子供が自分で片付けたくなる子供部屋をつくるには?
子供部屋を、その部屋で暮らしているお子さん自らが片付けてくれたら素晴らしいですよね!では、子供が自然と片付けたくなる子供部屋づくりはどうしたら叶うのでしょうか?基本的なポイントをご紹介します。
塩月恵美子
2021年5月2日
インテリアコーディネーター。大手ハウスメーカー勤務を経て「アルティマ工房」を開業し、35年のキャリアの中で1300件以上のインテリア計画を手がけた実績を持つ。子供からシニアまで日常すべてが幸せになる「環境リノベーション」サロンや個人邸への「インテリアデコレーションのお稽古」他、レイアウト、間取り、ART、エクステリア、電磁波などのエネルギー対策、生活習慣のご相談まで必要に合わせて承れます。
インテリアコーディネーター。大手ハウスメーカー勤務を経て「アルティマ工房」を開業し、35年のキャリアの中で1300件以上のインテリア計画を手がけた実績を持つ。子供からシニアまで日常すべてが幸せになる「環境リノベーション」サロンや個人邸への「インテリアデコレーションのお稽古」他、レイアウト、間取り、ART、エクステリア、電磁波などのエネルギー対策、生活習慣のご相談まで必要に合わせて承れます... もっと見る
「子供部屋を、子供が自ら運営できたら!」と期待しているだけでは、現実は変わりません。今回は子供部屋における家具や小物のレイアウトにおけるポイントを知っていただき、お部屋を見渡していただくだけで手足が動いてしまうようなお部屋づくりの法則をお伝えします。
子供が片付けたくなるお部屋とは?
ドアをあけた瞬間の第一印象が「美しい」といえること。子供にとってはそれが、そのまま部屋と自分に対する肯定感=愛着に連動していきます。親としては、子供の「愛着のあるお部屋だから、きれいにしていたい!」という気持ちが育むまれるよう、さりげなくサポートして行くのが良いでしょう。
子供は純粋、だからこそセンス(感性)も抜群です。子供が好むカラフルアイテムが映えるよう、壁面にグレーなど無彩色を使って配色のバランスをとるなど、調整してみるのも効果的です。
天井や床の材質、家具の配置、色のコーディネートに似合う小物のチョイス……。諸々たくさんあるインテリア要素を自在に操り、それらを上手に融合させていくことが理想ですが、すべてが完璧でなくても、パッと見て「センスいい感じに映る」ことが重要です。まずは、これくらいのゆるい指針で子供部屋という「空間」に取り組んでみましょう。
インテリアデザイナー・コーディネーターを探す
ドアをあけた瞬間の第一印象が「美しい」といえること。子供にとってはそれが、そのまま部屋と自分に対する肯定感=愛着に連動していきます。親としては、子供の「愛着のあるお部屋だから、きれいにしていたい!」という気持ちが育むまれるよう、さりげなくサポートして行くのが良いでしょう。
子供は純粋、だからこそセンス(感性)も抜群です。子供が好むカラフルアイテムが映えるよう、壁面にグレーなど無彩色を使って配色のバランスをとるなど、調整してみるのも効果的です。
天井や床の材質、家具の配置、色のコーディネートに似合う小物のチョイス……。諸々たくさんあるインテリア要素を自在に操り、それらを上手に融合させていくことが理想ですが、すべてが完璧でなくても、パッと見て「センスいい感じに映る」ことが重要です。まずは、これくらいのゆるい指針で子供部屋という「空間」に取り組んでみましょう。
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レイアウトポイント1:「居場所を拡大する」
扉をあけて直ちに視野に入る箇所を「フォーカルポイント」といいます。パッと見て、さあ壁の余白がどれくらいあるでしょうか?
例えば、背の高い書棚などが奥行きにつながる壁の延長上を遮っていたとしたらNGです。可能であれば、手前(入口側)に近い方向へ場所を入れ替えてみましょう。デスクなど奥行きのある家具にも同じことが言えます。
そうすることで視線がいく方向にゆとりが生まれ、広さへの印象が変わってきます。ベットは低いので奥行き延長上の配置でも害はありません。
壁の余白が確保できたらお気に入りの傑作を丁寧に額装して飾ったり、ウォールステッカーをぺたぺた貼ったり、自由なキャンバスとなる壁面が大きめに確保できると憧れる世界が表現でき、部屋も自分も活気づいてきます。
扉をあけて直ちに視野に入る箇所を「フォーカルポイント」といいます。パッと見て、さあ壁の余白がどれくらいあるでしょうか?
