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春のハッピーカラー、ピンクと組み合わせたい色とは?
Houzzで見つけたピンク色を上手に取り入れたインテリアをご紹介します。配色のしかたも参考にしてみてください。
ブラッキン・ヘザー
2022年3月29日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
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「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
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ピンクが好きな人でも、「インテリアに取り入れると、子どもっぽい印象になるのでは」と、つい敬遠してしまうこともあるはず。確かにピンク色は、可愛らしく、子どもに好かれる色ですが、海外では大人のインテリアでもよく使われる人気カラーのひとつです。
白にピンクだけを合わせると、場合によってはやや甘すぎたり、インパクトが足りないこともありますが、もうワンカラー合わせてみることで、大人らしい、深みのあるインテリアに。Houzzにアップロードされた写真から、いくつかの色との組み合わせ方を見てみましょう。
白にピンクだけを合わせると、場合によってはやや甘すぎたり、インパクトが足りないこともありますが、もうワンカラー合わせてみることで、大人らしい、深みのあるインテリアに。Houzzにアップロードされた写真から、いくつかの色との組み合わせ方を見てみましょう。
似たようで異なる赤+ピンク
赤とピンクは同じ暖色系で、似ているように見えますが、意外と異なる特性を持ちます。
ソフトでフェミニンなピンクに対し、赤はよりシャープで強みのある色のため、一緒に使うことで、優しさとダイナミックさの絶妙なブレンドが楽しめます。広めな面積にピンクを、赤はアクセントとしてプラスすることで、バランスが取れ、全体が引き締まります。
暖色系の色は使い過ぎると落ち着かなくなることもあるため、白やグレーなどのニュートラルな色と合わせて、ほどよい程度に、アソートカラーやアクセントカラーとして使うのが良いでしょう。
赤とピンクは同じ暖色系で、似ているように見えますが、意外と異なる特性を持ちます。
ソフトでフェミニンなピンクに対し、赤はよりシャープで強みのある色のため、一緒に使うことで、優しさとダイナミックさの絶妙なブレンドが楽しめます。広めな面積にピンクを、赤はアクセントとしてプラスすることで、バランスが取れ、全体が引き締まります。
暖色系の色は使い過ぎると落ち着かなくなることもあるため、白やグレーなどのニュートラルな色と合わせて、ほどよい程度に、アソートカラーやアクセントカラーとして使うのが良いでしょう。
子ども部屋定番のピンク+ブルーを大人スタイルに
どちらかというと甘くて可愛い印象の強いパウダーピンクを、ダークなブルーと合わせることで、カッコいい雰囲気に。また、家具や照明、アートにシャープなラインを意識することで、優しい風合いを残しながらも、より引き締まったモダンなエッセンスが感じられる空間になります。
色と色を重ねる際には、ポイントに白をプラスすると、“目を休める場所”ができます。こちらのように、壁の写真のフレーム、マットやラグなど、白い部分をリズミカルに取り入れると、明るさも出せ、色と色の間のワンクッションができ、印象が和らぐでしょう。
こちらもあわせて:ソファで考える、大人っぽくハイセンスなピンクの使い方
どちらかというと甘くて可愛い印象の強いパウダーピンクを、ダークなブルーと合わせることで、カッコいい雰囲気に。また、家具や照明、アートにシャープなラインを意識することで、優しい風合いを残しながらも、より引き締まったモダンなエッセンスが感じられる空間になります。
色と色を重ねる際には、ポイントに白をプラスすると、“目を休める場所”ができます。こちらのように、壁の写真のフレーム、マットやラグなど、白い部分をリズミカルに取り入れると、明るさも出せ、色と色の間のワンクッションができ、印象が和らぐでしょう。
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2016年、パントン社のカラー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた「ローズクォーツ」と「セレニティー」は、平穏や安心感を象徴する淡いピンクとブルーの2色です。
落ち着く、リラックス感溢れたインテリアは、リビングやベッドルームに限らず、キッチンやワークスペースなど、忙しさを感じる空間にもぜひ取り入れたいものです。最近のキッチンで流行りの、ベースキャビネットと吊り戸棚とのツートンで使うのも素敵ですね。
それぞれの色が引き立つよう、白をベースに、ところどころに黒を取り入れて全体を引き締めると、優しさと強さのバランスが上手に取れます。
