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サッシの種類とお手入れの方法
サッシは種類によって、価格、性能、お掃除方法が変わります。お使いの窓に合わせたお手入れ方法を知りましょう。また、これから住まいづくりを考えている方は、自分の暮らしに合ったサッシを選びましょう。
荒木康史
2019年1月11日
暮らしの総合アドバイザー。ユーザーや建設会社向けにコンサルティングや講演、セミナーを行なっております。
サッシと窓の違い
サッシと窓の違いをご存知ですか?えっ、同じじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、実は大きな違いがあります。
サッシとはガラスを除いた窓の部品(枠やガラスの周りにある框など)のことで、窓の本体となる部分になります。
なので、サッシにガラスをはめると窓となりますが、サッシに網を張れば網戸となります。枠の中に何を入れるかでその性格も変わるので、この違いは意外と重要です。
サッシと窓の違いをご存知ですか?えっ、同じじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、実は大きな違いがあります。
サッシとはガラスを除いた窓の部品(枠やガラスの周りにある框など)のことで、窓の本体となる部分になります。
なので、サッシにガラスをはめると窓となりますが、サッシに網を張れば網戸となります。枠の中に何を入れるかでその性格も変わるので、この違いは意外と重要です。
サッシの種類
サッシにはいくつかの種類があります。世界的に一番使われてきたサッシは木製サッシです。数百年前から使い続けられてきた木製サッシは、今でも多くの住宅に採用されています。一方で、現在の日本で一番採用されているサッシはアルミと樹脂の複合サッシです。
一昔前まではアルミサッシがほとんどでしたが、断熱性能を高める目的と結露防止のために一気に普及しました。さらに、省エネと断熱性能を高めるために樹脂サッシの採用が増えてきています。
サッシにはいくつかの種類があります。世界的に一番使われてきたサッシは木製サッシです。数百年前から使い続けられてきた木製サッシは、今でも多くの住宅に採用されています。一方で、現在の日本で一番採用されているサッシはアルミと樹脂の複合サッシです。
一昔前まではアルミサッシがほとんどでしたが、断熱性能を高める目的と結露防止のために一気に普及しました。さらに、省エネと断熱性能を高めるために樹脂サッシの採用が増えてきています。
サッシの違い
サッシはその種類によって性能も価格も大きく違ってきます。
サッシの違いをまとめて見ますと、以下のようになります。
【アルミ樹脂複合サッシ】
【樹脂サッシ】
【木製サッシ】
【アルミサッシ】
サッシはその種類によって性能も価格も大きく違ってきます。
サッシの違いをまとめて見ますと、以下のようになります。
【アルミ樹脂複合サッシ】
- 価格:中〜高
- 断熱性能:中
- デザイン:良
- 種類:豊富
【樹脂サッシ】
- 価格:高
- 断熱性能:高
- デザイン:並(フレームが大きい傾向)
- 種類:少ない
【木製サッシ】
- 価格:高
- 断熱性能:中〜高
- デザイン:木の質感は良い
- 種類:並
【アルミサッシ】
- 価格:安
- 断熱性能:低
- デザイン:古い(新しい製品は出ていない)
- 種類:豊富
サッシの鍵
引き違いサッシについている鍵は、そのほとんどがクレセントと言われる鍵となっています。クレセントとは英語で三日月(crescent)のことですが、その形状が三日月に似ていることからつけられました。
また、カムラッチハンドルやグレモンハンドルと呼ばれるハンドル式の鍵もあります。これらは縦に開く窓や横に開く窓に使われています。
その他にもサッシの框(フレーム)に組み込まれているレバー式があります。鍵が見えにくいので防犯性能やデザイン性が高いのですが、逆に鍵が見えないことによる閉め忘れやメンテナンスの難しさから、あまり普及していません。
サッシの鍵の目的
鍵の目的は防犯対策とサッシをしっかりと締め付けることにあります。サッシがしっかりと閉まってないと隙間風が入ってきたり雨が侵入してきたりするので、とても大事な機能になります。そして防犯対策については、泥棒の侵入を防がなければならないので、確実なロックと解除のしにくさが求められています。
クレセントの場合、クレセントの向きで施錠確認ができるのでとても使いやすいと言えます。最近では、視認性のアップと操作性の向上を目的にクレセントが大きくなり、より見やすく、より扱いやすくなってます。
