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コニファーの魅力と、庭に取り入れるコツ
自然風の庭づくりが人気の今、おすすめのコニファーをご紹介します。

クリスマスシーズンになるとよく目にするモミの木は、樹木の分類上「針葉樹(コニファー)」というグループになります。針葉樹は葉が針のように細いのが特徴で、「広葉樹」とは見た目が大きく異なります。
90年代に起こったガーデニングブーム時には、それまでの日本の庭とは異なる洋風の庭造りが好まれ、コニファーが多く取り入れられました。その影響か、現在コニファーは時代遅れというイメージを持たれているようにも感じられますが、コニファーには広葉樹には無い魅力がたくさんあります。魅力的なコニファーを庭に上手に取り入れるアイデアと、おすすめのコニファーをご紹介します。
90年代に起こったガーデニングブーム時には、それまでの日本の庭とは異なる洋風の庭造りが好まれ、コニファーが多く取り入れられました。その影響か、現在コニファーは時代遅れというイメージを持たれているようにも感じられますが、コニファーには広葉樹には無い魅力がたくさんあります。魅力的なコニファーを庭に上手に取り入れるアイデアと、おすすめのコニファーをご紹介します。
コニファーとは
コニファーとは、葉が針のように細い針葉樹の総称ですが、日本においては主に園芸用に用いられる針葉樹のことをコニファーと呼びます。
ほとんどが常緑樹で、年間を通して葉を鑑賞できます。また、常緑樹でありながら、時季により葉色が変化するものが多く、季節感も感じられます。様々な品種があるので、サイズや葉の色など庭に合ったものを見つけられます。
では、コニファーのバリエーションをみていきましょう。
コニファーとは、葉が針のように細い針葉樹の総称ですが、日本においては主に園芸用に用いられる針葉樹のことをコニファーと呼びます。
ほとんどが常緑樹で、年間を通して葉を鑑賞できます。また、常緑樹でありながら、時季により葉色が変化するものが多く、季節感も感じられます。様々な品種があるので、サイズや葉の色など庭に合ったものを見つけられます。
では、コニファーのバリエーションをみていきましょう。
- プンゲンストウヒ(マツ科トウヒ属)
洋風の雰囲気を持つ樹木なので、レンガやタイルとよく合います。整っていながらも刈り込んだような樹形ではないので、株立ちの樹木などと合わせて植栽しても違和感はありません。シンボルツリーとして芝生の中に植えても見応えがあります。クリスマスの時期にはイルミネーションで飾ることもできますよ。
- イトヒバ(ヒノキ科ヒノキ属)
サワラの園芸品種。枝や葉が糸のように枝垂れるため、イトヒバと言います。放任すれば15m以上にもなりますが、剪定を行うことで庭に合うサイズに留めることもできます。原種のサワラよりも成長は遅く、目立った病害虫も無いため管理がしやすい樹木です。
枝垂れた枝が野趣に富み、雑木風の庭によく合います。枝の繊細さを損なわないような剪定をして仕立てましょう。刈り込むような剪定は絶対に避けてください。
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- ヨーロッパトウヒ ニディフォルミス(マツ科トウヒ属)
低木として高木の足元に植えるとバランスの良い植栽となります。ロックガーデン等で石に添えて植えてもよく合います。ややシルバーがかった葉色は美しく、庭を明るくしてくれます。和洋どちらの庭にも合わせやすい万能な樹木です。
- アカマツ(マツ科マツ属)
どっしりとした風格があり、まさに和風庭園の主役という趣のクロマツと比べると、アカマツはマツ特有の風格がありながら柔らかな印象を与えます。そのため現代の建築とも相性が良く、思った以上に庭に取り入れやすいです。
アカマツを雑木風の庭に取り入れると、より庭の景色に奥行きを感じさせます。雑木風の庭に植える際は、昔からあるような仕立て方にするのではなく、自然な樹形を維持するような剪定がおすすめです。
- ブルーパシフィック(ヒノキ科ビャクシン属、写真中央)
葉色は青みを帯びた緑色で、和にも洋にも合うバランスの良い色をしています。一株で大きく広がるので、色々な草花と一緒に植えるよりも、すっきりとした植栽にしたい場所にグランドカバーとして植えるのがおすすめです。
- グレイオウル(ヒノキ科ビャクシン)
柔らかく広がる枝は作り込まれた感じが無く、自然な雰囲気が魅力。伸びすぎた枝は切る必要がありますが、枝先の繊細さを損なわないように剪定しましょう。成長すると高さが出てくるので、グランドカバーというよりも低木という扱いで計画すると良いです。
庭での合わせ方
コニファーの庭での合わせ方も、みてみましょう。
コニファーの庭での合わせ方も、みてみましょう。
- 石とからめる
- 広葉樹と組み合わせて
コニファーの注意点
コニファー を取り入れる時、注意しておきたいポイントもあげておきます。
剪定をしなくても樹形がまとまりやすいのですが、品種によっては成長がとても速いので、あまり大きくしたくない場合はこまめな刈り込みや摘心が必要となります。植えるスペースが小さい場合は成長が遅い品種を選んだ方がよいでしょう。
また、地上部に比べて根の生育が弱いことも多く、その場合強風などで倒木の心配もあるので、やはり成長に任せて大きくしすぎない方が安心です。特に寒冷地原産のものは、暖地では大きく成長しすぎてしまうことが多いので気を付けましょう。
コニファー を取り入れる時、注意しておきたいポイントもあげておきます。
剪定をしなくても樹形がまとまりやすいのですが、品種によっては成長がとても速いので、あまり大きくしたくない場合はこまめな刈り込みや摘心が必要となります。植えるスペースが小さい場合は成長が遅い品種を選んだ方がよいでしょう。
また、地上部に比べて根の生育が弱いことも多く、その場合強風などで倒木の心配もあるので、やはり成長に任せて大きくしすぎない方が安心です。特に寒冷地原産のものは、暖地では大きく成長しすぎてしまうことが多いので気を付けましょう。
洋風のイメージが先行しているコニファーですが、植栽の仕方によって、和風の庭でも雑木風の庭でも活躍してくれます。コニファーを上手に使って、より素敵な庭の景色を引き出してください。
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