浴室リノベーション:スパのような雰囲気のリラックス空間が誕生!
以前は雑然としていた浴室が、レイアウトや家具をシンプルにすることで、落ち着いた安らぎの場に一変しました。
Jeannie Matteucci
2022年3月9日
アメリカ・テキサス州ダラス市郊外にあるケン・ギルとニッキ・ギル夫妻の住まいの浴室は、かつては雑然としていました。古びて暗い22平米のスペースには、1人用の洗面台ユニットが2つ、別々の壁に配置されており、ジェット水流がもはや出なくなったジェットバス、独立したシャワー、設置位置がよくないトイレ、そして2つの大きなクローゼットが貴重なスペースを占有する、ちぐはぐなレイアウトになっていました。「全体的に見ると面積は十分にあるとわかっていましたが、レイアウトに関しては、このスペースにとって最適とはいえませんでした」とニッキは話します。
学校に通う双子の子どもを持つこの忙しい夫妻は、もっと明るい見た目と、心を落ち着かせるスパのような雰囲気を備えた、より機能的な浴室を希望していました。彼らはHouzzの写真やネットの情報からインスピレーションを得ながら、より効率的な形で空間を使用できるレイアウトにできないかと、デザイナーのタラ・レニーに依頼しました。
タラは浴槽、別々になった洗面台ユニット、そしてクローゼットを撤去し、トイレの位置を移動し、開放的なシャワー室を作り、オリジナルで制作した、十分な収納を備えた2人用の洗面台を追加しました。その結果、現代的で使いやすい癒やしの場が生まれたのです。
学校に通う双子の子どもを持つこの忙しい夫妻は、もっと明るい見た目と、心を落ち着かせるスパのような雰囲気を備えた、より機能的な浴室を希望していました。彼らはHouzzの写真やネットの情報からインスピレーションを得ながら、より効率的な形で空間を使用できるレイアウトにできないかと、デザイナーのタラ・レニーに依頼しました。
タラは浴槽、別々になった洗面台ユニット、そしてクローゼットを撤去し、トイレの位置を移動し、開放的なシャワー室を作り、オリジナルで制作した、十分な収納を備えた2人用の洗面台を追加しました。その結果、現代的で使いやすい癒やしの場が生まれたのです。
どんなHouzz?
住まい手:ケン・ギルとニッキ・ギル夫妻、学生の双子たち
所在地:アメリカ・テキサス州ダラス市
面積:22㎡の浴室
インテリアデザイナー:タラ・レニー・デザイン
写真:タラ・レニー・デザイン
リノベーション前、浴室はベージュの壁にテラコッタのタイルを貼った、重い雰囲気のスペースでした。また、下り天井のせいで高さがなくなり、スペースを狭く感じさせていました。
このビフォー写真の左側にあるのが、2つある簡素な洗面台ユニットの1つで、人造大理石のカウンタートップを備えていました。もう1つのユニットは別の壁に設置されており、この浴室のレイアウトをぎこちなく分断していました。
ジェットバスは壊れていて、いずれにせよ夫婦は浴槽をほとんど使っていませんでした。また、ガラスブロックの窓は見た目的にも時代遅れの感じがしていました。「そんな状態にある浴室の機能性とレイアウトが、彼らには我慢できなかったそうです」とタラは言います。「必要としない場所にはたっぷりとスペースがあるのに、他の場所ではスペースが足りていませんでした」
住まい手:ケン・ギルとニッキ・ギル夫妻、学生の双子たち
所在地:アメリカ・テキサス州ダラス市
面積:22㎡の浴室
インテリアデザイナー:タラ・レニー・デザイン
写真:タラ・レニー・デザイン
リノベーション前、浴室はベージュの壁にテラコッタのタイルを貼った、重い雰囲気のスペースでした。また、下り天井のせいで高さがなくなり、スペースを狭く感じさせていました。
このビフォー写真の左側にあるのが、2つある簡素な洗面台ユニットの1つで、人造大理石のカウンタートップを備えていました。もう1つのユニットは別の壁に設置されており、この浴室のレイアウトをぎこちなく分断していました。
