住まいに取り入れる暖色系&アースカラーのインテリア
自然の「土」に近い色を取り入れて、心安らぐ空間づくりをしてみませんか?
ブラッキン・ヘザー
2022年1月23日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
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インテリアについてのご相談を受けていると、色づかいについて迷われている方がたくさんいらっしゃるのを感じます。色は部屋の印象を大きく変えるので、とても重要なポイントです。今回は、サステナブルやエシカルな暮らしへの関心が高まる中、注目を集めているアースカラーを、室内インテリアに取り入れる方法をご紹介します。
アースカラーとはその名の通り、「地球色」を連想させる色のこと。太陽のオレンジや土の茶色、海や空の青や植物の緑、そして石や岩のグレーといった印象が大きいでしょう。
また、英語で「アース」とは、地球以外に「土」の意味も持ちます。欧米ではインテリアにおけるアースカラーは、土っぽい色の意味合いを持つことが多いです。土とは古代から建築に使われてきた素材でもあり、土壁からテラコッタ、レンガなど、茶色や赤みの入った色の建物や街並みは世界中で見られる、馴染みのある色合いです。
また、英語で「アース」とは、地球以外に「土」の意味も持ちます。欧米ではインテリアにおけるアースカラーは、土っぽい色の意味合いを持つことが多いです。土とは古代から建築に使われてきた素材でもあり、土壁からテラコッタ、レンガなど、茶色や赤みの入った色の建物や街並みは世界中で見られる、馴染みのある色合いです。
あたたかみがあり、どこかホッとさせてくれるアースカラーは、インテリアのシーンでも心地よい色として人気です。単純にブラウンやベージュ、赤やオレンジだけではなく、アンバーやバーントシエナ、オークル、カーキ色など、深みのある中間色やくすんだトーンが心地よさを生み出します。
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アースカラーと自然素材はよく似合う組み合わせです。こちらの写真では、木や籐の家具やジュートのラグが、自然とテラコッタ色の壁に包まれたような空間に馴染んでいます。
部分的に黒やチャコールグレーを取り入れれば、全体が引き締まります。机のアイアンの脚やオブジェ、窓枠やシェードといった、ポイント的なダークな色の使い方もヒントにしたいものです。
部分的に黒やチャコールグレーを取り入れれば、全体が引き締まります。机のアイアンの脚やオブジェ、窓枠やシェードといった、ポイント的なダークな色の使い方もヒントにしたいものです。
自然なラインと柔らかな色合いがとても印象的な壁。砂漠や大地を思わせるベッドの背景のように見えますね。気持ちを安らかにしてくれるアースカラーは、ベッドルームにもぜひ取り入れたい色です。
ホワイトとグレーと、パキッとしたシャープな色合いのベッドリネンがコントラストとなり、さらに独特な壁の風合いを引き立ててくれているように感じます。
ホワイトとグレーと、パキッとしたシャープな色合いのベッドリネンがコントラストとなり、さらに独特な壁の風合いを引き立ててくれているように感じます。
木とオークル系の壁が自然と馴染んでいる優しい色合いのベッドルーム。独特な表情を持つ木の壁がとくに印象的です。アートやガラス戸などの自然界からのモチーフも生かした、リラックス感あふれるホテルの一室のようですね。オークル系はとくに木目との相性が良く、ぬくもりのある空間づくりにはぜひおすすめしたい組み合わせです。
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こちらも、リゾートホテルを思わせるようなシーン。リゾートでアースカラーがよく使われるのは、あたたかみのある、リラックスした雰囲気のためでしょう。
質感を生かしたオークルの塗壁には、独特な優しい表情が見られます。黄色系のオークルに、アンティークデスクやテラコッタポット、床材などのような赤みの入ったアースカラーと組み合わせると、より深みが出て、さらに表情の豊かさを生み出すことができます。
質感を生かしたオークルの塗壁には、独特な優しい表情が見られます。黄色系のオークルに、アンティークデスクやテラコッタポット、床材などのような赤みの入ったアースカラーと組み合わせると、より深みが出て、さらに表情の豊かさを生み出すことができます。
家の中に入った瞬間にホッとしそうなエントランス。壁の色や家具、アートや小物類も、ベージュやブラウンのソフトな色合いで統一されています。自然色であるアースカラーは、もちろん植物のグリーンと相性抜群です。たくさん使うと単調になってしまいがちなベージュやブラウンの空間を生き生きとさせてくれるので、ぜひ合わせてみましょう。
トーン・オン・トーンでアースカラーを重ねた深みのあるリビングダイニング。モダンな印象を持ちながら、アースカラー独特なほっこりしたあたたかみも感じられます。色だけではなく、さまざまな素材のミックスにも注目したいところです。ペンダントライトのような特徴的なアイテムをプラスすることで、さらに個性的な空間に。
シンプルなお部屋でも、小物を通してアースカラーを取り入れることで、手軽に心地よさをアップできます。クールなグレーのソファでも、クッションを2つ置くだけで雰囲気が大きく変わります。オブジェやアートをプラスして、完成度を高めましょう。
巣篭もりをしたくなる冬の寒い季節にぴったりな、温かでコージーな雰囲気をつくりあげることができます。
巣篭もりをしたくなる冬の寒い季節にぴったりな、温かでコージーな雰囲気をつくりあげることができます。
主張しすぎない程度にあたたかみが欲しいときには、赤みや強い黄色みがやや抑えられたブラウン系やベージュ、カーキ、オリーブを使うと良いでしょう。
シンプルで落ち着いた大人の雰囲気のベッドまわりができあがります。
寝室の写真をもっとみる
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カーキ系に近い、グレージュのような温かみのあるキャビネットをはじめ、木の家具や小物類がこちらのシンプルモダンのキッチンの印象的なアクセントになっています。
すっきりしたラインが強調される中、柔らかな色合いや質感をプラスすることで、よりリラックス感のあるモダンインテリアに繋がります。
すっきりしたラインが強調される中、柔らかな色合いや質感をプラスすることで、よりリラックス感のあるモダンインテリアに繋がります。
木の色や質感、土壁や土間など、日本人にとってアースカラーは馴染み深い色でもあります。そんな色合いを取り入れたインテリアでの暮らしはきっと心地よく、どこかほっとさせてくれることでしょう。
インテリアにカラーを取り入れる方法についての記事をもっと読む
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個人的にはアースカラーが温かみがあって一番落ち着きます。