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ブラックキッチンをインテリアに上手く取り入れるには?
人気が高まりつつある黒いキッチンですが、インテリアに取り入れると重くなるかもしれない?と思ってしまうかもしれません。温かみや抜け感を出すアイデアをチェックしましょう。
ブラッキン・ヘザー
2021年11月17日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
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キッチンといえば一般的に明るい色が人気です。とくに多く見られるのがすっきりして清潔感のある白や、温かみのあるライトからミディアムぐらいの色の木の仕上げでしょう。そんなイメージとはまた異なる黒いキッチンが近年ヨーロッパで人気になっていて、日本でもじわじわ人気上昇しているようです。スタイリッシュで高級感もあり、かなりインパクトもある黒いキッチン。黒を取り入れる場所や量、全体のバランスによってかなり印象が変わってきます。そんなシックな黒の取り入れ方をご紹介しましょう。
オールブラックのキッチンのコツとは?
黒い壁に黒いキッチン。モダンで洗練されたデザインが印象的です。
バランスよく白を取り入れることで暗くなりすぎず、黒が引き立ちます。とくに注目したいのが質感の組み合わせです。
マットな壁やうっすらと木目のラインが見えるキャビネット。光沢のあるカウンターなど、異なる質感を混ぜることで同じ黒の中でも変化を感じ、立体感がつくり出され、圧迫感も感じにくくなります。また、木の床やブロンズ色のスツールが温かみを加え、心地よさにプラスしています。
黒い壁に黒いキッチン。モダンで洗練されたデザインが印象的です。
バランスよく白を取り入れることで暗くなりすぎず、黒が引き立ちます。とくに注目したいのが質感の組み合わせです。
マットな壁やうっすらと木目のラインが見えるキャビネット。光沢のあるカウンターなど、異なる質感を混ぜることで同じ黒の中でも変化を感じ、立体感がつくり出され、圧迫感も感じにくくなります。また、木の床やブロンズ色のスツールが温かみを加え、心地よさにプラスしています。
同じブラックでも表情は様々
ブラック=モダンスタイルといったイメージが大きいようですが、デザインやディテイル次第です。同じ黒でも上の事例とこれだけスタイルが違うのは細かい部分に。
例えば、キャビネットのアンティーク風の取手やシンクや水栓のスタイル、白い大理石のカウンター、照明や小物類。
ブラック+ホワイトといったモノトーンは確かにコンテンポラリーなイメージをもちますが、そんなコンテンポラリーな色使いのなか、ディテイルや素材によってトラディショナルならではのチャーミングな風合いを持たせることもできます。
ブラック=モダンスタイルといったイメージが大きいようですが、デザインやディテイル次第です。同じ黒でも上の事例とこれだけスタイルが違うのは細かい部分に。
例えば、キャビネットのアンティーク風の取手やシンクや水栓のスタイル、白い大理石のカウンター、照明や小物類。
ブラック+ホワイトといったモノトーンは確かにコンテンポラリーなイメージをもちますが、そんなコンテンポラリーな色使いのなか、ディテイルや素材によってトラディショナルならではのチャーミングな風合いを持たせることもできます。
グレーと合わせてシックな印象に
ブラック+ホワイトのシャープなコントラストを和らげてくれるのが中間のグレー。
キッチンやキャビネットはそのままブラックを使い、壁にグレーを取り入れてグラデーションのような優しさが生み出されます。
こちらのダイニングキッチンでは全体をマットな質感で統一されていることでソフトな印象に。クールでモダンであるのと同時にどこかほっとするような優しさのある空間です。
ブラック+ホワイトのシャープなコントラストを和らげてくれるのが中間のグレー。
キッチンやキャビネットはそのままブラックを使い、壁にグレーを取り入れてグラデーションのような優しさが生み出されます。
こちらのダイニングキッチンでは全体をマットな質感で統一されていることでソフトな印象に。クールでモダンであるのと同時にどこかほっとするような優しさのある空間です。
