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パンデミック後の北欧デザインはどこに向かう?【3デイズ・オブ・デザイン2021】
デンマークの首都・コペンハーゲンで開催されたデザインイベントは、前向きな雰囲気に包まれていました。
Kasper Iversen
2021年10月14日
写真:3 Days of Design
新型コロナウィルスの感染拡大による何ヶ月間にもわたる活動制限を経て、デンマークの首都コペンハーゲンで「3デイズ・オブ・デザイン(3 Days of Design)」(2021年9月16日~18日) が開催されました。年に一度のこのデザインフェスティバルの開催期間中、コペンハーゲンの街は活気に満ち、希望的な空気が溢れました。200を超えるデザイン企業や組織が門戸を開き、一般の人々をデンマークのデザイン業界の舞台裏に招き入れ、最新のおすすめを紹介していました。
「デンマークのデザインはパンデミック後の世界においてどのように表現され、機能し、変化していくことになるのか?」という一つの問いに対する答えを見つけるべく、Houzzはコペンハーゲンを訪れました。
新型コロナウィルスの感染拡大による何ヶ月間にもわたる活動制限を経て、デンマークの首都コペンハーゲンで「3デイズ・オブ・デザイン(3 Days of Design)」(2021年9月16日~18日) が開催されました。年に一度のこのデザインフェスティバルの開催期間中、コペンハーゲンの街は活気に満ち、希望的な空気が溢れました。200を超えるデザイン企業や組織が門戸を開き、一般の人々をデンマークのデザイン業界の舞台裏に招き入れ、最新のおすすめを紹介していました。
「デンマークのデザインはパンデミック後の世界においてどのように表現され、機能し、変化していくことになるのか?」という一つの問いに対する答えを見つけるべく、Houzzはコペンハーゲンを訪れました。
写真:3 Days of Design
この問いは単純なものかもしれませんが、その答えは複雑で驚くべきものでした。私たちがこのデザインフェスティバルで目の当たりにしたのは、ファッション性の高い家具が影を潜め、より持続的で流行にとらわれないクラシックなものが増えたこと、そして責任感の強い新しい世代の消費者があらわれたことです。
この潮流をデザイン業界はどのように受け止めているのでしょうか?難しい状況の中でも好調を続ける業界のリーダーの皆さんにお話しを伺ったところ、彼らの将来の展望は希望に満ちたものでした。
この問いは単純なものかもしれませんが、その答えは複雑で驚くべきものでした。私たちがこのデザインフェスティバルで目の当たりにしたのは、ファッション性の高い家具が影を潜め、より持続的で流行にとらわれないクラシックなものが増えたこと、そして責任感の強い新しい世代の消費者があらわれたことです。
この潮流をデザイン業界はどのように受け止めているのでしょうか?難しい状況の中でも好調を続ける業界のリーダーの皆さんにお話しを伺ったところ、彼らの将来の展望は希望に満ちたものでした。
ハンス・J. ウェグナーがカール・ハンセン&サン社のためにデザインしたウィッシュボーン・チェア。時代を超えるこのクラシックな木製家具は、今年の「3デイズ・オブ・デザイン」開催中も至る所に登場しました
美しく、そして存在し続けるもの
ウィッシュボーン・チェア(Yチェア)の製造で知られるカール・ハンセン&サン社の社長であり、社名となっている創立者の孫でもあるクヌート・エリック・ハンセン氏は、パンデミックが始まってから自社製品の需要が大幅に伸びていると話します。
「多くの人がロックダウン中に家の中で過ごしながら、インテリアのさまざまな部分をアップデートするなら今だと気付きました。各国で見られる底堅い経済状況と、持続可能性に焦点が当てられる機会が増えたことが相まって、私たちの製品が非常に魅力的なものに映るようになったのです」とハンセン氏は言い、すべての市場においてこのパターンが見られる、とも付け加えました。
美しく、そして存在し続けるもの
