注文住宅で後悔しないためにやるべきこと
自分が家づくりを通じて何をしたいのか、どの専門家なら「任せられる」と納得できるのか。後悔しないためには、時間をかけて自分の生き方としっかり向き合う作業が必要になります。
家づくりにおいて100点満点ということはまずないと思います。なにかしら減点、つまり後悔はあるものです。その「後悔」に対しては、「病気」と同じように「対処」と「予防」があります。
ここでは「予防」について書きます。「病気」には「戦う」という言葉を使う場合もあり「予防」というとちょっと身構えてしまうかもしれません。でも家づくりは本来「戦う」ものではありません。「想い描く”未来”を作る」ための楽しいことなのです。理解してさえいれば決して「後悔」しないことがほとんです。「後悔」しないために読んでみてください。
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ここでは「予防」について書きます。「病気」には「戦う」という言葉を使う場合もあり「予防」というとちょっと身構えてしまうかもしれません。でも家づくりは本来「戦う」ものではありません。「想い描く”未来”を作る」ための楽しいことなのです。理解してさえいれば決して「後悔」しないことがほとんです。「後悔」しないために読んでみてください。
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1)注文住宅で後悔した話
注文住宅で後悔した人の話は検索すれば山のように出て来ます。探してみてください。
お金、間取り、土地……様々な後悔があるようです。「ハウスメーカー選び」での失敗や後悔も多いようです。両親や兄弟姉妹、近隣との人間関係も、数は少なくても、内容的にはとっても強い後悔になると思います。
2)後悔した結果
新築を建てたけれど、後悔して気分が落ち込む事を「新築ブルー」というのだそうです。大きな「夢」だっただけに、それが崩れた時、ものすごく大きなストレスになります。その状態がひどくなれば「鬱(うつ)」になることも。
夢を持ってはじめた家づくりがこうなっては悲劇です。完成した家に住めず、賃貸にしたり、売ることになるケースもあるようです。
注文住宅で後悔した人の話は検索すれば山のように出て来ます。探してみてください。
お金、間取り、土地……様々な後悔があるようです。「ハウスメーカー選び」での失敗や後悔も多いようです。両親や兄弟姉妹、近隣との人間関係も、数は少なくても、内容的にはとっても強い後悔になると思います。
2)後悔した結果
新築を建てたけれど、後悔して気分が落ち込む事を「新築ブルー」というのだそうです。大きな「夢」だっただけに、それが崩れた時、ものすごく大きなストレスになります。その状態がひどくなれば「鬱(うつ)」になることも。
夢を持ってはじめた家づくりがこうなっては悲劇です。完成した家に住めず、賃貸にしたり、売ることになるケースもあるようです。
3)なぜ「後悔」が起るのか?
なぜか「家ってどうやって作るんだろう?」の次が「とりあえず住宅展示場に行ってみる」です。富士山のことを何も調べないで、バスで5合目まで行くのと同じ。その後、登山する人の流れにのって進んで行ってしまいます。圧倒的に、知識も装備も無防備なのに。
何も知らない。何も準備してない。だから自分で判断するのが難しく、他人から言われて考えがふらふらします。営業マンの言葉に対してしっかり判断できないまま家づくりが進み出す……それが多くのケースなのだろうと思います。
- 3-1)圧倒的に無防備(=知識不足)だったから
なぜか「家ってどうやって作るんだろう?」の次が「とりあえず住宅展示場に行ってみる」です。富士山のことを何も調べないで、バスで5合目まで行くのと同じ。その後、登山する人の流れにのって進んで行ってしまいます。圧倒的に、知識も装備も無防備なのに。
何も知らない。何も準備してない。だから自分で判断するのが難しく、他人から言われて考えがふらふらします。営業マンの言葉に対してしっかり判断できないまま家づくりが進み出す……それが多くのケースなのだろうと思います。
- 3-2)「自分が」意識が強い(=相手を信用しない)
ひとを信用しないからか、なんでも「自分」が正しいと主張します。回りのアドバイスも受け入れません。視野も狭く、部分部分で考えるから、後でおかしいことに気付きますがもう遅く「後悔してる」と言います。
極端な表現ですが、建て主と建築業者の関係を「対立」で考えるパターンです。信頼感もなく「なぜ言ったとおりにできない?」と言われれば、「お金だけもらえば、どうでもいいや」となります。これがトラブル発生原因のひとつ。相手も「感情ある人間」です。
- 3-3) 基準がない
ハウスメーカーを選ぶにしても、「キャンペーンだから」と言われ”無料”が付いたり、”限定キャッシュバック”あったり、自分にとって都合のいい条件があると「なんとなくいい会社」と評価したりしてしまいます。それって「よい家を作ってもらう会社」として”評価する基準”になるのでしょうか?