ジェットバスは壊れていて、いずれにせよ夫婦は浴槽をほとんど使っていませんでした。また、ガラスブロックの窓は見た目的にも時代遅れの感じがしていました。「そんな状態にある浴室の機能性とレイアウトが、彼らには我慢できなかったそうです」とタラは言います。「必要としない場所にはたっぷりとスペースがあるのに、他の場所ではスペースが足りていませんでした」
タラは浴室を解体して間柱だけにし、洗面台ユニットやクローゼット、シャワー、そしてジェットバスを撤去しました。次に、彼女は以前ジェットバスの浴槽があった位置に、広々としたウォークイン式のシャワーを設計しました。
壁とベンチ部分は、ホワイトとグレーのセラミックタイルで覆われています。「目線を上げたかったので、タイルは縦長方向に貼りました」とタラ。「このスペースは標準的な2.4メートル高の天井になっていますが、これは変更できませんでした。床にはにぎやかな模様を選んだので、シャワースペースの壁のタイルは床と競合しないものの、目を引くものにする必要がありました」。この床はホワイトとパティグレーからなるツヤあり仕上げの装飾大理石タイルで、ダイヤモンド模様になるようレーザーカットされています。「この床は、モダンとクラシックの折衷デザインといえます」とタラは話します。
以前あったガラスブロックは、サテン仕上げのエッチングガラス窓で入れ換えられています。「自然光を取り入れることは非常に重要です」とニッキ。「古いシャワー室は非常に暗く感じました」
壁とベンチ部分は、ホワイトとグレーのセラミックタイルで覆われています。「目線を上げたかったので、タイルは縦長方向に貼りました」とタラ。「このスペースは標準的な2.4メートル高の天井になっていますが、これは変更できませんでした。床にはにぎやかな模様を選んだので、シャワースペースの壁のタイルは床と競合しないものの、目を引くものにする必要がありました」。この床はホワイトとパティグレーからなるツヤあり仕上げの装飾大理石タイルで、ダイヤモンド模様になるようレーザーカットされています。「この床は、モダンとクラシックの折衷デザインといえます」とタラは話します。
以前あったガラスブロックは、サテン仕上げのエッチングガラス窓で入れ換えられています。「自然光を取り入れることは非常に重要です」とニッキ。「古いシャワー室は非常に暗く感じました」
タラはマットブラックのシャワーヘッドを標準よりも高い位置に設置し、背の高いケンが使いやすいようにしました。「ケンをここに連れてきてすべての寸法を測定し、彼が使いやすいようにしたんです」
壁の間柱の間には、石英ガラスの4段の棚を備えた、大きなニッチが設けられています。手作業で釉薬をかけたアロエグリーンカラーの小さなタイルが、ニッチの奥のアクセントとなっています。
「私はシャワー室にある縦長のニッチが大好きなんです」とタラ。「この部分には、少しだけ高価なタイルを使いました。ただ、カラーパレットは本当にニュートラルなものに留めておきたかったんです。ギル夫妻はこのスペースをモダンでありながら新鮮で、かつ落ち着いたものにすることを望んでいました」
壁の間柱の間には、石英ガラスの4段の棚を備えた、大きなニッチが設けられています。手作業で釉薬をかけたアロエグリーンカラーの小さなタイルが、ニッチの奥のアクセントとなっています。
「私はシャワー室にある縦長のニッチが大好きなんです」とタラ。「この部分には、少しだけ高価なタイルを使いました。ただ、カラーパレットは本当にニュートラルなものに留めておきたかったんです。ギル夫妻はこのスペースをモダンでありながら新鮮で、かつ落ち着いたものにすることを望んでいました」
Sherwin-Williams社のスノーバウンド色で塗装された壁。
2つのクローゼットを1つの大きなクローゼットにまとめたことで、タラはホワイトオーク材を使った、4メートル近い幅を持つ特注の洗面台を作ることができました。「あたたかみが欲しかったので、木材を使うことを強く勧めました」とタラは言います。「洗面台を浮いているように見せ、奥まったスペースを少し設けることで、それほど重苦しくないものになり、空間に余裕も生まれました」
