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こんまりさんに聞く、子供に片付けを教えるコツ
子供がもっと片付けをしてくれればいいのに……。でもどうやって教えれば、自分でやってくれるようになるの?世界でも大人気のこんまりさんにアドバイスをもらいました。

樋口可奈子|Kanako Higuchi
2019年12月10日
早稲田大学卒業後、メーカー勤務などを経てライター/編集者に。日経トレンディネット、日経クロストレンドで商業施設のニューオープンや女性を中心とした働く世代の消費トレンドを担当。ファイナンシャルプランナーとして家計相談や不動産関連の記事も執筆。特技は整理整頓。趣味はドライブと断捨離。
早稲田大学卒業後、メーカー勤務などを経てライター/編集者に。日経トレンディネット、日経クロストレンドで商業施設のニューオープンや女性を中心とした働く世代の消費トレンドを担当... もっと見る
近藤麻理恵さん
出しっぱなしのおもちゃや脱ぎっぱなしのパジャマや洋服。自分のものは自分で片付けてほしいけれど、「片付けて」といって、おとなしくいうことを聞く子はほとんどいないのでは? 一体どうやって声がけしたらいいのか、分からなくなりますよね。
そんなときに参考になるのがプロのアドバイス。世界的なベストセラー『人生がときめく片づけの魔法』の著者で、片付けをテーマにした絵本『キキとジャックス』(文響社)を発表した片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんに、子供に片付けを教えるコツを聞きました。
出しっぱなしのおもちゃや脱ぎっぱなしのパジャマや洋服。自分のものは自分で片付けてほしいけれど、「片付けて」といって、おとなしくいうことを聞く子はほとんどいないのでは? 一体どうやって声がけしたらいいのか、分からなくなりますよね。
そんなときに参考になるのがプロのアドバイス。世界的なベストセラー『人生がときめく片づけの魔法』の著者で、片付けをテーマにした絵本『キキとジャックス』(文響社)を発表した片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんに、子供に片付けを教えるコツを聞きました。
近藤さんと二人の娘さんたち(Photo: KonMari Media, Inc.)
親が「片付けを楽しむ」姿勢を見せるのが大事
近藤さんが片付けに目覚めたのは5歳のとき。家にあった主婦向けの生活情報誌の影響で、家の中を片っ端から片付けていたそうです。そんな近藤さんも今や4歳と3歳の女の子のママに。特に長女はお片付けを積極的に手伝うそうです。その理由を「私が楽しそうに片付けをしているからだと思う」と近藤さんは話します。
片付けが大好きな近藤さん。洋服をたたむときや使ったものを元に戻すとき、いつもニコニコ作業しているそう。「親が洋服をたたみながら憂うつそうな顔をしていたら、子供も『洋服をたたむのは楽しくない』と思ってしまいます。まずは自分が楽しく洋服をたたんでみることから始めるのはいかがでしょうか」
親が「片付けを楽しむ」姿勢を見せるのが大事
近藤さんが片付けに目覚めたのは5歳のとき。家にあった主婦向けの生活情報誌の影響で、家の中を片っ端から片付けていたそうです。そんな近藤さんも今や4歳と3歳の女の子のママに。特に長女はお片付けを積極的に手伝うそうです。その理由を「私が楽しそうに片付けをしているからだと思う」と近藤さんは話します。
片付けが大好きな近藤さん。洋服をたたむときや使ったものを元に戻すとき、いつもニコニコ作業しているそう。「親が洋服をたたみながら憂うつそうな顔をしていたら、子供も『洋服をたたむのは楽しくない』と思ってしまいます。まずは自分が楽しく洋服をたたんでみることから始めるのはいかがでしょうか」
親も子も「洋服ダンス」の整頓を習慣化しよう!
片付けを楽しみたいと思っても、仕事や家事で忙しくて時間がないという人も多いですよね。そんなとき、家の中のどこか一箇所だけでもスッキリ片付いていれば気持ちも明るくなれそうです。
「忙しい人は、洋服ダンス、特に引き出しの中だけはきれいな状態をキープするところから始めましょう」と近藤さんは勧めます。
「私が生み出した片付け法『こんまりメソッド』も、まずは洋服を整理するところから始めます。洋服は毎日着るもの。だから自分がときめくものとそうでないものとを判断しやすいんです」
洋服ダンスの中が整っていれば、毎朝の洋服選びもラクに。片付けの習慣が身についた上に何を着たらいいか分からない!という悩みも減り、朝の時短につながるかもしれません。
「人生がときめく片づけの魔法」こんまりメソッドに世界が夢中!
片付けを楽しみたいと思っても、仕事や家事で忙しくて時間がないという人も多いですよね。そんなとき、家の中のどこか一箇所だけでもスッキリ片付いていれば気持ちも明るくなれそうです。
「忙しい人は、洋服ダンス、特に引き出しの中だけはきれいな状態をキープするところから始めましょう」と近藤さんは勧めます。
「私が生み出した片付け法『こんまりメソッド』も、まずは洋服を整理するところから始めます。洋服は毎日着るもの。だから自分がときめくものとそうでないものとを判断しやすいんです」
洋服ダンスの中が整っていれば、毎朝の洋服選びもラクに。片付けの習慣が身についた上に何を着たらいいか分からない!という悩みも減り、朝の時短につながるかもしれません。
「人生がときめく片づけの魔法」こんまりメソッドに世界が夢中!
