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狭いマンションの空間を有効活用する11のアイデア
まるで靴箱のような広さの小さなお部屋に住んでいませんか?都会暮らしのあなたに、自宅の床面積を最大限活用する方法をご紹介します。

Caroline Chin-Geyler
2019年12月20日
私がこれまでインテリアデザインを手がけたプロジェクトの多くはスペースを贅沢に使ったものでした。しかし、私自身が集合住宅に暮らしているのもあり、この都会のジャングルの中で、誰もが広いお部屋に住めるわけではないとはよく理解しています。お部屋が27.9㎡のワンルームでも、83.6㎡でも、空間を広く感じられるコツや裏技を伝授します。
狭い空間での暮らしを快適にする法則はいくつかあります。基本的には、収納を最大限に活用すること、視覚的ノイズを減らすことが軸となります。しかし、狭い空間だからといって、大胆で活力に満ちた住まいにできないわけではありません。あなたの家は、あなた自身とその生き方を象徴するものであるべきだ、ということをお忘れなく!
狭い空間での暮らしを快適にする法則はいくつかあります。基本的には、収納を最大限に活用すること、視覚的ノイズを減らすことが軸となります。しかし、狭い空間だからといって、大胆で活力に満ちた住まいにできないわけではありません。あなたの家は、あなた自身とその生き方を象徴するものであるべきだ、ということをお忘れなく!
1. 高さを出す
まずは基本の法則である“小さいのなら、高さを出してみる”からはじめてみましょう。床面積が限られていると、決まって追加の収納が必要になりますから、壁を通常の2倍活用してみましょう。リビングの壁の高さいっぱいまで設置したシェルフを使い、置物や本を収納するのです。
この法則は、クローゼットの整理にも応用できます。作り付けのワードローブ、あるいは独立したタンスであっても、天井の高さまでないのなら、その上に物を収納することで、スペースを最大限に活用できますよ。
まずは基本の法則である“小さいのなら、高さを出してみる”からはじめてみましょう。床面積が限られていると、決まって追加の収納が必要になりますから、壁を通常の2倍活用してみましょう。リビングの壁の高さいっぱいまで設置したシェルフを使い、置物や本を収納するのです。
この法則は、クローゼットの整理にも応用できます。作り付けのワードローブ、あるいは独立したタンスであっても、天井の高さまでないのなら、その上に物を収納することで、スペースを最大限に活用できますよ。
2. 物を減らす
収納不足は小さな家に限った問題ではなく、大きな家であっても収納に悩むことはあります。収納不足の本当の理由は、私たちに物をため込む癖があることなのです。
私が好きなのは、インテリアスタイリストでテレビの司会者も務めるエミリー・ヘンダーソンの、“美しいもの、機能的なもの、センチメンタルなもの、この3つのうち2つに該当するものしか持たない”という片付け術です。家の中をこんまり式に断捨離する意気込みがあるのなら、ぜひ実践してみましょう。
ときめくものだけを残す、「魔法の片づけ法」こんまりメソッドの極意とは?
収納不足は小さな家に限った問題ではなく、大きな家であっても収納に悩むことはあります。収納不足の本当の理由は、私たちに物をため込む癖があることなのです。
私が好きなのは、インテリアスタイリストでテレビの司会者も務めるエミリー・ヘンダーソンの、“美しいもの、機能的なもの、センチメンタルなもの、この3つのうち2つに該当するものしか持たない”という片付け術です。家の中をこんまり式に断捨離する意気込みがあるのなら、ぜひ実践してみましょう。
ときめくものだけを残す、「魔法の片づけ法」こんまりメソッドの極意とは?