マットブラックの引き出しハンドル、水栓、鏡のフレームは、シャワー用の水栓金具とコーディネートされたものです。ウォールスコンスには、ブラックと真鍮の仕上げのものを選びました。「いろいろなものが層になって重なっている感じがするので、金属のものをミックスすることが好きなんです」とタラは話します。
2つのクローゼットを1つの大きなクローゼットにまとめたことで、タラはホワイトオーク材を使った、4メートル近い幅を持つ特注の洗面台を作ることができました。「あたたかみが欲しかったので、木材を使うことを強く勧めました」とタラは言います。「洗面台を浮いているように見せ、奥まったスペースを少し設けることで、それほど重苦しくないものになり、空間に余裕も生まれました」
マットブラックの引き出しハンドル、水栓、鏡のフレームは、シャワー用の水栓金具とコーディネートされたものです。ウォールスコンスには、ブラックと真鍮の仕上げのものを選びました。「いろいろなものが層になって重なっている感じがするので、金属のものをミックスすることが好きなんです」とタラは話します。
Verticyl洗面器およびPurist壁付け水栓。すべてKohler社製。
アンダーカウンター式の長方形の洗面器と、壁面に設置された水栓が、モダンな雰囲気を醸しだしています。その上にある長い棚には、洗面台ユニットに用いられているものと同じ、ホワイトオーク材が用いられています。
「バックスプラッシュをうまく区切らなくてはならなかったのですが、この長い棚によって、洗面台の要素をここで区切ることができました」とタラ。「この部分はディスプレイ収納にぴったりなのですが、板の上は、カウンタートップの上以外に物を置いておけるもうひとつの面となっています」
白石英のカウンターはエッジ部を斜めに留め継ぎして、分厚い見た目に仕上げています。高さが低いバックスプラッシュにも同じ石英材が用いられています。「このカウンターは、浴室をモダンで高級な雰囲気に見せている要素のひとつです」とタラは言います。
アンダーカウンター式の長方形の洗面器と、壁面に設置された水栓が、モダンな雰囲気を醸しだしています。その上にある長い棚には、洗面台ユニットに用いられているものと同じ、ホワイトオーク材が用いられています。
「バックスプラッシュをうまく区切らなくてはならなかったのですが、この長い棚によって、洗面台の要素をここで区切ることができました」とタラ。「この部分はディスプレイ収納にぴったりなのですが、板の上は、カウンタートップの上以外に物を置いておけるもうひとつの面となっています」
白石英のカウンターはエッジ部を斜めに留め継ぎして、分厚い見た目に仕上げています。高さが低いバックスプラッシュにも同じ石英材が用いられています。「このカウンターは、浴室をモダンで高級な雰囲気に見せている要素のひとつです」とタラは言います。
アイボリーカラーのラグは、ウール混コットン地の手編みで、裏地は無孔性のマット貼り。シャワー室の床と同じ大理石タイルが貼られた浴室の床に、柔らかい肌触りを加えています。
特注の収納タワーは洗面台ユニットの延長となるもので、こちらもホワイトオーク材で制作されています。キャビネット下段には、引き出し式の2つの洗濯カゴを備えています。
「以前はクローゼットの中に洗濯カゴを無造作に置いていただけでした」とニッキは言います。
洗面所をすっきり清潔に使うための整理収納術
「以前はクローゼットの中に洗濯カゴを無造作に置いていただけでした」とニッキは言います。
洗面所をすっきり清潔に使うための整理収納術
白いパネル張りのドアは、夫婦の寝室へとつながっています。タラはこのドアの幅を広くし、ケンとニッキが各スペース間をより簡単に移動できるようにしました。
