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陽だまりで過ごす時間を楽しむサンルームのある家11選
今回はサンルームを取り入れたプロジェクトをピックアップし、専門家たちから話を伺いました。自分のライフスタイルにあった毎日使える「サンルーム」をつくりましょう。
Houzz Japan
2019年11月17日
Houzz Japan 公式アカウント
庭を眺めながら朝食を食べたり、差し込む日差しの温かさを感じながら小説を読んだり、雨の日には洗濯物を干したり……。内と外の中間領域として活躍するサンルーム。今回話を聞いた専門家たちが教えてくれたサンルームをつくるときのポイントは3つ。
このように、サンルームは使用用途の面でも温熱環境の面でも、内にも外にもなりうる空間にすることが重要なのだそう。では実際に詳しくプロジェクトを見てみましょう。
- 自分のライフスタイルから、サンルームをどのように使うのか複数の使い方を考える
- 季節、時間帯によって光と風がどの程度入るのか、温度や陰影を検討し、快適な温熱環境をつくる
- 外部からの動線や他室との繋がり方、使い方を考慮したうえで、素材・意匠や設備を検討する
このように、サンルームは使用用途の面でも温熱環境の面でも、内にも外にもなりうる空間にすることが重要なのだそう。では実際に詳しくプロジェクトを見てみましょう。
軽井沢の別荘
設計:GEN INOUE
屋根がかかり、室内環境に近い半戸外空間として設計されたサンルーム。外側の大型アルミ引戸を開くとバルコニーと一体的に使え、アコーディオン網戸を閉めれば、蚊の侵入を防ぎながら風を感じることができる。また、内側の木製引戸をL字型に開けると内部空間と一体的に使え、閉じると個室のように使える。直射日光を避け通り抜ける風を感じながら寛ぐ外部のリビング。室内では感じることができない「半戸外空間」が暮らしを豊かにする。
設計:GEN INOUE
屋根がかかり、室内環境に近い半戸外空間として設計されたサンルーム。外側の大型アルミ引戸を開くとバルコニーと一体的に使え、アコーディオン網戸を閉めれば、蚊の侵入を防ぎながら風を感じることができる。また、内側の木製引戸をL字型に開けると内部空間と一体的に使え、閉じると個室のように使える。直射日光を避け通り抜ける風を感じながら寛ぐ外部のリビング。室内では感じることができない「半戸外空間」が暮らしを豊かにする。
サンサンルーム
設計:グランデザイン一級建築士事務所
木構造の美しさを楽しむデザインのサンルーム。木構造の間に造作の木窓でリズムを持たせて、周囲の住宅街という印象と、生活感を抑えている。既製品も極力使わず、手仕事の良さを感じられるようにした。天井から降り注ぐ光と木構造、タイル張りの床、観葉植物によってリゾート気分へ転換でき、住まい手の憩いの場となっている。
設計:グランデザイン一級建築士事務所
木構造の美しさを楽しむデザインのサンルーム。木構造の間に造作の木窓でリズムを持たせて、周囲の住宅街という印象と、生活感を抑えている。既製品も極力使わず、手仕事の良さを感じられるようにした。天井から降り注ぐ光と木構造、タイル張りの床、観葉植物によってリゾート気分へ転換でき、住まい手の憩いの場となっている。
北烏山の住宅
設計:一級建築士事務所 水石浩太建築設計室
浴室と連続したサンルーム。出入りはもちろん屋内からの眺めを重視した。プランターを置いたり、床が多少濡れたりしても気にならないよう、床の素材は荒いモルタル仕上げ。日当たりをよくした分、外部からの熱負荷が大きくなるので、室内との緩衝地帯として位置付けた。季節によっても居心地や機能性が変化する。あえて使い勝手を特定せず、暮らしの中で工夫を楽しむ空間だ。
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設計:一級建築士事務所 水石浩太建築設計室
浴室と連続したサンルーム。出入りはもちろん屋内からの眺めを重視した。プランターを置いたり、床が多少濡れたりしても気にならないよう、床の素材は荒いモルタル仕上げ。日当たりをよくした分、外部からの熱負荷が大きくなるので、室内との緩衝地帯として位置付けた。季節によっても居心地や機能性が変化する。あえて使い勝手を特定せず、暮らしの中で工夫を楽しむ空間だ。
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Case Study House #55
設計:那須倶楽部
内と外の繋がりを強調するために床高を抑えたサンルーム。庭から土足で中に上がれるよう、床は土間仕上げ。床、天井、壁、床の色のトーンを揃え、空間は視覚的にゾーニングされている。薪ストーブの横にある暖気を隣室に取込む小窓が、インテリアにリズムをつくっている。薪ストーブの炉台は大谷石の古材を使った。
この家のHouzzツアー記事:那須の自然と町に溶け込む、手を入れる楽しみのある家
設計:那須倶楽部
内と外の繋がりを強調するために床高を抑えたサンルーム。庭から土足で中に上がれるよう、床は土間仕上げ。床、天井、壁、床の色のトーンを揃え、空間は視覚的にゾーニングされている。薪ストーブの横にある暖気を隣室に取込む小窓が、インテリアにリズムをつくっている。薪ストーブの炉台は大谷石の古材を使った。
この家のHouzzツアー記事:那須の自然と町に溶け込む、手を入れる楽しみのある家
素材感とカラーで生み出すスタイリッシュモダンな住まい
設計:SCHOOL BUS空間設計
間取り変更によって生まれたリビングのデッドスペースをサンルームとして活用。サンルーム部分は床をタイルにして、同じ空間ながらもしっかりとスペースを分けている。空間としては完全に仕切っていないが、この事例のようにガラス面を多くしたり、一部分だけ間仕切るパーテーションにしたりすることで、空間の広がりも感じられ光も取り込むことができる。
設計:SCHOOL BUS空間設計
間取り変更によって生まれたリビングのデッドスペースをサンルームとして活用。サンルーム部分は床をタイルにして、同じ空間ながらもしっかりとスペースを分けている。空間としては完全に仕切っていないが、この事例のようにガラス面を多くしたり、一部分だけ間仕切るパーテーションにしたりすることで、空間の広がりも感じられ光も取り込むことができる。
House in Roka-koen
設計:一級建築士事務所 Camp Design inc.