4)「後悔」しないためにやるべきこと
たとえば「かっこいい家を作って注目されたい」というのが目的なら、新進気鋭の若い建築家に依頼して建てればいいと思います。ただし、使い勝手や暮らしやすさには目をつぶりましょう。かっこいい家なのですから。
実現したい目的が何なのか?それが実現し「目的」が達成したなら、その他のことは「まあしょうがない」と思うくらいの気持ちを持ちましょう。100%完璧な家などないのです。
- 4-1)家をつくる目的(=本当に実現したいことは?)
たとえば「かっこいい家を作って注目されたい」というのが目的なら、新進気鋭の若い建築家に依頼して建てればいいと思います。ただし、使い勝手や暮らしやすさには目をつぶりましょう。かっこいい家なのですから。
実現したい目的が何なのか?それが実現し「目的」が達成したなら、その他のことは「まあしょうがない」と思うくらいの気持ちを持ちましょう。100%完璧な家などないのです。
- 4-2)自分の基準を持つ(=ひと任せにしない)
好きなデザインを専門家にしっかり伝えるには?
- 4-3)様々なことを想定する(=時間を掛け学ぶ)
- 家づくりはどういう手順で進む?
- どういう造り方がある?
- 誰に頼む?
- どういうお金がいつ必要になる?
- 「後悔」の事例から、それがなぜ起ったのかを知り「失敗」が起った時のことも想定してみる。(きりがないのでほどほどに)
家づくりの具体的な行動を起こす前に半年とか1年とか学ぶ時間を作りましょう。人に会って話しを聞いてみたり(勉強として)見学してみたりするといいでしょう。
- 4-4)誰のための家なのか?(=我慢をしない)
- 4-5)任せる(=ひとりでやる事を手放す)
しかし、ここまで読んでもらっていればわかると思いますが『無防備に任せる』ということではありません。任せるのは、自分の責任です。そのためには『信頼』が必要です。「時間を掛けて学ぶ」中で一番大切なのは、人や会社を信頼するかどうか判断する根拠を手に入れることと言っていいかもしれません。
家づくりで後悔しないための最良の方法は、「信頼できる人と作る」なのです。
建築家と家づくりをするメリットとは?
5)主体的家づくりと依存的家づくり
家づくりとは、施主・設計・施行という三者のチームでやるものです(*施行会社の設計施工を含む)。
「主体的家づくり」とは、家づくりというプロジェクトにおいて自分がリーダーになることです。
誰を選ぶのか?そして、どういう目的かを明確にすることが役目です。チーム中で平等に責任があります。
「依存的家づくり」とは、あまりに「何も知らないこと」を見透かされ、”業者”に主導され、依存しなければ進まなくなることです。決めたことは”自分の責任”ですが、業者の責任回避のために「あなたが決めた」とされてしまいます。
「お金を払うのは私だ」と権力者のようになってチームを支配しようとする場合も逆の意味で「依存的家づくり」になりますが、良い結果にならないことは目に見えています。
「主体的家づくり」も「依存的家づくり」もどちらも失敗や後悔する部分はありますが、あきらかに「依存的家づくり」では後悔が多いです。
家づくりとは、施主・設計・施行という三者のチームでやるものです(*施行会社の設計施工を含む)。
「主体的家づくり」とは、家づくりというプロジェクトにおいて自分がリーダーになることです。
誰を選ぶのか?そして、どういう目的かを明確にすることが役目です。チーム中で平等に責任があります。
「依存的家づくり」とは、あまりに「何も知らないこと」を見透かされ、”業者”に主導され、依存しなければ進まなくなることです。決めたことは”自分の責任”ですが、業者の責任回避のために「あなたが決めた」とされてしまいます。
「お金を払うのは私だ」と権力者のようになってチームを支配しようとする場合も逆の意味で「依存的家づくり」になりますが、良い結果にならないことは目に見えています。
「主体的家づくり」も「依存的家づくり」もどちらも失敗や後悔する部分はありますが、あきらかに「依存的家づくり」では後悔が多いです。
改めて「後悔」とは何か?というと、それは「不安」なのだと思います。起きた事に対してどうしていいかわからないから「不安」です。「あの時こうしておけば…」と「過去」を悔やみます。その時に「不安」なまま決めてしまったからです。
ひとりでなんでもやるのではなく、パートナーとなる設計者や施行会社とチームをづくり進めることを考えてみてください。信頼できるパートナーがいるから「安心」できます。
