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唯一無二の眺めと自分らしいデザインを楽しむ。広島市に建つ14の住まい
広島県西部に位置する広島市。Houzzでみつけた広島市内に建つ住まいの事例を、手がけた専門家の解説とともにご紹介します。

“国際平和文化都市”として、世界的な知名度を誇る広島県・広島市。南は瀬戸内海に面しており、中心部を流れる太田川の河口に開けた三角州上に形成された市街地が、西・北・東の丘陵地帯に囲まれているという、自然豊かなエリアでもあります。
そんな広島市に建つ住まいの特徴について、専門家の方々にお話を伺ってみると、以下のような特徴がみえてきました。
それでは14の実例について詳しくみていきましょう。
写真をクリックすると、それぞれの事例の写真をもっとみることができ、手がけた専門家の詳細もチェックできます。
そんな広島市に建つ住まいの特徴について、専門家の方々にお話を伺ってみると、以下のような特徴がみえてきました。
- 傾斜地が多いため、眺望を生かした向きや開口部が意識されている住まいが多い
- 都市部は土地の価格が高いため狭小住宅も多く、採光やプライバシーに工夫が施されている
- プライバシー確保や景色を楽しむ目的のため、2階にリビングが配されている住まいが多い
それでは14の実例について詳しくみていきましょう。
写真をクリックすると、それぞれの事例の写真をもっとみることができ、手がけた専門家の詳細もチェックできます。
House in Koinaka
最初にご紹介するのは、西区己斐中に建つこちらの住まい。手がけたのは吉田豊建築設計事務所です。
敷地は広島市街地を囲む山裾に点在するひな壇状の造成地の1つ、その端部に位置しています。崖に面して3段の高低差をもつ不定形な平面形状であり、またその狭さから、長らく駐車場として利用されていたのだそう。
「最初に敷地訪れたときに、崖の上にすっと力強く立つ塔のような建築を強くイメージし、車2台分の駐車スペースを確保しながら、道路レベルで重層する整形な平面形状を模索しました」と設計者の吉田豊さんはふり返ります。
最初にご紹介するのは、西区己斐中に建つこちらの住まい。手がけたのは吉田豊建築設計事務所です。
敷地は広島市街地を囲む山裾に点在するひな壇状の造成地の1つ、その端部に位置しています。崖に面して3段の高低差をもつ不定形な平面形状であり、またその狭さから、長らく駐車場として利用されていたのだそう。
「最初に敷地訪れたときに、崖の上にすっと力強く立つ塔のような建築を強くイメージし、車2台分の駐車スペースを確保しながら、道路レベルで重層する整形な平面形状を模索しました」と設計者の吉田豊さんはふり返ります。
「長方形に三角形を組み合わせた構成は、特異な敷地形状に対し、最大限に有効なフットプリントを求めたため」と吉田さん。3層構成のうち、2階に主たる生活の場を、最上階に寝室、水まわりを配置。1、2階の長方形平面部は、構造材を格子状の“露し”とし、景色を切り取るような開口部が設けられています。
「内装は、床には1階はモルタル、2、3階には近似色の“Pタイル”を使用し、壁と天井にラワン合板を用いました。階段や造作材も壁天井同様にラワン合板で統一することで、空間を少ない素材で包み込んでいます。内部から外部へ連続する壁面をもつため、外壁の左官仕上げも、木部の色との親和性を意識した配色とし、内部空間が素材を変えながらも外部へとつながる広がりを生み出しています」
「内装は、床には1階はモルタル、2、3階には近似色の“Pタイル”を使用し、壁と天井にラワン合板を用いました。階段や造作材も壁天井同様にラワン合板で統一することで、空間を少ない素材で包み込んでいます。内部から外部へ連続する壁面をもつため、外壁の左官仕上げも、木部の色との親和性を意識した配色とし、内部空間が素材を変えながらも外部へとつながる広がりを生み出しています」
Y`s-HOUSE
続いてご紹介するのは、向山徹建築設計事務所が手がけたこちらの住まい。敷地内に、親世帯・子世帯それぞれの住まいが建てられています。
「空間の質は違えても、共に生きている実感をどのような距離感で実現するかが、最も難しい点でしたが、外構計画とのマッチングによって2つの住居形態が互いに支え合うように建つ姿として結実しました」と話すのは、設計者の向山徹さん。「周辺からは、日本家屋の小さな村のようにも見えるそうです」
