コメント
オンラインで整理収納を教えるときのコツ
オンラインでの整理収納レッスンを実践している3人のプロに、心がけておきたいコツを聞きました。
栗原晶子|Akiko Kurihara
2022年6月29日
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。
また、エンタメ好きとして演劇や映画に関するライティングも手がけています。
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。... もっと見る
コロナ禍、リモートワークやオンラインでのサービスが定着しつつあります。整理収納、片付けサービスもオンラインでのサービス提供が増えました。今回は、新しい生活様式に柔軟に対応していく暮らしの中で、整理収納、片付けのプロが取り入れているオンラインサービスに注目。オンラインで整理収納を伝えるときのメリットやコツを、3人の片付け・整理収納アドバイザーに聞きました。
お話を聞いた整理収納・片付けのプロたち:Cozyroom(コージールーム)笹田奈美子さん、mawaru暮らし 丸マイさん、Home&Family 野村高子さん
お話を聞いた整理収納・片付けのプロたち:Cozyroom(コージールーム)笹田奈美子さん、mawaru暮らし 丸マイさん、Home&Family 野村高子さん
オンラインで提供できる整理収納・片付け関連サービス
家が片付かなくて困っている、引越しやライフステージが変わるタイミングにアドバイスが欲しいなど、プロに整理収納や片付けを依頼する理由はいろいろです。自分で出来るようになりたいという人に向けての講座も数多く開催されています。
しかし実際にお客様のお宅にうかがって行う片付けサービスや、実会場での講座・セミナー開催の実現が難しくなったことで、オンライン化が進みました。
家が片付かなくて困っている、引越しやライフステージが変わるタイミングにアドバイスが欲しいなど、プロに整理収納や片付けを依頼する理由はいろいろです。自分で出来るようになりたいという人に向けての講座も数多く開催されています。
しかし実際にお客様のお宅にうかがって行う片付けサービスや、実会場での講座・セミナー開催の実現が難しくなったことで、オンライン化が進みました。
メニューの種類や名称はさまざまですが、これまで片付けサービスで行われてきたことは、オンライン上でも実現しています。
- 片付け相談・カウンセリング
- 作業前ヒアリング
- 片付け作業プランニング・アドバイス
- 収納相談
- アフターフォロー・定期チェック
- 講座・セミナー
1. 片付け相談・カウンセリング/作業前ヒアリング
片付け相談・カウンセリングにはZoomやMicrosoftTeamsなどウェブ会議システムが使われます。「自分自身もクライアントも、リモートワークの機会が増えました。いい意味でオンライン慣れ出来たので、抵抗なくヒアリングツールとして活用しています」というのは、Home&Familyの野村さん。
お困りごとをオンラインでお話いただき、その原因や改善方法をアドバイスするカウンセリング形式は、「プロを家に呼ぶほどではないけど」「自分で片付けられるようになりたい」という方からのニーズに対応しています。
ちなみに、オンラインの打ち合わせの日程を決めるために、メールや電話で何度もやり取りをする・・・そんなことはありませんか? Houzz Pro を使えば、このやり取りなしで簡単にスケジュール調整をすることができます。
片付け相談・カウンセリングにはZoomやMicrosoftTeamsなどウェブ会議システムが使われます。「自分自身もクライアントも、リモートワークの機会が増えました。いい意味でオンライン慣れ出来たので、抵抗なくヒアリングツールとして活用しています」というのは、Home&Familyの野村さん。
お困りごとをオンラインでお話いただき、その原因や改善方法をアドバイスするカウンセリング形式は、「プロを家に呼ぶほどではないけど」「自分で片付けられるようになりたい」という方からのニーズに対応しています。
