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アイデア集めからはじめる、スタイリッシュな階段リメイク
毎日昇り降りする階段。少しのリメイクでも見違えるかもしれません。今回は、Houzzで見つけた素敵な階段のアイデアと、私自身の計画について書いてみます。
ブラッキン・ヘザー
2020年11月27日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
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リビング階段が増えてくるなか、階段のデザインへの意識も高まってきています。ただ、ホールなどに独立した階段は他の空間と比べて、手を加えるのがどうしても後回しになり、殺風景になりがちなスペースとなってしまうことも。毎日、何回も昇り降りする階段だからこそ、気持ちの良いスペースにしたいと思いませんか?我が家でも、これまでは壁に写真を少し飾る程度で、ほぼ手付かずの階段をようやくリメイクすることにしました。
リフォームと違って、今ある階段をリメイクするのは基本、表面の仕上げを変える「化粧直し」のようなイメージです。
欧米では、このようなリメイクで階段周りのインテリアの変化を楽しむのも、他の部屋と同様にとらえて、自分たちで塗り直したり、ちょっとした工夫をしたりする人も少なくありません。階段エリアを素敵にすることで、住まいがますます垢抜けた印象になり、快適な暮らしにつながるでしょう。
欧米では、このようなリメイクで階段周りのインテリアの変化を楽しむのも、他の部屋と同様にとらえて、自分たちで塗り直したり、ちょっとした工夫をしたりする人も少なくありません。階段エリアを素敵にすることで、住まいがますます垢抜けた印象になり、快適な暮らしにつながるでしょう。
木目を活かしたラスティックスタイル
表面をしっかりサンディングし、ステインを塗って木目を活かした、ラスティックな雰囲気が素敵です。
個人的に、DIYの腕では真新しい階段のようなパーフェクトに仕上げる自信は、正直いってありません。逆にムラがあっても、それもまた「味」として捉えられるこのようなスタイルは、アンティーク好きな私にとってかなり魅力的な候補でした。
Houzz スタイル事典:ラスティック
表面をしっかりサンディングし、ステインを塗って木目を活かした、ラスティックな雰囲気が素敵です。
個人的に、DIYの腕では真新しい階段のようなパーフェクトに仕上げる自信は、正直いってありません。逆にムラがあっても、それもまた「味」として捉えられるこのようなスタイルは、アンティーク好きな私にとってかなり魅力的な候補でした。
Houzz スタイル事典:ラスティック
全面ペイントして色を活かす
また、別の選択肢として、全面をペイントする方法も。むらがなく、きれいに仕上げることも可能ですし、好きな色に塗れる楽しみも。
ペイントする場合は下地処理はしっかりと行い、摩擦性に優れたフロアペイントがおすすめです。仕上げにステンシルを使ってアクセントをつけてさらに個性も出すのも楽しいアイディア。番号をつけたデザインもユーモアがあって印象的ですね。
また、別の選択肢として、全面をペイントする方法も。むらがなく、きれいに仕上げることも可能ですし、好きな色に塗れる楽しみも。
ペイントする場合は下地処理はしっかりと行い、摩擦性に優れたフロアペイントがおすすめです。仕上げにステンシルを使ってアクセントをつけてさらに個性も出すのも楽しいアイディア。番号をつけたデザインもユーモアがあって印象的ですね。
こちらも可愛らしいステンシルを入れたアクセント。ちょっとしたディテールでかなり印象が変わります。
色を変えて楽しむ
蹴上の部分と踏み面とで色を変えてメリハリをつけた階段。踏み面はライトブルーとややダークなブルーを交互に塗るのはおしゃれだけではなく、段差が見えやすいメリットもありそうですね。
汚れやすい踏み面は濃いめの色に、蹴上げは明るめに塗るのが一般的です。蹴上げと壁と、縦の部分の色を合わせると全体に一体感が生みさせます。とくに明るい色で揃えることで階段周りをより広く見せるのにも効果的です。