こちらも合わせて:フレッシュなブルー&ピンクを上手にインテリアに使う方法
落ち着く、リラックス感溢れたインテリアは、リビングやベッドルームに限らず、キッチンやワークスペースなど、忙しさを感じる空間にもぜひ取り入れたいものです。最近のキッチンで流行りの、ベースキャビネットと吊り戸棚とのツートンで使うのも素敵ですね。
それぞれの色が引き立つよう、白をベースに、ところどころに黒を取り入れて全体を引き締めると、優しさと強さのバランスが上手に取れます。
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トーンを揃えながら濃淡をつける
ホットピンクのチェアを、さらに引き立ててくれている淡いブルーの壁。もしこの壁が白であったら、ピンクのインパクトもここまでダイナミックにならなかったでしょう。背景となる壁の色がどれだけ大切かがわかります。
濃いめのピンクと淡いブルーは、明度差こそ大きいものの、どちらも青みがかったトーンという共通点を持ちます。次の写真と比べてみるとそれがよくわかりますが、やや黄色みがかったくすみのある暖かなトーンで統一しているのに比べ、こちらのドレッサースペースは、全体的にクールトーンでまとめられています。2色を組み合わせる際にトーンを揃えることで色同士の喧嘩も少なく、調和がしやすいというわけです。
家具の形はクラシックですが、大胆な色使いでモダンで、ややエクレクティックな空間に。古い家具のリメイクの際に参考にもなりそうです。
ホットピンクのチェアを、さらに引き立ててくれている淡いブルーの壁。もしこの壁が白であったら、ピンクのインパクトもここまでダイナミックにならなかったでしょう。背景となる壁の色がどれだけ大切かがわかります。
濃いめのピンクと淡いブルーは、明度差こそ大きいものの、どちらも青みがかったトーンという共通点を持ちます。次の写真と比べてみるとそれがよくわかりますが、やや黄色みがかったくすみのある暖かなトーンで統一しているのに比べ、こちらのドレッサースペースは、全体的にクールトーンでまとめられています。2色を組み合わせる際にトーンを揃えることで色同士の喧嘩も少なく、調和がしやすいというわけです。
家具の形はクラシックですが、大胆な色使いでモダンで、ややエクレクティックな空間に。古い家具のリメイクの際に参考にもなりそうです。
ナチュラルテイストにはピンク+グリーン
リネン独特のくすんだピンクのカーテンに、ベルベット調のカーキ色のチェア。くすんだ色と自然素材が活かされた、ナチュラルでリラックス感溢れた空間です。さらに、サーモンピンクのクッションが、カーテンとチェアを結びつけるような、全体を調和させる役割を果たしています。
また、さらっとした質感のリネンと、光沢のあるベルベットとの質感のコントラストも、空間に奥行きを生み出すコツです。先述の通り、こちらの写真の空間も、やや黄色がかったくすんだトーンでまとめられています。同じピンクでも比べると、違いがよくわかります。
こちらもあわせて:くすみカラーを壁に取り入れて、おしゃれで心落ち着くインテリア
リネン独特のくすんだピンクのカーテンに、ベルベット調のカーキ色のチェア。くすんだ色と自然素材が活かされた、ナチュラルでリラックス感溢れた空間です。さらに、サーモンピンクのクッションが、カーテンとチェアを結びつけるような、全体を調和させる役割を果たしています。
また、さらっとした質感のリネンと、光沢のあるベルベットとの質感のコントラストも、空間に奥行きを生み出すコツです。先述の通り、こちらの写真の空間も、やや黄色がかったくすんだトーンでまとめられています。同じピンクでも比べると、違いがよくわかります。
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実は、ピンクとグリーンは、色相環では正反対に立地する「補色」同士の色となります。補色とは反対色ともいえますが、互いを引き立て、自然なコントラストが見られる色の組み合わせです。
上の2つの事例ではトーンを合わせる話をしましたが、こちらの事例では、あえてトーン違いのピンクとグリーンが合わせられています。
グリーンがやや鮮やかめで、ピンクはくすみのあるダスキーピンク。鮮やかなピンクではややポップになりがちなところを、このようなグレイッシュなトーンを合わせることで、落ち着いた気分に。はっきりした鮮やかな色合いの観葉植物も、このようなテイストのピンクを選べば、色味を足しながらもナチュラルなエッセンスを残せます。
上の2つの事例ではトーンを合わせる話をしましたが、こちらの事例では、あえてトーン違いのピンクとグリーンが合わせられています。
グリーンがやや鮮やかめで、ピンクはくすみのあるダスキーピンク。鮮やかなピンクではややポップになりがちなところを、このようなグレイッシュなトーンを合わせることで、落ち着いた気分に。はっきりした鮮やかな色合いの観葉植物も、このようなテイストのピンクを選べば、色味を足しながらもナチュラルなエッセンスを残せます。
オリジナリティー溢れるピンク+イエロー
