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進化するサステナブルなものづくりと消費【メゾン・エ・オブジェ 2021 デジタルデイズ】
自然とつながり、プロダクトを再生して使い、透明性ある生産活動を行って、素材のイノベーションを進める。サステナビリティの現在の姿を、仏の専門家が解説しました。

Claire Tardy
2021年3月22日
メゾン・エ・オブジェは、コロナ禍で開催見送りとなった2021年1月のリアルイベントの代わりに、オンラインイベント「デジタルデイズ」を開催しました。
3月初旬には「サステナブル」をテーマにしたトークイベントがあり、トレンド情報会社であるペクレール・パリで環境・デザイン部門の主任を務めるパトリシア・ボーソレイユ(Patricia Beausoleil)が登壇し、サステナビリティやサステナブルな生産活動について、次のように解説を行いました。
「自宅が日常の中心となったので、私たちはこれまで以上に意義や価値があると感じられるクリエイティブな刺激をインテリアを通じて得たいと考えるようになりました。サステナブルなものづくりは、意義や価値を生み出すプロセスのなかの一部です。シンプルさや、自然のものを活かすという以前からある考え方を重視しながら、快適さやモジュール性に職人技とイノベーションを加えることも可能でしょう。そこからは責任あるクリエイティビティの姿も見えてくるでしょう」
ボーソレイユは、サステナブルな消費が担う新しい価値や、それを具体的にプロダクトに落とし込んでいく方法を説明しました。そこでは価値や意義を探求することが重要であり、このふたつがサステナブルな生産活動をするうえで柱になるとしています。
3月初旬には「サステナブル」をテーマにしたトークイベントがあり、トレンド情報会社であるペクレール・パリで環境・デザイン部門の主任を務めるパトリシア・ボーソレイユ(Patricia Beausoleil)が登壇し、サステナビリティやサステナブルな生産活動について、次のように解説を行いました。
「自宅が日常の中心となったので、私たちはこれまで以上に意義や価値があると感じられるクリエイティブな刺激をインテリアを通じて得たいと考えるようになりました。サステナブルなものづくりは、意義や価値を生み出すプロセスのなかの一部です。シンプルさや、自然のものを活かすという以前からある考え方を重視しながら、快適さやモジュール性に職人技とイノベーションを加えることも可能でしょう。そこからは責任あるクリエイティビティの姿も見えてくるでしょう」
ボーソレイユは、サステナブルな消費が担う新しい価値や、それを具体的にプロダクトに落とし込んでいく方法を説明しました。そこでは価値や意義を探求することが重要であり、このふたつがサステナブルな生産活動をするうえで柱になるとしています。
collectif VOUS による2階建てのテント
自然との再結合
ボーソレイユ がまず語ったのは、静かに自然を感じ取り、没入するような感覚で、私たちは再び自然と結びつく必要がある、ということです。
「消費者は外出自粛期間中に自然とのつながりを失ってしまいました。こうした状況により、自然は都市のなかでその役割を取り戻すことにもなり、消費者は自然とのつながりを求めて新たな行動をするようになったのです」。
彼女はここで、「グランピング」の登場や心地よく自然を体験するためのプロダクトの開発にも触れています。上の写真にあるcollectif VOUS が手がけた2階建てテントはその一例といえるでしょう。実用的で快適さをもたらすプロダクトを活用することで、より長く自然を観察できるようになるなど、そこには自然環境に没入するための新しいアプローチが見て取れるのです。
自然との再結合
ボーソレイユ がまず語ったのは、静かに自然を感じ取り、没入するような感覚で、私たちは再び自然と結びつく必要がある、ということです。
「消費者は外出自粛期間中に自然とのつながりを失ってしまいました。こうした状況により、自然は都市のなかでその役割を取り戻すことにもなり、消費者は自然とのつながりを求めて新たな行動をするようになったのです」。
