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個性あるアイテムの魅力が光る、安らぎのリビングダイニング
郊外の戸建てから都内のマンションに住み替えた母娘。住む場所が変わっても、好きなものを自分らしく生活に溶け込ませて過ごすために、インテリアのプロにコーディネートを依頼しました。
Mamiko Nakano
2021年8月25日
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どんなお部屋?
住まい手:60代と40代の母娘
所在地:東京都江東区
お部屋:10.1畳(18.4㎡)のリビングダイニング
インテリアコーディネート:HARU Interior Directions ,inc.
プロジェクト完成時期:2020年8月
特徴:『モダンリビング』スタイリングデザイン賞2020 最終ノミネート作品
住まい手:60代と40代の母娘
所在地:東京都江東区
お部屋:10.1畳(18.4㎡)のリビングダイニング
インテリアコーディネート:HARU Interior Directions ,inc.
プロジェクト完成時期:2020年8月
特徴:『モダンリビング』スタイリングデザイン賞2020 最終ノミネート作品
住まいづくりのきっかけ
郊外の戸建てから都内のマンションに引っ越し、ふたり暮らしをスタートすることになった母娘のお住まいです。
おふたりはこれまで、季節の花を生けたり、アートや祖母から受け継いだアンティークを日常に取り入れながら過ごしてきました。ダウンサイジングした新居でも、大切にしてきたアイテムを取り入れながら理想のインテリアを実現させるため、プロの力を借りることを決意。Houzzでインテリアコーディネーターを探しました。
数多くいるインテリアの専門家たちの中でも、HARU Interior Directions ,inc.ツジチハルさんのプロジェクト写真の雰囲気に惹かれたというお二人。早速、自宅のコーディネートを依頼することにしました。
郊外の戸建てから都内のマンションに引っ越し、ふたり暮らしをスタートすることになった母娘のお住まいです。
おふたりはこれまで、季節の花を生けたり、アートや祖母から受け継いだアンティークを日常に取り入れながら過ごしてきました。ダウンサイジングした新居でも、大切にしてきたアイテムを取り入れながら理想のインテリアを実現させるため、プロの力を借りることを決意。Houzzでインテリアコーディネーターを探しました。
数多くいるインテリアの専門家たちの中でも、HARU Interior Directions ,inc.ツジチハルさんのプロジェクト写真の雰囲気に惹かれたというお二人。早速、自宅のコーディネートを依頼することにしました。
ご要望とご提案
思い入れの深い、手持ちのアイテムを新居のインテリアにも取り入れたい、というのがお二人のご要望でした。
マカオを旅した時に出会った丸窓の装飾。お母様のお気に入りだという、キャンドルを持つ人の絵画。タイ・シルクで知られるジム・トンプソンがコレクションしていた、19世紀のシノワズリデザインからインスピレーションを得た柄の壁紙。「素敵なものを色々とお持ちだったので、これをどう生かそうか?と考えていました」とツジさんは振り返ります。
「東洋的なイメージがお好きですか?」と伺ったところ『そうかもしれません!』とのお答えがありました。オリエンタルで上質な雰囲気のインテリアを作っていくことに決め、新調するアイテムもこの方向性でセレクトしていきました」(ツジさん)
思い入れの深い、手持ちのアイテムを新居のインテリアにも取り入れたい、というのがお二人のご要望でした。
マカオを旅した時に出会った丸窓の装飾。お母様のお気に入りだという、キャンドルを持つ人の絵画。タイ・シルクで知られるジム・トンプソンがコレクションしていた、19世紀のシノワズリデザインからインスピレーションを得た柄の壁紙。「素敵なものを色々とお持ちだったので、これをどう生かそうか?と考えていました」とツジさんは振り返ります。
「東洋的なイメージがお好きですか?」と伺ったところ『そうかもしれません!』とのお答えがありました。オリエンタルで上質な雰囲気のインテリアを作っていくことに決め、新調するアイテムもこの方向性でセレクトしていきました」(ツジさん)
コーディネートととディテール
リビングダイニングには、ツジさんが今回のために揃えたオーダーメイドのアイテムがいくつもあります。
OSBORNE&LITTLE(MANAS)のマスタードイエローのコットンベルベット生地を張り込んだソファは、アメリカのセンチュリー社へオーダーしたもの。艶のある質感が上質な空気感を作り出しています。
リビングダイニングには、ツジさんが今回のために揃えたオーダーメイドのアイテムがいくつもあります。
OSBORNE&LITTLE(MANAS)のマスタードイエローのコットンベルベット生地を張り込んだソファは、アメリカのセンチュリー社へオーダーしたもの。艶のある質感が上質な空気感を作り出しています。
ドラゴン柄の赤系のクッションと空想上の動物が描かれたイエローのカーテンは、ジム・トンプソン(MANAS)のファブリックを使用したもの。レースカーテンはリネン100%のため、柔らかに光を通してくれます。
床に敷いたシルクのペルシャ絨毯は、青の色味が爽やかさを感じさせるデザインをセレクト。部屋全体で柄を大胆に重ねながらも、バランスの取れた空間が実現しています。
床に敷いたシルクのペルシャ絨毯は、青の色味が爽やかさを感じさせるデザインをセレクト。部屋全体で柄を大胆に重ねながらも、バランスの取れた空間が実現しています。
ダイニングは「ホテルのサロンド・テにいるような気分に浸れるようなイメージにしました」とツジさん。
丸テーブルもセンチュリー社のもの。透明なアクリルの脚が、抜け感を作ってくれます。
丸テーブルもセンチュリー社のもの。透明なアクリルの脚が、抜け感を作ってくれます。
ネイビーカラーのダイニングチェアもビスポーク(カスタムメイド)のもの。「こちらも、ジムトンプソンの生地をタイからアメリカへと送り、その生地に打ち込む鋲の色を選んで、脚の塗装色はチャコールグレーをチョイスしました」とツジさん。
住まい手のおふたりは、「ゆっくりとワインとともに取る夕食も、このチェアーがとても座り心地が良いので快適です」と使い心地を語ります。
住まい手のおふたりは、「ゆっくりとワインとともに取る夕食も、このチェアーがとても座り心地が良いので快適です」と使い心地を語ります。
TIME&STYLEのグレージュの照明。低いポジションの光が一層くつろぎ感を作り出し、控えめながらよい仕事をしています。
「10畳ほどのスペースに、直径1200mmのテーブルと2000mmのソファを置いています。ぎゅっと好きなものを集めた、個性が引き立つ空間となりました」とツジさん。
「10畳ほどのスペースに、直径1200mmのテーブルと2000mmのソファを置いています。ぎゅっと好きなものを集めた、個性が引き立つ空間となりました」とツジさん。
「ファッションと違い、インテリアは好きな柄を単体で選んでも、空間で全体のバランスが取れるかはまったく別の話になってしまい、難しい部分がたくさんありました」と住まい手であるお二人は話します。ツジさんには「好みを理解してもらいつつも、適切なアドバイスをしていただき、とても素敵な空間が完成しました」と満足そうでした。今後も、季節に合わせたインテリアとともに暮らしを楽しんできたいそうです。
ツジさんはこのプロジェクトで、ご紹介したリビングダイニングと合わせ、寝室を含む約54平米のお住まい全体のトータルコーディネートを手がけました。プロジェクト全体の写真を見るなら、こちらから。
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ツジさんはこのプロジェクトで、ご紹介したリビングダイニングと合わせ、寝室を含む約54平米のお住まい全体のトータルコーディネートを手がけました。プロジェクト全体の写真を見るなら、こちらから。
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