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犬の個性に寄り添ってつくられた、飼い主も快適な住まい
体の大きさや毛質、性格や遊び方など、犬にもそれぞれの個性があります。犬たちが快適と感じる住まいも、一匹ずつ違うのです。今回は、それぞれの愛犬のために考えられた、愛犬家の住まいをご紹介します。
愛犬家の人々にとって、ともに暮らすわんこたちはかけがえない家族。大切な家族が快適だと感じられる住まいをつくりたいと思うのは、当然のことですよね。
“愛犬のための住まい”といっても、犬種やその子の性格などによって、快適な住まいはさまざま。今回は、愛犬の個性に寄り添ってつくられた住まいの4事例をご紹介します。担当された専門家の方々に、それぞれの犬の性質や、こだわったポイントなどについて伺いました。
“愛犬のための住まい”といっても、犬種やその子の性格などによって、快適な住まいはさまざま。今回は、愛犬の個性に寄り添ってつくられた住まいの4事例をご紹介します。担当された専門家の方々に、それぞれの犬の性質や、こだわったポイントなどについて伺いました。
家族の姿も、外の様子も見られるドッグスペース
こちらは、杜ハウスが手がけた住まい。2匹のゴールデンレトリバーと、1匹の猫が一緒に暮らしています。
当初住宅オーナーからは、「LDKの空間でペットと一緒に過ごせること、犬と猫の住み分けができること」などの要望があったそう。その要望を叶えるため、LDKにキャットウォークと、2匹の犬たちが過ごせる場所がつくられています。
こちらは、杜ハウスが手がけた住まい。2匹のゴールデンレトリバーと、1匹の猫が一緒に暮らしています。
当初住宅オーナーからは、「LDKの空間でペットと一緒に過ごせること、犬と猫の住み分けができること」などの要望があったそう。その要望を叶えるため、LDKにキャットウォークと、2匹の犬たちが過ごせる場所がつくられています。
杜ハウスの山本さんは、「ワンちゃんスペースは、犬が舐めても問題ない塗料で防水処理しました。また、床材も掃除がしやすい防水性のある仕様にしています」と話します。ほかにも、柵の高さは体の大きなゴールデンレトリバーが飛び越えられない高さになるよう計算したり、木材はささくれが残らないよう、注意してチェックしていたといいます。
柵の内側からは家族がくつろぐLDKスペースと、窓から外の様子が見られるようになっています。ワンちゃんのうち1匹は、掃き出し窓から外を眺めるのが大好き。たまに外を眺めて黄昏ている姿は、見ているととても癒やされるそうです。
柵の内側からは家族がくつろぐLDKスペースと、窓から外の様子が見られるようになっています。ワンちゃんのうち1匹は、掃き出し窓から外を眺めるのが大好き。たまに外を眺めて黄昏ている姿は、見ているととても癒やされるそうです。
インテリアに馴染む美しいドッグサークル
こちらは、山崎壮一建築設計事務所が手がけた住まい。3匹の元気なミニチュアダックスフントが暮らしています。
開放的なLDKの空間の中心には、愛犬たちが過ごせる大きなサークルが。サークル内には飲み水とトイレも設置されています。
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こちらは、山崎壮一建築設計事務所が手がけた住まい。3匹の元気なミニチュアダックスフントが暮らしています。
開放的なLDKの空間の中心には、愛犬たちが過ごせる大きなサークルが。サークル内には飲み水とトイレも設置されています。
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山崎壮一さんは、「ワンちゃんの領域は一段下げてあり、さらに足もとに換気扇を設けることで、ワンちゃんたちの毛がほかの領域に広がりにくいようにしています」と話します。
また、サークルの柵は特注で製作されたもの。犬たちがギリギリ飛び出せない高さに設定してあるほか、インテリアの景観を損なわない美しいデザインに仕上がっています。
