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造作家具と置き家具、どちらを選ぶ?それぞれのメリット・デメリットとは
壁に固定し、空間と一体にするかたちで造り付ける「造作家具」と、そのまま空間に置いて使う「置き家具」。それぞれの特徴とメリット・デメリットを、インテリアのプロが解説します。
sayaka_sumiyoshi
2020年11月9日
造作家具とは
「造作家具」とは、空間に合わせて作られており、壁などに固定されている家具を指します。大工さんが家を作るときに一緒に作るものや、家具屋さんが工場などで作った物を持ってきて設置する場合があります。収納家具の中には、既製品を組み合わせて壁に固定する「システム収納」というタイプもあります。
「造作家具」とは、空間に合わせて作られており、壁などに固定されている家具を指します。大工さんが家を作るときに一緒に作るものや、家具屋さんが工場などで作った物を持ってきて設置する場合があります。収納家具の中には、既製品を組み合わせて壁に固定する「システム収納」というタイプもあります。
造作家具としてよく作られるのはテレビボードやカップボードなどの収納家具ですが、それ以外にもテーブルやデスク、ベンチやソファ、ベッドなど固定して使うものはなんでも作れます。
最大の特徴は、空間に合わせて自由にデザインできること。そのため、造作家具はほぼ全てが図面を引くところから始めるオーダー家具になります。耐荷重などの物理的な制約さえクリアできれば、自分が思った通りの家具を作ることが可能です。
最大の特徴は、空間に合わせて自由にデザインできること。そのため、造作家具はほぼ全てが図面を引くところから始めるオーダー家具になります。耐荷重などの物理的な制約さえクリアできれば、自分が思った通りの家具を作ることが可能です。
しかし、自分だけのオリジナルの家具を作るということは、注文するときにはまだ実物が見られないということです。「思っていたのと違った!」とならないように、設計をする専門家からしっかりと説明を聞き、わからないところは質問をして納得して進めましょう。
また、納得のいく造作家具を作るためには、「どんな使い方をしたいのか」「どんなデザインにしたいのか」しっかりとイメージしておくことが重要です。オーダーメードである造作家具は、ほとんどの場合、置き家具よりもコスト高になります。コストを下げる必要に迫られた場合、どうして造作家具にするのか、価格に見合う価値があるのか、しっかりと考えましょう。
また、納得のいく造作家具を作るためには、「どんな使い方をしたいのか」「どんなデザインにしたいのか」しっかりとイメージしておくことが重要です。オーダーメードである造作家具は、ほとんどの場合、置き家具よりもコスト高になります。コストを下げる必要に迫られた場合、どうして造作家具にするのか、価格に見合う価値があるのか、しっかりと考えましょう。
- 造作家具なら空間と一体感を出せる
既製品ではどうしても、ちょっとした隙間や段差、色や素材の違いなどが生じます。造作家具なら壁から壁まで、床から天井まで隙間なく家具を設置するこができますし、色や素材も同じ物を指定して統一感を出しながら作ることができます。建物と一体になっているので、地震などで倒れる心配がないのも、造作家具のメリットといえるでしょう。
- 造作家具なら思い通りのデザインがつくれる
1つ目の色や素材に加えて、大きさや高さも、全て自分が最も使いやすいサイズや形を指定できます。そのため、自分の持ち物に合わせた無駄のない収納計インテリアのイメージにぴったり合う家具が見つからない時も、思い通りの家具が作れます。これは、造作家具に限らず、オーダー家具ならではのメリットになります。
- 造作家具は撤去する際には手間がかかる
置き家具とは
「置き家具」とは、置いて使う家具、つまり造作家具ではないもの全般を指します。置き家具には既製品だけでなく、サイズや素材、色を指定して作るオーダー家具も含まれます。
一部の造作家具とは異なり、制作は全て工場で行われますが、パーツで運んでお部屋の中で組み立てるノックダウン方式の商品も増えています。輸送や保管のコストを下げる目的と、マンションなど搬入経路が限られている場所でも大きな家具を運び入れやすくするための工夫です。
「置き家具」とは、置いて使う家具、つまり造作家具ではないもの全般を指します。置き家具には既製品だけでなく、サイズや素材、色を指定して作るオーダー家具も含まれます。
一部の造作家具とは異なり、制作は全て工場で行われますが、パーツで運んでお部屋の中で組み立てるノックダウン方式の商品も増えています。輸送や保管のコストを下げる目的と、マンションなど搬入経路が限られている場所でも大きな家具を運び入れやすくするための工夫です。
置き家具の最大の特徴は、当然ですが、動かせることです。シーンに合わせて家具のレイアウトを変えれば、同じ空間、同じ家具でも多目的に使うことができますよね。家族の人数や生活スタイルの変化に合わせて家具を置き換えたり買い換えたりも簡単にできます。
さらに住み替えや相続などの際も、思い出の家具を引継ぎ、長く手元に置いておけるのは置き家具ならではといえるでしょう。
インテリアデザイナー・コーディネーターを探す
さらに住み替えや相続などの際も、思い出の家具を引継ぎ、長く手元に置いておけるのは置き家具ならではといえるでしょう。
インテリアデザイナー・コーディネーターを探す
- 置き家具は種類がとにかく豊富
また、お手頃なものから高額なものまで選択肢があるので、自分の価値観に合わせて選べます。
- 置き家具は実物を確認して選べる
- 置き家具を生かすのはコーディネート次第
置き家具は流動性が高いのが特徴ですので、お部屋のイメージに合わないものは別の部屋で使うか譲る、売るなどして処分するという判断も必要です。
造作家具と置き家具の特徴を理解して、それぞれを最適な形で採用できると、デザイン性と機能性どちらも納得のいくインテリアを作ることができます。家具は一度買ったらなかなか買い換えないものなので、家づくりと一緒に十分に検討してみてはいかがでしょうか。迷った時は、経験と知識豊富なインテリアコーディネーターに相談するなどしながら、理想のお部屋を手に入れてください。
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