「ランドリーバスケットを抱えた状態でクローゼットから出てこようとしても、以前のドアは、簡単には通り抜けられませんでした」とニッキ。「なので、このドアの幅を広くするよう頼んだのです」
洗いたてのタオルはマットブラックの2本のタオルハンガーに掛けておけば、シャワーの近くに置いておくことができます。また写真のLED天井照明が適切に配置されることにより、このスペースの照明の状態を全体的に向上させています。換気扇は位置を変更し、適切な換気のために、新しいモデルを設置しています。
「ランドリーバスケットを抱えた状態でクローゼットから出てこようとしても、以前のドアは、簡単には通り抜けられませんでした」とニッキ。「なので、このドアの幅を広くするよう頼んだのです」
洗いたてのタオルはマットブラックの2本のタオルハンガーに掛けておけば、シャワーの近くに置いておくことができます。また写真のLED天井照明が適切に配置されることにより、このスペースの照明の状態を全体的に向上させています。換気扇は位置を変更し、適切な換気のために、新しいモデルを設置しています。
反対の方向を見てみましょう。この写真の左側には、新しいトイレへと続く白いパネル張りのドアがあり、その奥側の壁には、拡張されたクローゼットへの入り口があります。
「より機能的なクローゼットのスペースを確保するために、窓は犠牲にする必要がありました」とタラは話します。
脱衣所収納を充実させるポイントとは?
「より機能的なクローゼットのスペースを確保するために、窓は犠牲にする必要がありました」とタラは話します。
脱衣所収納を充実させるポイントとは?
タラは、トイレの配置を90度回転させることによって、同じく位置が変更されたシャワーの隣にトイレが来るようにしました。この設計上の位置変更によって、広々とした新しいクローゼットを作りだすことも可能になったのです。
「トイレはほとんど同じ場所にあります」とタラ。「配管を同じ場所に保持するよう気を付ければ、お金を節約できます。シャワーをクローゼットがあった場所に移動することは非常にお金がかかることになるので、検討しないことにしました」
トイレの上部にある収納キャビネットの色は、シャワー室にある大きなニッチで用いたタイルとコーディネートされています。「これはアート作品と植物の色を反復したものでもあります」とタラは言います。
「トイレはほとんど同じ場所にあります」とタラ。「配管を同じ場所に保持するよう気を付ければ、お金を節約できます。シャワーをクローゼットがあった場所に移動することは非常にお金がかかることになるので、検討しないことにしました」
トイレの上部にある収納キャビネットの色は、シャワー室にある大きなニッチで用いたタイルとコーディネートされています。「これはアート作品と植物の色を反復したものでもあります」とタラは言います。
左側のビフォーの平面図を見ると、使われていない浴槽と2つの洗面台、そして2つの独立したクローゼットによってレイアウトが分断されていることがわかります。小さなシャワー室が、部屋の真中を占めていたのです。
「アフター」の平面図は、新しい、より開放的なレイアウトを示しています。以前浴槽のあった場所には広々とした新しいシャワー室が配置され、横長の2人用洗面台が右端部分を占めています。クローゼット1つと以前のシャワー室を撤去し、トイレを回転させることで、より大きな1つのクローゼットを設置することができました。
「浴室のスペースを隅々まで活用した、非常にユーザーフレンドリーなレイアウトです」とニッキ。「今はすべてがまとまりのあるものとなっています」
Houzzでインテリアデザイナー・コーディネーターを探してみる
こちらの記事もあわせて
・こだわりの浴室リフォームをするなら知っておきたいこと
・日常を極上にランクアップする浴室選び。ユニットバスと在来工法の違いとは?
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