また、サークルの柵は特注で製作されたもの。犬たちがギリギリ飛び出せない高さに設定してあるほか、インテリアの景観を損なわない美しいデザインに仕上がっています。
住まいの中と外の境界を曖昧に
シキナミカズヤ建築研究所が手がけたのは、フレンチブルドッグ2匹、イングリッシュブルドッグ1匹、猫1匹、亀1匹が暮らす賑やかな住まい。犬写真家をしているオーナーからは、「犬猫が自由に歩き回れる家をつくりたい。近隣の農作業の方々からの視線を気にせずに暮らしたい」という要望があったそう。
敷浪一哉さんは、「“犬猫が飼いやすい”という観点ではなく、“犬猫に寄り添って暮らす”という家を目指しました」と話します。
シキナミカズヤ建築研究所が手がけたのは、フレンチブルドッグ2匹、イングリッシュブルドッグ1匹、猫1匹、亀1匹が暮らす賑やかな住まい。犬写真家をしているオーナーからは、「犬猫が自由に歩き回れる家をつくりたい。近隣の農作業の方々からの視線を気にせずに暮らしたい」という要望があったそう。
敷浪一哉さんは、「“犬猫が飼いやすい”という観点ではなく、“犬猫に寄り添って暮らす”という家を目指しました」と話します。
「住まいには合計5つの庭があり、6つの部屋の合間に配置することで、外と中の境界を曖昧にしています」と敷浪さん。
床の仕上げと天井の仕上げの組み合わせによって、外と中をより曖昧にさせる工夫がなされています。
床の仕上げと天井の仕上げの組み合わせによって、外と中をより曖昧にさせる工夫がなされています。
また、汚れを掃除しやすい、足を滑らせにくい、暑さに弱いブルドッグが夏でも気持ちよく過ごせるといった利点から、家の大部分に土間の床を採用。
3匹の犬を含め、動物たちは自由に家の中や外を行き来しているそうです。
3匹の犬を含め、動物たちは自由に家の中や外を行き来しているそうです。
お留守番中も愛犬を守れるスペース
最後にご紹介するのは、ip20のシステムオーダー家具を取り入れた住まい。穏やかで人懐こい、オーストラリアンラブラドゥードルが暮らしています。
オーナーからは、「留守番するときのことを考えて、トイレと寝床を離してあげたい。万が一の地震から愛犬を守りたい」という要望があったそう。そこでip20は、TVボードの下に、トイレと寝床を行き来できるスペースをつくりました。
最後にご紹介するのは、ip20のシステムオーダー家具を取り入れた住まい。穏やかで人懐こい、オーストラリアンラブラドゥードルが暮らしています。
オーナーからは、「留守番するときのことを考えて、トイレと寝床を離してあげたい。万が一の地震から愛犬を守りたい」という要望があったそう。そこでip20は、TVボードの下に、トイレと寝床を行き来できるスペースをつくりました。
ip20の清水結佳さんは、「ケージ上をパネルで覆うため、地震があった際に、窓ガラスが割れたり、上から物が落ちてもワンちゃんを守れる設計となっています」と話します。
「ワンちゃんのスペースをつくることにより、TVボードは少し高めの設計になりましたが、ダイニングからの目線などに合わせています」
「ワンちゃんのスペースをつくることにより、TVボードは少し高めの設計になりましたが、ダイニングからの目線などに合わせています」
トイレの柵は上下スライド式のため、トイレシートの交換もスムーズ。光の届きにくい内側には照明が取り付けられていて、掃除の際に重宝されているといいます。
愛犬にとって快適な住まいは、必ずしもインテリアの景観を損なったり、人間にとっての暮らしやすさを損なうわけではありません。それぞれの犬の個性に寄り添いながら、飼い主も幸せを感じられる唯一無二の住まいを実現してみませんか?
家づくりのヒントをもっと読む
愛犬にとって快適な住まいは、必ずしもインテリアの景観を損なったり、人間にとっての暮らしやすさを損なうわけではありません。それぞれの犬の個性に寄り添いながら、飼い主も幸せを感じられる唯一無二の住まいを実現してみませんか?
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