3. 色を統一する
リビングに隣接する小部屋があるなら、リビングとの色を統一することで全体が広く感じられ、視覚的なノイズも減らすことができます。
私自身は、狭い家なら、主に空間の流れを遮らない中間色をよく使用します。また、絶妙なツヤを出してくれる塗料も探すでしょう。このような塗料を使うと、光を反射して、お部屋を実際よりも広く見せてくれるからです。
リビングに隣接する小部屋があるなら、リビングとの色を統一することで全体が広く感じられ、視覚的なノイズも減らすことができます。
私自身は、狭い家なら、主に空間の流れを遮らない中間色をよく使用します。また、絶妙なツヤを出してくれる塗料も探すでしょう。このような塗料を使うと、光を反射して、お部屋を実際よりも広く見せてくれるからです。
4. 素材を厳選する
広々と感じられる空間をつくるには、重い素材をなくしてしまうのが一番です。けれどそれは、質感のコントラストをすべて排除しなければならないという意味ではありません。お部屋の魅力はそのままに、生活感を醸し出すような、質感のバランスを考えることが大切。さまざまな種類の質感を取り入れれば、視線を分散することもできます。それが空間を実際よりも広く見せるためのカギとなるのです。
空間を広く見せる錯覚を与えるために、シャギーなラグを毛足の短いものに交換し、重いカーテンは、ブラインドか透け感のあるガーゼ素材のものに替えましょう。降り注ぐ自然光によって空間が明るくなり、お部屋が広く見えますよ。
広々と感じられる空間をつくるには、重い素材をなくしてしまうのが一番です。けれどそれは、質感のコントラストをすべて排除しなければならないという意味ではありません。お部屋の魅力はそのままに、生活感を醸し出すような、質感のバランスを考えることが大切。さまざまな種類の質感を取り入れれば、視線を分散することもできます。それが空間を実際よりも広く見せるためのカギとなるのです。
空間を広く見せる錯覚を与えるために、シャギーなラグを毛足の短いものに交換し、重いカーテンは、ブラインドか透け感のあるガーゼ素材のものに替えましょう。降り注ぐ自然光によって空間が明るくなり、お部屋が広く見えますよ。
5. 窓まわりで錯覚を生む
この記事でご紹介しているアイデアのすべては、お部屋を実際よりも広く見せるためのものだということを覚えておきましょう。つまり、天井の高さはもちろん、自然光も最大限に活用すべきということです。
天井を高く見せるには、窓枠の上からカーテンを吊るすのが最適です。理想的な高さは、窓の上部と天井までのすき間のおよそ3分の2になる位置。できるだけ多くの光を取り入れるために、カーテンレールが窓の両端から15~25cmほどはみ出すようにしましょう。店舗で購入したカーテンを使用すると、カーテンを開けたときにバランスが悪く見えるかもしれませんが、その場合はパネルカーテンを2枚購入することで、簡単に調整できるはずです。
窓まわりの商品を見つける
この記事でご紹介しているアイデアのすべては、お部屋を実際よりも広く見せるためのものだということを覚えておきましょう。つまり、天井の高さはもちろん、自然光も最大限に活用すべきということです。
天井を高く見せるには、窓枠の上からカーテンを吊るすのが最適です。理想的な高さは、窓の上部と天井までのすき間のおよそ3分の2になる位置。できるだけ多くの光を取り入れるために、カーテンレールが窓の両端から15~25cmほどはみ出すようにしましょう。店舗で購入したカーテンを使用すると、カーテンを開けたときにバランスが悪く見えるかもしれませんが、その場合はパネルカーテンを2枚購入することで、簡単に調整できるはずです。
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6. 壁に取り付ける
狭いアパートでは、高さを活かした収納と同様に、壁に取り付けるウォールインテリアも活躍します。特に、壁に取り付ける電化製品が救世主となり、一般的なキャビネットを処分してその場所を空ける選択ができるようになりますよ。