続いてご紹介するのは、向山徹建築設計事務所が手がけたこちらの住まい。敷地内に、親世帯・子世帯それぞれの住まいが建てられています。
「空間の質は違えても、共に生きている実感をどのような距離感で実現するかが、最も難しい点でしたが、外構計画とのマッチングによって2つの住居形態が互いに支え合うように建つ姿として結実しました」と話すのは、設計者の向山徹さん。「周辺からは、日本家屋の小さな村のようにも見えるそうです」
また、オーナーからは、事前に「つかず離れずの関係を形にしてほしい」という要望があったと、向山さんはふり返ります。
「親世帯は、北東方向をメインの開口向きとして子世帯の壁に向かうように建ちます。子世帯の壁を背景に彩り豊かな植栽が施され、順光で照らされた緑の風景を親世帯に送り届けます。子世帯は南に絞り込まれたメガホン型の空間となり、南の反射光が空間に広がります。その2つの外部空間がつながりながら、お互いの気配を感じられる住環境を提案しました」
「親世帯は、北東方向をメインの開口向きとして子世帯の壁に向かうように建ちます。子世帯の壁を背景に彩り豊かな植栽が施され、順光で照らされた緑の風景を親世帯に送り届けます。子世帯は南に絞り込まれたメガホン型の空間となり、南の反射光が空間に広がります。その2つの外部空間がつながりながら、お互いの気配を感じられる住環境を提案しました」
小上がりのファミリースペースから望むもみじの家
こちらは、F憩家デザインが手がけた住まい。中古物件のリノベーションプロジェクトで、「限られた予算の中でも、絶対に譲れない品質を担保するため、インスペクションを行い、耐震構造の強化をした上で暮らしの快適性アップを追求しました」と設計した居藤節子さんはふり返ります。
こちらは、F憩家デザインが手がけた住まい。中古物件のリノベーションプロジェクトで、「限られた予算の中でも、絶対に譲れない品質を担保するため、インスペクションを行い、耐震構造の強化をした上で暮らしの快適性アップを追求しました」と設計した居藤節子さんはふり返ります。
また、計画にあたって居藤さんは、「暮らしの質を内と外との繋がりに求め、その物件の持つ可能性を最大限に引き延ばす操作を心掛けた」と話します。
「具体的には、裏庭に佇むもみじを室内で鑑賞できる小上がりのファミリースペース、来客の心をほぐす吹抜ののびやかな玄関、非日常的なしつらえで日頃の疲れを癒す寝室、不可能と思われた1坪の浴室の確保など。個々での暮らしがイメージしやすいよう、照明、ウィンドウトリートメント、家具選定や全空間のステージングまでを担当しました」
「具体的には、裏庭に佇むもみじを室内で鑑賞できる小上がりのファミリースペース、来客の心をほぐす吹抜ののびやかな玄関、非日常的なしつらえで日頃の疲れを癒す寝室、不可能と思われた1坪の浴室の確保など。個々での暮らしがイメージしやすいよう、照明、ウィンドウトリートメント、家具選定や全空間のステージングまでを担当しました」
17坪の土地に建つ狭小住宅
17坪ほどの狭小地に建つこちらの住まいを手がけたのは、T.N.A。設計者の中原貴夫さんは、「限られた広さの中でどうやって開放感、暮らしの気持ち良さを計画できるかが課題でした」と話します。
「主となるLDK空間は2階に配置し、プライバシーを確保しながら南側道路面からの採光を存分に取り込み、そこをリビング空間としました。ダイニングとキッチンは横並びのアイランド形式とする事で回遊性を確保し、狭いながら動線の余裕を実現しています」と中原さん。
17坪ほどの狭小地に建つこちらの住まいを手がけたのは、T.N.A。設計者の中原貴夫さんは、「限られた広さの中でどうやって開放感、暮らしの気持ち良さを計画できるかが課題でした」と話します。
「主となるLDK空間は2階に配置し、プライバシーを確保しながら南側道路面からの採光を存分に取り込み、そこをリビング空間としました。ダイニングとキッチンは横並びのアイランド形式とする事で回遊性を確保し、狭いながら動線の余裕を実現しています」と中原さん。
さらに、開放感をもたせるために階段空間を一体化させ、キッチンに立った際に外が眺められるよう、階段先の窓の位置も調整されています。窓の先には公園の桜が。
