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家族が集まる居心地のいい、座席付きキッチンアイランド5選
キッチンを、みんなが集まる団らんの場所にしませんか? Houzzに掲載されている、楽しく集えるキッチンアイランドをご紹介します。
Mitchell Parker
2022年7月14日
根強い人気のキッチンアイランド。椅子やスツールをアイランドを囲むように配すれば、家族やゲストと和気藹々と過ごせるスペースになります。今回は、みんなで仲良く集えるように計画された、座席付きのキッチンアイランドを、それぞれの設計に携わった専門家のコメントを交えてご紹介します。
1.ダイナミックなダイニング
デザイナー:Olga Dean Interior Design(オルガ・ディーン・インテリア・デザイン)
設計:FWC Structural EngineersのMark Schroeder(マーク・ショローダー)
所在地:カリフォルニア州トラブコキャニオン(アメリカ)
面積:416平方メートル
オーナーのご要望: 「最終的な目標は、ヴィンテージな魅力を保ったまま、家を新鮮な雰囲気に変えることでした」と語るのは、デザイナーのディーンさん。オーナーはHouzzの記事やHouzz TVの動画で彼女の作品を見て連絡をくれたといいます。「キッチンアイランドについては、家の中心となる、あたたかく魅力的な、食事や団らんの場にしたいというのがご要望でした。これが家の中で唯一の食事スペースですから、単なるご要望というよりも、そうする必要があったのです」
ディーンさんは、プロジェクトのファイルの準備や、工程や費用の履歴の記録、製品の調達、プロジェクト全般の管理に、Houzz Proを使用しています。
アイランドの座席:「大きくて、できるだけ多くの人数が、快適に座れる必要がありました」とディーンさんは話します。「レイアウトはこの場合長方形ですが、全員を見渡せて、ダイニングテーブルと同じように会話できる必要がありました。キッチンアイランドの天板を3方向に張り出すことは通常ありませんが、ここではできるだけ多くの席を確保するためにそうしています。 現状、カウンタースツールを8脚置いていますが、アイランドの大きさは約1.5×3メートルあるので、少なくともあと4脚は、余裕をもって増やせるでしょう」
「大規模なリフォームをする場合、既存の要素と戦うだけではなく、新しい要素を空間の中に織り込むようにするといいですね」とディーンさんは語ります。
ワンポイントアドバイス:「リノベーションをする際、無理やりすべてを変えようとする必要はありません。可能であれば、既存の要素を新しいスペースに織り込むようにしてください」と言うディーン。 「今回の改修でも、最初にキッチンを見た時には、低くて暗い天井が気になりました。しかし、最終的には梁の存在をポジティブとらえ、残りの天井部分を白く塗ることで、圧迫感を取り除くことができました」
デザイナー:Olga Dean Interior Design(オルガ・ディーン・インテリア・デザイン)
設計:FWC Structural EngineersのMark Schroeder(マーク・ショローダー)
所在地:カリフォルニア州トラブコキャニオン(アメリカ)
面積:416平方メートル
オーナーのご要望: 「最終的な目標は、ヴィンテージな魅力を保ったまま、家を新鮮な雰囲気に変えることでした」と語るのは、デザイナーのディーンさん。オーナーはHouzzの記事やHouzz TVの動画で彼女の作品を見て連絡をくれたといいます。「キッチンアイランドについては、家の中心となる、あたたかく魅力的な、食事や団らんの場にしたいというのがご要望でした。これが家の中で唯一の食事スペースですから、単なるご要望というよりも、そうする必要があったのです」
ディーンさんは、プロジェクトのファイルの準備や、工程や費用の履歴の記録、製品の調達、プロジェクト全般の管理に、Houzz Proを使用しています。