彼女はここで、「グランピング」の登場や心地よく自然を体験するためのプロダクトの開発にも触れています。上の写真にあるcollectif VOUS が手がけた2階建てテントはその一例といえるでしょう。実用的で快適さをもたらすプロダクトを活用することで、より長く自然を観察できるようになるなど、そこには自然環境に没入するための新しいアプローチが見て取れるのです。
MUSKHANEによるSmartiesと nomadesシリーズのクッション
自然をより感じられる小物として、彼女はボイルドウールを使ったムスカン(MUSKHANE)のミニクッションを挙げています。このようなファブリックを用いたプロダクトに触れることで、室内と屋外の隔たりもなくなる、というわけです。
Houzzで日本の住まいの専門家を探す
自然をより感じられる小物として、彼女はボイルドウールを使ったムスカン(MUSKHANE)のミニクッションを挙げています。このようなファブリックを用いたプロダクトに触れることで、室内と屋外の隔たりもなくなる、というわけです。
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gestalten出版「EAT YOUR GREENS!」より
良質な暮らし
サステナブルな消費は「良質な暮らし」を求めることからも生まれてくるでしょう。そこに直接関わるのが「良質な食」を求める傾向です。
ボーソレイユはこう述べます。「暮らしの質の向上という考えには、私たちが暮らす地球を守りながら、なおかつ私たちの暮らしの質も維持するということが含まれています。一つ星シェフのナディア・サミュート(Nadia Sammut)がいうように、大切なのは、シンプルでありながらも厳選された食材や地元産のオーガニック製品で料理を行い、『良質な食で世界を作る』ことなのです」
良質な暮らし
サステナブルな消費は「良質な暮らし」を求めることからも生まれてくるでしょう。そこに直接関わるのが「良質な食」を求める傾向です。
ボーソレイユはこう述べます。「暮らしの質の向上という考えには、私たちが暮らす地球を守りながら、なおかつ私たちの暮らしの質も維持するということが含まれています。一つ星シェフのナディア・サミュート(Nadia Sammut)がいうように、大切なのは、シンプルでありながらも厳選された食材や地元産のオーガニック製品で料理を行い、『良質な食で世界を作る』ことなのです」
FREITAGのバッグ製作
こうした意義を求めていけば、DIYや企業と消費者による共創が増え、生産活動を改めて人間のもとに取り戻すことにもなるでしょう。同氏は、「消費者はこれまで以上にプロダクトの制作や仕上げの当事者になることが求められています。とりわけ美容分野がそうで、たとえば消費者自身が自宅で製品を容器に入れれば、容器を捨てずに使い続けることができます」と述べています。
続けて、彼女はフライターグ(FREITAG)の事例を紹介しています。このバッグブランドでは、使用される道具や方法を意識してもらうために、ユーザーをワークショップに招き、実際にバッグ製造を行ってもらうそうです。
こうした意義を求めていけば、DIYや企業と消費者による共創が増え、生産活動を改めて人間のもとに取り戻すことにもなるでしょう。同氏は、「消費者はこれまで以上にプロダクトの制作や仕上げの当事者になることが求められています。とりわけ美容分野がそうで、たとえば消費者自身が自宅で製品を容器に入れれば、容器を捨てずに使い続けることができます」と述べています。
続けて、彼女はフライターグ(FREITAG)の事例を紹介しています。このバッグブランドでは、使用される道具や方法を意識してもらうために、ユーザーをワークショップに招き、実際にバッグ製造を行ってもらうそうです。
TenokのDIY掃除機
また、ボーソレイユは自然素材の再活用も、意義持つと話します。上の写真にある掃除機「Tenok」は、3Dプリントで作ったパーツと自然素材と組み合わせて作ったものです。つまり、現代のテクノロジーを用い、なおかつ従来の美しさの規範も兼ね備えたプロダクトなのです。
また、ボーソレイユは自然素材の再活用も、意義持つと話します。上の写真にある掃除機「Tenok」は、3Dプリントで作ったパーツと自然素材と組み合わせて作ったものです。つまり、現代のテクノロジーを用い、なおかつ従来の美しさの規範も兼ね備えたプロダクトなのです。
コンテナハウス「ベンタニーヤ・モジュール」
