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限られた空間を広く使うための収納のコツ
収納を増やしたくて収納グッズを買い足してしまうと、部屋がより狭くなってしまうことも。モノを収めてすっきり暮らすための収納の工夫をチェックしましょう。
栗原晶子|Akiko Kurihara
2021年4月13日
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。
また、エンタメ好きとして演劇や映画に関するライティングも手がけています。
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。... もっと見る
「とにかく収納がたくさん欲しい」。家を建てる時、リノベーションする時のリクエストで多く聞かれる項目です。限られたスペースの中で、モノを収めて心地よく暮らすためには、収納の工夫が必要です。ここではすでに暮らしている家や賃貸暮らしなど制限がある方にも役立つ、狭い家でも工夫次第で使い勝手が良くなる収納についてご提案していきます。
モノが増えると収納が足りないと感じ、棚やケースなど収納用品を買い足すことを考える人が多いですが、それによりますます家の中を狭くしてしまうということは少なくありません。今あるスペースの中に活用できる箇所を探していきましょう。
壁に棚を設置する
壁を活用する方法です。2×4材や突っ張り機能のあるアジャスターなどのパーツを使い、壁に沿ってオープン棚を設置して壁面収納を造作しましょう。
床や壁を傷つけることなく、DIYできるグッズも豊富にありますので、部屋のトーンに合わせた柱や棚板を選び、収納スペースを作ります。この時、奥行をたっぷりとると、その分部屋は圧迫されますので、具体的に収納するものをイメージした上で、それらがフィットして収まるサイズを検討しましょう。
日本の片付け・収納アドバイザーを探す
壁を活用する方法です。2×4材や突っ張り機能のあるアジャスターなどのパーツを使い、壁に沿ってオープン棚を設置して壁面収納を造作しましょう。
床や壁を傷つけることなく、DIYできるグッズも豊富にありますので、部屋のトーンに合わせた柱や棚板を選び、収納スペースを作ります。この時、奥行をたっぷりとると、その分部屋は圧迫されますので、具体的に収納するものをイメージした上で、それらがフィットして収まるサイズを検討しましょう。
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扉裏や棚の側面を使う
次に注目したいのが床の面積を占領しない縦のスペースの活用です。
“モノの収納=モノを置く”と発想しがちですが、収納場所が少ない場合は、掛ける収納が活躍します。例えば扉裏に引っ掛けるタイプのフックやハンガーを取り付けたり、ベルトタイプのドアフックを活用すれば、掛ける収納スペースが生まれます。バッグや帽子といったファッション小物などを飾りながら収納できます。
次に注目したいのが床の面積を占領しない縦のスペースの活用です。
“モノの収納=モノを置く”と発想しがちですが、収納場所が少ない場合は、掛ける収納が活躍します。例えば扉裏に引っ掛けるタイプのフックやハンガーを取り付けたり、ベルトタイプのドアフックを活用すれば、掛ける収納スペースが生まれます。バッグや帽子といったファッション小物などを飾りながら収納できます。
また、本棚や食器棚などの側面も収納スペースとして活用できます。フックや棚受けを取り付け、縦のスペースを活用しましょう。
ただし、ここには重いものの収納には向きません。リビングなら簡単な掃除用のハンディモップやリモコン、キッチンなら布類やキッチン周りで使用する雑貨などの収納におすすめです。側面は正面からは死角になるので、よく使うけれど生活感の出やすいアイテムの収納に向いています。
ただし、ここには重いものの収納には向きません。リビングなら簡単な掃除用のハンディモップやリモコン、キッチンなら布類やキッチン周りで使用する雑貨などの収納におすすめです。側面は正面からは死角になるので、よく使うけれど生活感の出やすいアイテムの収納に向いています。
棚板を調節する
収納棚の棚板を見直しましょう。棚板の高さが細かく調節できるにもかかわらず、最初に設置したまま使用している例も多いもの。ポイントは、収納ケースや収納するものの上の余白を調整することです。ケースを引き出しのように使うなら、棚板は収納ケースにフィットする高さにします。
出し入れが多いものを棚にそのまま収納する場合は、手を入れて取り出せる上部空間がある程度必要になります。