アイランドの座席:「大きくて、できるだけ多くの人数が、快適に座れる必要がありました」とディーンさんは話します。「レイアウトはこの場合長方形ですが、全員を見渡せて、ダイニングテーブルと同じように会話できる必要がありました。キッチンアイランドの天板を3方向に張り出すことは通常ありませんが、ここではできるだけ多くの席を確保するためにそうしています。 現状、カウンタースツールを8脚置いていますが、アイランドの大きさは約1.5×3メートルあるので、少なくともあと4脚は、余裕をもって増やせるでしょう」
「大規模なリフォームをする場合、既存の要素と戦うだけではなく、新しい要素を空間の中に織り込むようにするといいですね」とディーンさんは語ります。
ワンポイントアドバイス:「リノベーションをする際、無理やりすべてを変えようとする必要はありません。可能であれば、既存の要素を新しいスペースに織り込むようにしてください」と言うディーン。 「今回の改修でも、最初にキッチンを見た時には、低くて暗い天井が気になりました。しかし、最終的には梁の存在をポジティブとらえ、残りの天井部分を白く塗ることで、圧迫感を取り除くことができました」
2.サロン風のキッチンアイランド
デザイン:Steve’s Custom Homes(スティーヴズ・カスタム・ホームズ)のStephen Adamczyk(スティーヴン・アダムチク)とオーナーのJuergen(ユルゲン)さん、Joan Renger(ジョアン・レンガー)さん
所在地:メイン州フリーポート(アメリカ)
面積:300平方メートル
オーナーのご要望:「キッチンが家族のライフスタイルの中心なので、調理や収納の面で非常に機能的であると同時に、リビングに対して開けている必要がありました」と、工事を担当したスティーブン・アダムチクさんは語ります。「また、作業効率に影響することなく、家族とお客様が座れるようにする必要もありました」
アイランドの座席:「アイランドの大きさ約0.9×3メートルあり、最低でも6人が座れる上に、料理する人と座っている人が、調理中も交流できるように設計されています。見えないように配置した金物で天板を支えて膝前の空間を最大化するとともに、バー風の足置きレールを設けることで、座席の快適性を増しています。大量の収納(全開できる16杯の引き出し)は、調理エリア側に面しているので、座席と収納スペースの干渉もありません」
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キッチンアイランドがもっと楽しい団欒の場になるレイアウトは?
デザイン:Steve’s Custom Homes(スティーヴズ・カスタム・ホームズ)のStephen Adamczyk(スティーヴン・アダムチク)とオーナーのJuergen(ユルゲン)さん、Joan Renger(ジョアン・レンガー)さん
所在地:メイン州フリーポート(アメリカ)
面積:300平方メートル
オーナーのご要望:「キッチンが家族のライフスタイルの中心なので、調理や収納の面で非常に機能的であると同時に、リビングに対して開けている必要がありました」と、工事を担当したスティーブン・アダムチクさんは語ります。「また、作業効率に影響することなく、家族とお客様が座れるようにする必要もありました」
アイランドの座席:「アイランドの大きさ約0.9×3メートルあり、最低でも6人が座れる上に、料理する人と座っている人が、調理中も交流できるように設計されています。見えないように配置した金物で天板を支えて膝前の空間を最大化するとともに、バー風の足置きレールを設けることで、座席の快適性を増しています。大量の収納(全開できる16杯の引き出し)は、調理エリア側に面しているので、座席と収納スペースの干渉もありません」
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3.人を引き寄せる寄せ木の天板
デザイナー:Pruett & Co.(プルエット&コー)のJenni Pruett(ジェニー・プルーエット)
所在地:コロラド州チェリーヒルズビレッジ(アメリカ)
面積:350平方メートル
オーナーのご要望:「この家ではフルリノベーションを行いました」と語るのは、デザイナーのプルーエットさん。オーナーはHouzzで彼女を見つけました。「基本的に、建築当初の1968年から変わらないタイムカプセルのような状態だったので、近代化がカギでした。そこで一から組み立て直し、5人家族が全員キッチンエリアに入れるよう、すべてを開放的にしました。みんなキッチンで過ごしたいですからね」
