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2021年は2色!トレンドカラーのグレー+イエローをインテリアに取り入れるには?
パントン社の2021年トレンド色「アルティメット・グレイ」と「イルミネイティング」。Houzzの専門家にインテリアへの取り入れ方を聞きました。

Mamiko Nakano
2020年12月14日
Houzz Japan Editor
パントン社は12月10日、グレーとイエロー、2色の組み合わせである「アルティメット・グレイ(Ultimate Gray)+イルミネイティング(Illuminating)」を2021年のトレンドカラーに選んだと発表しました。
回復力と希望を与えてくれる2色
「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー 」に2色の組み合わせが選ばれたのは、2016年以来、2回目です。
パントン社は、イルミネイティングについて「生き生きとした輝きを放つ明るく陽気なイエローで、太陽の力を宿した温かみを与えるイエロー・シェード」、アルティメット・グレイについて「永続的でしっかりした基盤をもたらす、強固で信頼できる要素を象徴」していると説明します。
パントン・カラー・インスティテュートのエグゼクティヴ・ディレクター、レアトリス・アイズマンは、このグレー+イエローの組み合わせについて「回復力と希望」を与えてくれる、「不屈の精神に支えられたポジティブなメッセージを表現」しているとしています。
「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー 」に2色の組み合わせが選ばれたのは、2016年以来、2回目です。
パントン社は、イルミネイティングについて「生き生きとした輝きを放つ明るく陽気なイエローで、太陽の力を宿した温かみを与えるイエロー・シェード」、アルティメット・グレイについて「永続的でしっかりした基盤をもたらす、強固で信頼できる要素を象徴」していると説明します。
パントン・カラー・インスティテュートのエグゼクティヴ・ディレクター、レアトリス・アイズマンは、このグレー+イエローの組み合わせについて「回復力と希望」を与えてくれる、「不屈の精神に支えられたポジティブなメッセージを表現」しているとしています。
住まいにはぴったりの組み合わせ
Houzzの専門家も、この2色の“トレンドカラー認定”を歓迎しています。
「ひと目見て、素晴らしい色の組み合わせだと感じました」と話すのは、一般社団法人日本カラーマイスター協会のカツウラアキツさんです。
「穏やかで知性と品性を感じるアルティメット・グレイと、輝く陽光のようなポジティブなイルミネイティングからは、今年世界中に広まった不穏な空気を落ち着かせ、顔を上に向けさせるような印象を受けました。特にイエローは、コミュニケーションカラーとして会話が弾む色です。住まいにはもってこいの色といえるでしょう」
Houzzの専門家も、この2色の“トレンドカラー認定”を歓迎しています。
「ひと目見て、素晴らしい色の組み合わせだと感じました」と話すのは、一般社団法人日本カラーマイスター協会のカツウラアキツさんです。
「穏やかで知性と品性を感じるアルティメット・グレイと、輝く陽光のようなポジティブなイルミネイティングからは、今年世界中に広まった不穏な空気を落ち着かせ、顔を上に向けさせるような印象を受けました。特にイエローは、コミュニケーションカラーとして会話が弾む色です。住まいにはもってこいの色といえるでしょう」
幅広い合わせやすさが頼もしい
「グレーは、日本でも根強い人気の色の一つ。木との相性も良く、北欧からモダン、クラッシックやシャビーと、幅広く対応するベーシックカラーです」と話すのは、色の癒し効果に詳しいColor Design Firmのインテリアデザイナー、網村眞弓さん。「イルミネイティングのイエローは、小物やファブリックなど、さまざまなアイテムでプラスできますね」
日本のインテリアにもすんなり馴染みそうで、安定感がありつつもハッピーな雰囲気をまとう組み合わせ。昨年のクラシックブルーに続いて、日本の住まいに取り入れやすい色が選ばれたのは、とにかく嬉しいですね!
Houzzでインテリアの専門家を探す
「グレーは、日本でも根強い人気の色の一つ。木との相性も良く、北欧からモダン、クラッシックやシャビーと、幅広く対応するベーシックカラーです」と話すのは、色の癒し効果に詳しいColor Design Firmのインテリアデザイナー、網村眞弓さん。「イルミネイティングのイエローは、小物やファブリックなど、さまざまなアイテムでプラスできますね」
日本のインテリアにもすんなり馴染みそうで、安定感がありつつもハッピーな雰囲気をまとう組み合わせ。昨年のクラシックブルーに続いて、日本の住まいに取り入れやすい色が選ばれたのは、とにかく嬉しいですね!
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グレーにイエローを少しなら簡単!
では、取り入れ方を詳しく聞いてみましょう!この2色を取り入れる時の分量のバランスはついては、どう考えるとよいのでしょうか?
