自宅で使えるハンモックの種類と上手な取り入れ方
ハンモックにも種類があるのをご存知ですか?室内に取り入れられるハンモックの種類と設置方法を、実際のインテリア事例写真とともにご紹介します。

もともとは、アウトドアシーンで木などにくくりつけて利用することの多かったハンモック。最近ではソファやチェアの代わりに、室内に取り入れられることも増えてきています。
今回は、ドイツのハンモックブランド「LA SIESTA」の日本代理店HAMMOCK JAPANの椎真穂さんと、ハンモックを取り入れた住まいの実績を持つ専門家の方々にインタビュー。住まいに合ったハンモックの種類とそれぞれの魅力を、実際のインテリア事例写真とともにお届けします。
今回は、ドイツのハンモックブランド「LA SIESTA」の日本代理店HAMMOCK JAPANの椎真穂さんと、ハンモックを取り入れた住まいの実績を持つ専門家の方々にインタビュー。住まいに合ったハンモックの種類とそれぞれの魅力を、実際のインテリア事例写真とともにお届けします。
ハンモックと聞いて、連想するのはどんな形のものですか? 実は、ハンモックにもいくつかの種類があるんです。
まず、大きく分けられるのが“吊り方”の違い。こちらの画像のように2点を固定する“2点吊り”タイプと、“1点吊り”タイプに分けられます。
2点吊りタイプにもクラシックな“ハンモック”と、両サイドにバーが取り付けられた“バーハンモック”の2種類があり、どちらもベッドのように寝転がって使用することができるものの、バーハンモックは縦に、ハンモックは斜めに寝るのが最適という使い方の違いがあります。
まず、大きく分けられるのが“吊り方”の違い。こちらの画像のように2点を固定する“2点吊り”タイプと、“1点吊り”タイプに分けられます。
2点吊りタイプにもクラシックな“ハンモック”と、両サイドにバーが取り付けられた“バーハンモック”の2種類があり、どちらもベッドのように寝転がって使用することができるものの、バーハンモックは縦に、ハンモックは斜めに寝るのが最適という使い方の違いがあります。
上の画像のような1点吊りタイプは“ハンモックチェア”と呼ばれ、天井などに固定することでブランコのように使用することができます。その名の通り座って使用するタイプのハンモックで、2点吊りタイプよりも省スペースであり、インテリアに馴染みやすいことも特長です。
それでは、ここからはハンモックを室内に取り入れた事例を、種類別に見ていきましょう。
それでは、ここからはハンモックを室内に取り入れた事例を、種類別に見ていきましょう。
クラシックな“ハンモック”
こちらはSHUKEN Reが手がけた住まい。斉藤成美さんは、「こちらのハンモックは、マンション躯体の梁にアンカーを打って固定しています」と解説します。
「マンションによっては躯体にアンカーなどを打つことが禁止のマンションもありますので、確認が必要になります」と斉藤さん。「ハンモックの設置が可能かどうかは、一度リノベーション会社など専門家の現地調査が必要になると思います」
こちらはSHUKEN Reが手がけた住まい。斉藤成美さんは、「こちらのハンモックは、マンション躯体の梁にアンカーを打って固定しています」と解説します。
「マンションによっては躯体にアンカーなどを打つことが禁止のマンションもありますので、確認が必要になります」と斉藤さん。「ハンモックの設置が可能かどうかは、一度リノベーション会社など専門家の現地調査が必要になると思います」
ハンモックとハンモックチェアを取り入れたこちらの住まいは、森吉直剛アトリエが手がけたもの。それぞれ柱と梁にボルトをねじ込んで設置されています。
LDK一体型の空間に設置されているハンモックは、ダイニングとリビングをゆるやかに仕切るパーテーションとしても活躍します。クラシックなハンモックは、使用しないときは上の画像のように1点を取り外して閉じることができるのも魅力的。
水平に揺られる“バーハンモック”
こちらはアルフレッシュが手がけた住まい。バーハンモックは、「リビングから庭を見渡せるよう、ハンモックを取り付けたい」というのは、打ち合わせ当初からのオーナーの要望で取り入れられたのだそう。
こちらはアルフレッシュが手がけた住まい。バーハンモックは、「リビングから庭を見渡せるよう、ハンモックを取り付けたい」というのは、打ち合わせ当初からのオーナーの要望で取り入れられたのだそう。
バーハンモックは、庭に面した窓際の柱にボルトを打ち込んで設置されています。2点を斜めになるよう設置するハンモックと違い、水平方向に設置するバーハンモックは、窓際で日光浴を楽しむのには最適です。
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ブランコのような“ハンモックチェア”
