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都市の中の緑や自然。これからのあり方は?
自然が組み込まれた都市と住まいを実現するためのヒントを、世界の専門家に聞きました。

Houzz Japan
2020年12月21日
Houzz Japan 公式アカウント
コロナ禍により、都市に住む多くの人たちがリラックスや癒しを得るために、緑や自然のある場所を求めるようになりました。
都市の中の自然と私たちの関係は、今後どうなるのでしょうか?Houzzは世界の専門家たちに見解を聞きました。
都市の中の自然と私たちの関係は、今後どうなるのでしょうか?Houzzは世界の専門家たちに見解を聞きました。
多くの人は都市に住み続ける
リモートワークの普及で、都市部から地方への移住が話題です。スペインの建築家でMuka Arquitecturaを主宰するモイセス・ロヨ氏は、テレワークが急増しても田舎暮らしは現実的な解決策ではない、といいます。
「農村地域への集団移動が起こる、という予測もあります。移住者たちはそこで自然とより密接な関係やガーデニングを楽しむだろうといわれているようですが、思い違いをしてはいけません」とロヨ氏はいいます。
リモートワークの普及で、都市部から地方への移住が話題です。スペインの建築家でMuka Arquitecturaを主宰するモイセス・ロヨ氏は、テレワークが急増しても田舎暮らしは現実的な解決策ではない、といいます。
「農村地域への集団移動が起こる、という予測もあります。移住者たちはそこで自然とより密接な関係やガーデニングを楽しむだろうといわれているようですが、思い違いをしてはいけません」とロヨ氏はいいます。
「田舎で家を持つためには高い購買力が必要です。好むと好まざるとにかかわらず、社会の大部分は都市に住むことになります。リモートワークがどの程度普及するかに関係なく、様々なサービスへのアクセス、仕事などを理由に、多くの家族は都市に住み続けなければならないでしょう」
また、地方移住は必ずしも望ましいものではない、とロヨ氏は指摘します。
「地球上でサステナブルな暮らし続けたいのであれば、土壌をできるだけ開放する必要があります。人類を地球全体に分散してはならないのです。環境を守らなくてはなりません」
庭から考えるサステナビリティ
また、地方移住は必ずしも望ましいものではない、とロヨ氏は指摘します。
「地球上でサステナブルな暮らし続けたいのであれば、土壌をできるだけ開放する必要があります。人類を地球全体に分散してはならないのです。環境を守らなくてはなりません」
庭から考えるサステナビリティ
都市の中の小さな緑地の価値
では、都市に留まるとして、私たちの自然に対する思いを満たすにはどうしたら良いのでしょう?
「一日のうち、少なくとも数分間は深呼吸のできる小さなテラスや小さな庭を持つこと。コロナ禍によって、このことに多くの人が気づきました」とロヨ氏はいいます。
ベランダなどでできる、小規模なガーデニングは、住まい手自身が取り入れてアレンジし、維持管理できることもメリットです。
初心者にもおすすめ!ベランダで家庭菜園を楽しもう
では、都市に留まるとして、私たちの自然に対する思いを満たすにはどうしたら良いのでしょう?
「一日のうち、少なくとも数分間は深呼吸のできる小さなテラスや小さな庭を持つこと。コロナ禍によって、このことに多くの人が気づきました」とロヨ氏はいいます。
ベランダなどでできる、小規模なガーデニングは、住まい手自身が取り入れてアレンジし、維持管理できることもメリットです。
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- 坪庭で緑を増やすことの利点
「緑には、見るだけではなく、影をつくる役割もあります。壁面緑化などで緑の面積を圧倒的に増やす必要があります。都市の緑化には、ヒートアイランド現象を抑える効果があります」
このような小規模な緑化には、長い歴史があります。例えば、日本にある坪庭は、丁寧に手入れされた小さな中庭で、伝統的な建築の中に設けられています。家庭の小さな空間に、緑と風を取り入れる役割を担っています。
「建物の中央に坪庭を造ることで、どの部屋からも緑を見ることができます。狭い空間にある、デッドスペースや、お隣との目線の目隠しとしても、坪庭を使い緑のフェンスを兼ねた坪庭の使い方もあります」
「建物の中央に坪庭を造ることで、どの部屋からも緑を見ることができます。狭い空間にある、デッドスペースや、お隣との目線の目隠しとしても、坪庭を使い緑のフェンスを兼ねた坪庭の使い方もあります」
坪庭は、日本以外の場所でも実現可能なのでしょうか?
