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カラートレンドは繊細な色合わせ【メゾン・エ・オブジェ9月展】
2020年に向けて主流となるカラートレンドは?メゾン・エ・オブジェ9月展でそのヒントを探ってみましょう。
Agnès Carpentier
2019年9月11日
ここしばらく、壁や部屋全体にアクセントを添える際にはピーコックブルーやチャコールグレー(アントラシート )などの単一カラーに頼ってきました。2019年のメゾン・エ・オブジェ9月展では、複数の色のコントラストや調和を活かして互いを引き立て合うような、これまでよりもずっと繊細な多色使いが多くみられました。さあ、2020年に向けた待望のカラートレンドをご紹介しましょう。
メゾン・エ・オブジェ2019年9月展 注目トレンドは?
メゾン・エ・オブジェ2019年9月展 注目トレンドは?
繊細な色合わせに注目
バーントオレンジ、オリーブグリーン、ブラッドレッドなどの新しいトレンドカラーは多く見られました。けれども、2019年9月展の会場で実際に目についたのは、色彩の豊富さでした。
単色のブースはほとんど見られず、トライアド配色*、または原色と等和色を組み合わせた3色から5色の類似色に基づく繊細な色の組み合わせが多く目立ちました。近いうちに、ここで見た色で壁が彩られていくに違いありません。
*トライアド配色は、色相環上で正三角形を形成する3色でできています。モンドリアンの絵にある青、黄、赤の3原色などがそうです。類似色とは、色相環上で隣り合う色の組み合わせのことを言います。ワインレッド、バーントオレンジ、ブラッドレッドなどがそうです。
バーントオレンジ、オリーブグリーン、ブラッドレッドなどの新しいトレンドカラーは多く見られました。けれども、2019年9月展の会場で実際に目についたのは、色彩の豊富さでした。
単色のブースはほとんど見られず、トライアド配色*、または原色と等和色を組み合わせた3色から5色の類似色に基づく繊細な色の組み合わせが多く目立ちました。近いうちに、ここで見た色で壁が彩られていくに違いありません。
*トライアド配色は、色相環上で正三角形を形成する3色でできています。モンドリアンの絵にある青、黄、赤の3原色などがそうです。類似色とは、色相環上で隣り合う色の組み合わせのことを言います。ワインレッド、バーントオレンジ、ブラッドレッドなどがそうです。
エネルギーあふれる暖色のハーモニー
これらは、今年、新たに使われている色です。暖かみと活力を感じさせる、バーガンディ、ワインレッド、ブラッドレッド、バーントオレンジ、マスタード、ゴールデンブラウンなどの色の調和は、太陽のようにエネルギーにあふれています。インテリアに再び魔法をかけてくれるカラーといえるでしょう。
壁紙や塗料の専門家を探す
これらは、今年、新たに使われている色です。暖かみと活力を感じさせる、バーガンディ、ワインレッド、ブラッドレッド、バーントオレンジ、マスタード、ゴールデンブラウンなどの色の調和は、太陽のようにエネルギーにあふれています。インテリアに再び魔法をかけてくれるカラーといえるでしょう。
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グリーン系のクールな組み合わせ
クールな色調の中でも、このグリーン系カラーの組み合わせを無視することはできません。2019年注目の色であるファーグリーンは今でもあちこちで目にしますが、その一方で黄色がかった新しいグリーンも登場し、暖かみのあるカーキ・オリーブカラーが多くなってきています。
クールな色調の中でも、このグリーン系カラーの組み合わせを無視することはできません。2019年注目の色であるファーグリーンは今でもあちこちで目にしますが、その一方で黄色がかった新しいグリーンも登場し、暖かみのあるカーキ・オリーブカラーが多くなってきています。
ベージュやブラウンを新鮮に
これらの色は時代を超越したクラシカルなカラーです。けれど、トーンの異なるこれらのカラー同士をいくつか組み合わせれば、新たな魅力が発見できるでしょう。
