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東京の街がミュージアムに!DESIGNART TOKYO 2018の見どころは?
ジャンルの垣根を超えて、様々な分野のデザインやアートを紹介するDESIGNART TOKYO 2018が今年もいよいよ開幕! Houzz的レコメンドをご紹介します。
Natsuki Numao
2018年10月24日
美術、デザイン領域を中心に編集・執筆をしています。
今年も開幕したDESIGNART。表参道・六本木・原宿など100か所以上で開催される展示の中から、どこから見たら良いのかわからないという方へ、インテリアやプロダクトを中心にHouzz的レコメンドをまとめてみました。
Klein Dytham architecture x Karimoku DoraDora (Courtesy of Klein Dytham architecture)
青山のスパイラル エスプラナードでは、建築家ユニット クラインダイサムアーキテクツ とカリモクによるソファユニット「dora dora」の展示が展開中です。斬新なデザインと鮮やかなテキスタイルのカラーリングが印象的なソファーは、ピースのように組み合わせることで家・オフィス・ロビーといった様々なシーンで活用が可能。 自分ならどんな場所で、どんな風に展開するか、レイアウトを考えるのも楽しそう!
青山のスパイラル エスプラナードでは、建築家ユニット クラインダイサムアーキテクツ とカリモクによるソファユニット「dora dora」の展示が展開中です。斬新なデザインと鮮やかなテキスタイルのカラーリングが印象的なソファーは、ピースのように組み合わせることで家・オフィス・ロビーといった様々なシーンで活用が可能。 自分ならどんな場所で、どんな風に展開するか、レイアウトを考えるのも楽しそう!
穂高50th×鹿児島睦 (courtesy of HIDA)
「穂高」は1969年の発売以来、50年変わらず作られ続けるロングセラーシリーズ。優雅なデザインと堅牢なつくりで愛されています。今回は写真の3人がけのチェアに加え、一人がけのロッキングチェアーや、右肘つきと左肘つきそれぞれの一人がけの椅子が発売されます。
「ナベダイラ」と名付けられたテキスタイルのデザインのインスピレーションは、ウィリアムモリス。ゴブラン織りの技術を用い、永く愛される手仕事感のある良いものを目指しているそう。
「穂高」は1969年の発売以来、50年変わらず作られ続けるロングセラーシリーズ。優雅なデザインと堅牢なつくりで愛されています。今回は写真の3人がけのチェアに加え、一人がけのロッキングチェアーや、右肘つきと左肘つきそれぞれの一人がけの椅子が発売されます。
「ナベダイラ」と名付けられたテキスタイルのデザインのインスピレーションは、ウィリアムモリス。ゴブラン織りの技術を用い、永く愛される手仕事感のある良いものを目指しているそう。
フリッツハンセン青山では、プロダクトデザイナー、鈴木啓太氏の新作ガラススピーカー「exponential(エクスポネンシャル)」を用いたサウンドインスタレーション「60 sounds, 60’s spirits」が開催中。
サカナクションの山口一郎氏がこの展示のために特別に制作した楽曲を、5つのスピーカーの中の5つのiphoneがそれぞれ奏で、ここでしか聴けない音楽が出来上がっています。
スマートフォンの音を拡張するガラススピーカーは、菅原工芸硝子が制作。手吹きガラスはあたたかみに溢れ、60年代を中心に活躍したデザイナー、ポール・マッコブのテーブルやヤコブセンのエッグチェアやフリッツハンセンの名作家具とも馴染んでいます。電源を必要としないので、どこでも手軽に音楽を楽しむことが可能です。会場では60個限定で販売中。
サカナクションの山口一郎氏がこの展示のために特別に制作した楽曲を、5つのスピーカーの中の5つのiphoneがそれぞれ奏で、ここでしか聴けない音楽が出来上がっています。
スマートフォンの音を拡張するガラススピーカーは、菅原工芸硝子が制作。手吹きガラスはあたたかみに溢れ、60年代を中心に活躍したデザイナー、ポール・マッコブのテーブルやヤコブセンのエッグチェアやフリッツハンセンの名作家具とも馴染んでいます。電源を必要としないので、どこでも手軽に音楽を楽しむことが可能です。会場では60個限定で販売中。
AXISビルでは今年のミラノサローネに参加したデザイナーを中心に、4組デザイナーの展示が行われています。 中庭では倉又史朗氏がデザインしたAXISビルの階段や壁面をダイナミックに使い、テキスタイルデザイナー、氷室友里氏の手がける展示が展開中。
