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共働き家族のための、家事シェアできる住まいの作り方【玄関~リビング篇】
物が集まりやすい場所ほど自然と片付くシステムを取り入れて。家事の負担を減らし、空間の印象を底上げする方法をご紹介します。

Rie Horiguchi
2022年5月6日
元環境大臣の自邸をはじめ、延べ2,000件以上の家づくりに携ったインテリア業界20年の経験を活かし、インテリア&空間デザイン・造作家具提案・収納&動線設計・照明設計などのデザイン業務をはじめ、個人宅向けの収納プライベートレッスンや、自宅を開放した「インテリア&収納講座 」などを開催しています。
元環境大臣の自邸をはじめ、延べ2,000件以上の家づくりに携ったインテリア業界20年の経験を活かし、インテリア&空間デザイン・造作家具提案・収納&動線設計・照明設計などのデザイン業務をはじめ、個人宅向けの収納プライベートレッスンや、自宅を開放した「インテリア&収納講座... もっと見る
玄関やリビングは片付けてもすぐ散らかるというご相談の多い場所です。一度決めた定位置や方法を見直して、人や物の動きに合わせた無理のない工夫を取り入れましょう。片付けや掃除に時間と手間をかけるより、自然と片付き、名もなき家事を省力化できる住まいに整えましょう。
家事は掃除や洗濯、食事の準備といったイメージしやすく手間ひまが必要なものだけではありません。玄関やリビングでも、
日々の暮らしをスムーズにするには、こうした小さな作業を家族それぞれの習慣にしてしまうのが一番です。正しい動線や仕組みを取り入れて、不要な家事をしなくて済む住まいを実現させましょう。
- 使った物を定位置に戻す
- 不要な書類を処分する
- ゴミはゴミ箱に入れる
日々の暮らしをスムーズにするには、こうした小さな作業を家族それぞれの習慣にしてしまうのが一番です。正しい動線や仕組みを取り入れて、不要な家事をしなくて済む住まいを実現させましょう。
「とりあえず」「あとで」をなくす玄関まわり
物は使う場所と戻す場所が離れるほど戻すのが面倒になり、置きっ放しになります。コートやバッグ、通学に必要な物は玄関そばを定位置に決めましょう。仮置きがなくなるのはもちろん、朝の支度がスムーズになり、忘れ物を取りに戻る手間も省けます。
物は使う場所と戻す場所が離れるほど戻すのが面倒になり、置きっ放しになります。コートやバッグ、通学に必要な物は玄関そばを定位置に決めましょう。仮置きがなくなるのはもちろん、朝の支度がスムーズになり、忘れ物を取りに戻る手間も省けます。
幼い子どものいる家庭では、バッグやランドセル置き場に、毎日必ず持っていくハンカチやティッシュ、マスクの定位置も一緒にセッティングしておくと、自分自身で身支度がしやすくなります。またスペースに余裕があれば、各々のスペースを作ってあげるのもよいアイデアです。
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また、ダイレクトメールや書類といった紙ゴミ類は帰ってきたらすぐ片付けられるよう紙ゴミスペースを設けておきましょう。ハサミやシュレッダー、個人情報保護のグッズも一緒に置いておくのがおすすめです。
「あとでチェックしよう」と思っても1週間、1ヵ月と時が経つほど面倒に感じてしまうもの。1日1分で済む作業こそ、その日に済ませてしまいましょう。
「あとでチェックしよう」と思っても1週間、1ヵ月と時が経つほど面倒に感じてしまうもの。1日1分で済む作業こそ、その日に済ませてしまいましょう。
ゆるやかなルールのあるリビング
来客をもてなし、家族が集うリビングは、人はもちろん物も集まりやすい場所。衣類やおもちゃ、本や雑誌、趣味のアイテムや勉強道具……さまざまな物が持ち込まれまれることでしょう。大切なのは、集まった物をどうするか、家族の中で共通のルールを決めておくことです。
たとえば、
来客をもてなし、家族が集うリビングは、人はもちろん物も集まりやすい場所。衣類やおもちゃ、本や雑誌、趣味のアイテムや勉強道具……さまざまな物が持ち込まれまれることでしょう。大切なのは、集まった物をどうするか、家族の中で共通のルールを決めておくことです。
たとえば、
- リビングに置いていい物、自分の部屋に置く物を家族で決めておく
- 寝る前にテーブルの上の物を片付ける
- 自分の物は自分で管理する
子どもがリビング学習をする家庭では、勉強道具やランドセル、教科書類の置き場を勉強スペースの近くに設けておくとよいでしょう。動線が短くなればなるほど、片付けしやすくなりますし、子どもの自立を促す仕組みが作りやすくなります。
空間の印象をあげる
物の定位置は決まっているし、量も多くないのに、なぜか空間が雑然と見えてしまうというご相談をいただくこともあります。
部屋をスッキリした印象にするには、物の位置と量以外にも大切なポイントがあるのです。
物の定位置は決まっているし、量も多くないのに、なぜか空間が雑然と見えてしまうというご相談をいただくこともあります。
部屋をスッキリした印象にするには、物の位置と量以外にも大切なポイントがあるのです。
1. 「色」を整える
玄関やリビングは物が集まると、さまざまな色が増えて雑然とした印象になりがちです。必要な小物は色を揃えたり、おもちゃのケースはほかの収納グッズと統一したり、リビングのテーマカラーを決めるだけでも印象がよくなります。
玄関やリビングは物が集まると、さまざまな色が増えて雑然とした印象になりがちです。必要な小物は色を揃えたり、おもちゃのケースはほかの収納グッズと統一したり、リビングのテーマカラーを決めるだけでも印象がよくなります。
2. 「魅せる」を意識する
住まいには自然と目がいく場所(フォーカルポイント)があります。フォーカルポイントは住まいの第一印象を決める場所ですから不要な物を置かず、すっきり整えておきましょう。
ドアをあけたとき、リビングに入ったとき、ソファや椅子に腰掛けたときに見える場所など、フォーカルポイントはいくつかあります。自分の家のフォーカルポイントをチェックしておきましょう。
住まいには自然と目がいく場所(フォーカルポイント)があります。フォーカルポイントは住まいの第一印象を決める場所ですから不要な物を置かず、すっきり整えておきましょう。
ドアをあけたとき、リビングに入ったとき、ソファや椅子に腰掛けたときに見える場所など、フォーカルポイントはいくつかあります。自分の家のフォーカルポイントをチェックしておきましょう。
家づくりを検討している場合は、コートやベビーカー、スポーツ用品、ガーデニング用品のようにかさばる物をしまえるクローゼットを玄関そばに設けておくのがおすすめ。
無理のない動線上に収納があるだけで、住まいは自然に整うようになります。
無理のない動線上に収納があるだけで、住まいは自然に整うようになります。
またリビングそばに、スタディスペースや家族で使う本棚を設けておくのもおすすめです。
リビングの中にパブリックとプライベート、両方のスペースを設けておくと、気持ちの切り替えにも役立ちます。入り口から死角になる場所に設ける、建具で仕切れるようにしておくといった工夫をすれば、作業中の資料や道具をそのままにしておけるので利便性が高くなります。
共働き家族のための、家事シェアできる住まいの作り方【キッチン編】
共働き家族のための、家事シェアできる住まいの作り方【洗濯〜クローゼット篇】
リビングの中にパブリックとプライベート、両方のスペースを設けておくと、気持ちの切り替えにも役立ちます。入り口から死角になる場所に設ける、建具で仕切れるようにしておくといった工夫をすれば、作業中の資料や道具をそのままにしておけるので利便性が高くなります。
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