ウィッシュボーン・チェア(Yチェア)の製造で知られるカール・ハンセン&サン社の社長であり、社名となっている創立者の孫でもあるクヌート・エリック・ハンセン氏は、パンデミックが始まってから自社製品の需要が大幅に伸びていると話します。
「多くの人がロックダウン中に家の中で過ごしながら、インテリアのさまざまな部分をアップデートするなら今だと気付きました。各国で見られる底堅い経済状況と、持続可能性に焦点が当てられる機会が増えたことが相まって、私たちの製品が非常に魅力的なものに映るようになったのです」とハンセン氏は言い、すべての市場においてこのパターンが見られる、とも付け加えました。
「私たちはファッション性の高い家具は提供していません。美しくあり続ける、クラシックな家具を販売しているのです。こういった家具は時と共に自然な古艶を帯びながら、より一層美しくなっていく場合が多いのです」と彼は言います。
「例えばあなたが新しい椅子を購入し、その椅子を長年にわたって使い続けていきたいと願うのであれば、こう自分に問いかけてみてください。50年以上にわたって快適さと美しさを保ちながら長持ちしてきたその椅子は、これからの数十年間も同じ姿を保ち続けられない理由があるだろうか?と」。彼は、ウィッシュボーン・チェアがパンデミックのさなかに世界中で驚異的な人気を博していることを指摘しました。
「例えばあなたが新しい椅子を購入し、その椅子を長年にわたって使い続けていきたいと願うのであれば、こう自分に問いかけてみてください。50年以上にわたって快適さと美しさを保ちながら長持ちしてきたその椅子は、これからの数十年間も同じ姿を保ち続けられない理由があるだろうか?と」。彼は、ウィッシュボーン・チェアがパンデミックのさなかに世界中で驚異的な人気を博していることを指摘しました。
アルネ・ヤコブセンがフリッツ・ハンセン社のためにデザインしたシリーズ7 チェア。今年の展示会では、張地が施され快適さを増したクラシックな椅子が増加しました
クラシックでありながら、より快適に
スワン・チェアやエッグ・チェア、シリーズ7といったアルネ・ヤコブセンがデザインした椅子のメーカーとして知られるデンマークの家具製造会社フリッツ・ハンセン社は、高品質の製品の需要の伸びという、上記と同様のパターンを目のあたりにしています。
「個人住宅向けの製品が爆発的な販売の伸びを見せています。そしてこれは、単に高品質の家具に投資すべきかどうかという問題ではなく、さらに一歩進んで、すでに素晴らしい品質の製品の中でも、より高級で豪華なバージョンを選択すべきかどうかという問題なのです」とフリッツ・ハンセン社のデザイン/ブランドアンバサダーであるクリスティアン・アンドレセン氏(Christian Andresen)は言います。
「例えば、最近のお客様はシリーズ7チェアを購入する際に、表面が木のデザインのものよりもレザー張りのデザインを選ぶ傾向があります。木製の椅子は数時間であれば快適で優れたものですが、家で長時間過ごす場合にはアップグレードする価値があります。このような需要は将来的にも継続すると私は信じています」とアンドレセンは言います。彼によると、こうした傾向は世界的なものだそうです。
クラシックでありながら、より快適に
スワン・チェアやエッグ・チェア、シリーズ7といったアルネ・ヤコブセンがデザインした椅子のメーカーとして知られるデンマークの家具製造会社フリッツ・ハンセン社は、高品質の製品の需要の伸びという、上記と同様のパターンを目のあたりにしています。
「個人住宅向けの製品が爆発的な販売の伸びを見せています。そしてこれは、単に高品質の家具に投資すべきかどうかという問題ではなく、さらに一歩進んで、すでに素晴らしい品質の製品の中でも、より高級で豪華なバージョンを選択すべきかどうかという問題なのです」とフリッツ・ハンセン社のデザイン/ブランドアンバサダーであるクリスティアン・アンドレセン氏(Christian Andresen)は言います。
「例えば、最近のお客様はシリーズ7チェアを購入する際に、表面が木のデザインのものよりもレザー張りのデザインを選ぶ傾向があります。木製の椅子は数時間であれば快適で優れたものですが、家で長時間過ごす場合にはアップグレードする価値があります。このような需要は将来的にも継続すると私は信じています」とアンドレセンは言います。彼によると、こうした傾向は世界的なものだそうです。