「アルティメット・グレイをベースにし、アクセントにイルミネイティングのイエローをプラスするのが、最も使いやすいと思います」と話すのはインテリアデザイナーのヘザー・ブラッキンさん。「イルミネイティングは明るく、元気な色ですが、アルティメット・グレイと合わせることで落ち着きが出て良いバランスになるでしょう」
上の写真のような、グレーの壁がある空間にクッションでイエローをアクセントとして取り入れる方法などは、とても手軽。すぐに真似できそうです。
では、取り入れ方を詳しく聞いてみましょう!この2色を取り入れる時の分量のバランスはついては、どう考えるとよいのでしょうか?
「アルティメット・グレイをベースにし、アクセントにイルミネイティングのイエローをプラスするのが、最も使いやすいと思います」と話すのはインテリアデザイナーのヘザー・ブラッキンさん。「イルミネイティングは明るく、元気な色ですが、アルティメット・グレイと合わせることで落ち着きが出て良いバランスになるでしょう」
上の写真のような、グレーの壁がある空間にクッションでイエローをアクセントとして取り入れる方法などは、とても手軽。すぐに真似できそうです。
寝室に穏やかさと活力をプラス
網村さんは、アルティメット・グレイを寝室のベースカラーにして、イルミネイティングをポイントで取り入れることをおすすめしてくれました。
「究極のベーシックカラー・グレーのリネンは落ち着きをもたらしてくれます。また、朝起きた時に目にするイルミネイティングは、あなたを元気づけて素敵な一日を後押して、ステイホームでの体調管理を助けてくれるコーディネートとなるでしょう」
網村さんは、アルティメット・グレイを寝室のベースカラーにして、イルミネイティングをポイントで取り入れることをおすすめしてくれました。
「究極のベーシックカラー・グレーのリネンは落ち着きをもたらしてくれます。また、朝起きた時に目にするイルミネイティングは、あなたを元気づけて素敵な一日を後押して、ステイホームでの体調管理を助けてくれるコーディネートとなるでしょう」
スローやソファをイエローに
取り入れるイエローの分量をもう少し増やすなら「ベッドスローやパーソナルソファなど、ボリュームのあるアイテムをイルミネーティングにして、ラグや壁面にアルティメット・グレイをアソートカラーにするのもおすすめです」と網村さん。
ヘザーさんは「日本ではソファではニュートラルな色を使うことが多いです。アルティメット・グレイのソファにイルミネイティングのラグを足し、全体を明るくしてコントラストを出すのも面白そうですね」と続けます。
取り入れるイエローの分量をもう少し増やすなら「ベッドスローやパーソナルソファなど、ボリュームのあるアイテムをイルミネーティングにして、ラグや壁面にアルティメット・グレイをアソートカラーにするのもおすすめです」と網村さん。
ヘザーさんは「日本ではソファではニュートラルな色を使うことが多いです。アルティメット・グレイのソファにイルミネイティングのラグを足し、全体を明るくしてコントラストを出すのも面白そうですね」と続けます。
多めのイエローは小さい空間から
イエローカラーのイルミネイティングをメインで使いたい場合、どのように考えるとよいのでしょうか?
「イルミネイティングをベースカラーにするのは、場所次第だと思います」と話すのはヘザーさんです。
「トイレやバスルームのような小さな空間やキッチン、玄関ホールのようなエネルギッシュ空間で組み合わせてみるのも良いかもしれません。イルミネーティングは明るく、元気な色ですが、アルティメット・グレイと合わせることで落ち着きが出て良いバランスになります。グレーはコンクリートや石材など、素材感を出して使えるのも良いと思います」
イエローカラーのイルミネイティングをメインで使いたい場合、どのように考えるとよいのでしょうか?
「イルミネイティングをベースカラーにするのは、場所次第だと思います」と話すのはヘザーさんです。
「トイレやバスルームのような小さな空間やキッチン、玄関ホールのようなエネルギッシュ空間で組み合わせてみるのも良いかもしれません。イルミネーティングは明るく、元気な色ですが、アルティメット・グレイと合わせることで落ち着きが出て良いバランスになります。グレーはコンクリートや石材など、素材感を出して使えるのも良いと思います」
キッチンを明るく元気な雰囲気に
ヘザーさんは「キッチンでイルミネイティングとアルティメット・グレイを使ったら、元気が出そうで、素敵だと思います。キャビネットやカウンタートップ、壁の色で組み合わせたら面白そうです」と話します。
カツウラさんも「アルティメット・グレイはコンクリートやモルタルに近い色となので、お住まいにこうした素材を使っている方は、ぜひイルミネーティングをプラスして楽しんでください」とアドバイスをくれました。
設備類の多いキッチン空間にイエローを使うと、明るい雰囲気がプラスされそうで、確かによさそうですね!
ヘザーさんは「キッチンでイルミネイティングとアルティメット・グレイを使ったら、元気が出そうで、素敵だと思います。キャビネットやカウンタートップ、壁の色で組み合わせたら面白そうです」と話します。
カツウラさんも「アルティメット・グレイはコンクリートやモルタルに近い色となので、お住まいにこうした素材を使っている方は、ぜひイルミネーティングをプラスして楽しんでください」とアドバイスをくれました。
設備類の多いキッチン空間にイエローを使うと、明るい雰囲気がプラスされそうで、確かによさそうですね!
