2020年のトレンド色「クラシック・ブルー」をインテリアに取り入れるなら?
パントン社の2020年トレンドカラーに選ばれた「クラシック・ブルー」は日本人にもなじみが深い藍やデニムのような色。Houzzの専門家にインテリアへの取り入れ方を聞きました。
Mamiko Nakano
2019年12月6日
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新年のトレンド色が決まる「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー 」。12月5日、パントン社は2020年の色が「クラシック・ブルー (PANTONE 19-4052)」であることを発表しました。
パントン社はクラシック・ブルーについて、シンプルでエレガントな色であり「夕暮れの空」を連想させると表現します。このタイムレスな青は、安心感を与えつつも思考を刺激し、わたしたちが新しい時代への入り口を超える時に「信頼できる安定した基盤」を持ちたいという欲求を浮かび上がらせる、と続けています。
さっそく、Houzzウェブマガジンのコントリビューターで、カラーとインテリアの関係に詳しい二人の専門家に取り入れ方のアドバイスをもらいました。
インテリアの専門家を探す
さっそく、Houzzウェブマガジンのコントリビューターで、カラーとインテリアの関係に詳しい二人の専門家に取り入れ方のアドバイスをもらいました。
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海外トレンドと色の癒し効果に精通する、Color Design Firmのインテリアデザイナー・網村眞弓さんは「日本のデザインが世界で人気になる中で、藍色やインディゴは、日本の色『ジャパンブルー』として認識され、アイテムもたくさん出ています」と語ります。「トレンドは取り入れにくいと思っている人もいると思いますが、今回は日本古来の色なので、ぜひ取り入れてみて欲しいですね」と、チャレンジを"後押し"してくれました。
トレンドカラーや流行色の決め方は?
トレンドカラーや流行色の決め方は?
使い込んだ味わいを楽しむ
網村さんの一押しは、本格的なデニム素材を使用した床材や壁紙です。ジーンズのように経年した変化を楽しむというアイデアが、昨今はインテリアにも取り入れられ始めているのだそうです。
「日本は藍染の文化もあるので、掠れた風合いや、色が変わる気配なども楽しめると思います。今ブルーを取り入れるなら、こういう味わいが加わったものを取り入れると面白いのでは」と網村さん。
網村さんの一押しは、本格的なデニム素材を使用した床材や壁紙です。ジーンズのように経年した変化を楽しむというアイデアが、昨今はインテリアにも取り入れられ始めているのだそうです。
「日本は藍染の文化もあるので、掠れた風合いや、色が変わる気配なども楽しめると思います。今ブルーを取り入れるなら、こういう味わいが加わったものを取り入れると面白いのでは」と網村さん。
寝室や書斎などに合わせやすい
クラシック・ブルーは心を落ち着かせる色。それもあって、カツウラさんも網村さんも、寝室にはとても向いている色だといいます。
「一日の高ぶった気分を落ち着かせてくれる色です」とカツウラさん。空間全体を青にしてしまうのも寝室であればオススメできる、と続けます。「部屋を全部同じ色で囲うと、空間の中で包まれているような感じになります。洞窟のようになるのが嫌だったら、枕元だけとか。視界に入るところだけ塗るのでもよいと思います」
クラシック・ブルーは心を落ち着かせる色。それもあって、カツウラさんも網村さんも、寝室にはとても向いている色だといいます。
「一日の高ぶった気分を落ち着かせてくれる色です」とカツウラさん。空間全体を青にしてしまうのも寝室であればオススメできる、と続けます。「部屋を全部同じ色で囲うと、空間の中で包まれているような感じになります。洞窟のようになるのが嫌だったら、枕元だけとか。視界に入るところだけ塗るのでもよいと思います」
また、ブルーは仕事部屋に向いているといわれますが、それは一人で集中して作業をする必要のある人限定だそう。「逆に、電話のやりとりが多いお仕事の人は、青よりも赤などの方がいいかもしれません。仕事内容によって、ケースバイケースですね」(カツウラさん)
ブルー以外も効果いろいろ、集中できる部屋の色選び
ブルー以外も効果いろいろ、集中できる部屋の色選び
壁に使うなら一面だけが使いやすい
お部屋のメインのカラーとしてクラシック・ブルーを取り入れるなら、まず思い浮かぶのは壁です。Houzzの海外の事例写真を見ていると、全ての壁をブルーに塗っているお部屋もありますが、「ちょっとそこまでは……」と思う方も少なくないのではないでしょうか。
その場合のカツウラさんのオススメが「一番大きい壁の、一面だけをブルーにすること」。特に、独立したような佇まいの壁だと、他の壁が白くても接している面が少ないので、取り入れやすいのだそうです。質感は、ツヤ感の少ない、マットなものがオススメとのことでした。
お部屋のメインのカラーとしてクラシック・ブルーを取り入れるなら、まず思い浮かぶのは壁です。Houzzの海外の事例写真を見ていると、全ての壁をブルーに塗っているお部屋もありますが、「ちょっとそこまでは……」と思う方も少なくないのではないでしょうか。