ちなみに、オンラインの打ち合わせの日程を決めるために、メールや電話で何度もやり取りをする・・・そんなことはありませんか? Houzz Pro を使えば、このやり取りなしで簡単にスケジュール調整をすることができます。
2. 片付け作業プランニング・アドバイス/収納相談
これまでは、活動地域内にお住まいのお客様が圧倒的に多かったのが、オンラインで対象が広がったというのはCozyroom(コージールーム)の笹田さん。数年前からはじめていたデジタル整理の需要が高く、業務改善を含めた資料や情報の整理をオンラインでアドバイスしています。
開業前の仕組みづくりを相談したい士業や個人事業主から、子どものプリントなど、紙資料の整理にお悩みのご家庭まで幅広く相談を受け付ける中で「画面共有で資料をご覧いただきながら説明できるのが便利です。クライアントが必要以上の個人情報を持ち出さずに済むので安心です」とメリットを感じています。
クライアントのパソコンの中身を直接覗かなくて済むことは、双方ともにストレス軽減にもなるそうです。
これまでは、活動地域内にお住まいのお客様が圧倒的に多かったのが、オンラインで対象が広がったというのはCozyroom(コージールーム)の笹田さん。数年前からはじめていたデジタル整理の需要が高く、業務改善を含めた資料や情報の整理をオンラインでアドバイスしています。
開業前の仕組みづくりを相談したい士業や個人事業主から、子どものプリントなど、紙資料の整理にお悩みのご家庭まで幅広く相談を受け付ける中で「画面共有で資料をご覧いただきながら説明できるのが便利です。クライアントが必要以上の個人情報を持ち出さずに済むので安心です」とメリットを感じています。
クライアントのパソコンの中身を直接覗かなくて済むことは、双方ともにストレス軽減にもなるそうです。
感染の不安を解消出来ることに加え、「マンツーマンなので聞きたいことを率直に聞ける環境が確保されていることが最大メリットです」というのは、クライアントからの要望で今年に入ってからオンラインでのサービス提供を始めたというmawaru暮らしの丸さん。
ヒアリングを経て、整理収納の基本から応用、掃除まで数回にわたりクライアントと共に実践へつなげていくサポートを展開しています。
移動に時間が取られないことで、スケジュールが立てやすいことも好材料です。
ヒアリングを経て、整理収納の基本から応用、掃除まで数回にわたりクライアントと共に実践へつなげていくサポートを展開しています。
移動に時間が取られないことで、スケジュールが立てやすいことも好材料です。
3. アフターフォロー、定期チェック/講座・セミナー
セミナーや講座をオンラインで提供し、アフターフォローの機会をオンラインで作る方法もあります。セミナーで学んだことを実践出来たか否か、さらにお困りごとはないかなど、クライアントと細く長い関係を続けるためのツールとしてのオンライン活用も魅力です。
セミナーや講座をオンラインで提供し、アフターフォローの機会をオンラインで作る方法もあります。セミナーで学んだことを実践出来たか否か、さらにお困りごとはないかなど、クライアントと細く長い関係を続けるためのツールとしてのオンライン活用も魅力です。
4. オンライン+片付け現場サポート
例えば事前にヒアリングをオンラインで行い、プランを作成した上で現場での片付けを直接ファシリテイトするように組み合わせたサービス展開も増えています。
「顔を見ながら事前ヒアリングが出来ることで双方が安心できます。また実際にお宅にうかがった時にすぐに作業に取り掛かれるのもメリットです」と野村さん。
これまでメールや電話で対応していた部分をウェブ会議システムにしたことで、より効率のよいコミュニケーションが取れるようになりました。
例えば事前にヒアリングをオンラインで行い、プランを作成した上で現場での片付けを直接ファシリテイトするように組み合わせたサービス展開も増えています。
「顔を見ながら事前ヒアリングが出来ることで双方が安心できます。また実際にお宅にうかがった時にすぐに作業に取り掛かれるのもメリットです」と野村さん。
これまでメールや電話で対応していた部分をウェブ会議システムにしたことで、より効率のよいコミュニケーションが取れるようになりました。
オンラインサービスのために準備するべきこととは?