新しいテンポ
サステナビリティという言葉はまた、新しいテンポの概念をもたらしています。
「プロダクトを作る際には、さまざまなライフサイクルのなかでより長く使えることが重要です。ときには分解・再構成を行う場合もあるでしょうし、プロダクトを『ケア』して長持ちさせる場合もあるでしょう。プロダクトは修理したり、リサイクルしたり、再生したりできるのだと理解しておくべきなのです」というのがボーソレイユの考えです。
その事例として、彼女は世界中でさかんに行われている、コンテナを居住スペースに改装するリサイクル活動について言及しています。
新しいテンポ
サステナビリティという言葉はまた、新しいテンポの概念をもたらしています。
「プロダクトを作る際には、さまざまなライフサイクルのなかでより長く使えることが重要です。ときには分解・再構成を行う場合もあるでしょうし、プロダクトを『ケア』して長持ちさせる場合もあるでしょう。プロダクトは修理したり、リサイクルしたり、再生したりできるのだと理解しておくべきなのです」というのがボーソレイユの考えです。
その事例として、彼女は世界中でさかんに行われている、コンテナを居住スペースに改装するリサイクル活動について言及しています。
Floriane Duluriebによるリサイクル素材を用いた花器
フロリアーヌ・デュリュリーブ(Floriane Dulurieb)による一点物のアイテム、たとえば上の写真にあるような花器などは、作品にサステナビリティを持ち込むことで価値を加えています。
こうしたプロダクトは、電子機器やデジタル機器などの産業廃棄物でできており、長持ちさせるとか修理するといった考えが、美的表現の中で独特な価値とうまく結びついているのです。
フロリアーヌ・デュリュリーブ(Floriane Dulurieb)による一点物のアイテム、たとえば上の写真にあるような花器などは、作品にサステナビリティを持ち込むことで価値を加えています。
こうしたプロダクトは、電子機器やデジタル機器などの産業廃棄物でできており、長持ちさせるとか修理するといった考えが、美的表現の中で独特な価値とうまく結びついているのです。
57st Design
また、シカゴに拠点を置く家具ブランド57st Designがユーザーに提案するのは、家具の循環の仕組みです。
たとえば、このブランドで家具を買うと、数年後に新しい家具をもうひとつ買うときには古い方を買い戻してくれるそうです。そして、この古い方の家具は再生・修理されて、次のユーザーに引き継がれることになるのです。
また、シカゴに拠点を置く家具ブランド57st Designがユーザーに提案するのは、家具の循環の仕組みです。
たとえば、このブランドで家具を買うと、数年後に新しい家具をもうひとつ買うときには古い方を買い戻してくれるそうです。そして、この古い方の家具は再生・修理されて、次のユーザーに引き継がれることになるのです。
Ekoboの収納セット
リサイクル性や頑丈さもさることながら、時間を経ても使えるプロダクトを作る上で重要な要素として、見た目のきれいさが挙げられます。エコボ(Ekobo)が提案するのは、バンブーファイバー製の日用雑貨です。カラーは中間色で、シンプルで安心して使えるオーガニックな形状を採用。サステナビリティを体現したきれいな外観を備えているのが特徴です。
リサイクル性や頑丈さもさることながら、時間を経ても使えるプロダクトを作る上で重要な要素として、見た目のきれいさが挙げられます。エコボ(Ekobo)が提案するのは、バンブーファイバー製の日用雑貨です。カラーは中間色で、シンプルで安心して使えるオーガニックな形状を採用。サステナビリティを体現したきれいな外観を備えているのが特徴です。
LIBECOのリネン製ランチョンマット「Pacific」
別の事例を見ますと、リネンブランド、リベコ(LIBECO)の「Pacific」は、織りの工程に出たふぞろいな部分を使ったランチョンマットで、縁をわざとほぐした状態にしています。ボーソレイユ によると、ざっくりとした仕上げにすることで、時代を超越した印象が生まれるのだそうです。
別の事例を見ますと、リネンブランド、リベコ(LIBECO)の「Pacific」は、織りの工程に出たふぞろいな部分を使ったランチョンマットで、縁をわざとほぐした状態にしています。ボーソレイユ によると、ざっくりとした仕上げにすることで、時代を超越した印象が生まれるのだそうです。