「洋風とか和風とか分ける必要はないと思います」と石原氏はいいます。「デッドスペースを活用し、緑化するためのよい方法だと考えるとよいでしょう。あえて和の植物を使わなくても、その地域の植物を使えばいいのです」
実際、世界中の他の地域でも、坪庭のような形で中庭を使用するアプローチが見られます。
石原氏は、坪庭のような植栽のあり方は、現代の都市緑化のよい参考になる、と話します。「都会は狭い建物が多いです。マンション、戸建て、賃貸物件、どんなタイプの住まいでも、大型のプランターなどで移動可能な坪庭をつくれば、個人の生活の中に緑を取り入れて楽しむことができます」と石原氏は続けます。
「今は公共スペースも狭くなり、ダイナミックな緑の空間が作りにくくなっています。坪庭によって、一つ一つは小さくても、都市の中で緑が見える場所を増やすことができるでしょう」
「洋風とか和風とか分ける必要はないと思います」と石原氏はいいます。「デッドスペースを活用し、緑化するためのよい方法だと考えるとよいでしょう。あえて和の植物を使わなくても、その地域の植物を使えばいいのです」
実際、世界中の他の地域でも、坪庭のような形で中庭を使用するアプローチが見られます。
石原氏は、坪庭のような植栽のあり方は、現代の都市緑化のよい参考になる、と話します。「都会は狭い建物が多いです。マンション、戸建て、賃貸物件、どんなタイプの住まいでも、大型のプランターなどで移動可能な坪庭をつくれば、個人の生活の中に緑を取り入れて楽しむことができます」と石原氏は続けます。
「今は公共スペースも狭くなり、ダイナミックな緑の空間が作りにくくなっています。坪庭によって、一つ一つは小さくても、都市の中で緑が見える場所を増やすことができるでしょう」
- 小規模菜園を楽しむ暮らし
ブラン氏は「『星の王子様』の星のサイズと同じくらい」であるという自身の4.5mx3.5mのバルコニーで、食用の花からハーブ類、ジャガイモまでを育てている、と話しました。
「小さな庭は、日光と植物を通じ、私に多くの喜びをもたらしてくれます」とブラン氏はいいます。また、野菜をローカルで育てることで、輸送における二酸化炭素排出も減らせる、と付け加えました。
屋上緑化や壁面緑化の課題
その他、小さな空間における都市緑化のモデルには、緑化壁、屋上緑化、屋上庭園、などがあります。
屋上緑化は、断熱効果を向上させ建物のカーボンフットプリント(ライフサイクル全体を通して排出される二酸化炭素排出量)を削減でき、また都市の生物多様性に貢献することができます。
その他、小さな空間における都市緑化のモデルには、緑化壁、屋上緑化、屋上庭園、などがあります。
屋上緑化は、断熱効果を向上させ建物のカーボンフットプリント(ライフサイクル全体を通して排出される二酸化炭素排出量)を削減でき、また都市の生物多様性に貢献することができます。
一方で、多くの都市緑化モデルには、それぞれ注意すべき点もあります。これらも環境問題の万能薬ではないのです。
例えば、鉢植えのコレクションは、心の健康に対してさまざまなバイオフィリックな(空間の中で自然とのつながりを感じられるようにすること)メリットをもたらすものの、大規模な環境問題への貢献は限られます。
また、壁面緑化の管理は難しく、高額になり得ます。徹底した管理を継続的におこなう必要があり、多くが水と電気の両方を使用する灌漑システムに依存しているため、一年以内に交換しなければならない場合が多いのです。高温または寒冷な気候では、扱いがより難しくなります。
屋上庭園のある豊かな暮らし。実現したいなら知っておきたいこと
例えば、鉢植えのコレクションは、心の健康に対してさまざまなバイオフィリックな(空間の中で自然とのつながりを感じられるようにすること)メリットをもたらすものの、大規模な環境問題への貢献は限られます。
また、壁面緑化の管理は難しく、高額になり得ます。徹底した管理を継続的におこなう必要があり、多くが水と電気の両方を使用する灌漑システムに依存しているため、一年以内に交換しなければならない場合が多いのです。高温または寒冷な気候では、扱いがより難しくなります。
屋上庭園のある豊かな暮らし。実現したいなら知っておきたいこと
緑地を取り入れた高層ビルにも、環境負荷を考えた場合、課題が浮かび上がります。
「1立方メートルの土の重さを知っていますか?コンクリートとほぼ同じくらいなのですよ!そしてその土が濡れた場合、もっと重くなるのです」とロヨ氏はいいます。
「この重量を支えるための構造に多大な施工コストをかけ、高価な資材を使って建物を造る。そこに植える木々は工事そのもののエコロジカル・フットプリントを軽減するためにはまったく不十分、というのは、ばかげていると思いませんか?」
