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子犬と過ごすインテリア。人もワンちゃんも快適な住まいのヒント
著者が新たに迎えた遊び盛りの子犬との生活の中で実践している、インテリアの工夫をご紹介します。
ブラッキン・ヘザー
2021年4月26日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
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最近、ご縁があって我が家に子犬を迎えました。13才の愛犬ボニーを見送ってから1年と2ヶ月。しばらく続いた看病生活を終え、人間だけの暮らしの1年間はどこか落ち着きがありながらも20年も犬のいる生活に慣れていたこともあって寂しさもありました。
今回ご縁があったビリーは我が家では3代目のパピー。生後3ヶ月でやってきました。すでに2頭も子犬を育て、自分なりには良い子にしつけていたと思って自信満々でビリーを迎えたつもりでしたが、ブリーダーさんへ迎えに行き、自宅に戻ったその日に突如、過去に学んだことや経験の記憶が消えたように頭の中が真っ白に。
どんなに経験があっても犬種の特徴もあれば、その子その子によって性格も違う。それに、最後に子犬を育てたのがもう15年近くも前。たとえ学んだことをどれだけ覚えていても、当時は私自身も15年若かったことを初めて体力的にも感じました。
今回ご縁があったビリーは我が家では3代目のパピー。生後3ヶ月でやってきました。すでに2頭も子犬を育て、自分なりには良い子にしつけていたと思って自信満々でビリーを迎えたつもりでしたが、ブリーダーさんへ迎えに行き、自宅に戻ったその日に突如、過去に学んだことや経験の記憶が消えたように頭の中が真っ白に。
どんなに経験があっても犬種の特徴もあれば、その子その子によって性格も違う。それに、最後に子犬を育てたのがもう15年近くも前。たとえ学んだことをどれだけ覚えていても、当時は私自身も15年若かったことを初めて体力的にも感じました。
でも、最初のしつけが肝心。今、悪いクセがついてしまうと後から直す方が苦労が大きい。そんな思いで再びしつけの本を取り出したり、ネットで調べたりしました。
また、ブリーダーさんや動物病院の先生、ドッグトレーナーのアドバイスも受けながら、ビリーにとって、そして私たち夫婦にとって快適で安全な暮らしができるよう、日々の生活の中での調整、さらに家の中の工夫を取り組んでいるところです。
また、ブリーダーさんや動物病院の先生、ドッグトレーナーのアドバイスも受けながら、ビリーにとって、そして私たち夫婦にとって快適で安全な暮らしができるよう、日々の生活の中での調整、さらに家の中の工夫を取り組んでいるところです。
ビリーがやってきてすぐに気づいたのが、自宅のインテリアが子犬にはかなり不向きであること。床や低い位置にあったたくさんのインテリアグリーン。リビングテーブルの上に置いたアンティークの小物類や大切な洋書。下の段までぎっしり本が並んでいる本棚。ジュート素材のラグや、真っ白のソファ。犬にとっては最高な遊園地のような空間でした。
いつか落ち着いたらインテリアは徐々に戻せる、といった気持ちで、とにかくまずは子犬の安全、大切な物の保護、そしてストレスのない日々を過ごすために、部屋の中の工夫から始めました。
インテリアの専門家を探す
いつか落ち着いたらインテリアは徐々に戻せる、といった気持ちで、とにかくまずは子犬の安全、大切な物の保護、そしてストレスのない日々を過ごすために、部屋の中の工夫から始めました。
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床は清潔に、安全に
トイレのしつけは、ほぼ完璧と思っても失敗はつきもの。とくラグやマットのような布物はトイレと間違えられがちです。自宅のリビングで使っていたジュートのラグは網目が荒く、掃除がしにくいため、外しました。
ラグを敷くなら掃除や洗濯がしやすい簡単なものに。その他にもクッションフロアや、汚れた部分だけを取り外して洗ったり交換できるタイルタイプのマットもおすすめです。滑って怪我や股関節を痛める予防にもなります。
トイレのしつけは、ほぼ完璧と思っても失敗はつきもの。とくラグやマットのような布物はトイレと間違えられがちです。自宅のリビングで使っていたジュートのラグは網目が荒く、掃除がしにくいため、外しました。
ラグを敷くなら掃除や洗濯がしやすい簡単なものに。その他にもクッションフロアや、汚れた部分だけを取り外して洗ったり交換できるタイルタイプのマットもおすすめです。滑って怪我や股関節を痛める予防にもなります。
子犬が安心できる場所をつくる