「14帖のLDK空間ですが、日々の暮らしの余裕、豊かさ、自然の恩恵を感じられるような工夫をしています」
「14帖のLDK空間ですが、日々の暮らしの余裕、豊かさ、自然の恩恵を感じられるような工夫をしています」
一人暮らしの祖母と4人家族が同居する古民家再生
こちらは、道建設が手がけた住まい。古民家にひとり暮らしされていたお祖母様の生活を心配したご家族から、古民家の佇まいを活かしながら、三世代同居できる住まいへ再生させてほしいと依頼されたそう。
こちらは、道建設が手がけた住まい。古民家にひとり暮らしされていたお祖母様の生活を心配したご家族から、古民家の佇まいを活かしながら、三世代同居できる住まいへ再生させてほしいと依頼されたそう。
「古民家という特徴を最大限生かすために、既存部分をできるだけ残しながらデザインに取り込むことを心掛けています」と話すのは、設計者の道本聡さん。
「蔵戸や玄関土間、小屋裏の丸太組などを活かした提案をしています。また、祖母室の様子が家事をしている際にも感じられる動線に配慮しました」
「蔵戸や玄関土間、小屋裏の丸太組などを活かした提案をしています。また、祖母室の様子が家事をしている際にも感じられる動線に配慮しました」
「特徴的な敷地であったため、建設コストが通常よりも高くなることが懸念されました」とふり返るのは、設計者の大野慶雄さん。
「そこで、コストが一番かかる構造部分をどう作るか、構造家と設計初期段階から設計に携わっていただき、敷地、空間に適した構造方法を模索し、経済的な構造形式を確立させていきました。仕上げ材についても、素材そのものが仕上げとなる材料を用いています」
高低差を利用することで天井が高くなり、室内は開放的な印象に。また、それまで接道されていなかった下側の敷地も活用できるようになっています。
「そこで、コストが一番かかる構造部分をどう作るか、構造家と設計初期段階から設計に携わっていただき、敷地、空間に適した構造方法を模索し、経済的な構造形式を確立させていきました。仕上げ材についても、素材そのものが仕上げとなる材料を用いています」
高低差を利用することで天井が高くなり、室内は開放的な印象に。また、それまで接道されていなかった下側の敷地も活用できるようになっています。
南観音の家
西区南観音に建つこちらの住まいを手がけたのは、かんくう建築デザイン。周辺にはマンションやビルが多くあまり景色がいいとはいえないこと、また、オーナーは猫を7匹飼っていたこと、そしてエステルームの併設を希望していたことから、住まいはロの字型のプランとなっています。
設計者の黒田泰弘さんは、「ロの字プランの中心は光がさんさんと降り注ぐ中庭とし、壁泉が流れ、水を貯めることの出来る非日常的な空間にしています。これにより猫は屋外で好きに日向ぼっこができ、人間も人目を気にすることなく、リビングやエステルームからのんびりリラックスできるようになっています」と話します。
西区南観音に建つこちらの住まいを手がけたのは、かんくう建築デザイン。周辺にはマンションやビルが多くあまり景色がいいとはいえないこと、また、オーナーは猫を7匹飼っていたこと、そしてエステルームの併設を希望していたことから、住まいはロの字型のプランとなっています。
設計者の黒田泰弘さんは、「ロの字プランの中心は光がさんさんと降り注ぐ中庭とし、壁泉が流れ、水を貯めることの出来る非日常的な空間にしています。これにより猫は屋外で好きに日向ぼっこができ、人間も人目を気にすることなく、リビングやエステルームからのんびりリラックスできるようになっています」と話します。
7匹の猫が楽しんでいる姿を眺めることができるように、というのも、オーナーの強い希望だったそう。そこで黒田さんは、猫たちがのびのびと過ごせるさまざまな工夫を施したそう。
「天井に設置したキャットウォークで活発に動き回る猫を眺め、中庭では、日向ぼっこをしている猫を愛でることができるように。階段の蹴込み板部分にも猫専用のトンネルを設けたり、壁から突き出たステップからキャットウォークに上がれるようになっていたりと、縦横無尽に猫たちが走り回れる空間としています」