トープ(からブラウンまでの間にある色)が再び注目されるようになったほか、マスタードイエロー、フォーン、シェンナもあります。このような色合いは、思わず毛布に包まりたくなるような安心感を与えてくれます。
これらの色は時代を超越したクラシカルなカラーです。けれど、トーンの異なるこれらのカラー同士をいくつか組み合わせれば、新たな魅力が発見できるでしょう。
トープ(からブラウンまでの間にある色)が再び注目されるようになったほか、マスタードイエロー、フォーン、シェンナもあります。このような色合いは、思わず毛布に包まりたくなるような安心感を与えてくれます。
春を感じさせるコントラスト
今回のメゾン・エ・オブジェでは、カーキやオリーブグリーンには何色を合わせればいいの?という、とても重要な疑問に対する答えを得ることができました。
今回のメゾン・エ・オブジェでは、カーキやオリーブグリーンには何色を合わせればいいの?という、とても重要な疑問に対する答えを得ることができました。
このような落ち着いた色を一味違ったものにするにはやはり、パウダーピンク、ピーチ、コーラル、マスタードの右に出るものはありません。これらの対比色は、カーキやオリーブグリーンを圧倒することなく暖かみを与えてくれます。まるで、草原に咲くきれいな花のように。こうした色使いは、自然にインスパイアされた雰囲気をつくりだし、春のウキウキした気持ちを思い出させてくれます。
ボルドーとグリーンに一色プラス
ボルドーとグリーンのコントラストは、取り扱いに注意が必要です。ともすればクリスマスカラーになってしまうこの組み合わせですが、オリーブ、リンデン、ピーコックブルー、チャコールグレー、またはベージュと巧みに合わせることで印象を変えることができます。家族で住む家をシックにまとめたいあなたにお勧めの方法です。
ボルドーとグリーンのコントラストは、取り扱いに注意が必要です。ともすればクリスマスカラーになってしまうこの組み合わせですが、オリーブ、リンデン、ピーコックブルー、チャコールグレー、またはベージュと巧みに合わせることで印象を変えることができます。家族で住む家をシックにまとめたいあなたにお勧めの方法です。
ブルー、オレンジ、ピンクを使った繊細なコントラスト
ブルーの中でもピーコックブルー、クラインブルー、デニムが注目を集めています。
ここ数年、ブルーを目にする機会はたくさんありましたが、ブルーという色へのアプローチは変化しつつあるようです。
ブルーの中でもピーコックブルー、クラインブルー、デニムが注目を集めています。
ここ数年、ブルーを目にする機会はたくさんありましたが、ブルーという色へのアプローチは変化しつつあるようです。
今回の見本市では、ブルーにピンク、シェンナ、フォーンをほんの少し加えたニュアンスのあるアプローチが見られました。
このアプローチだと、ブルーにオレンジを合わせるよりもおとなしいコントラストが生まれます。これまで飽きるほど目にしてきたピンクとブルーのよくある組み合わせが繊細な進化を遂げているのです。
このアプローチだと、ブルーにオレンジを合わせるよりもおとなしいコントラストが生まれます。これまで飽きるほど目にしてきたピンクとブルーのよくある組み合わせが繊細な進化を遂げているのです。
この記事でご紹介した色の調和や対比は、ダークカラー、ライトカラーを問わず有効です。つまり、オリーブ、オレンジ、コーラルから、アーモンドグリーン、パウダーピンク、ピーチまで、どの色を選ぶかはあなた次第です!
メゾン・エ・オブジェ国際見本市について:
1995年以降、パリで年に2回開催されるメゾン・エ・オブジェ国際見本市は、ライフスタイル、インテリア、デザインの専門家たちが世界中から集う場となっています。3,000を超える展示ブランドと9万人近い来場者を数え、そのうちの半数はフランス国外からやってきます。今年の9月展は2019年9月6日~10日まで開催され、Houzzフランスのエディトリアルチームは今年も会場で取材しました。
ディテールを増やし、魂を吹き込む。ローラ・ゴンザレスのデザイン哲学
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