイニングエリアを区切るのにも役立っています。洗練されたグレーのデッキ材と、明るい色のブーゲンビリアやレモンの樹、イチゴや香りのよいハーブなど、たっぷりの植物が彩りを添えています。
今では、マシューさんは食事をほとんどこのテラスでとっているだけでなく、運動にもよく使っているそう。オフィスとして活用するのも悪くありませんね。
心安らぐ中庭
物置きのための中庭があっても、それがもうひとつのリビングになる可能性を秘めているなんて、予想もできないでしょう。暗い中庭ならなおさらです。
ロンドン北部にあるこのスペースは、駐車場から鉄骨階段を上って2階のアパートへ向かう途中にあり、自転車やごみ箱を置く場所として使われるだけで、ほとんど見過ごされていました。オーナーたちは庭園デザイナーのGeorgia Lindsay(ジョージア・リンゼイ)さんに依頼して、隠れ家的な居場所をつくれないか考えてもらうことにしました。
物置きのための中庭があっても、それがもうひとつのリビングになる可能性を秘めているなんて、予想もできないでしょう。暗い中庭ならなおさらです。
ロンドン北部にあるこのスペースは、駐車場から鉄骨階段を上って2階のアパートへ向かう途中にあり、自転車やごみ箱を置く場所として使われるだけで、ほとんど見過ごされていました。オーナーたちは庭園デザイナーのGeorgia Lindsay(ジョージア・リンゼイ)さんに依頼して、隠れ家的な居場所をつくれないか考えてもらうことにしました。
都市の喧騒から逃れる緑の隠れ家
この都会のリフォームほど、緑の力を感じる例はないでしょう。
デザインを担当したOutside Space NYCのEdward Jones(エドワード・ジョーンズ)さんとIrene Kalina-Jones(アイリーン・カリーナ=ジョーンズ)さんが与えられた任務は、この86平方メートルの“ピット”を、騒がしいニューヨークの安息の地にすることでした。
この都会のリフォームほど、緑の力を感じる例はないでしょう。
デザインを担当したOutside Space NYCのEdward Jones(エドワード・ジョーンズ)さんとIrene Kalina-Jones(アイリーン・カリーナ=ジョーンズ)さんが与えられた任務は、この86平方メートルの“ピット”を、騒がしいニューヨークの安息の地にすることでした。
この驚くべき改修のカギを握ったのは、7メートル近い高さのあるコンクリート壁面を利用して、つる植物用の格子と、優しい癒やしの音を響かせる滝を設けたことです。格子には、時期をずらして開花する藤などのつる植物を這わせています。
デザイナーたちは、鉄製の階段(上のビフォー写真)の下に、イペ材の納戸を制作しました。庭の中央には曲線の屋外ソファを置いて強すぎる線を和らげ、斑入りのミスカンサスや、アルテミシア・ポウィスキャッスル、そして高さを出すために植えた関山桜といった、1年を通して楽しめる植物をまわりに配置しています。
今では、座ってくつろげる素敵な場所ができただけでなく、2階建てのアパートにいる誰もが緑を楽しめるようになりました。
生まれ変わったデッドスペース
フランス・マルセイユにあるこの家の外には、階段を上がったところにせっかく小さなテラスがあるのに、無駄になっていました。テラスは家の内部空間と切り離されていて、通路としてしか機能していなかったのです。
家全体のリノベーションを任されたUn jour d’avrilのChrystel Laporte(クリステル・ラポルテ)さんは、屋外も家の中と同様に重視していました。この作品における一貫したテーマは「住まいを屋外に向けて開放すること」であったと彼女は言います。
フランス・マルセイユにあるこの家の外には、階段を上がったところにせっかく小さなテラスがあるのに、無駄になっていました。テラスは家の内部空間と切り離されていて、通路としてしか機能していなかったのです。
家全体のリノベーションを任されたUn jour d’avrilのChrystel Laporte(クリステル・ラポルテ)さんは、屋外も家の中と同様に重視していました。この作品における一貫したテーマは「住まいを屋外に向けて開放すること」であったと彼女は言います。
オーナー家族が簡単に屋外で食事できる場所は、このテラスだけでした。そこでクリステルさんは、この場所を単なる退屈な通路以上のものにするための案を練りました。快適な日陰をつくるパーゴラは階段の直線的な意匠と呼応しています。階段の幅は、テラスまで続く段々のプランターを追加することで狭められ、安全になりました。
また、クリステルさんは、建物の右手の壁面にスリムなサイドボードを造り付けることで、ダイニング道具一式の収納とディスプレイができる場所を増やしました。さらに小さな高窓の代わりに、オフィスから外を望む低い窓台のある大きな窓を取り付け、家と新しくなった屋外空間とを結び付けました。
この家の詳しい記事を読む
こちらもあわせて
テラス・中庭のアイデアをもっと見る
Houzzで住まいの専門家を探す
マドリードにあるワンルームのアパート。この部屋にあるテラスはオーナーに見向きもされず、ほとんど使われていなかっただけでなく、屋内空間と分断されてしまっていて、実にもったいない状況でした。