「天井に設置したキャットウォークで活発に動き回る猫を眺め、中庭では、日向ぼっこをしている猫を愛でることができるように。階段の蹴込み板部分にも猫専用のトンネルを設けたり、壁から突き出たステップからキャットウォークに上がれるようになっていたりと、縦横無尽に猫たちが走り回れる空間としています」
己斐大迫の家
二方向を崖とした、約30坪の狭小変形地に建つこちらの住まいは、藤山建築デザイン事務所が手がけたもの。住宅団地ではあるものの、50年以上手つかずのまま残されていたといいます。
「緑が近い位置に迫っており、クライアントの暮らしが豊かになるよう、その風景を取り込む工夫をしました」と話すのは、設計者の藤山信博さん。「緑の多くは、他者の視線もない東側の崖。朝の美しい木漏れ日を気持ちよく感じていただくため、全ての空間を東側に向けて開きました」
二方向を崖とした、約30坪の狭小変形地に建つこちらの住まいは、藤山建築デザイン事務所が手がけたもの。住宅団地ではあるものの、50年以上手つかずのまま残されていたといいます。
「緑が近い位置に迫っており、クライアントの暮らしが豊かになるよう、その風景を取り込む工夫をしました」と話すのは、設計者の藤山信博さん。「緑の多くは、他者の視線もない東側の崖。朝の美しい木漏れ日を気持ちよく感じていただくため、全ての空間を東側に向けて開きました」
風景を邪魔しないよう採用されたのは、オリジナルでデザインされたFIX窓の枠無し大開口。「通風のための網戸はアコーディオン式とし、オリジナルの木製黒塗装引き戸の方立内に収納して隠すよう徹底しました」と藤山さんは話します。
「緑の輝きがいちばんに目に入るように、壁は白、床もナラ材をソープフィニッシュにして白系でまとめ、部屋の中に物を散在させないための収納家具等も目立たないよう壁面に面一で製作デザインしました。土地の持つ力を借りることで、日々の生活を豊かに送っていただればと思います」
この事例のHouzzツアー記事「限られた予算で夢を実現。光と風、緑を満喫できる高台の小さな家」もチェックしてみてください。
「緑の輝きがいちばんに目に入るように、壁は白、床もナラ材をソープフィニッシュにして白系でまとめ、部屋の中に物を散在させないための収納家具等も目立たないよう壁面に面一で製作デザインしました。土地の持つ力を借りることで、日々の生活を豊かに送っていただればと思います」
この事例のHouzzツアー記事「限られた予算で夢を実現。光と風、緑を満喫できる高台の小さな家」もチェックしてみてください。
街中をラグジュアリーに住みこなす家
こちらは、G proportion アーキテクツが手がけた住まい。都市部にあるとは思えない、開放的でラグジュアリーな雰囲気が印象的です。
プロジェクトは土地探しからスタートしたのだそう。設計者の八納啓創さんは、「家相を取り入れつつ、デザイン性と次世代省エネ基準の2倍以上の省エネ性能を兼ね備えた家にしたい、街中を洗練させた屋内空間でラグジュアリーに住みこなしたいなどのご要望をいただきました」と話します。
こちらは、G proportion アーキテクツが手がけた住まい。都市部にあるとは思えない、開放的でラグジュアリーな雰囲気が印象的です。
プロジェクトは土地探しからスタートしたのだそう。設計者の八納啓創さんは、「家相を取り入れつつ、デザイン性と次世代省エネ基準の2倍以上の省エネ性能を兼ね備えた家にしたい、街中を洗練させた屋内空間でラグジュアリーに住みこなしたいなどのご要望をいただきました」と話します。
「前面にインナーガレージ、中庭を挟んで奥に母屋がある配置計画としています。また、三方位が建物で囲まれているため、2階をLDKとして、広島の山並みを借景として取り入れる計画としました」と八納さん。
正面に見える教会とデザイン的な対話を生み出すために、窓のデザインは十字架に。高断熱サッシを採用しながらも、デザイン性にも配慮されています。
正面に見える教会とデザイン的な対話を生み出すために、窓のデザインは十字架に。高断熱サッシを採用しながらも、デザイン性にも配慮されています。
幸せのいとを紡ぐ暮らし
こちらは、Life with Styleが手がけた住まい。閑静な住宅地の中でも斡旋道路沿いという、人通りや交通量の多い立地にあります。
「周囲の視線を気にせず開放的に暮らせる空間を実現するため、2階リビングを採用しています。隣家や道路を行き交う人々の気配や視線が2階では全く気にならず、視界がワンフロア上がることで空も景色も開放的に広がりました」と話すのは、設計者の目瀬智之さんです。
