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床にモノを置かないようにするコツ
気がついたらモノを床に置いてしまっていませんか?整った住まいのために、モノを床に置いてしまう理由と解決方法をチェックしてみましょう!
栗原晶子|Akiko Kurihara
2021年9月22日
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。
また、エンタメ好きとして演劇や映画に関するライティングも手がけています。
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。... もっと見る
どんなに外光が入る気持ちの良い間取りの部屋で暮らしていても、こだわりの家具やファブリックを置いていても、暮らし始めた頃のあの新鮮さが感じられない。そんな思いを抱いて暮らしている人はいませんか。おそらく原因は、モノの存在です。特に床に置かれたモノが知らず知らずのうちに部屋とそこに暮らす人の心を圧迫します。今回は、床にモノを置かないようにするコツをご提案します。
床にモノを置いてしまうとどうなるでしょう?
- 部屋が狭くなる
- 掃除がしにくくなる
- 見栄えが悪い
- 使わないまま放置されやすくなる
- 失くし物、探し物が増える
では、次につい床にモノを置いてしまう理由を考えてみましょう。
- そもそも戻すべき定位置が決まっていない
- 面倒に感じ、片づけを後回しにしてしまう
- 無意識なので特に理由はない
- 家族がモノを床置きしてしまう
1. そもそも戻すべき定位置が決まっていない
例えば帰宅後につい床置きしてしまう率の高い、バッグで考えてみましょう。バッグの定位置は決まっていますか? 毎日通勤で同じバッグを使っている人なら、身支度をする場所の近くに定位置を作るのがおすすめです。帰宅後の動線を考慮し、バッグの定位置を作りましょう。玄関付近、自室のできるだけ手前の位置、洗面スペースまたは洗面までの動線上で考えてみましょう。つまりリビング内にバッグを持ち込まないのが理想です。
例えば帰宅後につい床置きしてしまう率の高い、バッグで考えてみましょう。バッグの定位置は決まっていますか? 毎日通勤で同じバッグを使っている人なら、身支度をする場所の近くに定位置を作るのがおすすめです。帰宅後の動線を考慮し、バッグの定位置を作りましょう。玄関付近、自室のできるだけ手前の位置、洗面スペースまたは洗面までの動線上で考えてみましょう。つまりリビング内にバッグを持ち込まないのが理想です。
バッグ収納なら、フックをつけるなどして掛けるスタイルが簡単です。
昨今はマスクや消毒用品など、携行するものも増えています。衛生管理の上でも、バッグの中身は帰宅時に毎回出すのがおすすめです。しかし、フックに掛ける場合には中身の置き場に困ります。中身を出すためのボックスを付近にセットするのがよいでしょう。移動しやすいワゴンタイプもおすすめです。
帰宅後のカバン置き場は、家のどこですか?
昨今はマスクや消毒用品など、携行するものも増えています。衛生管理の上でも、バッグの中身は帰宅時に毎回出すのがおすすめです。しかし、フックに掛ける場合には中身の置き場に困ります。中身を出すためのボックスを付近にセットするのがよいでしょう。移動しやすいワゴンタイプもおすすめです。
帰宅後のカバン置き場は、家のどこですか?