Coline Guérinによる透明性のある家具のラベリング
トレーサビリティと透明性
システム全体における透明性は、サステナブルな生産活動を実践するうえで重要なポイントとなります。
パトリシア・ボーソレイユは、「価値を求めていくうえで、プロダクトの材料や製造に関する詳しい情報を提示することは、今日では不可欠なことです」と解説しています。なかでもラベリングは大切なもので、コリーヌ・ゲラン(Coline Guérin)が展開する家具には、プロダクトに使用された原材料の生産地に関するトレーサビリティ情報が記載されています。
トレーサビリティと透明性
システム全体における透明性は、サステナブルな生産活動を実践するうえで重要なポイントとなります。
パトリシア・ボーソレイユは、「価値を求めていくうえで、プロダクトの材料や製造に関する詳しい情報を提示することは、今日では不可欠なことです」と解説しています。なかでもラベリングは大切なもので、コリーヌ・ゲラン(Coline Guérin)が展開する家具には、プロダクトに使用された原材料の生産地に関するトレーサビリティ情報が記載されています。
TAKT「Soft」コレクション
そのほか、ボーソレイユが注目するのは、CO2の排出を最小限に抑えるために、プロダクトのパッケージングを工夫するプロジェクトがいくつも登場していることです。
たとえば、デンマークの家具ブランドTAKTが考案したのは、梱包が簡単にでき、パッケージングに必要となるものを減らすプロダクトです。さらに、長く使えるプロダクトであることと消費者が理解して買えるように、価格設定についても完全な透明性を実現しています。
そのほか、ボーソレイユが注目するのは、CO2の排出を最小限に抑えるために、プロダクトのパッケージングを工夫するプロジェクトがいくつも登場していることです。
たとえば、デンマークの家具ブランドTAKTが考案したのは、梱包が簡単にでき、パッケージングに必要となるものを減らすプロダクトです。さらに、長く使えるプロダクトであることと消費者が理解して買えるように、価格設定についても完全な透明性を実現しています。
Chhatwal and Jonssonのラグ「Una」
ボーソレイユは、スウェーデンのラグブランド、チャットワル&ヨンソン(Chhatwal and Jonsson)によるプロダクトのトレーサビリティに関する取り組みも評価しています。このブランドでは、ユーザーがプロダクトを作る職人に会い、製造の現場に立ち会えるそうです。土や鉱物にインスパイアされたカラーパレットにより、卓越したコレクションとなっています。
ボーソレイユは、スウェーデンのラグブランド、チャットワル&ヨンソン(Chhatwal and Jonsson)によるプロダクトのトレーサビリティに関する取り組みも評価しています。このブランドでは、ユーザーがプロダクトを作る職人に会い、製造の現場に立ち会えるそうです。土や鉱物にインスパイアされたカラーパレットにより、卓越したコレクションとなっています。
Haeckelsによる菌糸を使ったパッケージング
素材のイノベーション
最後に、サスティナブルな生産活動は、イノベーションを通じても実現されることを見ていきましょう。プロダクトをデザインするように、素材もやはりイノベーションが行われるのです。「今日では、プラスチックの代替物となる素材に関するさまざまな調査が行われています」とボーソレイユは語っています。
彼女は、菌糸を使ったこれまでにないオーガニックな素材を紹介しています。たとえばキノコは、ポリスチレンに代わるパッケージ素材としてますます注目を集めています。彼女によれば、こうした新素材は化粧品や食品の分野で使われるようになりつつあり、さらに、できあがったふぞろいな形状がこれまでにない美しい印象をもたらしているのだそうです。
素材のイノベーション
最後に、サスティナブルな生産活動は、イノベーションを通じても実現されることを見ていきましょう。プロダクトをデザインするように、素材もやはりイノベーションが行われるのです。「今日では、プラスチックの代替物となる素材に関するさまざまな調査が行われています」とボーソレイユは語っています。