こちらは、Life with Styleが手がけた住まい。閑静な住宅地の中でも斡旋道路沿いという、人通りや交通量の多い立地にあります。
「周囲の視線を気にせず開放的に暮らせる空間を実現するため、2階リビングを採用しています。隣家や道路を行き交う人々の気配や視線が2階では全く気にならず、視界がワンフロア上がることで空も景色も開放的に広がりました」と話すのは、設計者の目瀬智之さんです。
外観には、周囲の街並みの中でも異彩を放つ黒い外壁を採用。さらに玄関ドアを朱色に塗って外観のシンボルとした一方で、玄関ドアを開けて最初に目に付く室内ドアには、実際に100年の時を経た本物のアンティークドアが採用されています。
「新旧のコントラストが生み出す効果は、視覚的な面白さもさることながら、古くなるということは残念なことでも恐れることでもなく、むしろ楽しむべきことだと実感できます。これから時とともに輝きを増していくであろうこの家を楽しみにしながら、大切に守っていってほしいという想いを込めました」
「新旧のコントラストが生み出す効果は、視覚的な面白さもさることながら、古くなるということは残念なことでも恐れることでもなく、むしろ楽しむべきことだと実感できます。これから時とともに輝きを増していくであろうこの家を楽しみにしながら、大切に守っていってほしいという想いを込めました」
くつろぎの家
岡田工務店が手がけたのは、親世代・子世帯が暮らす、こちらの同居型二世帯住宅。「それぞれのライフスタイルを考え、お互いのサポートしたり、日々の生活を楽しめるように工夫しました」と話すのは、設計者の岡田栄治さんです。
「健康や快適に過ごせるように住宅の性能はもちろん、夏に涼しい恒熱型基礎断熱工法に、冬に暖かい蓄熱型床暖房を採用し、また照明デザインにより目にも優しい、心地よい空間を演出しています」
岡田工務店が手がけたのは、親世代・子世帯が暮らす、こちらの同居型二世帯住宅。「それぞれのライフスタイルを考え、お互いのサポートしたり、日々の生活を楽しめるように工夫しました」と話すのは、設計者の岡田栄治さんです。
「健康や快適に過ごせるように住宅の性能はもちろん、夏に涼しい恒熱型基礎断熱工法に、冬に暖かい蓄熱型床暖房を採用し、また照明デザインにより目にも優しい、心地よい空間を演出しています」
また、オーナーからは事前にさまざまな要望があったものの「家づくりの始まりは予算づくり。専任のファイナンシャルプランナー協力のもと家を建てるお金から後にかかる税金などまで把握し、予算を決めてから家づくりに取り掛かりました」と岡田さんは話します。
「そのなかで、できる限りの要望を取り入れて家づくりをしました。その中で『夏涼しく、冬暖かく暮らしやすい家』というご要望があったので、風通しと日当たりシュミレーションをして家の断熱遮熱性能を算出し、これまでの経験と照らし合わせながら提案させていただきました」
「そのなかで、できる限りの要望を取り入れて家づくりをしました。その中で『夏涼しく、冬暖かく暮らしやすい家』というご要望があったので、風通しと日当たりシュミレーションをして家の断熱遮熱性能を算出し、これまでの経験と照らし合わせながら提案させていただきました」
子供たちがのびのび育つように願いを込めた家
ホクエイが手がけたのは、古民家を個性的に蘇らせたこちらの住まい。「ダイニング、キッチンとリビングを開放して、ゆくゆくはカフェにしたい」「子どもたちが楽しくのびのびと過ごせる空間にしたい」というのが、オーナーからの要望だったといいます。
設計を手がけた宮地明子さんは、「DKの天井を抜き、ガラス瓦を施したことで、広く明るい空間に。また、キッチンを中心に配置し、お料理しながら、子どもたちがどこにいても様子を見守れるように。カフェになったときにも、すべてのお客様に気がくばれる配置にしています」と話します。
ホクエイが手がけたのは、古民家を個性的に蘇らせたこちらの住まい。「ダイニング、キッチンとリビングを開放して、ゆくゆくはカフェにしたい」「子どもたちが楽しくのびのびと過ごせる空間にしたい」というのが、オーナーからの要望だったといいます。