壁のフォーカルポイントとして
もっと大胆に、トレンドカラーの組み合わせを取り入れてみたい場合は、どうするのがよいでしょうか?
カツウラさんは「ぜひ、壁や床などにペイントでフォーカルポイントを作ってみてはいかがでしょうか」とアドバイスをくれました。
「この2色を壁のほんの一部に塗ってアートを飾る、ホームオフィスのオンラインミーティングの背景として2色で塗り分けたコーナーを作る、植栽を飾っている床の一部をこの2色で塗ってみる(フロアペイント)など、インテリアを大きく邪魔せず、遊べる要素がたくさんあります」
もっと大胆に、トレンドカラーの組み合わせを取り入れてみたい場合は、どうするのがよいでしょうか?
カツウラさんは「ぜひ、壁や床などにペイントでフォーカルポイントを作ってみてはいかがでしょうか」とアドバイスをくれました。
「この2色を壁のほんの一部に塗ってアートを飾る、ホームオフィスのオンラインミーティングの背景として2色で塗り分けたコーナーを作る、植栽を飾っている床の一部をこの2色で塗ってみる(フロアペイント)など、インテリアを大きく邪魔せず、遊べる要素がたくさんあります」
テラスやベランダの明るさアップ
「テラスに仲間入りさせてみるのもよいでしょう」と話すのは網村さんです。2020年中、注目度がアップした屋外スペースに取り入れるのにもグレー+イエローはぴったりです。
「コンクリートなどのベランダにイルミネーティングのイエローカラーのアウトドアチェアを仲間入りさせてみるのはいかがでしょう。リフレッシュできる、陽気な楽しさが加わります」
「テラスに仲間入りさせてみるのもよいでしょう」と話すのは網村さんです。2020年中、注目度がアップした屋外スペースに取り入れるのにもグレー+イエローはぴったりです。
「コンクリートなどのベランダにイルミネーティングのイエローカラーのアウトドアチェアを仲間入りさせてみるのはいかがでしょう。リフレッシュできる、陽気な楽しさが加わります」
グレー+イエローに合わせたい色は?
すでに2色の組み合わせになっている今年のトレンド色ですが、他にプラスするなら、どんな色がよいのでしょうか?
「イエローを中心にカジュアルなイメージにするなら、明るいけど彩度が低めの黄緑〜青緑を。子供部屋やリビングに使うと、ジェンダー関係なく爽やかで楽しげな印象をもたらしてくれます。この他には、リアルな植物に近い、深くて濃い緑と合わせると、知的な空間づくりをすることができます」(カツウラさん)
「バーントオレンジや、2020年の色でもあったクラッシック・ブルー、水色などと組み合わせると、部屋に個性とあたたかみがつくれます」
すでに2色の組み合わせになっている今年のトレンド色ですが、他にプラスするなら、どんな色がよいのでしょうか?
「イエローを中心にカジュアルなイメージにするなら、明るいけど彩度が低めの黄緑〜青緑を。子供部屋やリビングに使うと、ジェンダー関係なく爽やかで楽しげな印象をもたらしてくれます。この他には、リアルな植物に近い、深くて濃い緑と合わせると、知的な空間づくりをすることができます」(カツウラさん)
「バーントオレンジや、2020年の色でもあったクラッシック・ブルー、水色などと組み合わせると、部屋に個性とあたたかみがつくれます」
プラスする色として、気をつけたいのが黒です。「イエローは、有彩色の中では白の次に明度が高い色です。一番暗い黒とイエローの組み合わせは、眼につきやすいのですが、リラックスやポジティブ感を住まいに求める場合は少量で使うことを意識して下さい」とカツウラさん。
ヘザーさんも「黒をプラスすると、引き締まってモダンな空間になりますが、少しがよいでしょう」と話します。
ヘザーさんも「黒をプラスすると、引き締まってモダンな空間になりますが、少しがよいでしょう」と話します。
取り入れやすい2色で心地よさアップ
「今年のパントンのトレンドカラーは2色でしたが、どちらも非常に取り入れやすい色です。今までベースカラーとして壁に1色取り入れたことがあるけれど、2色一気に取り入れたことのない方にはチャレンジしやすい色ではないでしょうか」とカツウラさん。
アクセント的に加えるだけでも活力をくれるイルミネイティングと、安定感のあるアルティメット・グレイ。2021年の住まいの居心地をアップさせてくれそうですね!
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「今年のパントンのトレンドカラーは2色でしたが、どちらも非常に取り入れやすい色です。今までベースカラーとして壁に1色取り入れたことがあるけれど、2色一気に取り入れたことのない方にはチャレンジしやすい色ではないでしょうか」とカツウラさん。
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