こちらはリノベ@計画が手がけた住まい。天井にボルトを打ち付けてハンモックチェアを固定しています。
今勝紀さんはハンモックチェアのメリットについて、「背中が空気に触れているので熱がこもりにくく、快適に使用できます。また、体重が分散されるので、腰や肩などに負担がかかりにくくなります」と話します。
こちらはリノベ@計画が手がけた住まい。天井にボルトを打ち付けてハンモックチェアを固定しています。
今勝紀さんはハンモックチェアのメリットについて、「背中が空気に触れているので熱がこもりにくく、快適に使用できます。また、体重が分散されるので、腰や肩などに負担がかかりにくくなります」と話します。
パワーハウスが手がけたこちらの住まいでは、インダストリアルな空間にハンモックチェアを取り入れることで、あたたかみのあるナチュラルな雰囲気がプラスされています。
「最近はハンモックの要望が多く、2軒に1軒は設置しているように思います」と話すのは、小林由長さん。また、小林さんは設置について、「どのような住まいでも設置はできます。安全性に配慮して、必ず躯体からアンカーを取るようにしています」と話します。
「最近はハンモックの要望が多く、2軒に1軒は設置しているように思います」と話すのは、小林由長さん。また、小林さんは設置について、「どのような住まいでも設置はできます。安全性に配慮して、必ず躯体からアンカーを取るようにしています」と話します。
こちらは、WHALE HOUSEが手がけたモデルハウスです。梁にボルトを取り付けて固定されたハンモックチェアは、座り方次第でソファに座る家族と対面することも、テレビを鑑賞することもできます。
彦坂達也さんは、「ハンモックの設置には適切な高さや距離の確保、取り付け部の強度などが必要です。また、転落や揺らした時の危険性を想定し窓ガラスや高所付近での使用は注意が必要です」と話します。「設計・工事段階であれば、取り付けたい位置に金物や補強の施しがしておきやすいです」
彦坂達也さんは、「ハンモックの設置には適切な高さや距離の確保、取り付け部の強度などが必要です。また、転落や揺らした時の危険性を想定し窓ガラスや高所付近での使用は注意が必要です」と話します。「設計・工事段階であれば、取り付けたい位置に金物や補強の施しがしておきやすいです」
(写真:株式会社Ampus)
賃貸物件でもハンモックを使用するには?
HAMMOCK JAPANの椎さんは、賃貸の住まいなど壁に穴を開けることが難しい場合には、専用のハンモックスタンドを併用することを勧めます。
「当社では、ハンモック・ハンモックチェア共に、サイズに合わせた専用のスタンドをご用意しています。組み立てが簡単なスチールタイプや、美しい曲線を描いた木製のスタンドなどお好みによって選んでいただけます」と椎さん。
こちらの画像は、ハンモックチェア用の木製スタンドです。
賃貸物件でもハンモックを使用するには?
HAMMOCK JAPANの椎さんは、賃貸の住まいなど壁に穴を開けることが難しい場合には、専用のハンモックスタンドを併用することを勧めます。
「当社では、ハンモック・ハンモックチェア共に、サイズに合わせた専用のスタンドをご用意しています。組み立てが簡単なスチールタイプや、美しい曲線を描いた木製のスタンドなどお好みによって選んでいただけます」と椎さん。
こちらの画像は、ハンモックチェア用の木製スタンドです。
椎さんはハンモックの魅力について、「ハンモックは見た目の華やかさだけでなく、非常に活用度の高いアイテムです。色や柄も豊富で、ハンモックを変えることで簡単に部屋の印象を変えることができます」と話します。さらに、ハンモック自体は布1枚のため丸洗いできるため衛生的であること、ソファとは違い浮いているため、下は掃除機もかけられることもハンモックならではのメリットだと話します。
「ハンモックがある部屋には自然と人が集まるので、家族の時間が増えます。力を抜いて全体重をハンモックに委ねると、極上のリラックスタイムを過ごせますよ。気が付くといつもここにいる、疲れて帰宅した際には真っ先に向かいたい場所。ハンモックは、いつの間にか生活に欠かせないアイテムになっているでしょう」
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「ハンモックがある部屋には自然と人が集まるので、家族の時間が増えます。力を抜いて全体重をハンモックに委ねると、極上のリラックスタイムを過ごせますよ。気が付くといつもここにいる、疲れて帰宅した際には真っ先に向かいたい場所。ハンモックは、いつの間にか生活に欠かせないアイテムになっているでしょう」
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