快適でありながら、時代を超えた雰囲気を放つアイラーセン社の グレートパンパス・ソファは、すべての世代を魅了します
より若い世代のための、成熟したデザイン
住まいへの関心の高まりや、仕事・プライベートともに家で過ごす時間が増えている現在のこの状況は、機能性、時代を超えたデザイン、そして高い品質というデンマークのデザインの核をなす価値観と一致しています。
デンマークのソファーメーカーであるアイラーセン社は、かなり高級な製品への需要の増加を実感しているだけでなく、より若い世代の顧客数が増加している点も歓迎の意をもって受け止めています。
「私たちが対象としている顧客層は通常であれば35歳以上の方ですが、パンデミック下ではより若い世代が私たちの製品を購入しています」と会社の共同所有者であるニールス・アイラーセン氏は話します。「もちろんこれは、彼らが費用のかさむ旅行のようなものにお金を費やせなかったという事実に関係していると言えます。ただ私たちは、こうした傾向がすべての世代にわたって考え方が変化していることを示しており、ファストファッション文化が終わりを迎えつつあることを強調しているのだと確信しています」
より若い世代のための、成熟したデザイン
住まいへの関心の高まりや、仕事・プライベートともに家で過ごす時間が増えている現在のこの状況は、機能性、時代を超えたデザイン、そして高い品質というデンマークのデザインの核をなす価値観と一致しています。
デンマークのソファーメーカーであるアイラーセン社は、かなり高級な製品への需要の増加を実感しているだけでなく、より若い世代の顧客数が増加している点も歓迎の意をもって受け止めています。
「私たちが対象としている顧客層は通常であれば35歳以上の方ですが、パンデミック下ではより若い世代が私たちの製品を購入しています」と会社の共同所有者であるニールス・アイラーセン氏は話します。「もちろんこれは、彼らが費用のかさむ旅行のようなものにお金を費やせなかったという事実に関係していると言えます。ただ私たちは、こうした傾向がすべての世代にわたって考え方が変化していることを示しており、ファストファッション文化が終わりを迎えつつあることを強調しているのだと確信しています」
アイラーセン社は最近、「自分のペースでごゆっくり(Take Your Time)」というキャンペーンを立ち上げ、私たちの消費に対する考え方の変化の重要性を強調しています。
「私たちは人々が自社の製品を用いるかどうかに関係なく、生活のペースを落として住まいでの時間に注意を向け、より多くの時間を家で過ごすことを勧めたいのです。この惑星と人類が相対している数々の問題を私たちの手によって解決したいと望むならば、前進するための唯一の道は、生活のペースを落とす方法を考え、実際には喜びをもたらさない無意味なものの消費をやめることです」とアイラーセン氏は言います。
「私たちは人々が自社の製品を用いるかどうかに関係なく、生活のペースを落として住まいでの時間に注意を向け、より多くの時間を家で過ごすことを勧めたいのです。この惑星と人類が相対している数々の問題を私たちの手によって解決したいと望むならば、前進するための唯一の道は、生活のペースを落とす方法を考え、実際には喜びをもたらさない無意味なものの消費をやめることです」とアイラーセン氏は言います。
ローゼンダール・デザイングループの一企業である リュンビュー・ ポーセリン社のために、2人組のデザイナーであるスティルレーベンがデザインした「ロンブ・カラー」コレクション。このカラフルなテーブルウェアは、普段の食事を特別なひと時に変身させます。
食卓の場に優れたデザインを
このパンデミックは、「どこに私たちが住むか」よりも「どのように住むか」が重要であるとする、いわゆる「住まいの経済学」と呼ばれる考え方を新たに生み出したとローゼンダール・デザイングループのPR/コミュニケーションマネージャーであるクリスティーナ・コースガード・サアアンスン(Kristina Kousgaard Sørensen)氏は説明します。
