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階段の安全性を高めるディテール
階段は、ディテールを工夫することで安全性と安心感を高めることができます。Houzzの事例から、様々な配慮をしている階段を見ていきましょう。
akiyoshi kawajiri
2019年8月12日
ハウスメーカー、ゼネコン、設計事務所から長年多くのオーダー家具の設計と施工管理の依頼を請けてきました。現在は、2004年に開発したフロートテレビボードとその他の家具の販売、家具データ販売、家具の記事のライティングを中心に活動しています。
ハウスメーカー、ゼネコン、設計事務所から長年多くのオーダー家具の設計と施工管理の依頼を請けてきました。現在は、2004年に開発したフロートテレビボードとその他の家具の販売、家具データ販売、家具の記事のライティングを中心に活動しています... もっと見る
階段にはいくつかの種類があります。ただ、一概に階段の種類によって安全かそうでないか、ということは言い切れません。ここでは安全性を高めた階段のディテールと、それぞれのケースでどのようにして安心感を高めているかについて触れていきます。
勾配を緩やかにして安全性を高めた直階段
直階段は、上階から下階までを一直線につなぐ、シンプルな階段です。こちらの直階段は、勾配角度を抑えているため、途中でつまづく恐れも緩和されています。手すりがすこしでも揺れると不安を感じてしまうものです。ここでは 手摺子(手すりの縦の支え)を多くする ことで、強度を補い、揺れを抑えることで安全性と安心感を高めています。
階段はステップの高さを抑えたり、踏み板の奥行をすこしでも広くすることで安全性が高まります。
また、写真では分からないことですが、塗装の仕上げや建材の種類によっては滑りやすくなります。ワックスによっても滑りやすくなるので、これらの点は注意したほうが良いでしょう。
直階段は、上階から下階までを一直線につなぐ、シンプルな階段です。こちらの直階段は、勾配角度を抑えているため、途中でつまづく恐れも緩和されています。手すりがすこしでも揺れると不安を感じてしまうものです。ここでは 手摺子(手すりの縦の支え)を多くする ことで、強度を補い、揺れを抑えることで安全性と安心感を高めています。
階段はステップの高さを抑えたり、踏み板の奥行をすこしでも広くすることで安全性が高まります。
また、写真では分からないことですが、塗装の仕上げや建材の種類によっては滑りやすくなります。ワックスによっても滑りやすくなるので、これらの点は注意したほうが良いでしょう。
手すりで安全性を高めている折り返し階段
階段の途中に踊り場があり、コの字型に折り返して登っていく階段が折り返し階段です。このように踊り場があることで休憩もできますので高齢者や足が不自由なかたにとってもやさしい階段となっています。
なによりも、もし躓きによって落下したとしても、踊り場があることで衝撃を緩和できるのでもっとも安全な階段と言えます。
最近ではこのようなスチール製の手すりが付いている階段も珍しくなくなりましたが、木製の柱とは違い、強度がやや弱いという欠点もあります。
手すりがすこしでも揺れると不安を感じてしまうものです。ここでは手すりを支える手摺子の本数を増やすことで、強度を補い、揺れを抑えることで安全性と安心感を高めています。
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階段の途中に踊り場があり、コの字型に折り返して登っていく階段が折り返し階段です。このように踊り場があることで休憩もできますので高齢者や足が不自由なかたにとってもやさしい階段となっています。
なによりも、もし躓きによって落下したとしても、踊り場があることで衝撃を緩和できるのでもっとも安全な階段と言えます。
最近ではこのようなスチール製の手すりが付いている階段も珍しくなくなりましたが、木製の柱とは違い、強度がやや弱いという欠点もあります。
手すりがすこしでも揺れると不安を感じてしまうものです。ここでは手すりを支える手摺子の本数を増やすことで、強度を補い、揺れを抑えることで安全性と安心感を高めています。
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滑りを抑えることで安全性を高めた廻り階段
廻り階段は、折り返し階段の踊り場の部分にも段を設けたタイプの階段です。階段の内側になるほど踏み板の幅が狭くなるため、滑ったり踏み外しやすい階段です。ここでは、絨毯敷にすることで滑りをなくし、手すりを連続させることで安全性を高めています。
廻り階段は、折り返し階段の踊り場の部分にも段を設けたタイプの階段です。階段の内側になるほど踏み板の幅が狭くなるため、滑ったり踏み外しやすい階段です。ここでは、絨毯敷にすることで滑りをなくし、手すりを連続させることで安全性を高めています。
暗い階段室を明るくする
階段室は暗くなりがちです。足元が見えづらく、踏み外したり、つまづく原因になることがあります。こちらのように、全体が明るいとその危険性も少なくなります。
手すりの始まりの位置も大切です。階段の1、2段目あたりから手すりが始まっている例も見かけますが、昇る前、降りるまでとなっている方が安心です。
光を巧みに取り込んだ明るい階段をつくるテクニック
階段室は暗くなりがちです。足元が見えづらく、踏み外したり、つまづく原因になることがあります。こちらのように、全体が明るいとその危険性も少なくなります。
手すりの始まりの位置も大切です。階段の1、2段目あたりから手すりが始まっている例も見かけますが、昇る前、降りるまでとなっている方が安心です。
光を巧みに取り込んだ明るい階段をつくるテクニック
ステップを明るくして安全性を高めた階段
このような横の壁からの光が間接照明になっている階段であれば、夜間でも眩しくはないでしょう。手すりもなめらかで、手を添えながら階段を上り下りできそうなので、安心感がありますね。
このような横の壁からの光が間接照明になっている階段であれば、夜間でも眩しくはないでしょう。手すりもなめらかで、手を添えながら階段を上り下りできそうなので、安心感がありますね。
LEDの普及により、このような蹴込み部分に間接照明を埋め込んだ事例も目にするようになりました。
階段昇降機を導入する
リフォームがなかなかしづらい場所として階段があります。高齢になったり、体の自由が効かなくなってくると、階段の上り下りができなくなります。でも、2階に住み慣れているなら2階からは降りたくないもの。それを解消するのが階段昇降機です。
リフォーム会社を探す
リフォームがなかなかしづらい場所として階段があります。高齢になったり、体の自由が効かなくなってくると、階段の上り下りができなくなります。でも、2階に住み慣れているなら2階からは降りたくないもの。それを解消するのが階段昇降機です。
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先ほどの階段昇降機が上がりきったところに落下防止の建具が付いています。階段を利用する高齢者の転倒や転落を防止するための安全性確保に関しては、配慮しすぎるということはありません。
「住まいのバリアフリー」で家族に配慮した家をつくるには?
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