空き巣の侵入手口の第1位が鍵の閉め忘れ(約50%)なので、しっかりと施錠するよう心がけてください。
鍵の調整
サッシの鍵は、毎日の使用により少しずつ取り付けネジが緩んできます。そのまま放っておくとクレセントが掛かりにくくなったり、場合によってはネジが取れてしまうことがあるので、定期的なメンテナンスが必要です。放っておくとクレセント自体が壊れますので、今までにやったことがない人は、すぐにメンテナンスを行いましょう。
鍵のメンテナンス方法
鍵はサッシのフレームにネジで取り付けてあります。このネジに緩みがある場合には、プラスドライバーを使ってしっかりと締め付けてください。この際、あまり力を入れすぎるとネジが効かなくなりますので、適度な力で締め付けましょう。
また、クレセントがずれている場合は、ネジを緩めて正しい位置に調整した後、しっかりとネジを締めてください。
ネジが見えないようにプラスチックのカバーがついている場合がありますが、マイナスドライバーを使って簡単にカバーを外すことができますので、無理やり剥がさないように気をつけてください。
引き違いサッシについている鍵は、そのほとんどがクレセントと言われる鍵となっています。クレセントとは英語で三日月(crescent)のことですが、その形状が三日月に似ていることからつけられました。
また、カムラッチハンドルやグレモンハンドルと呼ばれるハンドル式の鍵もあります。これらは縦に開く窓や横に開く窓に使われています。
その他にもサッシの框(フレーム)に組み込まれているレバー式があります。鍵が見えにくいので防犯性能やデザイン性が高いのですが、逆に鍵が見えないことによる閉め忘れやメンテナンスの難しさから、あまり普及していません。
サッシの鍵の目的
鍵の目的は防犯対策とサッシをしっかりと締め付けることにあります。サッシがしっかりと閉まってないと隙間風が入ってきたり雨が侵入してきたりするので、とても大事な機能になります。そして防犯対策については、泥棒の侵入を防がなければならないので、確実なロックと解除のしにくさが求められています。
クレセントの場合、クレセントの向きで施錠確認ができるのでとても使いやすいと言えます。最近では、視認性のアップと操作性の向上を目的にクレセントが大きくなり、より見やすく、より扱いやすくなってます。
空き巣の侵入手口の第1位が鍵の閉め忘れ(約50%)なので、しっかりと施錠するよう心がけてください。
鍵の調整
サッシの鍵は、毎日の使用により少しずつ取り付けネジが緩んできます。そのまま放っておくとクレセントが掛かりにくくなったり、場合によってはネジが取れてしまうことがあるので、定期的なメンテナンスが必要です。放っておくとクレセント自体が壊れますので、今までにやったことがない人は、すぐにメンテナンスを行いましょう。
鍵のメンテナンス方法
鍵はサッシのフレームにネジで取り付けてあります。このネジに緩みがある場合には、プラスドライバーを使ってしっかりと締め付けてください。この際、あまり力を入れすぎるとネジが効かなくなりますので、適度な力で締め付けましょう。
また、クレセントがずれている場合は、ネジを緩めて正しい位置に調整した後、しっかりとネジを締めてください。
ネジが見えないようにプラスチックのカバーがついている場合がありますが、マイナスドライバーを使って簡単にカバーを外すことができますので、無理やり剥がさないように気をつけてください。
サッシのお手入れ方法
サッシのお手入れ方法は、サッシの種類ごとに違いますので注意が必要です。間違ったお掃除方法だと、逆に傷めることになりますよ。
【アルミサッシ】
アルミは傷みにくい素材ですが、汚れを放置しておくと腐食する恐れがあるので、汚れが軽いうちにお掃除することが大切です。特に、砂や埃、塩分が付いたままになっていると腐食がおきますので、速やかにお掃除しましょう。
海から離れているから大丈夫と思わないでください。昨年の台風では塩分を含んだ雨が山沿いにも降り注いでいますので、注意が必要です。
お掃除方法は、窓の外側はホース等で水をかけ汚れを落としてください。室内側は窓用の洗剤などを使って汚れを落とすといいでしょう。レールにたまった汚れや水や洗剤だけでは落ちない汚れは、歯ブラシやスポンジを使って汚れを落とします。汚れが落ちないからといって硬めのブラシを使うと表面に傷がつき、腐食の原因となるので絶対にやめてください。
アルミサッシのお手入れに使用したいのは以下のアイテムです。
・中性洗剤
・柔らかめの歯ブラシやスポンジ
【樹脂サッシ】
樹脂は柔らかい素材なので、砂やほころをそのままにしておくと傷の原因となります。特に外側は雨風にさらされていますので、定期的なお掃除が必要です。樹脂は酸にもアルカリにも強い素材ですが、長期間お掃除をしないと変色などの問題が生じますので気をつけましょう。
