ペイント会社に聞く!2020年のイチオシカラーは?
お部屋の中で大きな面積を占める「壁」の色を決めるペイント。2020年のトレンドカラーをペイント各社に聞きました。

Mamiko Nakano
2020年1月27日
Houzz Japan Editor
インテリアの中でのカラーを考える時、特に大きな面積を占めるのが壁。この記事では、壁に施すペイントのメーカーや取扱店が推す2020年のトレンドカラーに注目。日本で人気の高い4社に、トレンドカラーとオススメの使い方を聞きました。
それぞれの色を見渡してみると、ベースの人気色がグレーからベージュにシフトしていることと、どの色も自然界にあるカラーであることがわかります。住まいを癒しの空間にしたいという私たちの意識が、カラーにも反映されているのかもしれません。
癒しの住まいをつくる10のアイデア
それぞれの色を見渡してみると、ベースの人気色がグレーからベージュにシフトしていることと、どの色も自然界にあるカラーであることがわかります。住まいを癒しの空間にしたいという私たちの意識が、カラーにも反映されているのかもしれません。
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ベンジャミンムーア:淡いピンク
ベンジャミンムーアは毎年、トレンドカラーを発表しています。その中でも、その年の代表的な1色として発表されるのがカラーオブザイヤー。2020年のカラーオブザイヤーは、淡く優しいピンク色であるFirst Lightです。
B.MジャパンTechnical&Promotion Managerの長張敏明さんによると、トレンドカラーは2019年のシックで落ち着いたアースカラーのグレー(Metropolitan)から、2020年はクリアで明るい爽やかなトーンに変化しているそうです。
淡いピンクカラーをお部屋への取り入れるなら「白い壁紙が貼られた部屋の1面をアクセントカラーとして、または部屋の全面にペイントするのもよいでしょう。他の色と合わせる場合は、少し濃い色または、少し明るい色と合わせるのがオススメ」と、長張さんは話していました。
ベンジャミンムーアは毎年、トレンドカラーを発表しています。その中でも、その年の代表的な1色として発表されるのがカラーオブザイヤー。2020年のカラーオブザイヤーは、淡く優しいピンク色であるFirst Lightです。
B.MジャパンTechnical&Promotion Managerの長張敏明さんによると、トレンドカラーは2019年のシックで落ち着いたアースカラーのグレー(Metropolitan)から、2020年はクリアで明るい爽やかなトーンに変化しているそうです。
淡いピンクカラーをお部屋への取り入れるなら「白い壁紙が貼られた部屋の1面をアクセントカラーとして、または部屋の全面にペイントするのもよいでしょう。他の色と合わせる場合は、少し濃い色または、少し明るい色と合わせるのがオススメ」と、長張さんは話していました。
Porter’s Paint:グレージュ
Porter’s Paintを日本で販売しているNENGOの中込亜矢子さんは、2020年のイチオシカラーは「グレー×ベージュの表現となるグレージュ」だと話します。具体的なカラーとしては「GHOST GUM」「CLAY PIT」がオススメ、とのこと。
とてもベーシックな印象のカラーをトレンドカラーとして選ぶ理由は「アクセントとして色を取り入れるよりも、調和のために色を取り入れる方が増えているから」だそう。大きめの壁にも取り入れやすい、安心感のあるカラーですよね。
Porter’s Paintを日本で販売しているNENGOの中込亜矢子さんは、2020年のイチオシカラーは「グレー×ベージュの表現となるグレージュ」だと話します。具体的なカラーとしては「GHOST GUM」「CLAY PIT」がオススメ、とのこと。
とてもベーシックな印象のカラーをトレンドカラーとして選ぶ理由は「アクセントとして色を取り入れるよりも、調和のために色を取り入れる方が増えているから」だそう。大きめの壁にも取り入れやすい、安心感のあるカラーですよね。
2019年は「合わせやすさからグレーがよく選ばれた」と話す中込さん。引き続き、空間全体の基調となる色が選ばれる傾向は続いているそうです。
床材や家具の木材と調和をなす色であるグレージュは、ペイントカラーだけではなく、空間に使われる建材まで考慮して選ばれる色だと考えられる、とのこと。ペイントカラーも、トータルなコーディネートの納まり感を意識して選ばれる時代になっているようです。
ナチュラルで穏やかな万能カラー、ベージュを知って使いこなそう!