アイランドの座席:「アイランドと中庭に面する扉(写真外)の間が狭かったので、座席をアイランドの端に移動して、集成材の仕上げとすることで、意図的な雰囲気を出しました」とプルーエットさんは語ります。
「木材の色味にまとまりをもたせることが大切です」とプルーエットさん。「私がいつも言うのは、床とキャビネットについては木材の色味をきっちり合わせるか、そうでなければ、1、2段程度変えなければなりません。そうすれば、色味を合わせようとして失敗したようには見えないでしょう」
ワンポイントアドバイス:「木の色調に統一性をもたせることが重要です」とプルーエットさんは言います。 「フローリングやキャビネットに木を使う時、すべてを一致させようとして失敗するケースもあるので、完全に一致させるか、色調をあえて1つか2つ違うものを採用するとよいでしょう」
デザイナー:Pruett & Co.(プルエット&コー)のJenni Pruett(ジェニー・プルーエット)
所在地:コロラド州チェリーヒルズビレッジ(アメリカ)
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オーナーのご要望:「この家ではフルリノベーションを行いました」と語るのは、デザイナーのプルーエットさん。オーナーはHouzzで彼女を見つけました。「基本的に、建築当初の1968年から変わらないタイムカプセルのような状態だったので、近代化がカギでした。そこで一から組み立て直し、5人家族が全員キッチンエリアに入れるよう、すべてを開放的にしました。みんなキッチンで過ごしたいですからね」
アイランドの座席:「アイランドと中庭に面する扉(写真外)の間が狭かったので、座席をアイランドの端に移動して、集成材の仕上げとすることで、意図的な雰囲気を出しました」とプルーエットさんは語ります。
「木材の色味にまとまりをもたせることが大切です」とプルーエットさん。「私がいつも言うのは、床とキャビネットについては木材の色味をきっちり合わせるか、そうでなければ、1、2段程度変えなければなりません。そうすれば、色味を合わせようとして失敗したようには見えないでしょう」
ワンポイントアドバイス:「木の色調に統一性をもたせることが重要です」とプルーエットさんは言います。 「フローリングやキャビネットに木を使う時、すべてを一致させようとして失敗するケースもあるので、完全に一致させるか、色調をあえて1つか2つ違うものを採用するとよいでしょう」
4.スタイリッシュな正方形
デザイナー:MO Design(エムオー・デザイン)のMargot Oven(マーゴット・オーヴン)
所在地:カリフォルニア州ミルバレー(アメリカ)
面積:240平方メートル
オーナーのご要望:「清潔かつ、新鮮でモダンな、家族が使いやすいキッチン。色褪せず、でも退屈にならないように」と語るのは、デザイナーのマーゴット・アヴンさん。「このアイランドにはダイニングキッチンの役割があります。というのも、ダイニングルーム自体はキッチンに隣接しておらず、家の玄関近くにあって、フォーマルな食事の際にのみ使われていたからです」
アイランドの座席:「アイランドの形が正方形なので、単なるアイランドというよりも、カウンターの高さがあるダイニングテーブルとして使えます」とアヴンさんは語ります。「家族が横一列ではなく、互いに向かい合って座ることができるので、日常的な食事に適した使い方ができるのです」
工夫ポイント:「アイランドの正方形と、斜めの天井を見たとき、ペンダント照明の吊るし方に悩みました」とアヴンさんは言います。「最終的に、照明のグループ分けをカスタマイズできるNiche Modern(ニッチ・モダン)の製品を使って、複数のペンダントを1つのキャノピーから吊るしました。3つのペンダント灯が1つの直線状のキャノピーから吊られており、根元の高さはすべて異なりますが、照明はアイランド上の同じ高さにそろっています」
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キッチンアイランドを設置するのに必要なサイズは?