特別な準備はせずにスタートしたという笹田さんは、「整理収納のためにオススメしたいツールやグッズの現物を見せながら紹介することもある」ため、基本的にグリーンバック(バーチャル背景)は使用しないそうです。
「なるべく明るい場所で、気が散らないよう背景はシンプルにしています」というのは丸さんも同様です。
- ウェブ会議の背景はシンプルがおすすめ
特別な準備はせずにスタートしたという笹田さんは、「整理収納のためにオススメしたいツールやグッズの現物を見せながら紹介することもある」ため、基本的にグリーンバック(バーチャル背景)は使用しないそうです。
「なるべく明るい場所で、気が散らないよう背景はシンプルにしています」というのは丸さんも同様です。
- 目線に気を配り、リラックスした雰囲気づくりを
- 自社サイトなどにサービスをわかりやすく記載しよう
笹田さんは、「オンラインで出来ることをホームページなど自身の告知ツールで出来るだけ明確に打ち出しておくほうがいいですね」とアドバイスします。理由はオンラインサービスの利用者はインターネットで検索し、同業他者や関連サービスを比較検討した上で依頼する人が圧倒的に多いから。
ここでは、どのように問題解決をするのか、そのプロセスをわかりやすく掲載しておくことで、クライアントの希望を整理し、選択しやすくすることが効果的です。
- 顧客がモチベーションアップできる工夫をする
「お客様自身に片付けていただく場合は、小さいところからトライしていただき、成功体験を味わっていただくようプランニングします」と野村さん。丸さんは「クライアントにすぐに実践いただけるよう目標を設定したり、次回までの宿題をご提案することもあります」
オンラインのメリットを生かそう
片付けに関するスキルや理解度、スピードはクライアントによって異なるだけに、サービス提供には経験や実績がものを言うのは事実です。それ故にオンラインサービス提供の最初の一歩が踏み出せない人も多いかもしれません。
「オンライン需要の高まりを受け、片付けや整理収納サービスにオンラインを取り入れる人が増えれば、片付けや整理収納をプロに依頼・相談しやすい環境が広がるのではないでしょうか」と笹田さん。同業者や仲間にもオンラインサービスを薦めています。
片付けに関するスキルや理解度、スピードはクライアントによって異なるだけに、サービス提供には経験や実績がものを言うのは事実です。それ故にオンラインサービス提供の最初の一歩が踏み出せない人も多いかもしれません。
「オンライン需要の高まりを受け、片付けや整理収納サービスにオンラインを取り入れる人が増えれば、片付けや整理収納をプロに依頼・相談しやすい環境が広がるのではないでしょうか」と笹田さん。同業者や仲間にもオンラインサービスを薦めています。
「私は初めてのお客様とお会いする時にはとても緊張してしまうタイプですが、パソコンを隔てたところでの「はじめまして」が功を奏すこともある気がしています」と野村さん。
「コロナ禍のような状況でお宅にうかがうことが難しくなり、せっかく進んできた作業がストップしてしまうのは惜しいですよね。オンラインを上手に活用できれば、今後はお客様のご都合で急遽うかがえない状況が起こっても、対応の幅が広がるなと実感しています」と丸さん。
今後、片付け・整理収納のプロの活動の標準ツールとして、オンラインサービスを加える人がさらに増えることでしょう。
オンラインで顧客とやりとりするなら、Houzz Proが便利です。詳細はこちらから。
専門家向け情報をもっと読む
片付け・収納・家事の記事をもっと読む
片付け・整理収納の専門家を探す
「コロナ禍のような状況でお宅にうかがうことが難しくなり、せっかく進んできた作業がストップしてしまうのは惜しいですよね。オンラインを上手に活用できれば、今後はお客様のご都合で急遽うかがえない状況が起こっても、対応の幅が広がるなと実感しています」と丸さん。
今後、片付け・整理収納のプロの活動の標準ツールとして、オンラインサービスを加える人がさらに増えることでしょう。
オンラインで顧客とやりとりするなら、Houzz Proが便利です。詳細はこちらから。
専門家向け情報をもっと読む
片付け・収納・家事の記事をもっと読む
片付け・整理収納の専門家を探す
おすすめの記事
事例写真撮影のコツ
プロの写真家に撮影を頼むべきケースとは?
プロだからこそ撮れる美しい写真には、人の心に訴える大きな力があります。写真を通して作品の魅力を伝えることは、次の施主との出会い、作品づくりにもつながります。
続きを読む
エコ・サステナブル
サーキュラーエコノミー研究家・建築家に聞く、日本でも実践できるサステナブルな住まいづくりのヒント
文/杉田真理子
サーキュラーエコノミーを意識した住まいづくりについて、オランダの動きを参考に、考えてみましょう。
続きを読む
Houzzの使い方
「Best of Houzz」とは? どうすれば受賞できるの?
Houzzユーザーの支持を集めた専門家に贈られる「Best of Houzz」。どんな専門家が受賞するのでしょうか。
続きを読む
Houzzからのお知らせ
注目を集めた15のデザイン賞受賞作品【Best of Houzz 2023】
今年もBest of Houzzデザイン賞が発表されました。ユーザーの注目を集めた15の事例写真をご紹介します。
続きを読む
照明
世界が注目するJapanブランドの照明。ミラノサローネ凱旋展で見た灯りの可能性
今年60周年記念だったミラノサローネ国際家具見本市。その晩餐会を飾ったのは、日本人アーティストによるコラボレーションでした。今秋、東京でもその夢の共演が実現しました。
続きを読む
カラー
2023年のトレンドカラーは深紅色!インテリアにどう取り入れる?
パントン社の2023年トレンド色は「Viva Magenta(ビバ・マゼンタ)」に決定。Houzzの専門家にインテリアに取り入れる方法を聞きました。
続きを読む