子犬のしつけにはケージやサークルは欠かせません。トイレのしつけ以外にも、ずっと見ていられるわけにはいかないため、いたずらの防止や誤飲など、ワンちゃんの安全のためにも重要です。
大きさは、成犬になった時でも入れるサイズを選ぶと良いでしょう。トイレの場所と寝る場所が分けられるぐらいの広さがあるのが理想です。ワンちゃんにとって安心できる場所になってもらうのが大切で、お仕置き部屋として使うことは避けましょう。ただ嫌な場所となってしまいます。
子犬のしつけにはケージやサークルは欠かせません。トイレのしつけ以外にも、ずっと見ていられるわけにはいかないため、いたずらの防止や誤飲など、ワンちゃんの安全のためにも重要です。
大きさは、成犬になった時でも入れるサイズを選ぶと良いでしょう。トイレの場所と寝る場所が分けられるぐらいの広さがあるのが理想です。ワンちゃんにとって安心できる場所になってもらうのが大切で、お仕置き部屋として使うことは避けましょう。ただ嫌な場所となってしまいます。
クレートやケージが好きな場所でることで、お留守番もより楽になるでしょう。ケージに入れての車での移動や、ペットホテルの滞在、そして、いざ入院した場合でも、ストレスもかなり軽減されます。
正しくクレートトレーニングができていれば、クレートの扉を開いたままにしていると、安心感や静けさを求めた時には自ら入っていくようになるでしょう。
正しくクレートトレーニングができていれば、クレートの扉を開いたままにしていると、安心感や静けさを求めた時には自ら入っていくようになるでしょう。
- クレートやケージをインテリアになじませる
新築やリフォームでわんちゃんスペースを計画をされる方もいらっしゃれば、ドッグスペースを盛り込んだシステム収納を設ける人も。もちろん、市販でもスタイリッシュなサークルやクレートもたくさんあります。
我が家ではシンプルなサークルを選びました。いずれトイレは外でしてもらう予定なので、トイレトレーニングが終
われば寝れるぐらいのスペースの、もう少しコンパクトなハウスに切り替えるられるのを目標としています。
ペットゲートやベビーゲートを取り付ける
わんちゃんにとって入ってはいけない場所、危険な場所にはペットゲートやベビーゲートをつけるとより安心です。キッチンや階段など、少なくてもパピートレーニングが終わるまではおすすめです。
わんちゃんにとって入ってはいけない場所、危険な場所にはペットゲートやベビーゲートをつけるとより安心です。キッチンや階段など、少なくてもパピートレーニングが終わるまではおすすめです。
ソファやベッドについては、ルールを決める
犬とベッドで一緒に寝たり、ソファも自由に上り下りを許すご家庭もあれば、ベッドとソファは禁止ゾーンと決める人もいます。家具に上ることに対して良し悪しと正しい答えはなく、考え方やライフスタイルよって異なるものです。
ただ、パピーのうちはトイレの問題や、クレートトレーニングの一環として、なるべくクレートやゲージで寝てもらう習慣をつけさせるのもよいでしょう。
犬とベッドで一緒に寝たり、ソファも自由に上り下りを許すご家庭もあれば、ベッドとソファは禁止ゾーンと決める人もいます。家具に上ることに対して良し悪しと正しい答えはなく、考え方やライフスタイルよって異なるものです。
ただ、パピーのうちはトイレの問題や、クレートトレーニングの一環として、なるべくクレートやゲージで寝てもらう習慣をつけさせるのもよいでしょう。
ある程度大きくなってからはベッドで一緒に寝るメリットとデメリット、両方があります。一緒に寝るメリットとは主に心理的なもので、群れの動物であることから一緒に寝たい、飼い主と一緒に寝る安心感もあります。
デメリットとしては、衛生面や、犬がひとりで眠れなくなってしまうかもしれないこと。また、大型犬ですとかなりの場所を占領されてしまいます。小さい頃は許していたのに、大きくなったからダメとは犬には理解できません。犬は習慣の動物なので成犬になってから突然ルールを変えるのも結構大変です。今だけではなく、将来的なことも含めてライフスタイルに合ったルールをなるべく早めに決めることがお互いのためになるでしょう。
デメリットとしては、衛生面や、犬がひとりで眠れなくなってしまうかもしれないこと。また、大型犬ですとかなりの場所を占領されてしまいます。小さい頃は許していたのに、大きくなったからダメとは犬には理解できません。犬は習慣の動物なので成犬になってから突然ルールを変えるのも結構大変です。今だけではなく、将来的なことも含めてライフスタイルに合ったルールをなるべく早めに決めることがお互いのためになるでしょう。
- 専用のベッドエリアを設けても
子犬のうちは飼い主が寝ている間に部屋を動き回ったりしないよう、寝室にクレートやゲージを置いてトレーニングを始めると良いでしょう。
