オープン外構とクローズド外構。それぞれの特徴とは?
生活のしやすさに関わる外構。オープンとクローズド、2つのスタイルのメリット・デメリットを確認しましょう。
舩村佳織
2020年2月26日
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています。
二児の子育て中でもあり、家族みんなが楽しめる庭造りが得意です。設計者として、主婦としての目線から、暮らしやすさに寄り添います。
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています... もっと見る
素敵な建物をより素敵に見せるには、建物に合った外構が欠かせません。外構は見た目以外にも、プライバシーや防犯において重要な役割を担っています。また、毎日使う駐車場やポスト、玄関までのアプローチなど、日々の暮らしの快適さも大きく左右します。
どんな外構にするかを考え始めるとき、オープン外構にするのか、クローズド外構にするのか、まず決定するとスムーズです。それぞれにどんなメリット・デメリットがあるのか、ご説明します。
どんな外構にするかを考え始めるとき、オープン外構にするのか、クローズド外構にするのか、まず決定するとスムーズです。それぞれにどんなメリット・デメリットがあるのか、ご説明します。
【オープン外構】
土地の周りを塀で囲わずに、街に対して開放的な外構をオープン外構と呼びます。高さの無い花壇やフェンスで境界を区切ることもあります。
新しい住宅ではオープン外構を取り入れるお宅も多くなっています。住宅地によっては協定で道路に面した柵は「〇m以下とすること」など、オープン外構にすることを義務付けている場所もあります。
土地の周りを塀で囲わずに、街に対して開放的な外構をオープン外構と呼びます。高さの無い花壇やフェンスで境界を区切ることもあります。
新しい住宅ではオープン外構を取り入れるお宅も多くなっています。住宅地によっては協定で道路に面した柵は「〇m以下とすること」など、オープン外構にすることを義務付けている場所もあります。
オープン外構のメリット1
空き巣など住宅内に侵入しようとする人は、周囲から身を隠したいと考えます。何か怪しいことをしようとしても、周囲から丸見えになってしまうオープン外構は、住宅への侵入を防止に効果があります。
- 防犯面
空き巣など住宅内に侵入しようとする人は、周囲から身を隠したいと考えます。何か怪しいことをしようとしても、周囲から丸見えになってしまうオープン外構は、住宅への侵入を防止に効果があります。
オープン外構のメリット2
エクステリア・外構の専門家を探す
- 敷地の有効活用
エクステリア・外構の専門家を探す
オープン外構のメリット3
また、庭の植物がきっかけでご近所の方と交流が生まれることもあります。普段から気軽にあいさつができる関係を作ることで、日常はもちろん、いざという時の助け合いにつながります。
- 地域景観への貢献・交流の場
また、庭の植物がきっかけでご近所の方と交流が生まれることもあります。普段から気軽にあいさつができる関係を作ることで、日常はもちろん、いざという時の助け合いにつながります。
オープン外構のメリット4
- 外構費用を抑える
オープン外構の留意点
敷地を囲うものがないので、外からの視線や敷地内への侵入などが一番気になることでしょう。樹木や花壇などの配置を工夫することで、効果的に遮り、敷地の範囲を強調してプライバシーを守れます。庭をキレイな状態を保つことも大事です。管理の行き届いた印象は、盗難や侵入を防ぐことにつながります。
敷地を囲うものがないので、外からの視線や敷地内への侵入などが一番気になることでしょう。樹木や花壇などの配置を工夫することで、効果的に遮り、敷地の範囲を強調してプライバシーを守れます。庭をキレイな状態を保つことも大事です。管理の行き届いた印象は、盗難や侵入を防ぐことにつながります。
【クローズド外構】
オープン外構とは反対に、門扉や塀、生垣を用いて敷地を囲った外構のことを指します。オープン外構に比べて重厚で堅牢、格調高い印象を与えます。
オープン外構とは反対に、門扉や塀、生垣を用いて敷地を囲った外構のことを指します。オープン外構に比べて重厚で堅牢、格調高い印象を与えます。
クローズド外構のメリット1
室内にいるときも、外を気にせずカーテンや窓を開けてのびのびと過ごすことができます。
- プライベートな空間を楽しむ
室内にいるときも、外を気にせずカーテンや窓を開けてのびのびと過ごすことができます。
クローズド外構のメリット2
- 侵入・飛び出し防止
クローズド外構のメリット3
- 車へのいたずら防止
クローズド外構の留意点
堅牢なクローズド外構は、周囲に対して閉鎖的な印象を与えてしまうことがあります。敷地いっぱいに背の高い塀を立てるのではなく、塀をセットバックさせて植栽スペースを確保すると、圧迫感を軽減できます。
プライバシーが守られる反面、敷地に入ると周囲から隠れられる環境のため、空き巣などのターゲットになりやすい側面も。監視カメラや照明の設置、警備会社の利用などでセキュリティを強化しましょう。
堅牢なクローズド外構は、周囲に対して閉鎖的な印象を与えてしまうことがあります。敷地いっぱいに背の高い塀を立てるのではなく、塀をセットバックさせて植栽スペースを確保すると、圧迫感を軽減できます。
プライバシーが守られる反面、敷地に入ると周囲から隠れられる環境のため、空き巣などのターゲットになりやすい側面も。監視カメラや照明の設置、警備会社の利用などでセキュリティを強化しましょう。
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私はオープンなタイプが好きです。以外に周囲からの目線(普段から近所付き合いが大事です。)が有るため、1Fからのガラスを割って等の浸入がしにくいみたいです。できれば室内側のガラスに防犯フィルム(かなり厚いフイルムが有ります。)(台風や地震の時にガラスが飛散しないのです。)ミラータイプ等(ミラーの程度も選べます。)を張ると昼間外からは室内を覗けないんで明るさを確保しながら庭の木々を楽しめますよ。夜は外から丸見えですから。工夫するといいですね。ブラインドも下から胸の高さまで隠したり、全面隠すタイプが有るので視線が気に成る方は逆駆動のブラインドをお薦めします。
(有)田中機販 さま
コメントありがとうございます。オープンなタイプはご近所の視線が一番の防犯対策になりますよね。もし自分が泥棒なら・・・と考えると、やはり外から丸見えでは悪いことはやりにくくなります。
室内にいるときの外からの視線は、庭だけでなく建築側での工夫もたくさん出来そうですね。逆駆動のブラインドはとても重宝しそうです。
お返事ご意見ありがとうございます。人それぞれの目線やお考え価値観が有ります。住宅作りはその方の視野・知見・経験で凄く変わるのでは思います。高層ビルのトイレで目の前が総ガラス張りのトイレで用を足す経験や広くて明るいトイレで用を足したり、バスタブも同様に南向きのお部屋でゆったりなんて経験してきたら、従来の家の作り方に疑問感じないのが可笑しいかなと?注文住宅を御考えなら動線や風の流れ、温度湿度を上手く取り入れてみたり工夫してみたいですね。