その場合のカツウラさんのオススメが「一番大きい壁の、一面だけをブルーにすること」。特に、独立したような佇まいの壁だと、他の壁が白くても接している面が少ないので、取り入れやすいのだそうです。質感は、ツヤ感の少ない、マットなものがオススメとのことでした。
目線より下に使うと安定する
また、クラシックブルーを使う"位置"について、カツウラさんのオススメは「目線より下」だそうです。「暗い色が下にあると安定感が増すので、上に何を持ってきても、合いやすくなります」
中には床をペイントするケースもあるそうですが、ラグなど動かせるアイテムがまずは取り入れやすいでしょう。木のフローリングとも自然にマッチします。
また、クラシックブルーを使う"位置"について、カツウラさんのオススメは「目線より下」だそうです。「暗い色が下にあると安定感が増すので、上に何を持ってきても、合いやすくなります」
中には床をペイントするケースもあるそうですが、ラグなど動かせるアイテムがまずは取り入れやすいでしょう。木のフローリングとも自然にマッチします。
グレー系とは合わせやすい
「ブルーのソファも、すごくなじみます」とカツウラさん。「ダークグレーやグレーを取り入れている方は、難なく取り入れられると思います」
「ブルーのソファも、すごくなじみます」とカツウラさん。「ダークグレーやグレーを取り入れている方は、難なく取り入れられると思います」
サンドカラーとも好相性。暖色をプラスするとアクティブに
グレー以外にクラシックブルーと合わせやすい色は、サンドカラーやニュートラルカラーなど、やわらかな自然の色。でも、少しアクティブさを出したいなら、カツウラさんは「反対色であるオレンジや、黄色がオススメ」だといいます。
「明るめの色を組み合わせると、落ち着きながらも楽しい空間が作れます」と話すのは網村さん。「ブルーの背景にコーラル、イエローなどのアクセントカラーを持ってくると、ブルーの落ち着いていて誠実な雰囲気に、陽気な感じが加わってバランスが取りやすい」のだそうです。
グレー以外にクラシックブルーと合わせやすい色は、サンドカラーやニュートラルカラーなど、やわらかな自然の色。でも、少しアクティブさを出したいなら、カツウラさんは「反対色であるオレンジや、黄色がオススメ」だといいます。
「明るめの色を組み合わせると、落ち着きながらも楽しい空間が作れます」と話すのは網村さん。「ブルーの背景にコーラル、イエローなどのアクセントカラーを持ってくると、ブルーの落ち着いていて誠実な雰囲気に、陽気な感じが加わってバランスが取りやすい」のだそうです。
フォーカルポイントにする
アクセントとしてクラシック・ブルーを取り入れるなら「フレームやファブリック、椅子一脚、またはチェスト」などがオススメだと、カツウラさんはいいます。
特にチェストの上にものを置く場合、上にあるものを引き立ててくれる効果もあるので、フォーカルポイント(お部屋の中で視線が集まる場所)を作れるそうです。
アクセントとしてクラシック・ブルーを取り入れるなら「フレームやファブリック、椅子一脚、またはチェスト」などがオススメだと、カツウラさんはいいます。
特にチェストの上にものを置く場合、上にあるものを引き立ててくれる効果もあるので、フォーカルポイント(お部屋の中で視線が集まる場所)を作れるそうです。
意外な取り入れ方は?
クラシック・ブルーを取り入れると良さそうな、意外な場所やアイテムのオススメも聞きました。
カツウラさんのオススメはなんと「天井」。色が反射しやすく、陰影が綺麗なのだそうです。網村さんのオススメは、これまた意外な「エアコン」。 ブルーカラーのマットな和紙調フィルムを貼ったタイプ などが出てきていて、インテリアになじみやすくなっているのだそうです。
天井を脇役にしないインテリアカラー選びのポイントとは?
クラシック・ブルーを取り入れると良さそうな、意外な場所やアイテムのオススメも聞きました。
カツウラさんのオススメはなんと「天井」。色が反射しやすく、陰影が綺麗なのだそうです。網村さんのオススメは、これまた意外な「エアコン」。 ブルーカラーのマットな和紙調フィルムを貼ったタイプ などが出てきていて、インテリアになじみやすくなっているのだそうです。
天井を脇役にしないインテリアカラー選びのポイントとは?
自然素材+ブルーで心地よく
白っぽくなりがちな日本の家のインテリアにも合わせやすいクラシック・ブルー。木やナチュラルなカラーのある空間にプラスすると、新鮮な表情を作りつつ、住まいにふさわしい居心地のよさを演出してくれるでしょう。
クラシック・ブルーはそもそもがタイムレスな色なので、一過性のトレンドでは終わらないはず。今回の"トレンドカラー宣言"を機に、ぜひ取り入れてみてくださいね。
カラーの記事をもっと読む
信頼感と落ち着きの色、心を静め集中力を高めるブルーをインテリアに!
白っぽくなりがちな日本の家のインテリアにも合わせやすいクラシック・ブルー。木やナチュラルなカラーのある空間にプラスすると、新鮮な表情を作りつつ、住まいにふさわしい居心地のよさを演出してくれるでしょう。
クラシック・ブルーはそもそもがタイムレスな色なので、一過性のトレンドでは終わらないはず。今回の"トレンドカラー宣言"を機に、ぜひ取り入れてみてくださいね。
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