我が家で飼っていた前の子ボニーは、結局成犬になってもずっとハウスの中で寝ていました。家族がリビングでくつろいでいても、夜眠くなると「じゃ、先に寝るね」というように、自ら寝室のハウスへ寝に行くぐらいでした。なんて楽だったことでしょう。ビリーもそうなってくれるのを願うばかりです。
- ソファはカバーが外せるタイプがおすすめ
とくに小型犬で注意したいのが、高いところへのジャンプや、飛び降りる時の怪我です。大型犬の場合ですと、場所を占領されてしまうこともあります。
ワンちゃんにとってのメリットやデメリットと同時に、飼い主のライフスタイルも考慮しながら、ソファに関しても早めにルールを決めるのがよいでしょう。
ソファがNGスポットであれば、リビングにおしゃれなクッションや、ワンちゃんソファを置いてみるのも素敵です。
ワンちゃんにとってのメリットやデメリットと同時に、飼い主のライフスタイルも考慮しながら、ソファに関しても早めにルールを決めるのがよいでしょう。
ソファがNGスポットであれば、リビングにおしゃれなクッションや、ワンちゃんソファを置いてみるのも素敵です。
子供の頃から実家には常に犬はいましたが、両親はソファはのせない習慣をつけていたため、自分も長年そうでした。
今回迎えたビリーは今までよりは小さめなサイズ。毛が抜けない犬種であるのと、自分も年で甘くなったのか、ついつい許してしまいました。白いソファの座面は洗濯機で洗える薄手のラグマットを敷くことに。ソファカバーも簡単に取り替えられるのでもう1セット、模様替えも含めて今度はグレー系も買うのも現在検討中です。
ルールが少し緩んでしまいましたが、今の自分の生活や求めているものもきっと昔とは違うのでしょう。この子によってインテリアは変わりつつありますが、それもまたこれから新たな楽しみになりそうです。
今回迎えたビリーは今までよりは小さめなサイズ。毛が抜けない犬種であるのと、自分も年で甘くなったのか、ついつい許してしまいました。白いソファの座面は洗濯機で洗える薄手のラグマットを敷くことに。ソファカバーも簡単に取り替えられるのでもう1セット、模様替えも含めて今度はグレー系も買うのも現在検討中です。
ルールが少し緩んでしまいましたが、今の自分の生活や求めているものもきっと昔とは違うのでしょう。この子によってインテリアは変わりつつありますが、それもまたこれから新たな楽しみになりそうです。
低い位置の物に要注意
ローテーブルのような、子犬が届く低めの家具の上には危険なものを置くのを避けましょう。子犬にとっては何でもおもちゃです。
ティッシュボックスが置いてあれば、当然ティッシュを引っ張り出すのが楽しくてお遊びになります。一度覚えてしまうともう病みつき!
飲み込んでしまいそうな小さなもの、薬、食べ物も届かない場所に。観葉植物も口に入れたら危険なものはもちろん、基本的には葉っぱを引っ張ったりかじったり、土で遊びたがるので、置き場所の工夫も必要です。床はすっきりがいちばんですね。お掃除も、楽になります。
ローテーブルのような、子犬が届く低めの家具の上には危険なものを置くのを避けましょう。子犬にとっては何でもおもちゃです。
ティッシュボックスが置いてあれば、当然ティッシュを引っ張り出すのが楽しくてお遊びになります。一度覚えてしまうともう病みつき!
飲み込んでしまいそうな小さなもの、薬、食べ物も届かない場所に。観葉植物も口に入れたら危険なものはもちろん、基本的には葉っぱを引っ張ったりかじったり、土で遊びたがるので、置き場所の工夫も必要です。床はすっきりがいちばんですね。お掃除も、楽になります。
家族と子犬とが快適に暮らすためには、インテリアや生活も今まで通りというわけにはならないかもしれません。適切なしつけによってみんなにとって心地よい暮らしが実現できるようになるでしょう。
また、しつけに困ったり、不安があればドッグトレーナーのようなプロに助けをお願いするのも一つの方法です。
今はまだ生後4ヶ月のビリーは正直、手かかる子です。でもそれよりも日々の変化を見ているのが楽しく、お互いへの信頼と絆が毎日深まるのを感じています。パピーならではの可愛らしさは今だけ。あっという間に成長します。とにかく毎日を楽しみながら、家族の一員である子犬の成長を見守ってあげましょう。
犬と暮らすインテリアについての他の記事も、合わせてチェックしてみてください!
また、しつけに困ったり、不安があればドッグトレーナーのようなプロに助けをお願いするのも一つの方法です。
今はまだ生後4ヶ月のビリーは正直、手かかる子です。でもそれよりも日々の変化を見ているのが楽しく、お互いへの信頼と絆が毎日深まるのを感じています。パピーならではの可愛らしさは今だけ。あっという間に成長します。とにかく毎日を楽しみながら、家族の一員である子犬の成長を見守ってあげましょう。
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