「1年以上に及ぶコロナ禍を経て、人として私たちに本当に重要なものとは何かを深く考えることにより、身近にあるものや、誰かと一緒にいるという一体感に対する非常に大きな関心が生まれました。その結果、住まいのデザインやインテリアのしつらえを選ぶ際には、クラフトマンシップと並んで、個人としての責任ある意思決定を元にした価値観こそが、私たちにとってより大きな意味を持つようになったのです」とコースガード・サアアンスン氏は言います。
食卓の場に優れたデザインを
このパンデミックは、「どこに私たちが住むか」よりも「どのように住むか」が重要であるとする、いわゆる「住まいの経済学」と呼ばれる考え方を新たに生み出したとローゼンダール・デザイングループのPR/コミュニケーションマネージャーであるクリスティーナ・コースガード・サアアンスン(Kristina Kousgaard Sørensen)氏は説明します。
「1年以上に及ぶコロナ禍を経て、人として私たちに本当に重要なものとは何かを深く考えることにより、身近にあるものや、誰かと一緒にいるという一体感に対する非常に大きな関心が生まれました。その結果、住まいのデザインやインテリアのしつらえを選ぶ際には、クラフトマンシップと並んで、個人としての責任ある意思決定を元にした価値観こそが、私たちにとってより大きな意味を持つようになったのです」とコースガード・サアアンスン氏は言います。
「3デイズ・オブ・デザイン」期間中、ヘイ社はテーブルウェアをさまざまな形で組み合わせ、ダイニングテーブルをパーソナライズすることができることを一般の参加者に示しました。写真:3 Days of Design
日々の暮らしの中では、食事のような日常的に行う行為がより重要になってきています。ローゼンダール・デザイングループは、こうした日常の儀式のような行為の重要性は今後も高まっていくと予測しています。「例えば家庭での食事は、より重要性が高く、欠くことのできない大切な集いの場として機能するようになってきています。そして再び家族以外の人と会うことができるようになった今、質の高いテーブルウェアのデザインは、食卓の雰囲気をよりパーソナルなものとして彩り、食事を軸とした社会的な生活空間に価値を加えることができるため、将来的により大きな役割を果たすことになるでしょう」とコースガード・サアアンスン氏は語ります。
日々の暮らしの中では、食事のような日常的に行う行為がより重要になってきています。ローゼンダール・デザイングループは、こうした日常の儀式のような行為の重要性は今後も高まっていくと予測しています。「例えば家庭での食事は、より重要性が高く、欠くことのできない大切な集いの場として機能するようになってきています。そして再び家族以外の人と会うことができるようになった今、質の高いテーブルウェアのデザインは、食卓の雰囲気をよりパーソナルなものとして彩り、食事を軸とした社会的な生活空間に価値を加えることができるため、将来的により大きな役割を果たすことになるでしょう」とコースガード・サアアンスン氏は語ります。
修復やリサイクルを行う責任
家具メーカー、スケアラック社のCEOであるイェスパー・パンドゥロ氏は、パンデミック下で消費者の間で環境意識と責任感が特に高まってきていることに気付いたと言います。
「数年前、私たちはスケアラック社の製品を買い戻し、必要であればこれらを修復して別の顧客に再販売するという、「Re-Classic(古典の再生)」イニシアチブを立ち上げました。そしてパンデミックの期間全体を通じて、私たちはこのような『かつて愛されたアイテム』の需要の大幅な伸びを目の当たりにしたのです」と彼は言います。
家具メーカー、スケアラック社のCEOであるイェスパー・パンドゥロ氏は、パンデミック下で消費者の間で環境意識と責任感が特に高まってきていることに気付いたと言います。
「数年前、私たちはスケアラック社の製品を買い戻し、必要であればこれらを修復して別の顧客に再販売するという、「Re-Classic(古典の再生)」イニシアチブを立ち上げました。そしてパンデミックの期間全体を通じて、私たちはこのような『かつて愛されたアイテム』の需要の大幅な伸びを目の当たりにしたのです」と彼は言います。