生活の質を高め、環境にも優しい方法として、このような形態を取り入れることができないわけではありません。サステナブルに考えることが必要なだけです。例えば、OOO GeogGraffitiのロシア人建築家であるグレブ・カリュジニュク氏は、現地の植生と条件に合った緑化壁モデルの重要性を強調します。
2019年におこなわれた都市景観デザインの国際コンペ「フラワー・ジャム(Flower Jam)」における講演で、カリュジニュクは集水した雨水による灌漑を利用した緑化壁について論じました。輸入されたツル植物ではなく、寒冷なロシアの気候に適した現地のコケを使った緑化壁を代替案として示したのです。「壁は放っておけば自然に植物で覆われるのです」とカリュジニュク氏はいいます。「 試しに、コケの種を植えたパネルとその成長に利用可能な基板を使ってみてはどうでしょうか」
「1立方メートルの土の重さを知っていますか?コンクリートとほぼ同じくらいなのですよ!そしてその土が濡れた場合、もっと重くなるのです」とロヨ氏はいいます。
「この重量を支えるための構造に多大な施工コストをかけ、高価な資材を使って建物を造る。そこに植える木々は工事そのもののエコロジカル・フットプリントを軽減するためにはまったく不十分、というのは、ばかげていると思いませんか?」
生活の質を高め、環境にも優しい方法として、このような形態を取り入れることができないわけではありません。サステナブルに考えることが必要なだけです。例えば、OOO GeogGraffitiのロシア人建築家であるグレブ・カリュジニュク氏は、現地の植生と条件に合った緑化壁モデルの重要性を強調します。
2019年におこなわれた都市景観デザインの国際コンペ「フラワー・ジャム(Flower Jam)」における講演で、カリュジニュクは集水した雨水による灌漑を利用した緑化壁について論じました。輸入されたツル植物ではなく、寒冷なロシアの気候に適した現地のコケを使った緑化壁を代替案として示したのです。「壁は放っておけば自然に植物で覆われるのです」とカリュジニュク氏はいいます。「 試しに、コケの種を植えたパネルとその成長に利用可能な基板を使ってみてはどうでしょうか」
社会的要因が緑を求めさせる
これらのモデルは、私たちの緑地への思いに対するバイオフィリックな答えを提供してくれるかもしれません。しかし、ロヨ氏は長期的にもっと大きな転換が必要であると考えます。
「都市は垂直方向に成長すると考えなければなりません。ハイブリッド建築物は、複合用途と機能を備えた、あらゆるサービスを提供するミュニティーなのです。オーガニックトマトを育てるための個別の小さなテラスを各家庭が持つだけではなく、都市における真の革命が必要になります。この地球上のどの都市にもまだ起こっていない革命です」
ロヨ氏はhortitecture(horticulture=園芸とarchitecture=建築をあわせた造語)モデルが最初の一歩であり、都市生態学の実行可能な最終モデルではなく「社会への警鐘」であるとしています。そして、都市に緑地を取り入れる計画をするなら、社会的要因を考慮することが重要になるということを指摘します。
これらのモデルは、私たちの緑地への思いに対するバイオフィリックな答えを提供してくれるかもしれません。しかし、ロヨ氏は長期的にもっと大きな転換が必要であると考えます。
「都市は垂直方向に成長すると考えなければなりません。ハイブリッド建築物は、複合用途と機能を備えた、あらゆるサービスを提供するミュニティーなのです。オーガニックトマトを育てるための個別の小さなテラスを各家庭が持つだけではなく、都市における真の革命が必要になります。この地球上のどの都市にもまだ起こっていない革命です」
ロヨ氏はhortitecture(horticulture=園芸とarchitecture=建築をあわせた造語)モデルが最初の一歩であり、都市生態学の実行可能な最終モデルではなく「社会への警鐘」であるとしています。そして、都市に緑地を取り入れる計画をするなら、社会的要因を考慮することが重要になるということを指摘します。
- 自然が組み込まれた都市へ
都市に緑地を求める声は、より広範な問題の現れである、とパルティ氏は考えます。「新型コロナウィルスは都市に住む人々が直面する孤独、社会的なつながり・レジリエンス(回復力)、身体活動の欠如といった既に存在していた問題の多くを悪化させました。健康的な社会的交流と参加を促すように設計された緑地は、都市景観デザインに欠かせないものと見なされるべきです」
「分布と量がカギとなります。公園などの一般的なモデルから、わざわざ時間を割り当てなくても、日々の生活の中で自然を体験できるような、統合アプローチに移るべきです」とパルティ氏は話します。
「自然を目的地としてではなく、都市暮らしの中に組み込んでいく方向性で考えるのが、理にかなっているといえます。都市の公園の多くは、住民が普段生活を送っている場所に組み込まれておらすアクセスしづらいために、ほとんど利用されないこともあります」