抜けの景色が美しい和モダンなサンルーム。重量を軽くする必要があったのと、透明度がガラスより高いため、欄間はガラスではなく薄めの透明ポリカーボネート板を入れている。サンルームを計画するときは、その空間を介した室内の居住性を高められるか検討することが重要だそう。
設計:一級建築士事務所 Camp Design inc.
抜けの景色が美しい和モダンなサンルーム。重量を軽くする必要があったのと、透明度がガラスより高いため、欄間はガラスではなく薄めの透明ポリカーボネート板を入れている。サンルームを計画するときは、その空間を介した室内の居住性を高められるか検討することが重要だそう。
K邸
設計・施工:中藏
築100年を超えた古民家のリフォームプロジェクトのサンルーム。木肌にあらいを施して縁側を一新。元々あった丸太の梁や野地、意匠をそのまま活かす修繕を施し、新しい素材も活用した。外の縁側を進むと月見台もある。夜は庭の照明と、サンルームのダウンライトで幻想的な風景がつくられる。庭との一体感を感じながら草木を愛でる、特別な空間だ。
設計・施工:中藏
築100年を超えた古民家のリフォームプロジェクトのサンルーム。木肌にあらいを施して縁側を一新。元々あった丸太の梁や野地、意匠をそのまま活かす修繕を施し、新しい素材も活用した。外の縁側を進むと月見台もある。夜は庭の照明と、サンルームのダウンライトで幻想的な風景がつくられる。庭との一体感を感じながら草木を愛でる、特別な空間だ。
緑区A邸
設計:atelier KUKKA architects
北東側の借景を最大限取り込めるように東側に配置したサンルーム。夏の日射をあまり受けないように計画された。水はけのよいモルタル床、杉板張りの壁、垂木天井と温かみのある素材を選び、室内のダイニングから連続した雰囲気をつくりだしている。
設計:atelier KUKKA architects
北東側の借景を最大限取り込めるように東側に配置したサンルーム。夏の日射をあまり受けないように計画された。水はけのよいモルタル床、杉板張りの壁、垂木天井と温かみのある素材を選び、室内のダイニングから連続した雰囲気をつくりだしている。
大屋根の家
設計:ヒココニシ アーキテクチュア
ほかの内部空間と同じように木をいかした素材で仕上げられたサンルーム。差し込む太陽光を反射させリビングに反射光を届け、多少濡れても気にならないよう床を白いタイル貼りにした。バーベキューをしたり、洗濯を干したり、まさに多目的空間。この家では庭を眺めながら朝食を楽しんでいる。
設計:ヒココニシ アーキテクチュア
ほかの内部空間と同じように木をいかした素材で仕上げられたサンルーム。差し込む太陽光を反射させリビングに反射光を届け、多少濡れても気にならないよう床を白いタイル貼りにした。バーベキューをしたり、洗濯を干したり、まさに多目的空間。この家では庭を眺めながら朝食を楽しんでいる。
八本松の二世帯住宅リノベーション
設計:HANKURA DESIGN
LDKをひろげずに床を減築して土間空間にし、より広く開放的に感じる空間をつくったプロジェクト。植物や自転車のタイヤの水分で濡れるのを気にせず使用できるよう、床はモルタル仕上げ。室内は2.2Mと天井を低く抑えた板張り、サンルーム空間は天井をスケルトンにし明るく白く塗装して差をつけた。
住む人や生活によって変化していく家。この空間のように柔軟に使える部屋を入れることで、生活がより豊かに、時が経っても楽しめる場所ができる。
設計:HANKURA DESIGN
LDKをひろげずに床を減築して土間空間にし、より広く開放的に感じる空間をつくったプロジェクト。植物や自転車のタイヤの水分で濡れるのを気にせず使用できるよう、床はモルタル仕上げ。室内は2.2Mと天井を低く抑えた板張り、サンルーム空間は天井をスケルトンにし明るく白く塗装して差をつけた。
住む人や生活によって変化していく家。この空間のように柔軟に使える部屋を入れることで、生活がより豊かに、時が経っても楽しめる場所ができる。
暮らしを深める家
設計・施工:クラシスホーム
リビングの一角に配置したサンルーム。床はオーク材、スイッチは真鍮製を採用してリビングのイメージを繋げている。インダストリアルな雰囲気を突き詰める為に格子窓のアイアン格子は造作。素材感にこだわってシンプルにまとめているため、グリーンが映える空間だ。
設計・施工:クラシスホーム
リビングの一角に配置したサンルーム。床はオーク材、スイッチは真鍮製を採用してリビングのイメージを繋げている。インダストリアルな雰囲気を突き詰める為に格子窓のアイアン格子は造作。素材感にこだわってシンプルにまとめているため、グリーンが映える空間だ。
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