彼女は、菌糸を使ったこれまでにないオーガニックな素材を紹介しています。たとえばキノコは、ポリスチレンに代わるパッケージ素材としてますます注目を集めています。彼女によれば、こうした新素材は化粧品や食品の分野で使われるようになりつつあり、さらに、できあがったふぞろいな形状がこれまでにない美しい印象をもたらしているのだそうです。
Everlaneによるトウモロコシの廃棄物をリサイクルしたシューズ用緩衝材
素材のイノベーションとして、彼女はバイオプラスチックも挙げています。こちらも有望な代替物で、新しい効果をもつ素材といえます。上の写真のように、アパレルブランド、エバーレーン(Everlane)では、トウモロコシの廃棄物をリサイクルした緩衝材でシューズを固定するパッケージングを提案しています。
素材のイノベーションとして、彼女はバイオプラスチックも挙げています。こちらも有望な代替物で、新しい効果をもつ素材といえます。上の写真のように、アパレルブランド、エバーレーン(Everlane)では、トウモロコシの廃棄物をリサイクルした緩衝材でシューズを固定するパッケージングを提案しています。
KINTAのカピス貝と古紙パルプを使った花器
そのほか、オランダのブランド、キンタ(KINTA) が展開する花器は、テラゾで仕上げたような外観が特徴的です。そこにも素材のイノベーションがあります。実は、カピス貝の貝殻に再生ペットボトルを混ぜ合わせた素材でできていて、私たちが見慣れたものに近い見栄えになっています。また、シンプルなラインを採用することで、時代を超越した印象も与えています。
そのほか、オランダのブランド、キンタ(KINTA) が展開する花器は、テラゾで仕上げたような外観が特徴的です。そこにも素材のイノベーションがあります。実は、カピス貝の貝殻に再生ペットボトルを混ぜ合わせた素材でできていて、私たちが見慣れたものに近い見栄えになっています。また、シンプルなラインを採用することで、時代を超越した印象も与えています。
SIWAのランドリーボックス
和紙製品のブランド、シワ(SIWA)が手がけるランドリーボックスは、ごく普通の形状をもつシンプルな外観ですが、そこにもイノベーションが隠されています。使用されている素材はナオロン(NAORON)と呼ばれるもので、木材パルプと再生ペットボトルを混ぜ合わせてできた、環境に配慮したものです。そこには、一目見ただけではわからない、素材に対する深い探求があるのです。
和紙製品のブランド、シワ(SIWA)が手がけるランドリーボックスは、ごく普通の形状をもつシンプルな外観ですが、そこにもイノベーションが隠されています。使用されている素材はナオロン(NAORON)と呼ばれるもので、木材パルプと再生ペットボトルを混ぜ合わせてできた、環境に配慮したものです。そこには、一目見ただけではわからない、素材に対する深い探求があるのです。
dareels
パトリシア・ボーソレイユは、リサイクルしたチーク材を活用するスペインの家具ブランド、ダリールズ(dareels)についても触れています。このブランドの素材のイノベーションには、かご編みや原木を扱う手仕事から生まれた古くからのノウハウが込められており、これをもとに現代風のアイテムを作り上げているのです。
パトリシア・ボーソレイユは、リサイクルしたチーク材を活用するスペインの家具ブランド、ダリールズ(dareels)についても触れています。このブランドの素材のイノベーションには、かご編みや原木を扱う手仕事から生まれた古くからのノウハウが込められており、これをもとに現代風のアイテムを作り上げているのです。
Z-zéro studio
最後に、エコなデザインによるイノベーションを紹介しましょう。Z-Zéro Studio(Zゼロスタジオ)のコンセプトは「廃棄物ゼロ」。これを実現するために、ムダな部分が出ない3Dプリントを活用しています。
同ブランドが手がけるのは、3Dプリンタで網目状に仕上げた家具シリーズです。 まずは平らな状態で作り、これをそのまま配送。現地で展開すれば、テーブルやスツール、パーティションなどができあがります。輸送もまた、環境への負荷を低減するうえでは重要な課題となっているのです。
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