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インテリアのオンライン相談。対応しているプロたちはどうしてる?
新型コロナの影響で外出自粛が呼びかけられて以降、オンライン相談のニーズはこれまでになく高まっています。既にオンラインでのサービスを提供しているインテリアの専門家の方々にお話を伺いました。
新型コロナの影響による外出自粛が呼びかけられて以降、さまざまなシーンでオンライン対応が求められるようになりました。今後コロナの影響が収束しても、オンライン相談などへのニーズは続いていくでしょう。
そこで今回は、既にオンラインでのサービスを提供している、3名のインテリアのプロの方々にお話を伺いました。オンラインでコンサルするメリットやデメリット、使用しているアプリや注意点などをご紹介します。
そこで今回は、既にオンラインでのサービスを提供している、3名のインテリアのプロの方々にお話を伺いました。オンラインでコンサルするメリットやデメリット、使用しているアプリや注意点などをご紹介します。
お話を伺った3人の専門家:
- RA-CREAの中西八枝佳さん
- 虎岩インテリアデザイン事務所の虎岩沙緒理さん
- オフィスKの桑原直美さん
海外在住のクライアントに対応
中西八枝佳さんがオンラインでのインテリアアドバイスを対応を始めたのは、1年ほど前からだそうです。きっかけは、海外赴任されていたクライアントが日本に帰国する際、家具やカーテンなどの打ち合わせを行い、コーディネートを行ったのだといいます。
「家具のショールームに同行していただくことができませんでしたので、代わりに私がショールームに行き、状況をお伝えしながら商品を選定いただきました。サンプルもお送りできなかったので、写真を見ていただきながら打ち合わせしました」と中西さん。
中西八枝佳さんがオンラインでのインテリアアドバイスを対応を始めたのは、1年ほど前からだそうです。きっかけは、海外赴任されていたクライアントが日本に帰国する際、家具やカーテンなどの打ち合わせを行い、コーディネートを行ったのだといいます。
「家具のショールームに同行していただくことができませんでしたので、代わりに私がショールームに行き、状況をお伝えしながら商品を選定いただきました。サンプルもお送りできなかったので、写真を見ていただきながら打ち合わせしました」と中西さん。
触感や座りごこちは伝わらない
前述のクライアントさんは当時海外在住だったこともあり、インテリアコーディネートの全行程をオンラインで進めました。そのほかの依頼には希望の範囲内で、オンラインを対面で対応する部分を使い分けているそうです。
中西さんは、オンラインでインテリア提案をする際のデメリットについて「(生地や家具などの)触感や座り心地を確認していいただけないこと」だと話します。「ご依頼主が『そこはおまかせでいい、こだわらない』という方の場合は問題ないかと思います」
オンラインでもプロジェクトを円滑に進める方法
前述のクライアントさんは当時海外在住だったこともあり、インテリアコーディネートの全行程をオンラインで進めました。そのほかの依頼には希望の範囲内で、オンラインを対面で対応する部分を使い分けているそうです。
中西さんは、オンラインでインテリア提案をする際のデメリットについて「(生地や家具などの)触感や座り心地を確認していいただけないこと」だと話します。「ご依頼主が『そこはおまかせでいい、こだわらない』という方の場合は問題ないかと思います」
オンラインでもプロジェクトを円滑に進める方法
時間を効率よく使えるのはメリット
虎岩沙緒理さんは、今年4月からオンラインによる相談を受け付け始めました。オンラインコンサルのメリットは、「相手の時間を奪わないこと」だと話します。
一方で虎岩さんは、その場の雰囲気や空気感を共有できないため、より正確に分かりやすく伝える必要が出てくる、と指摘します。
虎岩沙緒理さんは、今年4月からオンラインによる相談を受け付け始めました。オンラインコンサルのメリットは、「相手の時間を奪わないこと」だと話します。
一方で虎岩さんは、その場の雰囲気や空気感を共有できないため、より正確に分かりやすく伝える必要が出てくる、と指摘します。
「やはり現場に」の依頼は多い
桑原直美さんも「オンラインコンサルではなかなか情報が伝わりにくい、ということはあるようです」と話します。