「主体的家づくり」では、関わる人はみな最善を尽くします。それでも100%完璧にはなりません。どこかにミスがありますが、信頼関係のあるチームならすぐに対応してくれます。安心できますね。
「安心」を得る事こそが「主体的な家づくり」の最大のメリットです。その結果、「後悔」も少なくなります。
事前に学ぶ時間をしっかりとり「主体的な家づくり」をしてください。
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ひとりでなんでもやるのではなく、パートナーとなる設計者や施行会社とチームをづくり進めることを考えてみてください。信頼できるパートナーがいるから「安心」できます。
「主体的家づくり」では、関わる人はみな最善を尽くします。それでも100%完璧にはなりません。どこかにミスがありますが、信頼関係のあるチームならすぐに対応してくれます。安心できますね。
「安心」を得る事こそが「主体的な家づくり」の最大のメリットです。その結果、「後悔」も少なくなります。
事前に学ぶ時間をしっかりとり「主体的な家づくり」をしてください。
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今からお家を建てる方にとても役立つ、素敵なアドバイスですね。
注文住宅は建て売りと違い、部材等を個々に選ぶが為に単価が高くなったりする事も多く、また選ぶ範囲が膨大で、お施主様が疲れてしまう事も良くあるようです。
私はマンションを除いて新築のインテリアコーディネートは殆どお請けする事はない(上記に書いたように、注文住宅は他と比較して金額が張る事もあり、プラスで社外のインテリアコーディネーターに依頼なさる余裕が少ない事があるかと思いますし、請ける側からしても、計画の最初からなら照明計画や動線を考えた上での間取りのアドバイス等、出来る事が多い事が却って仇になり、時間軸が長くなってしまう為、なかなか最初から最後までお付き合いをするのが難しいという事があります。)のですが、大がかりなリノベーションの時にはどうしても叶えたいものをお住まいの方に一つずつ(奥様に一つ、旦那様に一つ等)お伺いし、それを出来るだけ実現するようにしています。
これだけは譲れない、というものを実現出来れば、他をコストダウンの為に多少の譲歩をして戴いたとしても、その大事にしていらっしゃる所のお陰で心豊かに暮らせると感じる事が多い為です。
予算が潤沢にあれば別ですが、やはりそれぞれ上限があるかと思います。
折角の新しい暮らしの夢、少しでも満足出来る方が増えると良いなと思います。
Office K 桑原さま
ありがとうございます。いろいろ情報がある時代だから、表面的で「自分の都合のいい情報」を選択していくようになります。ネットで買えるものとは違い、多くの人が現場で汗流し作り上げていくものですから「人との関わり」がとても重要です。ネットが一番省こうとするものが、家づくりでは一番重要なものです。そこを十分に理解しめんどくさがらず向き合って欲しいと思います。そうすれば、必然的に「後悔」は減っていくと思います。家づくりで後悔しない方法や視点はもっとたくさんあるかもしれませんが、注文住宅だけでなく、これから家づくりをする人に”「やってよかった」と思える家づくりの実現”するための参考になればうれしいです。
桑原さんも同じようお考えになり、実践されていて、「単に理想的な話ではない」という証明ですので、心強く感じます。
また、おっしゃるように、新築工事では別途にインテリアコーディネートを依頼するのは施主の予算的になかなか難しいですね。でも、プロの力を借りる事も「後悔しない」ために必要です。そうゆうふうに変わっていって欲しいですね。
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請ける側からしても、計画の最初からなら照明計画や動線を考えた上での間取りのアドバイス等、出来る事が多い事が却って仇になり、時間軸が長くなってしまう為、なかなか最初から最後までお付き合いをするのが難しいという事があります。
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逆に言うと、家の設計(監理)をする事が”どれだけ大変で、かつ、予算が掛るもの”という事!
お話し、ありがたいです!
いつもありがとうございます。