例えば、背の高い書棚などが奥行きにつながる壁の延長上を遮っていたとしたらNGです。可能であれば、手前(入口側)に近い方向へ場所を入れ替えてみましょう。デスクなど奥行きのある家具にも同じことが言えます。
そうすることで視線がいく方向にゆとりが生まれ、広さへの印象が変わってきます。ベットは低いので奥行き延長上の配置でも害はありません。
壁の余白が確保できたらお気に入りの傑作を丁寧に額装して飾ったり、ウォールステッカーをぺたぺた貼ったり、自由なキャンバスとなる壁面が大きめに確保できると憧れる世界が表現でき、部屋も自分も活気づいてきます。
レイアウトポイント2:「大胆なリリース」
すでに混乱している子供部屋をなんとかしたい!!という場合の多くは「大胆なリリース」、つまり必需品以外を手放すことで解決します。空間を効率よく素敵にするには、過ぎ去った情報を含んだ品々から卒業することが必要です。その際には、感謝と敬意をこめてさよならしましょう。
幼少時の作品、お節句人形、小さくなった衣類、触ることもなくなったコレクション品や見ない収集物、使い尽くしたおもちゃ……。今はもう無くても困らない品々をリリースしていく行為は、快適な住まいと生き方を求める方々にとって、とても重要なテーマではないでしょうか?これは、子供だけではなく、親にとっても言えることですね。
「親しんだモノたちだからこそ出口をちゃんとつくってあげようね」と、日常の片付けを通じて、子世代へも教え導くこと。これは時代が変わっても伝え続けたい家庭教育の1つですね。住まいと住む人が美しくありつづけるためにも、家族全員で向き合う価値の高い大切な習慣です。
片付けの記事を読む
すでに混乱している子供部屋をなんとかしたい!!という場合の多くは「大胆なリリース」、つまり必需品以外を手放すことで解決します。空間を効率よく素敵にするには、過ぎ去った情報を含んだ品々から卒業することが必要です。その際には、感謝と敬意をこめてさよならしましょう。
幼少時の作品、お節句人形、小さくなった衣類、触ることもなくなったコレクション品や見ない収集物、使い尽くしたおもちゃ……。今はもう無くても困らない品々をリリースしていく行為は、快適な住まいと生き方を求める方々にとって、とても重要なテーマではないでしょうか?これは、子供だけではなく、親にとっても言えることですね。
「親しんだモノたちだからこそ出口をちゃんとつくってあげようね」と、日常の片付けを通じて、子世代へも教え導くこと。これは時代が変わっても伝え続けたい家庭教育の1つですね。住まいと住む人が美しくありつづけるためにも、家族全員で向き合う価値の高い大切な習慣です。
片付けの記事を読む
番外ポイント:「リズム」
パパッとスピーディに片付けをする親をみて、子供は自信が持てず、できる親に依存してしまうことも少なくありません。大人もほどよく片付けを実践し、子供に示していけたらいいですね。子供が自ら動きたくなる全面的な信頼意識につなげていくためにも、子供部屋の片付けには子供のリズムに歩み寄って穏やかに見本を示しましょう。安心できる環境の中で、スッキリ気持ちよくなる片付けを受け継いでいってほしいと思います。
片付かない部屋でも褒めていい!子供部屋をつくる時に知っておきたいこと
子供部屋の記事を読む
子供部屋の写真をみる
パパッとスピーディに片付けをする親をみて、子供は自信が持てず、できる親に依存してしまうことも少なくありません。大人もほどよく片付けを実践し、子供に示していけたらいいですね。子供が自ら動きたくなる全面的な信頼意識につなげていくためにも、子供部屋の片付けには子供のリズムに歩み寄って穏やかに見本を示しましょう。安心できる環境の中で、スッキリ気持ちよくなる片付けを受け継いでいってほしいと思います。
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