設計を手がけた宮地明子さんは、「DKの天井を抜き、ガラス瓦を施したことで、広く明るい空間に。また、キッチンを中心に配置し、お料理しながら、子どもたちがどこにいても様子を見守れるように。カフェになったときにも、すべてのお客様に気がくばれる配置にしています」と話します。
住まいの中でもとくに印象的なのが、富士山が壁にポップにデザインされた浴室。奥様と子どもたちはとくにこの壁を気に入り、「毎日のお風呂が楽しみ」と採用されたそう。
「洗面所やトイレ、玄関土間にも、家族みんながちょっと楽しくなるデザインをたくさん取り入れました」と宮地さん。
建築当初の柱や梁が残る一方で、思い切ったポップなデザインが随所に採用されており、住まいに唯一無二の遊び心をもたせています。
「洗面所やトイレ、玄関土間にも、家族みんながちょっと楽しくなるデザインをたくさん取り入れました」と宮地さん。
建築当初の柱や梁が残る一方で、思い切ったポップなデザインが随所に採用されており、住まいに唯一無二の遊び心をもたせています。
家族をつなぐ回遊の棲家
こちらは、noieが手がけた住まい。施行当初はモデルハウスでしたが、1年間の公開後購入され、引き渡しされた住まいです。
「キューブ型のファサードにインパクトを与えながら、ポーチ部分から内部の土間まで続く内壁と裏面のテラスのプライバシーを守る役割も兼ねる横に突き刺さったような一枚の壁。シンプルなモノトーンカラーにレッドシダーで彩りを与え、特徴的な外観をつくり出しました」と解説するのは、プロデュースを手がけた福戸山景子さん。
こちらは、noieが手がけた住まい。施行当初はモデルハウスでしたが、1年間の公開後購入され、引き渡しされた住まいです。
「キューブ型のファサードにインパクトを与えながら、ポーチ部分から内部の土間まで続く内壁と裏面のテラスのプライバシーを守る役割も兼ねる横に突き刺さったような一枚の壁。シンプルなモノトーンカラーにレッドシダーで彩りを与え、特徴的な外観をつくり出しました」と解説するのは、プロデュースを手がけた福戸山景子さん。
「玄関から真っ直ぐキッチンへと続く土間の先には、コート掛けやパントリーを設け、引戸で仕切ることにより、玄関を来客用とプライベート用に使い分けることができます。また、キッチン背面の可動棚と冷蔵庫は3枚の引戸により来客時にはすっきりと全て隠すことも可能です」
耐力壁も兼ねるLDKを仕切る壁の幅は控えめに取り、更に真ん中に大きく取った吹き抜けと2つの階段により、1階と2階、縦横の部屋と部屋とのつながりと回遊性が高められています。
耐力壁も兼ねるLDKを仕切る壁の幅は控えめに取り、更に真ん中に大きく取った吹き抜けと2つの階段により、1階と2階、縦横の部屋と部屋とのつながりと回遊性が高められています。
可部の家
最後にご紹介するのは、安佐北区可部に建つこちらの住まい。手がけたのは、Pleasant Designです。
設計者の川端順也さんは、「忙しく働くご夫婦のため、家事動線をシンプルに計画しました。リビングは床をさげ、吹き抜けを配置し、開放感のある空間をご提案。軒の深い切妻の家とし、夏暑く冬寒い広島で快適に暮らせる工夫をしました」と話します。
最後にご紹介するのは、安佐北区可部に建つこちらの住まい。手がけたのは、Pleasant Designです。
設計者の川端順也さんは、「忙しく働くご夫婦のため、家事動線をシンプルに計画しました。リビングは床をさげ、吹き抜けを配置し、開放感のある空間をご提案。軒の深い切妻の家とし、夏暑く冬寒い広島で快適に暮らせる工夫をしました」と話します。
とくにオーナーご夫婦が強く希望していたのが、「洗濯物を室内で干せること」。そこで川端さんは、洗面所の南に洗濯室、そして北にはウォークインクローゼットを配置し、洗濯からアイロン、収納までの動線を1本に集約させたといいます。
さらに、住まいには乾燥時間の早さに定評のあるガス乾燥機も。家事の効率化を測れる住まいの構成は、共働きのご夫婦の強い味方となっています。
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さらに、住まいには乾燥時間の早さに定評のあるガス乾燥機も。家事の効率化を測れる住まいの構成は、共働きのご夫婦の強い味方となっています。
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