今年の展示会では、バング&オルフセン社も古くなった製品をブラッシュアップするソリューションを発表しました。デンマークのラジオやTVのメーカーであるバング&オルフセン社は、最近、1970年代のアナログレコードプレーヤーシリーズのためのアップグレードキットを発売しました。写真:3 Days of Design
パンドゥロ氏は、中古品に向けられる愛は単に一時的な傾向ではなく、未来を垣間見るものだと確信しています。「自宅でティーンエイジャーになった自分の子ども達の服のコーディネートを観察していると、新しい服と古い服を非常にうまくミックスさせているのが見て取れます。私はこの形こそ、次世代の住まいとインテリアのあり方であると確信しています」と彼は言います。
パンドゥロ氏は、中古品に向けられる愛は単に一時的な傾向ではなく、未来を垣間見るものだと確信しています。「自宅でティーンエイジャーになった自分の子ども達の服のコーディネートを観察していると、新しい服と古い服を非常にうまくミックスさせているのが見て取れます。私はこの形こそ、次世代の住まいとインテリアのあり方であると確信しています」と彼は言います。
3日間のデザインイベント期間中、ロイヤルコペンハーゲン社は、年代物の(そしてかつて誰かに愛された)陶器が新しくデザインされた製品と絶妙にマッチすることを表現しました。
持続可能性を理由にオークションを利用
北ヨーロッパ地域で最大のオンラインオークション会社であるLauritz.comは、他社のリーダーたちと同様に、かつて誰かに愛された中古のインテリア製品への関心の高まりを認識しています。
「デザイン市場におけるより大きな変化の原因として、一つの特定の理由を挙げるのは難しいことです。しかし、コロナ禍への反応として、『安全の基盤としての家』への注目が高まっていることに疑いの余地はありません。私たちは、こういった展開がリサイクルや持続可能性への関心の高まりと相まって、今後の成長の重要な源泉となることを確信しています」とLauritz.comのCEOであるメッテ・ローデ・スンドストロム氏は言います。
「これまで、人々がオークションで物を購入するのは、古くなった物が持つ美しさや歴史的背景、もしくは品質の高さが最大の理由でした。しかし今、私たちは、持続可能性をオークションで入札する主な理由に挙げる、全く新しい世代の顧客を目にするようになりました」とローデ・スンドストロム氏は言います。「彼らは地球環境を保護していくことに貢献したいと考えています。単純に物を購入して捨てる慣習を避けたいと願っているのです」
持続可能性を理由にオークションを利用
北ヨーロッパ地域で最大のオンラインオークション会社であるLauritz.comは、他社のリーダーたちと同様に、かつて誰かに愛された中古のインテリア製品への関心の高まりを認識しています。
「デザイン市場におけるより大きな変化の原因として、一つの特定の理由を挙げるのは難しいことです。しかし、コロナ禍への反応として、『安全の基盤としての家』への注目が高まっていることに疑いの余地はありません。私たちは、こういった展開がリサイクルや持続可能性への関心の高まりと相まって、今後の成長の重要な源泉となることを確信しています」とLauritz.comのCEOであるメッテ・ローデ・スンドストロム氏は言います。
「これまで、人々がオークションで物を購入するのは、古くなった物が持つ美しさや歴史的背景、もしくは品質の高さが最大の理由でした。しかし今、私たちは、持続可能性をオークションで入札する主な理由に挙げる、全く新しい世代の顧客を目にするようになりました」とローデ・スンドストロム氏は言います。「彼らは地球環境を保護していくことに貢献したいと考えています。単純に物を購入して捨てる慣習を避けたいと願っているのです」
今年の「 3デイズ・オブ・デザイン」は、未来を垣間見せてくれるように感じた3日間でした。これからデンマークのデザインで強い影響力を持つのはどんなアイテムでしょうか?中古のインテリア製品か、集いの場として尊ばれる食卓か、あるいはデザイン界の古典ともいえる生地張りの家具か。それは、時が経てば明らかになることでしょう。
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