『キキとジャックス』より、 お片付けのシーン (Photo: 文響社)
週に1回、子供の持ち物を集める「ときめきタイム」をやってみよう
さまざまな家庭に出向き、片付けを指南している近藤さん。その家の子供を片付ける機会も多いそうですが、そこで気づいたのは「小さな子供でも、自分の『ときめき』でものを選べる」ということ。
「一か所にものを集めてから、子供にどれがときめくか聞いてみるんです。ときめき、といっても伝わらないような小さな子供の場合は『好き』といいかえたりもします。これは好き?それとも手放してもいい?と聞くと、ほとんどの子供がちゃんと判断できるんです。ポイントは、全部出す、集めるということ。子供自身の目で『こんなに持っている』と認識することも大切です」
子供が自分で片付けたくなる子供部屋をつくるには?
週に1回、子供の持ち物を集める「ときめきタイム」をやってみよう
さまざまな家庭に出向き、片付けを指南している近藤さん。その家の子供を片付ける機会も多いそうですが、そこで気づいたのは「小さな子供でも、自分の『ときめき』でものを選べる」ということ。
「一か所にものを集めてから、子供にどれがときめくか聞いてみるんです。ときめき、といっても伝わらないような小さな子供の場合は『好き』といいかえたりもします。これは好き?それとも手放してもいい?と聞くと、ほとんどの子供がちゃんと判断できるんです。ポイントは、全部出す、集めるということ。子供自身の目で『こんなに持っている』と認識することも大切です」
子供が自分で片付けたくなる子供部屋をつくるには?
増え続けるおもちゃの収納に悩んでいる人も多いはず。ものの総数が減れば、自然とお片付けもラクになりそうです。でも、あまりにも数が多いと途中で親も子も疲れてしまいそう……。
「分かります、子供の集中力って続かないですよね(笑)。今日は洋服、今日はおもちゃと、カテゴリー別に何日かに分けるといいと思います。おもちゃがたくさんある子なら、今日はぬいぐるみ、今日はミニカーと細かく分けてもOK」
毎週日曜日、1時間だけでも子供と「ときめきタイム」をつくれば、遊び感覚でお片付けが身につけられるかもしれません。習い事やお出かけで週末が埋まっている場合は、年末の大掃除のタイミングに合わせるのもいいですね。
年末の大掃除が劇的に楽になる! 今からできる6つの工夫とアイデア
「分かります、子供の集中力って続かないですよね(笑)。今日は洋服、今日はおもちゃと、カテゴリー別に何日かに分けるといいと思います。おもちゃがたくさんある子なら、今日はぬいぐるみ、今日はミニカーと細かく分けてもOK」
毎週日曜日、1時間だけでも子供と「ときめきタイム」をつくれば、遊び感覚でお片付けが身につけられるかもしれません。習い事やお出かけで週末が埋まっている場合は、年末の大掃除のタイミングに合わせるのもいいですね。
年末の大掃除が劇的に楽になる! 今からできる6つの工夫とアイデア
片付けの専門家に委ねるのも一つの手!
小さいうちはおもちゃだけでも、大きくなるについて持ち物は増えていくもの。学校の教材や塾のプリントなど、簡単には捨てられないものも出てきます。親がアドバイスするだけで片付けられないときは「プロに頼むのも一つの手です」と近藤さん。
「一口に片付けといっても、クローゼットの中だけを整理する人、家全体を整理してくれる人など、いろんな専門家がいます。自分と子供が片付けのどんな点に悩んでいるか、課題を見つけてその分野に詳しい人に頼むといいと思いますよ」
片付け・収納アドバイザーを探す
小さいうちはおもちゃだけでも、大きくなるについて持ち物は増えていくもの。学校の教材や塾のプリントなど、簡単には捨てられないものも出てきます。親がアドバイスするだけで片付けられないときは「プロに頼むのも一つの手です」と近藤さん。
「一口に片付けといっても、クローゼットの中だけを整理する人、家全体を整理してくれる人など、いろんな専門家がいます。自分と子供が片付けのどんな点に悩んでいるか、課題を見つけてその分野に詳しい人に頼むといいと思いますよ」
片付け・収納アドバイザーを探す
『キキとジャックス』表紙 (Photo: 文響社)
「片付けなさい」はNG。片付けの先に待つ「いいこと」をイメージさせて
子供のお片付けについてアドバイスをくれた近藤さん。自身のお子さんが生まれたときに「どうやってお片付けを教えよう」と考えたことをきっかけに、2年の構想を経て、子供に片付けを促す絵本『キキとジャックス』を出版したのだそうです。
主人公のキキとジャックスは大親友。おもちゃや、ものがあふれて遊ぶ場所がなくなってしまったキキの部屋を、片付けじょうずなジャックスが手伝ってあげるという物語を通して、片付けの楽しさを伝える絵本です。
「ただ『片付けなさい』というのは逆効果。キキとジャックスの友情を通して『お片付けすると楽しいことがあるよ』と伝えたいと思いました」と近藤さんは話します。
「片付けたらほかのおもちゃでもっと遊べるよ」「片付け終わったらおやつにしようね」など、前向きな声がけも重要な要素。親も子も、気持ちよく片付けに取り組みたいですね。
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主人公のキキとジャックスは大親友。おもちゃや、ものがあふれて遊ぶ場所がなくなってしまったキキの部屋を、片付けじょうずなジャックスが手伝ってあげるという物語を通して、片付けの楽しさを伝える絵本です。
「ただ『片付けなさい』というのは逆効果。キキとジャックスの友情を通して『お片付けすると楽しいことがあるよ』と伝えたいと思いました」と近藤さんは話します。
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