クイーン・エリザベス・オリンピック・パーク内の一般公開エリア
このような緑地のあり方の模索は、イギリスのロンドンにあるクイーン・エリザベス・オリンピック・パークの開発に表れています。
2012年のロンドンオリンピックの選手村は、イーストヴィレッジと呼ばれる2,818戸(うち49%がアフォーダブル住宅)の住宅を備える集合住宅に変わりました。この地域には学校や病院に加え、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)、そしてサドラーズウェルズ劇場といった施設の分館のような文化的機能も備えられています。
住居用の建物と公共の建物は、どちらも緑地の中にあります。この緑地は、装飾的な庭からさまざまな動植物が生息する湿地まで、多様な環境を通して生物多様性を促進するよう再生されたものです。
RHSチェルシーフラワーショーでの講演の中で、ランドスケープデザイナーのシャーロット・ハリス氏はこの開発について触れ、「この新しい地域のなかで私が最も気に入っているのは、全域に素晴らしいポケットパークの数々が残されたことです。樹木、野生生物そして植栽がここに住むすべての人々にポジティブな影響を与えることを理解していたのでしょうね」と語りました。
庭の豊かさをオンライン発信。チェルシーフラワーショー2020のトレンド
このような緑地のあり方の模索は、イギリスのロンドンにあるクイーン・エリザベス・オリンピック・パークの開発に表れています。
2012年のロンドンオリンピックの選手村は、イーストヴィレッジと呼ばれる2,818戸(うち49%がアフォーダブル住宅)の住宅を備える集合住宅に変わりました。この地域には学校や病院に加え、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)、そしてサドラーズウェルズ劇場といった施設の分館のような文化的機能も備えられています。
住居用の建物と公共の建物は、どちらも緑地の中にあります。この緑地は、装飾的な庭からさまざまな動植物が生息する湿地まで、多様な環境を通して生物多様性を促進するよう再生されたものです。
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トーマス・ダンボのJourney to the Giant Troll Folk Festivalより、Troll Kaptajn Nalle 写真:Thomas Dambo
ありのままの自然を楽しむ
既にある緑地を人々に思い出させようとしている都市もあります。
先駆けのひとつは、アーティストであるトーマス・ダンボ氏が指揮を執るジャイアント・トロル・フォーク・フェスティバルへの旅(The Journey to the Giant Troll Folk Festival)です。ダンボはデンマークのコペンハーゲン周辺ほか、世界中のあまり知られていない公共空間に、リサイクル素材で作ったこの神話上の生き物の巨大な像を設置しています。このプロジェクトは、近くにありながらまだ知らない緑地の探索を促してくれます。
「裏庭同然に思っている場所に、美しい自然があることに気付くきっかけを、トロルが私たちに与えてくれているのです」とナショナルジオグラフィックのインタビューでダンボ氏は述べています。
ありのままの自然を楽しむ
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「裏庭同然に思っている場所に、美しい自然があることに気付くきっかけを、トロルが私たちに与えてくれているのです」とナショナルジオグラフィックのインタビューでダンボ氏は述べています。
自宅のバルコニーで育てたジャガイモを味わい、近所の川でなぜかトロルが魚釣りをしている魔法に酔いしれる。ありのままの自然を日常の中で楽しむ術を、私たちはようやく学んだようです。
「私が理想とするのは、効率にとらわれず、生産性以外にも人間が持つ多様なニーズを理解する都市です。建物空間へ自然を再度組み込むことは、都市体験の再形成に向けた取り組みの一部となります」とパルティ氏は語ります。
「私たちは、都市を過剰に機械的なものとして設計してきてしまいました。それこそがまさに、私たちが都市から『逃れたい』理由になっているのです。発見や探索、新たな視点を得ることは、私たちにとって必要なことなのです」
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「私が理想とするのは、効率にとらわれず、生産性以外にも人間が持つ多様なニーズを理解する都市です。建物空間へ自然を再度組み込むことは、都市体験の再形成に向けた取り組みの一部となります」とパルティ氏は語ります。
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