2. 面倒に感じ、片付けを後回しにしてしまう
1. の定位置を作ることでかなり解消されるはずですが、それでも疲れて帰宅した時、荷物をたくさん抱えて帰宅した時など、後回しにしたくなる場合もあるかもしれません。習慣化するまではなかなかハードルが高いと感じる人も。まずは3日、そして1週間、徹底して定位置管理にトライしてください。
また、その他の生活スタイルですでに習慣化していることと組み合わせて片付け時間を組み込む方法もあります。お風呂に入る前、歯を磨く前などがわかりやすい例です。アラームをセットして、その時間になったら3分で定位置に戻すなどの方法もありますが、アラームをセットする手間を考えたら、やはり帰宅時に片付けるほうが結果的に面倒ではないことに気づきます。
1. の定位置を作ることでかなり解消されるはずですが、それでも疲れて帰宅した時、荷物をたくさん抱えて帰宅した時など、後回しにしたくなる場合もあるかもしれません。習慣化するまではなかなかハードルが高いと感じる人も。まずは3日、そして1週間、徹底して定位置管理にトライしてください。
また、その他の生活スタイルですでに習慣化していることと組み合わせて片付け時間を組み込む方法もあります。お風呂に入る前、歯を磨く前などがわかりやすい例です。アラームをセットして、その時間になったら3分で定位置に戻すなどの方法もありますが、アラームをセットする手間を考えたら、やはり帰宅時に片付けるほうが結果的に面倒ではないことに気づきます。
3. 無意識なので特に理由はない
これは片付けないことが習慣化している例です。でも、そのために忘れ物をしたり、同じものを無駄に購入したりしてはいませんか? 家の中でよくつまづく、などということがあれば、それも床にモノを置いてしまっているせいかもしれません。それがシグナルです。
はじめは1か所だった床置きが、気が付くと四隅、壁際と広がっていってしまいます。ソファの脇やテーブルの横などにもたれかけるようにモノを置いてしまうパターンも多いですね。
こうした状態になっているかもしれない人は、部屋の隅から、リビング全体の写真を撮ってみましょう。写真で見ると部屋の状況を俯瞰できます。入居時の何も置いていない時の画像が残っていたら、それと比較してみれば一目瞭然ですよ。
これは片付けないことが習慣化している例です。でも、そのために忘れ物をしたり、同じものを無駄に購入したりしてはいませんか? 家の中でよくつまづく、などということがあれば、それも床にモノを置いてしまっているせいかもしれません。それがシグナルです。
はじめは1か所だった床置きが、気が付くと四隅、壁際と広がっていってしまいます。ソファの脇やテーブルの横などにもたれかけるようにモノを置いてしまうパターンも多いですね。
こうした状態になっているかもしれない人は、部屋の隅から、リビング全体の写真を撮ってみましょう。写真で見ると部屋の状況を俯瞰できます。入居時の何も置いていない時の画像が残っていたら、それと比較してみれば一目瞭然ですよ。
4. 家族がモノを床置きしてしまう
「気づいた人が片付ければいい」とは、片付けに苦手意識を持っていたり、開き直っている人がよく口にするワード。でもあきらめるのは早いです。1. でご紹介したように定位置が決まっていない場合はまず、定位置を作るところから始めます。自分はその場所を把握していても、家族や同居人は知らないという場合もよくあります。その場所を覚えるまでは何度か声掛けが必要です。
それでもなかなか定着しない場合は、その定位置が使いやすい状態にないというサインです。初めに定位置を決めて実行してきた人はすでに習慣化して多少の使い勝手の悪さも気づかなくなっているかもしれませんが、共有する場合には、皆がおおよそ使いやすい状態であることが大切です。定位置の見直しも考慮しましょう。
「気づいた人が片付ければいい」とは、片付けに苦手意識を持っていたり、開き直っている人がよく口にするワード。でもあきらめるのは早いです。1. でご紹介したように定位置が決まっていない場合はまず、定位置を作るところから始めます。自分はその場所を把握していても、家族や同居人は知らないという場合もよくあります。その場所を覚えるまでは何度か声掛けが必要です。
それでもなかなか定着しない場合は、その定位置が使いやすい状態にないというサインです。初めに定位置を決めて実行してきた人はすでに習慣化して多少の使い勝手の悪さも気づかなくなっているかもしれませんが、共有する場合には、皆がおおよそ使いやすい状態であることが大切です。定位置の見直しも考慮しましょう。
また、定位置は把握したとして、それでも乱れてしまう場合、原因は、その場所に片付けづらいという隠れた理由があります。
そもそもスペースがギュウギュウでしまいづらい。収納するために折りたたんだり順序があるなどテクニックを要する場合、それは使いやすい収納とは言えないのです。細かすぎる収納はスペースを拡大して、ざっくりすぎてモノが混ざってしまいがちな収納は、仕切りをいれたり場所を限定するなどして、工夫してください。
そもそもスペースがギュウギュウでしまいづらい。収納するために折りたたんだり順序があるなどテクニックを要する場合、それは使いやすい収納とは言えないのです。細かすぎる収納はスペースを拡大して、ざっくりすぎてモノが混ざってしまいがちな収納は、仕切りをいれたり場所を限定するなどして、工夫してください。
床にモノを置かないことを習慣化すれば、部屋は広々と美しくなり、掃除も簡単になります。何より探し物に無駄な時間を使わなくなれば家で過ごす時間は今より何倍も快適になるに違いありません。
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