ツートンで明るさをプラス
最近流行りのツートンをブラック+ホワイトで。重みのある黒は下の部分に、軽い白は上部に使うとバランスよく見えます。白いウォールキャビネットと天井とがまるで一体と見える印象的なデザインのこちらのキッチン。ベースがブラックでも全体が明るく、開放感たっぷりの空間です。
最近流行りのツートンをブラック+ホワイトで。重みのある黒は下の部分に、軽い白は上部に使うとバランスよく見えます。白いウォールキャビネットと天井とがまるで一体と見える印象的なデザインのこちらのキッチン。ベースがブラックでも全体が明るく、開放感たっぷりの空間です。
黒を引き立てる柄をプラス
ベースキャビネットのみが黒で上部がオープンのシンプルでエレガントなキッチン。壁の大理石模様と黒いキャビネットやシェルフとの相性が抜群です。
ベースキャビネットのみが黒で上部がオープンのシンプルでエレガントなキッチン。壁の大理石模様と黒いキャビネットやシェルフとの相性が抜群です。
木目と合わせて温かみを出す
落ち着いた黒と温かみのある木目が美しいコントラストを生み出しています。オレンジがかった木目の扉がアクセントになりながら、逆に黒い部分を引き立てているのがポイント。黒がただのベースカラーではなく、生き生きとしています。
落ち着いた黒と温かみのある木目が美しいコントラストを生み出しています。オレンジがかった木目の扉がアクセントになりながら、逆に黒い部分を引き立てているのがポイント。黒がただのベースカラーではなく、生き生きとしています。
上の写真と比べてよりラフな木目に黒の組み合わせですね。無垢の木がつくりあげるカジュアルなエッセンスと黒から得られる上品さとの絶妙なコラボレーションです。バックスプラッシュのタイルもエレガントなアクセントになっています。
上部のみ黒を使うときには「抜け感」を意識
一般的には重みのある黒は低い部分に使われるのが多く見られますが、ガラス戸のキャビネットの場合、背面が白であることで抜け感が十分あり、圧迫感もゼロです。
無垢のベースキャビネットと組み合わせたユニークなスタイル。キャビネットの背面のサブウェイタイルのようなインダストリアルな要素もあれば、大理石のカウンターがエレガント。さまざまな素材を生かしたソフトとハードのブレンド抜群なキッチンです。
一般的には重みのある黒は低い部分に使われるのが多く見られますが、ガラス戸のキャビネットの場合、背面が白であることで抜け感が十分あり、圧迫感もゼロです。
無垢のベースキャビネットと組み合わせたユニークなスタイル。キャビネットの背面のサブウェイタイルのようなインダストリアルな要素もあれば、大理石のカウンターがエレガント。さまざまな素材を生かしたソフトとハードのブレンド抜群なキッチンです。
ヴィヴィッドカラーと合わせてダイナミックに
飛び出るような鮮やかな色のキャビネット。黒ならではの色の引き立て方ですね。ダイナミックなインパクトを出すにはヴィヴィッドカラーをポイント的に入れるのも効果的です。
飛び出るような鮮やかな色のキャビネット。黒ならではの色の引き立て方ですね。ダイナミックなインパクトを出すにはヴィヴィッドカラーをポイント的に入れるのも効果的です。
ポイント的にブラックを
暗くなったり、重たく感じないかと心配でしたら部分的にブラックを取り入れてみませんか。
白をメインにしたこちらのキッチン。バックウォールとカウンターに黒を使っていることで全体が引き締まったように見えます。
黒いキッチンと聞いただけでは「暗い」や「圧迫感」といった言葉がまず出るかもしれませんが、使い方次第です。キッチンだけに注目せず、周りの壁や天井、そして床、くみ合わせる色や素材、ディテールで様々な表情を生み出すことができます。
暗くなったり、重たく感じないかと心配でしたら部分的にブラックを取り入れてみませんか。
白をメインにしたこちらのキッチン。バックウォールとカウンターに黒を使っていることで全体が引き締まったように見えます。
黒いキッチンと聞いただけでは「暗い」や「圧迫感」といった言葉がまず出るかもしれませんが、使い方次第です。キッチンだけに注目せず、周りの壁や天井、そして床、くみ合わせる色や素材、ディテールで様々な表情を生み出すことができます。
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