収納棚の棚板を見直しましょう。棚板の高さが細かく調節できるにもかかわらず、最初に設置したまま使用している例も多いもの。ポイントは、収納ケースや収納するものの上の余白を調整することです。ケースを引き出しのように使うなら、棚板は収納ケースにフィットする高さにします。
出し入れが多いものを棚にそのまま収納する場合は、手を入れて取り出せる上部空間がある程度必要になります。
棚板が固定され、調節が出来ない場合は、スペースをコの字で仕切る方法があります。コの字ラックや仕切り板を使用し、上下で空間を仕切ります。この時ラックが不安定でグラつくと中でモノが崩れたり、余計に乱れる原因になりますので、サイズをしっかり確認すること、またラックの安定性を考慮し、滑り止めなども活用しましょう。
丸型の家具や収納を選ばない
収納スペースが足りないと感じる場合は、角型の家具や収納を選ぶことをおすすめします。丸型や曲線を使ったデザインが魅力的なものも多いですが、設置するとどうしても余白ができます。特に棚の中は、直線的に仕切ることで無駄なスペースを生みにくくなります。
収納スペースが足りないと感じる場合は、角型の家具や収納を選ぶことをおすすめします。丸型や曲線を使ったデザインが魅力的なものも多いですが、設置するとどうしても余白ができます。特に棚の中は、直線的に仕切ることで無駄なスペースを生みにくくなります。
モノの形やサイズを見直す
それでもスペースに余裕がない場合は、モノの形やサイズを見直し、場合によっては買い替えも検討しましょう。大は小を兼ねるという考えで購入してしまった鍋や皿、収納ボックスなど、実は大きさを持て余していたり、いらないと思うものも収納している場合があります。また、形がイレギュラー過ぎて重ねて収納できないものや、いただきもので趣味じゃないために実は使っていないなど、うまく活用できていないものがあれば、手放したり、使いやすいサイズや形のものに差し替えるのも有効です。
それでもスペースに余裕がない場合は、モノの形やサイズを見直し、場合によっては買い替えも検討しましょう。大は小を兼ねるという考えで購入してしまった鍋や皿、収納ボックスなど、実は大きさを持て余していたり、いらないと思うものも収納している場合があります。また、形がイレギュラー過ぎて重ねて収納できないものや、いただきもので趣味じゃないために実は使っていないなど、うまく活用できていないものがあれば、手放したり、使いやすいサイズや形のものに差し替えるのも有効です。
上方のスペースを見直す
収納棚やクローゼット、押し入れの上方を見直しましょう。ここは使い勝手が良くない分、普段使いのものを収納するには不向きな場所です。そのため今現在、何が収納されているか記憶していないことも多いスペースです。引越してきた時のまま、一度も開けたことのない段ボールが収納されているというケースも少なくありません。
このスペースを一度見直して、不要なものを手放すことで、新たな収納スペースが確保できます。出し入れしづらい場所であることを踏まえて、季節家電やシーズン外の衣類、イベントグッズなど、時季が来たら入れ替えや出し入れをして定期的に中身を確認できるものを収納しましょう。
収納棚やクローゼット、押し入れの上方を見直しましょう。ここは使い勝手が良くない分、普段使いのものを収納するには不向きな場所です。そのため今現在、何が収納されているか記憶していないことも多いスペースです。引越してきた時のまま、一度も開けたことのない段ボールが収納されているというケースも少なくありません。
このスペースを一度見直して、不要なものを手放すことで、新たな収納スペースが確保できます。出し入れしづらい場所であることを踏まえて、季節家電やシーズン外の衣類、イベントグッズなど、時季が来たら入れ替えや出し入れをして定期的に中身を確認できるものを収納しましょう。
ただ、日本は地震が多い国ですので、単純に高い場所に収納スペースを増やすのはお勧めできません。モノを積み上げ過ぎたり、重ねることで危険が生じることもあります。詰め込むように収納している箇所、パズルのように組み合わせなければ入れられない箇所があれば、それは収納スペースの見直しサインです。
収納で悩んだら、整理収納・片付けのプロに直接学んだり、アドバイスを依頼するのも問題解決の近道になるでしょう。収納の向きやケース、仕切りの活用次第で、もっと有効にスペースが使えるテクニックを教えてもらえるはずです。
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