コメント
インテリアの構成要素を知って、暮らしやすい住まいづくり
壁、床、水回りなど、インテリアを構成する数多くの要素と、暮らしやすさがアップする取り入れ方をご紹介します。
Houzz Japan
2019年3月23日
Houzz Japan 公式アカウント
インテリアを形づくるアイテムは、床や壁に始まり、建具、水まわりの設備、照明器具、家具、そしてラグやカーテン・クッションなどのファブリックと、多種多様にわたります。
この記事では、インテリアコーディネーターとして活躍する滝本香苗さんが、インテリアの基本的な知識を解説する「新築も、リフォームも。知っておきたいインテリアの構成要素」シリーズをダイジェスト版でご紹介します。
この記事では、インテリアコーディネーターとして活躍する滝本香苗さんが、インテリアの基本的な知識を解説する「新築も、リフォームも。知っておきたいインテリアの構成要素」シリーズをダイジェスト版でご紹介します。
滝本さんは「床材」「壁と天井」「間仕切り」「キッチンの設備・機能」「バス・トイレ・洗面室」「照明」に分け、インテリアの要素を解説してくれています。
床をどうするか⓵無垢材
最初は床材のご紹介から。滝本さんは、美しい無垢材のヘリンボーン張りを提案しています。
複合フローリングの進化は目覚ましいものがありますが、やはり無垢フローリングの持つ木材そのものの温かみはとても魅力的。
ただし、ヘリンボーン張りは45度の角度を保ちながら張っていくので難易度が高く、慣れた職人さんや大工さんでないと対応できないこともあるので確認が必要とのことです。
最初は床材のご紹介から。滝本さんは、美しい無垢材のヘリンボーン張りを提案しています。
複合フローリングの進化は目覚ましいものがありますが、やはり無垢フローリングの持つ木材そのものの温かみはとても魅力的。
ただし、ヘリンボーン張りは45度の角度を保ちながら張っていくので難易度が高く、慣れた職人さんや大工さんでないと対応できないこともあるので確認が必要とのことです。
床をどうするか②カーペット
カーペットはハウスダストやダニの発生を心配する声も多く聞きますが、滝本さんは「足あたりが柔らかく、音を吸収する効果もあるカーペット。滑りにくい素材なので、室内でペットを飼っている方にもオススメしています」とのこと。
意外なことに、カーペットにはハウスダストを吸着して空気中に舞い上げないという効果も。掃除機をこまめにかけて除湿や換気に気をつければ、清潔に使うことができるそうです。
他の床材もについても「床材いろいろ」を参考にしてみてください。
カーペットはハウスダストやダニの発生を心配する声も多く聞きますが、滝本さんは「足あたりが柔らかく、音を吸収する効果もあるカーペット。滑りにくい素材なので、室内でペットを飼っている方にもオススメしています」とのこと。
意外なことに、カーペットにはハウスダストを吸着して空気中に舞い上げないという効果も。掃除機をこまめにかけて除湿や換気に気をつければ、清潔に使うことができるそうです。
他の床材もについても「床材いろいろ」を参考にしてみてください。
壁と天井①白一色で仕上げる
続いてのインテリアを形づくるアイテムは壁と天井です。
とにかく選択肢の多い、壁・天井の仕上げ。基本中の基本は、やはり白一色の仕上げでしょう。白は光の反射率が高いため、部屋の奥まで光が入って空間が明るく感じられます。
続いてのインテリアを形づくるアイテムは壁と天井です。
とにかく選択肢の多い、壁・天井の仕上げ。基本中の基本は、やはり白一色の仕上げでしょう。白は光の反射率が高いため、部屋の奥まで光が入って空間が明るく感じられます。
壁と天井②壁紙を取り入れる
壁紙のおもしろいところは、その柄の豊富さです。「壁と天井、どう仕上げる? 前編」で紹介するのは、フランスのÉLITIS(エリティス)の商品。日本ではマナトレーディングで取り扱っているブランドです。写真の、かすりのようなオリエンタルな柄は、ここ数年のトレンドだそうなのでチェックしてみてくださいね。
壁紙のおもしろいところは、その柄の豊富さです。「壁と天井、どう仕上げる? 前編」で紹介するのは、フランスのÉLITIS(エリティス)の商品。日本ではマナトレーディングで取り扱っているブランドです。写真の、かすりのようなオリエンタルな柄は、ここ数年のトレンドだそうなのでチェックしてみてくださいね。
壁と天井③ペイント
壁で忘れてはいけないのは、ペイントです。なんといってもペイントのいいところは、色数が無限にあるという点。この写真のように、ピンク色のペイントを施せば気分も華やぐことでしょう。
初心者が一番上手にできる壁仕上げ、それもやはりペイントなのではないでしょうか。ただし、天井を塗るのはなかなか大変ですので、そこはご注意を!
壁で忘れてはいけないのは、ペイントです。なんといってもペイントのいいところは、色数が無限にあるという点。この写真のように、ピンク色のペイントを施せば気分も華やぐことでしょう。
初心者が一番上手にできる壁仕上げ、それもやはりペイントなのではないでしょうか。ただし、天井を塗るのはなかなか大変ですので、そこはご注意を!