私だったら、小さな家ではテーブルランプの代わりに、壁付けの照明を利用します。天井の照明だけでは温かみがなくフラットですが、かといってテーブルランプは貴重なスペースを奪ってしまうからです。シンプルな壁付けスコンスは、暗いエリアを明るく照らす最高の裏技。スペースを広く感じられるようにするなら、まずは明るくする必要があると覚えておきましょう。
狭いアパートでは、高さを活かした収納と同様に、壁に取り付けるウォールインテリアも活躍します。特に、壁に取り付ける電化製品が救世主となり、一般的なキャビネットを処分してその場所を空ける選択ができるようになりますよ。
私だったら、小さな家ではテーブルランプの代わりに、壁付けの照明を利用します。天井の照明だけでは温かみがなくフラットですが、かといってテーブルランプは貴重なスペースを奪ってしまうからです。シンプルな壁付けスコンスは、暗いエリアを明るく照らす最高の裏技。スペースを広く感じられるようにするなら、まずは明るくする必要があると覚えておきましょう。
7. 家具の必要性を見直す
私自身が、複数の用途に使える家具が好きだということもありますが、それも狭いスペースでは譲れない点です。空間を装飾するというのは、インテリアをあなたのライフスタイルに適応させるということ。ですから、お部屋に本当に必要なものは何かを考えてみましょう。
コーヒーテーブルは必要ないと思うなら、思い切って捨ててしまいましょう。もっと座る場所が必要なら、コーヒーテーブルとしても、予備の座席としても使えるトレー付きのオットマンに変えてみてはどうでしょう?日々の食卓や作業台としても使える壁付けの折りたたみテーブルや、写真のような引き出し式のテーブルでもいいですね。
私自身が、複数の用途に使える家具が好きだということもありますが、それも狭いスペースでは譲れない点です。空間を装飾するというのは、インテリアをあなたのライフスタイルに適応させるということ。ですから、お部屋に本当に必要なものは何かを考えてみましょう。
コーヒーテーブルは必要ないと思うなら、思い切って捨ててしまいましょう。もっと座る場所が必要なら、コーヒーテーブルとしても、予備の座席としても使えるトレー付きのオットマンに変えてみてはどうでしょう?日々の食卓や作業台としても使える壁付けの折りたたみテーブルや、写真のような引き出し式のテーブルでもいいですね。
8. 省スペース家具を使う
経験から言って、家具を買うときにはお部屋にすっきりと収まるものを選ぶべきです。この法則の例外として、大きめのソファなどの大型家具でも、そのひとつだけなら小さいお部屋にも置けますが、それ以外には省スペース家具の購入をおすすめします。
たとえば、リビングに通常サイズのソファを置く代わりに、長椅子や二人掛けのソファを置くことを検討してみましょう。底面が床に直接つくものよりも、脚のあるタイプのほうがスッキリして見えます。さらに、視覚的な重さを軽減するには、壁や床になじむ色を選ぶといいでしょう。インテリアのアクセントなら、小物をうまく取り入れることで事足ります。
アクリル樹脂製のアイテムも、選択肢のひとつです。特に、狭い家では見違えるような仕事をしてくれます。もちろん万人向けのアイテムではありませんが、見た目に重さを感じさせないので、機能的でありながら住まいを開放的に見せてくれるはずです。
経験から言って、家具を買うときにはお部屋にすっきりと収まるものを選ぶべきです。この法則の例外として、大きめのソファなどの大型家具でも、そのひとつだけなら小さいお部屋にも置けますが、それ以外には省スペース家具の購入をおすすめします。
たとえば、リビングに通常サイズのソファを置く代わりに、長椅子や二人掛けのソファを置くことを検討してみましょう。底面が床に直接つくものよりも、脚のあるタイプのほうがスッキリして見えます。さらに、視覚的な重さを軽減するには、壁や床になじむ色を選ぶといいでしょう。インテリアのアクセントなら、小物をうまく取り入れることで事足ります。
アクリル樹脂製のアイテムも、選択肢のひとつです。特に、狭い家では見違えるような仕事をしてくれます。もちろん万人向けのアイテムではありませんが、見た目に重さを感じさせないので、機能的でありながら住まいを開放的に見せてくれるはずです。