床材や家具の木材と調和をなす色であるグレージュは、ペイントカラーだけではなく、空間に使われる建材まで考慮して選ばれる色だと考えられる、とのこと。ペイントカラーも、トータルなコーディネートの納まり感を意識して選ばれる時代になっているようです。
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カラーワークス:自然由来の3色
イギリス発のペイントであるFarrow & Ballを日本で取り扱っているカラーワークス。シニアカラースタイリスト、川上あすかさんが着目するのは、Farrow & Ballがロンドンの自然史博物館とコラボした16色のカラーです。
その中でも川上さんは3色の「自然の色」に注目します。「環境問題、サスティナブルの観点からも『自然の色』はどんどんフォーカスされると思います。来年はこの流れがさらに顕著になり、人気となるでしょう」と川上さん。「デジタルの世界はスピードも速く、どんどん進化していきますが、そういう時代だからこそ、逆にゆっくりと、屋外に目を向け、リアルな自然に触れ、戯れる、自然の色を知る」ことが求められていくそうです。
3色のうち、ひとつめはオレンジ色です。Dutch Orangeという名のこちらの色は、彩度が高い暖色。「『進出色』なのでバランスを考えて、少し狭い面の1面、玄関の正面の壁、階段の後ろ、椅子などの家具に使うと使いやすい」とのこと。
イギリス発のペイントであるFarrow & Ballを日本で取り扱っているカラーワークス。シニアカラースタイリスト、川上あすかさんが着目するのは、Farrow & Ballがロンドンの自然史博物館とコラボした16色のカラーです。
その中でも川上さんは3色の「自然の色」に注目します。「環境問題、サスティナブルの観点からも『自然の色』はどんどんフォーカスされると思います。来年はこの流れがさらに顕著になり、人気となるでしょう」と川上さん。「デジタルの世界はスピードも速く、どんどん進化していきますが、そういう時代だからこそ、逆にゆっくりと、屋外に目を向け、リアルな自然に触れ、戯れる、自然の色を知る」ことが求められていくそうです。
3色のうち、ひとつめはオレンジ色です。Dutch Orangeという名のこちらの色は、彩度が高い暖色。「『進出色』なのでバランスを考えて、少し狭い面の1面、玄関の正面の壁、階段の後ろ、椅子などの家具に使うと使いやすい」とのこと。
2色目はSap Greenという、抹茶色、モスグリーンのようなカラーで、和にも洋にも使える色だそう。「玄関やポーチや廊下など少し狭いスペースに使うとリッチな印象になり、リビングなどの広い面に使うと自然の中にいるような落ち着いた癒しの空間を作るでしょう」(川上さん)
3色目は赤茶色のDeep Reddish Brown。モダンにもナチュラルにもクラシックなインテリアにも合う色だそうです。「リビングの一角に使うのもスタイリッシュな雰囲気になりますし、ドアや廻り縁に使うのもオススメ」(川上さん)の合わせやすいカラーです。
自然を取り入れて、住まいを癒しの空間にするヒント
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ターナー色彩:ターコイズブルー
ターナーミルクペイントでおなじみのターナー色彩が2020年の色として推すのはターコイズブルーです。
青空や海を連想させる、とても開放感のある色であるターコーズブルー。ターナー色彩ではこの色を「『創造性』と『表現力』を向上し、人と人をつなぐ、コミュニケーションの象徴」としてとらえたそうです。
取り入れ方について「ターコイズブルーは黄色味がかったブルー。寒色であっても寒々しくないので、通年でコーディネイトしやすいのではないでしょうか」と、ターナー色彩株式会社で企画・プロモーションチームを担当する花本京子さんは教えてくれました。
ターコーズブルーは、日本住宅に多い白い壁や、茶系のフローリング床などと相性がよい色。写真のように、子供部屋のアクセントカラーにもよく合うそうです。
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青空や海を連想させる、とても開放感のある色であるターコーズブルー。ターナー色彩ではこの色を「『創造性』と『表現力』を向上し、人と人をつなぐ、コミュニケーションの象徴」としてとらえたそうです。
取り入れ方について「ターコイズブルーは黄色味がかったブルー。寒色であっても寒々しくないので、通年でコーディネイトしやすいのではないでしょうか」と、ターナー色彩株式会社で企画・プロモーションチームを担当する花本京子さんは教えてくれました。
ターコーズブルーは、日本住宅に多い白い壁や、茶系のフローリング床などと相性がよい色。写真のように、子供部屋のアクセントカラーにもよく合うそうです。
自分にフィットするトレンドカラーを取り入れよう!
取り入れたいカラーは見つかりましたか?先月、パントン社の2020年のトレンドカラー「クラシック・ブルー」について記事でご紹介させていただきましたが、実は、このように様々な会社やブランドがトレンドカラーを打ち出しているのです。たくさんあるトレンドカラーから"自分にフィットするトレンド”を取り入れるのが、居心地の良い住まいづくりへの近道かもしれませんね。
2020年のトレンド色「クラシック・ブルー」をインテリアに取り入れるなら?
取り入れたいカラーは見つかりましたか?先月、パントン社の2020年のトレンドカラー「クラシック・ブルー」について記事でご紹介させていただきましたが、実は、このように様々な会社やブランドがトレンドカラーを打ち出しているのです。たくさんあるトレンドカラーから"自分にフィットするトレンド”を取り入れるのが、居心地の良い住まいづくりへの近道かもしれませんね。
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