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オーナーのご要望:「清潔かつ、新鮮でモダンな、家族が使いやすいキッチン。色褪せず、でも退屈にならないように」と語るのは、デザイナーのマーゴット・アヴンさん。「このアイランドにはダイニングキッチンの役割があります。というのも、ダイニングルーム自体はキッチンに隣接しておらず、家の玄関近くにあって、フォーマルな食事の際にのみ使われていたからです」
アイランドの座席:「アイランドの形が正方形なので、単なるアイランドというよりも、カウンターの高さがあるダイニングテーブルとして使えます」とアヴンさんは語ります。「家族が横一列ではなく、互いに向かい合って座ることができるので、日常的な食事に適した使い方ができるのです」
工夫ポイント:「アイランドの正方形と、斜めの天井を見たとき、ペンダント照明の吊るし方に悩みました」とアヴンさんは言います。「最終的に、照明のグループ分けをカスタマイズできるNiche Modern(ニッチ・モダン)の製品を使って、複数のペンダントを1つのキャノピーから吊るしました。3つのペンダント灯が1つの直線状のキャノピーから吊られており、根元の高さはすべて異なりますが、照明はアイランド上の同じ高さにそろっています」
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キッチンアイランドを設置するのに必要なサイズは?
5.ハードワーカーの憩いの場
デザイナー:Studio M Interiors(スタジオ・エム・インテリアズ)の Lori Handberg(ローリー・ハンドバーグ)
所在地:ミネソタ州ディープヘブン(アメリカ)
面積:260平方メートル
オーナーのご要望:「計画当初からオーナーが望んでいたのは、色でした」とデザイナーのハンドバーグさんは話します。「家全体に、できるだけたくさんの色を取り入れることを望んでいたのです」
アイランドの座席:このアイランドはサイズが大きく、三方にゆったりした座席を確保できます。「忙しい家の中にあって、このアイランドの役割は控えめに言っても多岐にわたります」とハンドバーグさんは続けます。「料理の準備、一時的な仕事場、散発的な会話の場、さらには簡単に食事を取る場所としても対応できます。このアイランドは、魅力的かつ、役立つものでなくてはいけませんでした。少し床面積を使ってアイランドの長さをわずかに増やし、サイズを大きくしつつ、動線は自由に行き来できるようにしました。このアイランドの内部には、ごみ箱とリサイクル収納、電子レンジ用の引き出し、オイルやビネガーのボトル用ストッカーも特別に造りこまれています」
工夫ポイント: 「既存のフローリングを残すことにしましたが、木目や木の成長過程でできた葉や枝の跡をもっと綺麗に配置したかったので、やり直すことにしました。あまりにも大変な作業だったので、オーナーは『違う木材に変えたほうがよいのでは?』と不安になったこともあったようです。それでも粘り強く頑張った甲斐があって、美しい床が玄関まで繋がり、大満足しています」
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オーナーのご要望:「計画当初からオーナーが望んでいたのは、色でした」とデザイナーのハンドバーグさんは話します。「家全体に、できるだけたくさんの色を取り入れることを望んでいたのです」
アイランドの座席:このアイランドはサイズが大きく、三方にゆったりした座席を確保できます。「忙しい家の中にあって、このアイランドの役割は控えめに言っても多岐にわたります」とハンドバーグさんは続けます。「料理の準備、一時的な仕事場、散発的な会話の場、さらには簡単に食事を取る場所としても対応できます。このアイランドは、魅力的かつ、役立つものでなくてはいけませんでした。少し床面積を使ってアイランドの長さをわずかに増やし、サイズを大きくしつつ、動線は自由に行き来できるようにしました。このアイランドの内部には、ごみ箱とリサイクル収納、電子レンジ用の引き出し、オイルやビネガーのボトル用ストッカーも特別に造りこまれています」
工夫ポイント: 「既存のフローリングを残すことにしましたが、木目や木の成長過程でできた葉や枝の跡をもっと綺麗に配置したかったので、やり直すことにしました。あまりにも大変な作業だったので、オーナーは『違う木材に変えたほうがよいのでは?』と不安になったこともあったようです。それでも粘り強く頑張った甲斐があって、美しい床が玄関まで繋がり、大満足しています」
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