蹴上の部分と踏み面とで色を変えてメリハリをつけた階段。踏み面はライトブルーとややダークなブルーを交互に塗るのはおしゃれだけではなく、段差が見えやすいメリットもありそうですね。
汚れやすい踏み面は濃いめの色に、蹴上げは明るめに塗るのが一般的です。蹴上げと壁と、縦の部分の色を合わせると全体に一体感が生みさせます。とくに明るい色で揃えることで階段周りをより広く見せるのにも効果的です。
狭い階段なので、真っ白に塗って明るくするのも魅力的なアイディア。よく踏む位置だけを色を変えてツートンに塗れば汚れも目立たず、さらにスタイリッシュな仕上がりに。
白と黒にグリーンをプラスしたダイナミックな階段。まるでラグを敷いたイメージですね。踊り場の壁に飾ったフレームとコーディネートしているのが注目したいポイントです。
多くの階段の事例では、踊り場や上った正面、下から見上げた位置にアートが飾ってあるのが見られます。階段だけではなく、目線に入る壁の部分もぜひ一緒に計画したいところです。
多くの階段の事例では、踊り場や上った正面、下から見上げた位置にアートが飾ってあるのが見られます。階段だけではなく、目線に入る壁の部分もぜひ一緒に計画したいところです。
段ごとに色を変えるとかなりインパクトが出ます。複数の色を使う時にはトーン(色調)を揃えるのがまとまり感を出すためのポイントです。こちらではソフトなトーンで統一し、明るくて優しい雰囲気に仕上がっています。
木の質感とペイントを組み合わせたスタイル
踏み板は木目を活かし、蹴込みと壁だけを塗った、落ち着いた洗練されたデザイン。ライトグレーと木の自然の色の相性も良く、エレガントで大人っぽい階段回りです。
踏み板は木目を活かし、蹴込みと壁だけを塗った、落ち着いた洗練されたデザイン。ライトグレーと木の自然の色の相性も良く、エレガントで大人っぽい階段回りです。
剥がれた部分や色ムラをあえて残したシャビーな風合いが素敵な階段。手作り感がどこかほっとさせるような、ほっこりした気持ちにさせてくれような、北欧の事例です。
両端だけペイントした興味深いデザイン
実は、ヨーロッパでは階段のセンター部分にラグを敷き、両端の見える部分だけをペイントすることが多く、ラグを剥がすとこのような姿が見られることも(多くの場合は、見えない部分までまっすぐ丁寧に仕上げていないこともありますが)。
マスキングテープを使えば簡単に真似ができそうなシンプルでユニークなスタイルです。独特な風合いを持ちながら、真っ白い壁や階段のペイント部分がすっきりしてモダンなエッセンスも感じられます。
実は、ヨーロッパでは階段のセンター部分にラグを敷き、両端の見える部分だけをペイントすることが多く、ラグを剥がすとこのような姿が見られることも(多くの場合は、見えない部分までまっすぐ丁寧に仕上げていないこともありますが)。
マスキングテープを使えば簡単に真似ができそうなシンプルでユニークなスタイルです。独特な風合いを持ちながら、真っ白い壁や階段のペイント部分がすっきりしてモダンなエッセンスも感じられます。
手軽にリメイクするなら壁紙で
「サンディングやペンキ塗りは大変そう」と思う方には蹴上げに壁紙やシートを貼ってみてはいかがでしょう?ペンキや木材よりは痛みは早いですが、最近注目されている簡単に貼って剥がせる壁紙であれば手軽に張り替えて模様替えもできます。
大胆な色を使ったり、部屋の雰囲気に合わせて、コンクリート風、レンガ調など、素材感のある壁紙を使ってナチュラルな仕上げも楽しめます。
「サンディングやペンキ塗りは大変そう」と思う方には蹴上げに壁紙やシートを貼ってみてはいかがでしょう?ペンキや木材よりは痛みは早いですが、最近注目されている簡単に貼って剥がせる壁紙であれば手軽に張り替えて模様替えもできます。
大胆な色を使ったり、部屋の雰囲気に合わせて、コンクリート風、レンガ調など、素材感のある壁紙を使ってナチュラルな仕上げも楽しめます。
初めての階段リメイクはラスティックな仕上がりが目標
初めての階段のDIYリメイクがどのような仕上がりになるか、自分でも興味深いどころです。
たくさんの例を見ながら、それに加えて廊下や2階のリビングとの繋がりも考慮て最終的に決めたのが木の質感を残しながらペイントも使った、メリハリのあるスタイル。踏み板は半透明のオイルを塗り、蹴込みは壁と同じオフホワイトのペイントで決定です。