インテリアコーディネーターとして活動を始め、ホームページを作成した当初から、オンラインによる相談を受け付けている桑原さん。「オンラインでスタートしても、『やはり現場に』と依頼されるため、最初から最後までオンラインでご対応させていただいたことは、実は一度もありません」と続けます。
桑原直美さんも「オンラインコンサルではなかなか情報が伝わりにくい、ということはあるようです」と話します。
インテリアコーディネーターとして活動を始め、ホームページを作成した当初から、オンラインによる相談を受け付けている桑原さん。「オンラインでスタートしても、『やはり現場に』と依頼されるため、最初から最後までオンラインでご対応させていただいたことは、実は一度もありません」と続けます。
工事以外はオンラインで可能
とはいえ、「お客様に動いていただくことが必要となりますが、図面と内法のサイズをいただけば、工事発生以外の対応は可能です」と桑原さん。「もっとスマホ等のアプリが発達すれば、その辺りも解決できるとは思います」
交通費がかからないのに加え、桑原さんは、基本料金の1割引きで対応しているとのこと。オンライン相談に慣れる人が増えるにつれ、全てをオンラインで完結させることを好む人も出てくるのではないでしょうか。
とはいえ、「お客様に動いていただくことが必要となりますが、図面と内法のサイズをいただけば、工事発生以外の対応は可能です」と桑原さん。「もっとスマホ等のアプリが発達すれば、その辺りも解決できるとは思います」
交通費がかからないのに加え、桑原さんは、基本料金の1割引きで対応しているとのこと。オンライン相談に慣れる人が増えるにつれ、全てをオンラインで完結させることを好む人も出てくるのではないでしょうか。
オンラインコンサルで活用したいツール
主にweb会議ツール『zoom』を利用しているという中西さんは、「顔が明るく見えるライトや声が聞こえやすいマイクを使います。また、Wi-Fiが不安定ならないよう、よく確認するようにしています」と話します。
- もはや定番?のzoom
主にweb会議ツール『zoom』を利用しているという中西さんは、「顔が明るく見えるライトや声が聞こえやすいマイクを使います。また、Wi-Fiが不安定ならないよう、よく確認するようにしています」と話します。
- LINE使用の希望者は多い
LINEは普段から使用している方が圧倒的に多いだけでなく、メッセージのやりとりをしながら、通話したいときにはすぐに切り替えられるところも魅力ですね。
- Houzzのツールも便利
Houzzのアイデアブック機能は、オーナーの求めるイメージや、好きなテイストを共有する際にも活躍します。イメージに近い事例写真を保存してもらうことによって、言葉のみのやりとりではわかりづらい部分を補うことができます。
対面で会わなくても、クライアントとイメージを共有する方法
オンラインでスムーズにやりとりするには?
オンラインでクライアントとスムーズにやりとりするためには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。
虎岩さんは、メッセージのやりとりの際にも、なるべくオンタイムで対応するよう心がけているそうです。そのほうがロスタイムも少なくスムーズに進行でき、何より信用に繋がります。
オンラインでクライアントとスムーズにやりとりするためには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。
虎岩さんは、メッセージのやりとりの際にも、なるべくオンタイムで対応するよう心がけているそうです。そのほうがロスタイムも少なくスムーズに進行でき、何より信用に繋がります。
中西さんは、「お客様に何か不満があれば、すぐ伝えてもらえる雰囲気づくりも大事だと思います」と話します。
離れていていて、画面越しでしかなかなか会えない。だからこそ、"きちんと連絡が取れ、しっかり対応してもらえる人” なのだと、クライアントに思ってもらうことが、ますます重要になるでしょう。
専門家向け情報をもっと読む
離れていていて、画面越しでしかなかなか会えない。だからこそ、"きちんと連絡が取れ、しっかり対応してもらえる人” なのだと、クライアントに思ってもらうことが、ますます重要になるでしょう。
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