優しさのあるピンクに、活気に満ちた黄色を組み合わせたスタイリッシュなベッドルーム。幸福感を与えるピンクに、気持ちを前向きにするといわれる黄色で、ポジティブなエネルギーたっぷりの空間となっています。
強みのある黄色は、使い過ぎると逆にエネルギッシュになり過ぎることもあるため、柔らかなピンクの割合をやや多めに、黄色はアクセントとして取り入れると良いでしょう。モダンでスタイリッシュな雰囲気を目指すのであれば、白をベースに、全体を引き締める黒を取り入れて、メリハリをつくり出すのがおすすめです。
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優しいブレンドのピンク+オレンジ
ピンクとオレンジは比較的近い色同士で、トーンによっては区別がつかないこともあります。例えば、サーモンピンクがその一例です。近い色なので組み合わせが難しいと思われがちですが、相性はとても良く、海外のファブリックや壁紙のパターンでもよく一緒に使われることがあります。
壁やベッドまわりのファブリックを、さまざまなピンクやオレンジでまとめたこちらのベッドルーム。やや青みがかった壁のピンクから、ブラウンに近いオレンジ、そしてベッドを飾る、さまざまなピンクやオレンジトーンのベッドリネンやクッション。あたたかみがあり、グラデーションをつくり出す、独特な穏やかさが感じられます。
ピンクとオレンジは比較的近い色同士で、トーンによっては区別がつかないこともあります。例えば、サーモンピンクがその一例です。近い色なので組み合わせが難しいと思われがちですが、相性はとても良く、海外のファブリックや壁紙のパターンでもよく一緒に使われることがあります。
壁やベッドまわりのファブリックを、さまざまなピンクやオレンジでまとめたこちらのベッドルーム。やや青みがかった壁のピンクから、ブラウンに近いオレンジ、そしてベッドを飾る、さまざまなピンクやオレンジトーンのベッドリネンやクッション。あたたかみがあり、グラデーションをつくり出す、独特な穏やかさが感じられます。
ラグジュアリーなピンク+パープル
オレンジ同様、紫もピンクと近い色のひとつです。ピンクなのか、紫なのかと、判断に迷ったことはありませんか? 色相環では隣同士の色でもあるため、一緒に使っても馴染みやすい組み合わせです。
紫寄りの薄いピンクのチェアに、ジュエルトーンのようなリッチな紫のオットマンも、自然に混ざり合っています。もともと相性が良い色同士なので、このままでも十分素敵ですが、壁の大きなアートによって、さらに全体にまとまり感が見られます。
組み合わせに悩んでいる時には、お気に入りのアートや、好きなファブリック、またはラグなどで使われている色を拾って、家具や小物を選んでみてはいかがでしょう。
オレンジ同様、紫もピンクと近い色のひとつです。ピンクなのか、紫なのかと、判断に迷ったことはありませんか? 色相環では隣同士の色でもあるため、一緒に使っても馴染みやすい組み合わせです。
紫寄りの薄いピンクのチェアに、ジュエルトーンのようなリッチな紫のオットマンも、自然に混ざり合っています。もともと相性が良い色同士なので、このままでも十分素敵ですが、壁の大きなアートによって、さらに全体にまとまり感が見られます。
組み合わせに悩んでいる時には、お気に入りのアートや、好きなファブリック、またはラグなどで使われている色を拾って、家具や小物を選んでみてはいかがでしょう。
私も、自宅のゲストルームのリノベーションをした際に、壁は憧れであったこちらのピンクを塗りました。かなりスイートなピンクでしたので、子ども部屋っぽくならないようにと考えたのが、きゅっと引き締めるグレイッシュな濃いパープルのベッドスプレッドと、クッションを取り入れることでした。
パンチとして合わせたのが、黄色いクッション。似た色同士でやや物足りなさを感じた時には、少しだけでもコントラストカラーを加えてみると、部屋に活気が出ます。
パンチとして合わせたのが、黄色いクッション。似た色同士でやや物足りなさを感じた時には、少しだけでもコントラストカラーを加えてみると、部屋に活気が出ます。
ピンク+ピンクは濃淡が大切
最後にご紹介するのは、ピンク+ピンクの事例です。明るいライトピンクの壁に、やや濃いめのくすんだピンクのアームチェア。同じ色同士でも、トーン違いや濃淡違いのものを合わせることで、部屋に立体感が生み出されます。
補色であるグリーンや、寒色のブルーも少しアクセントととして加えることで、甘さも抑えられ、個性も出せますよ。
Houzzでインテリアの専門家を探す
最後にご紹介するのは、ピンク+ピンクの事例です。明るいライトピンクの壁に、やや濃いめのくすんだピンクのアームチェア。同じ色同士でも、トーン違いや濃淡違いのものを合わせることで、部屋に立体感が生み出されます。
補色であるグリーンや、寒色のブルーも少しアクセントととして加えることで、甘さも抑えられ、個性も出せますよ。
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