実際にサンディングをした階段と塗料のサンプルがこちら。同じ色でも明かりによって異なって見え、さらに既存の床の色とも照らし合わせることもできるため、使う場所で確認するのがより確実です。今回は廊下で使っているオークの無垢フローリングに最も近い、オーク色のオイルを選びました。サンディングにはむらがあるため、サンプルのように均一に仕上がるのは期待できませんが、逆にそれが私自身が狙っている、ラスティックな仕上がりです。
初めての階段のDIYリメイクがどのような仕上がりになるか、自分でも興味深いどころです。
たくさんの例を見ながら、それに加えて廊下や2階のリビングとの繋がりも考慮て最終的に決めたのが木の質感を残しながらペイントも使った、メリハリのあるスタイル。踏み板は半透明のオイルを塗り、蹴込みは壁と同じオフホワイトのペイントで決定です。
実際にサンディングをした階段と塗料のサンプルがこちら。同じ色でも明かりによって異なって見え、さらに既存の床の色とも照らし合わせることもできるため、使う場所で確認するのがより確実です。今回は廊下で使っているオークの無垢フローリングに最も近い、オーク色のオイルを選びました。サンディングにはむらがあるため、サンプルのように均一に仕上がるのは期待できませんが、逆にそれが私自身が狙っている、ラスティックな仕上がりです。
まずはしっかりプランニング
どんな作業でも始める前にプランニングは欠かせません。今まで、自宅で壁や建具を塗ったり、簡単な棚づくりのDIY経験があったものの、階段のリメイクは考える要素がたくさんあります。階段そのものをどのように仕上げるかはもちろん、周りの壁や手すり、巾木をどうするかなど、トータルに計画することで完成度の高い仕上がりとなります。
途中で挫折してしまわないよう、デザイン面のプランだけではなく、作業のプランも立てることが重要です。例えば、我が家の場合は古い塗料を剥がすためのサンディングは1日に1段と決めました。慌てずに、ゆっくりと計画に沿って作業を進めることで順調に、そしてより丁寧に仕上げられることでしょう。
そしてもう一つ大切なのが無理をしないこと。自分では難しい部分は専門家にお願いすることも考えると良いでしょう。
Houzzで住まいの専門家を探す
どんな作業でも始める前にプランニングは欠かせません。今まで、自宅で壁や建具を塗ったり、簡単な棚づくりのDIY経験があったものの、階段のリメイクは考える要素がたくさんあります。階段そのものをどのように仕上げるかはもちろん、周りの壁や手すり、巾木をどうするかなど、トータルに計画することで完成度の高い仕上がりとなります。
途中で挫折してしまわないよう、デザイン面のプランだけではなく、作業のプランも立てることが重要です。例えば、我が家の場合は古い塗料を剥がすためのサンディングは1日に1段と決めました。慌てずに、ゆっくりと計画に沿って作業を進めることで順調に、そしてより丁寧に仕上げられることでしょう。
そしてもう一つ大切なのが無理をしないこと。自分では難しい部分は専門家にお願いすることも考えると良いでしょう。
Houzzで住まいの専門家を探す
たくさんの事例を見たなか、これひとつ、と決めて真似するのではなく、好きなアイディアをいくつか拾って自分流に工夫しながら、今回はHouzzの素敵な事例を活用して階段づくりの計画を楽しく経てました。
どんなリフォームでも、このようにアイデアを集めることで考えがまとめやすくなり、プロの方にお願いする場合でも、伝えやすくなります。リフォーム、リノベーション、ちょっとした模様替えでも、私のようにぜひアイデアブックを活用してみてはいかがでしょう。
階段にはどんな種類がある?その特徴や配置の基本
廊下・階段の記事を読む
どんなリフォームでも、このようにアイデアを集めることで考えがまとめやすくなり、プロの方にお願いする場合でも、伝えやすくなります。リフォーム、リノベーション、ちょっとした模様替えでも、私のようにぜひアイデアブックを活用してみてはいかがでしょう。
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