お掃除方法は、濡らしたタオルやスポンジを使って汚れを落とします。落ちきれない汚れは、中性洗剤を使って落とします。汚れを落とした後は、水洗いで洗剤成分をしっかりとおとします。なかなか取れにくい汚れは、車用のワックス(コンパウンドを含まないもの)を使うといいですよ。
樹脂サッシのお手入れに使用したいのは以下のアイテムです。
・中性洗剤
・柔らかめの歯ブラシやスポンジ
【木製サッシ】
木製サッシは、素材として水に弱い性質があるので特にお手入れが大切になります。木製サッシには、塗装品と無塗装品があり、日本では無塗装品が好まれる傾向にあります。
木製サッシの掃除方法は、はたきや掃除機(ブラシ)を使って埃を取り除き、水に濡らした布を固く絞って拭きあげます。
木製サッシにおける注意点ですが、木は水分に弱いのでとにかくこまめな掃除が必要です。特に、サッシには雨水を外に排出するための穴が空いているのですが、その穴にホコリやゴミが詰まっていると水が溜まってしまい木を腐らせる原因となります。
お手入れは一見簡単なようですが、素材自体の劣化を防ぐためにはお掃除とは別にメンテナンスが必要なので、お使いのサッシメーカーのホームページを確認して、正しいメンテナンスを行いましょう。
木製サッシのお手入れに使用したいのは以下のアイテムです。
・柔らかい布
サッシのお手入れ方法は、サッシの種類ごとに違いますので注意が必要です。間違ったお掃除方法だと、逆に傷めることになりますよ。
【アルミサッシ】
アルミは傷みにくい素材ですが、汚れを放置しておくと腐食する恐れがあるので、汚れが軽いうちにお掃除することが大切です。特に、砂や埃、塩分が付いたままになっていると腐食がおきますので、速やかにお掃除しましょう。
海から離れているから大丈夫と思わないでください。昨年の台風では塩分を含んだ雨が山沿いにも降り注いでいますので、注意が必要です。
お掃除方法は、窓の外側はホース等で水をかけ汚れを落としてください。室内側は窓用の洗剤などを使って汚れを落とすといいでしょう。レールにたまった汚れや水や洗剤だけでは落ちない汚れは、歯ブラシやスポンジを使って汚れを落とします。汚れが落ちないからといって硬めのブラシを使うと表面に傷がつき、腐食の原因となるので絶対にやめてください。
アルミサッシのお手入れに使用したいのは以下のアイテムです。
・中性洗剤
・柔らかめの歯ブラシやスポンジ
【樹脂サッシ】
樹脂は柔らかい素材なので、砂やほころをそのままにしておくと傷の原因となります。特に外側は雨風にさらされていますので、定期的なお掃除が必要です。樹脂は酸にもアルカリにも強い素材ですが、長期間お掃除をしないと変色などの問題が生じますので気をつけましょう。
お掃除方法は、濡らしたタオルやスポンジを使って汚れを落とします。落ちきれない汚れは、中性洗剤を使って落とします。汚れを落とした後は、水洗いで洗剤成分をしっかりとおとします。なかなか取れにくい汚れは、車用のワックス(コンパウンドを含まないもの)を使うといいですよ。
樹脂サッシのお手入れに使用したいのは以下のアイテムです。
・中性洗剤
・柔らかめの歯ブラシやスポンジ
【木製サッシ】
木製サッシは、素材として水に弱い性質があるので特にお手入れが大切になります。木製サッシには、塗装品と無塗装品があり、日本では無塗装品が好まれる傾向にあります。
木製サッシの掃除方法は、はたきや掃除機(ブラシ)を使って埃を取り除き、水に濡らした布を固く絞って拭きあげます。
木製サッシにおける注意点ですが、木は水分に弱いのでとにかくこまめな掃除が必要です。特に、サッシには雨水を外に排出するための穴が空いているのですが、その穴にホコリやゴミが詰まっていると水が溜まってしまい木を腐らせる原因となります。
お手入れは一見簡単なようですが、素材自体の劣化を防ぐためにはお掃除とは別にメンテナンスが必要なので、お使いのサッシメーカーのホームページを確認して、正しいメンテナンスを行いましょう。
木製サッシのお手入れに使用したいのは以下のアイテムです。
・柔らかい布
これまで述べてきたように、サッシの種類によって特徴と扱い方が違います。ただし共通していることは、定期的にお掃除とメンテナンスをすることが必要なことです。
日頃からお手入れを心がけていれば、サッシの機能と美しさが長持ちしますよ。
住み心地を左右する窓の種類と選び方
日頃からお手入れを心がけていれば、サッシの機能と美しさが長持ちしますよ。
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