9. 鏡を取り入れる
鏡は、視覚的空間を2倍にしてくれ、空間に光を反射させてくれる存在。さらに、壁の重厚さを打ち消して、空間をより開放的に見せてくれる役割もあります。
窓のない小さな部屋にいると、箱に入れられたような感覚になることもしばしば。そこにフレーム付きの鏡を取り入れることで、窓が増えたように感じられます。さらに、目に留まるポイントを増やすことで、空間をより広く見せるという役割もあります。
小さなキッチンを大きく見せたいのなら、ミラー加工されたバックスプラッシュを検討してみてください。表面にツヤのある家具を取り入れるのもおすすめです。
鏡は、視覚的空間を2倍にしてくれ、空間に光を反射させてくれる存在。さらに、壁の重厚さを打ち消して、空間をより開放的に見せてくれる役割もあります。
窓のない小さな部屋にいると、箱に入れられたような感覚になることもしばしば。そこにフレーム付きの鏡を取り入れることで、窓が増えたように感じられます。さらに、目に留まるポイントを増やすことで、空間をより広く見せるという役割もあります。
小さなキッチンを大きく見せたいのなら、ミラー加工されたバックスプラッシュを検討してみてください。表面にツヤのある家具を取り入れるのもおすすめです。
10. 大型のアート作品を加える
効率のよい住宅をつくりたいからといって、個性を捨てる必要はありません。通常、壁の塗装は中間色にとどめることをお勧めしている一方で、アート作品を通じて大胆な色づかいを取り入れるのも、私は好きです。狭い空間には大柄の模様を配置するのが一番。専門的に言えば、空間を広く見せたいのなら、“前に出る”暖色の代わりに“後退する”寒色を使うのが最適です。
こちらの事例では、伝統的な暖色である赤を採用しています。青の塗料のように空間を広く見せてくれないものの、住まい手の個性にぴったりな作品だったので、あえて選びました。そういった意味では、この空間にとってよい選択だったと思います。家が住まい手を映し出すものでなければ、楽しく暮らすことはできないはずですから。
ミラーを見つける
効率のよい住宅をつくりたいからといって、個性を捨てる必要はありません。通常、壁の塗装は中間色にとどめることをお勧めしている一方で、アート作品を通じて大胆な色づかいを取り入れるのも、私は好きです。狭い空間には大柄の模様を配置するのが一番。専門的に言えば、空間を広く見せたいのなら、“前に出る”暖色の代わりに“後退する”寒色を使うのが最適です。
こちらの事例では、伝統的な暖色である赤を採用しています。青の塗料のように空間を広く見せてくれないものの、住まい手の個性にぴったりな作品だったので、あえて選びました。そういった意味では、この空間にとってよい選択だったと思います。家が住まい手を映し出すものでなければ、楽しく暮らすことはできないはずですから。
ミラーを見つける
11. 作り付けの家具
最後に、自宅のリフォームを考えている場合や、入居がこれからという場合には、作り付けの家具を検討する価値があるでしょう。狭いバスルームでも埋め込み式収納スペースがあれば、シャンプーラックは必要ありませんし、リビングに作り付けの本棚があれば、天井から床までのスペースを最も効率よく活用できます。作り付けのベンチなら多くの人が座れますし、その下に収納スペースを持てるという追加のメリットもありますよ。
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最後に、自宅のリフォームを考えている場合や、入居がこれからという場合には、作り付けの家具を検討する価値があるでしょう。狭いバスルームでも埋め込み式収納スペースがあれば、シャンプーラックは必要ありませんし、リビングに作り付けの本棚があれば、天井から床までのスペースを最も効率よく活用できます。作り付けのベンチなら多くの人が座れますし、その下に収納スペースを持てるという追加のメリットもありますよ。
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