壁と天井④壁面緑化
「壁と天井、どう仕上げる?後編」では、さらに多くの素材の壁・天井を紹介しています。
中から面白い壁をご紹介しましょう。本物の植物を使った壁面緑化。壁面に植物が固定されていますが、適度に水が与えられているので枯れることなく成長させることができます。日本ではテシードが扱っています。
「壁と天井、どう仕上げる?後編」では、さらに多くの素材の壁・天井を紹介しています。
中から面白い壁をご紹介しましょう。本物の植物を使った壁面緑化。壁面に植物が固定されていますが、適度に水が与えられているので枯れることなく成長させることができます。日本ではテシードが扱っています。
間仕切りを活用しよう
もっと気軽に部屋のイメージを変えたいならば、建具やパーテーションを使った「間仕切り」はどうでしょう。
「間仕切りで暮らしを豊かに」で滝本さんは「間仕切りは、単に空間を仕切るだけのアイテムではありません。空間どうしの関係や役割を明確にし、そこにいる人の行動を導き、心理的にも影響するような役割を持っています。暮らしを豊かに演出するためには欠かせない、重要なパーツなのです」と語ります。
もっと気軽に部屋のイメージを変えたいならば、建具やパーテーションを使った「間仕切り」はどうでしょう。
「間仕切りで暮らしを豊かに」で滝本さんは「間仕切りは、単に空間を仕切るだけのアイテムではありません。空間どうしの関係や役割を明確にし、そこにいる人の行動を導き、心理的にも影響するような役割を持っています。暮らしを豊かに演出するためには欠かせない、重要なパーツなのです」と語ります。
こちらは、横にスライドして開閉する、引き戸。開けっ放しにしても扉そのものが邪魔にならない間仕切りを提案しています。
近年は扉に使われるレールの機能が良くなって、人が大きく動かなくても軽い力で開け閉めことができるようになりました。バリアフリー住宅にも最適です。
近年は扉に使われるレールの機能が良くなって、人が大きく動かなくても軽い力で開け閉めことができるようになりました。バリアフリー住宅にも最適です。
シェルフの置き方は壁にくっつけるだけではありません。こちらは部屋の真ん中に配置されたシェルフ。ソファーの背もたれの高さより上が空いているデザインなので、開放感がありますね。
シェルフの右側は通路として使うという、割り切った空間の分け方。リビングの空間は小さくなりますが、そのおかげで落ち着いて過ごすことができます。
シェルフの右側は通路として使うという、割り切った空間の分け方。リビングの空間は小さくなりますが、そのおかげで落ち着いて過ごすことができます。
キッチンを使いやすくするコツ
キッチンは住まいの中で最も要となる場所のひとつ。キッチンはただ食べるものを準備するだけの場所ではありません。食事を準備する人にとっては1日のうちの長い時間を過ごす場所であり、食を通じて、家族や友人とのコミュニケーションが生まれる場所でもあります。
キッチンは住まいの中で最も要となる場所のひとつ。キッチンはただ食べるものを準備するだけの場所ではありません。食事を準備する人にとっては1日のうちの長い時間を過ごす場所であり、食を通じて、家族や友人とのコミュニケーションが生まれる場所でもあります。
「住宅設備のデザイン・機能〈キッチン編〉」で紹介しているのは、ダイニングルームに向けたキッチンを、低めの壁で仕切るような形の対面キッチン。近年の日本の住宅で主流となっているスタイルと言えるでしょう。このタイプは、コストパフォーマンスにも優れています。
横幅は240cmか255cm、奥行きは65cmというのが、一般的に多く使われるキッチンサイズです。
横幅は240cmか255cm、奥行きは65cmというのが、一般的に多く使われるキッチンサイズです。
こちらは対面型に比べると少し珍しいタイプ。キッチンカウンターの横に、キッチンを延長するような向きで配置したダイニングテーブルです。作業の際、テーブルまで使用するときや、食事の支度と片付けで行き来するときに、動線が短くて使いやすいレイアウトです。
バス・トイレ、洗面まわり
水回りの設備機器は「バス・トイレ・洗面室編」からご紹介。床・壁・天井に浴槽、シャワーやミラーなどがセットになった「ユニットバス」。防水や断熱の性能に優れているほか、工期が短い点も魅力です。広さは1坪程度が主流。ユニットバスのご家庭も多いことでしょう。滝本さんは窓の外に坪庭のような場所を設けると、浴室を広々と感じさせることができるといいます。
水回りの設備機器は「バス・トイレ・洗面室編」からご紹介。床・壁・天井に浴槽、シャワーやミラーなどがセットになった「ユニットバス」。防水や断熱の性能に優れているほか、工期が短い点も魅力です。広さは1坪程度が主流。ユニットバスのご家庭も多いことでしょう。滝本さんは窓の外に坪庭のような場所を設けると、浴室を広々と感じさせることができるといいます。
トイレは小さな空間なので、オーナーそれぞれの遊び心を発揮したスペースにしたいもの。タンク付きとタンクレスのトイレの両方が紹介されています。あなたはどちらが好みですか?
2人並んで身支度ができる、ダブルボウル式の洗面化粧台。忙しい朝の「身支度渋滞」が起こることもなく、ゆったりと使うことができる、贅沢な仕様です。
洗面台は素材の違いでだいぶ印象が変わります。ぜひ詳しい記事を参考にしてみてくださいね。
洗面台は素材の違いでだいぶ印象が変わります。ぜひ詳しい記事を参考にしてみてくださいね。
照明の工夫でより安らぐ空間に
「灯りでつくる心地よい空間」で、滝本さんはあかりに対するユーザーの意識が高まっていると話します。
ダウンライトは、天井に複数配置することで、床面をまんべんなく明るく照らすもの。天井には光が直接当たらないため、天井面が暗くなることが特徴です。
屋外の環境では、地面が明るい時は空も明るいので、ダウンライトは非日常的な感覚を呼び起こし、カッコイイ雰囲気が醸し出せるそう。
「灯りでつくる心地よい空間」で、滝本さんはあかりに対するユーザーの意識が高まっていると話します。
ダウンライトは、天井に複数配置することで、床面をまんべんなく明るく照らすもの。天井には光が直接当たらないため、天井面が暗くなることが特徴です。
屋外の環境では、地面が明るい時は空も明るいので、ダウンライトは非日常的な感覚を呼び起こし、カッコイイ雰囲気が醸し出せるそう。
「間接照明」は「光源」や「器具」が直接見えない照明のこと。天井面を照らして天井をより高く感じさせてくれたり、壁を照らして空間を広く感じさせてくれる効果があります。
「新築も、リフォームも。知っておきたいインテリアの構成要素」シリーズ
第1回 床材いろいろ
第2回 壁と天井、どう仕上げる?前編
第3回 壁と天井、どう仕上げる?後編
第4回 間仕切りで暮らしを豊かに
第5回 住宅設備のデザイン・機能〈キッチン編〉
第6回 住宅設備のデザイン・機能〈バス・トイレ・洗面室編〉」
第7回 灯りでつくる心地よい空間
「新築も、リフォームも。知っておきたいインテリアの構成要素」シリーズ
第1回 床材いろいろ
第2回 壁と天井、どう仕上げる?前編
第3回 壁と天井、どう仕上げる?後編
第4回 間仕切りで暮らしを豊かに
第5回 住宅設備のデザイン・機能〈キッチン編〉
第6回 住宅設備のデザイン・機能〈バス・トイレ・洗面室編〉」
第7回 灯りでつくる心地よい空間
おすすめの記事
専門家とのやりとり
プロと一緒に部屋づくりをして、素敵なインテリアを手に入れよう
部屋づくりをインテリアの専門家に依頼すると、自分では思いつかない提案がもらえることも。プロに依頼するメリットや探し方などをご紹介します。
続きを読む
コーディネート・スタイリング
おしゃれな室内インテリアにする、クッションの上手な選び方
文/片岸千代子
クッションはインテリアとしても優秀。春夏のクッションから、秋冬仕様に“衣替え”してみませんか?
続きを読む
暮らしのヒント
テレビのあり方を考えよう。テレビを主役にしないインテリアのススメ
「かっこいいリビングには大きなテレビが必要」と思い込んでいませんか? ライフスタイルが変化している今、テレビのあり方やリビングでの過ごし方について考えてみましょう。
続きを読む
名作デザイン
現代に生きる、ウィリアム・モリスのテキスタイルデザイン
アーツ&クラフツ運動に影響を与えた近代デザインの父、ウィリアム・モリス。多彩なデザイン活動の中で最もよく知られるのはそのテキスタイル。美しい植物文様が現代のインテリアにも盛んに取り入れられています。
続きを読む
名作デザイン
ウィリアム・モリスのものづくり精神とテキスタイルデザイン
イギリスの文化芸術、特に室内装飾の分野で大きな功績を残したモリスのものづくりについて、テキスタイルデザインを中心にご紹介します。
続きを読む
コーディネート・スタイリング
ブランケット、クッション、ファブリックパネルで秋冬のインテリアにチェンジ!
インテリアに季節感を取り入れるのに、最も気軽に使えるのはファブリック。なかでもすぐに試せるブランケット、クッション、ファブリックパネルで小さな模様替えをしてみませんか?
続きを読む
コーディネート・スタイリング
ソファはなきゃダメ?ソファのない暮らしを選ぶ理由
リビングにはソファを置くのが当たり前、と思っていませんか?ライフスタイルによっては、ソファを置かないという選択肢もあります。
続きを読む
寝室の記事
狭い寝室のためのベッドとベッドまわりのアイデア
寝室をリラックスできる空間にし、ぐっすり眠るのは重要です。狭い寝室を快適にするための、インテリアのアイデアをチェックしてみましょう。
続きを読む