氷室 友里 BLOOM (photo by Kohsuke Higuchi)
表には鮮やかでインパクトのある花のパターン、裏面にはそれぞれの花の茎と葉のパターンが織り込まれたテキスタイルは、単に単なる布を貼り合わせたのではなく、織りの構造からデザインをし直して作られたもの。表の花と裏の葉が合わさることで、偶然にも美しい植物のパターンが生まれています。ウールの柔らかく滑らかな肌触りは、これからの季節に嬉しいアイテムですね。
表には鮮やかでインパクトのある花のパターン、裏面にはそれぞれの花の茎と葉のパターンが織り込まれたテキスタイルは、単に単なる布を貼り合わせたのではなく、織りの構造からデザインをし直して作られたもの。表の花と裏の葉が合わさることで、偶然にも美しい植物のパターンが生まれています。ウールの柔らかく滑らかな肌触りは、これからの季節に嬉しいアイテムですね。
AXISビル4階のJIDAデザインミュージアムでは、デザインスタジオYOYがミラノサローネで行った展示「FICTIONALITY(虚構性)」を開催。時計照明など3つの新作を展示しています。
写真の壁掛け時計「SUNDIAL」は分針を棒、時針を棒の影に見立てた日時計のような仕組みの時計。影を印刷した文字盤自体が回転することで、平面の中で棒とその影が追いかけっこしているような印象を作っています。
写真の壁掛け時計「SUNDIAL」は分針を棒、時針を棒の影に見立てた日時計のような仕組みの時計。影を印刷した文字盤自体が回転することで、平面の中で棒とその影が追いかけっこしているような印象を作っています。
「FLOAT II」はシェードが空中に浮かんでいるように見えるテーブルランプとフロアランプのシリーズ。一見ランプシェードが宙に浮いているように見えますが、実はコードの一部分が金属パイプになっており、ランプシェードとポールを固定しています。
作品たちは総じて現実と虚構の間を行き来するような、遊び心のあるデザインに仕上がっていました。
作品たちは総じて現実と虚構の間を行き来するような、遊び心のあるデザインに仕上がっていました。
表参道のフレッドペリーショップ東京では、建築家・プロダクトデザイナーの板坂諭氏を迎え、日本文化の象徴である「木」をテーマに、森林をとりまく環境や経済格差などの問題を抱えた複数の国と地域の杉を使用した「Neba Chair」の展示・販売が行われています。
製作のきっかけとなったのは、林業が盛んな長野県根羽村での古民家回収事業。 並ぶ椅子たちはそれぞれ異なる山地の杉によって作られたもので、全く同じ大きさの椅子でも日本産の杉は片手で軽々と持ち上げられるほど軽いのに対し、西アフリカ産の杉は両手で持つにも苦労するほど重いなど、同じ杉によって全く違うのが面白く感じられました。
製作のきっかけとなったのは、林業が盛んな長野県根羽村での古民家回収事業。 並ぶ椅子たちはそれぞれ異なる山地の杉によって作られたもので、全く同じ大きさの椅子でも日本産の杉は片手で軽々と持ち上げられるほど軽いのに対し、西アフリカ産の杉は両手で持つにも苦労するほど重いなど、同じ杉によって全く違うのが面白く感じられました。
TIME & STYLE MIDTOWN / 六本木では、スウェーデンの建築・デザインユニット、 CKR(クラーソン・コイヴィスト・ルーネ)が7年前にアートコレクターのために設計した海辺の個人住宅に関するプレゼンテーションが行われています。アートのための空間であり、海辺の景観を見ることを考えた家。今回の展示では彼らが手掛けた建築プロジェクトのプロセスを模型や写真、スケッチなどで展示するほか、その住宅にインスパイアされ新たに生み出したプロダクトが展示されています。
この他にも外交関係樹立150周年を迎えるスウェーデンのクリエイター29名の作品が展示される「Young Swedish Design 2018」など、様々な催しが盛りだくさんの10日間。ぜひオフィシャルサイトをチェックして、出かけてみてください!
(記事の写真は、特記以外Houzz撮影)
DESIGNART TOKYO 2018
会期/10月19日(金)~28日(日)
開催エリア/表参道・外苑前、原宿・明治神宮前、渋谷・恵比寿、代官山・中目黒、六本木・広尾など
※会期・休館日、開館時間、入場料は会場によって異なる。一部入場料が必要な会場もあるので注意。詳細はこちら。
イベント・ニュース|ニュース・トレンド|インテリア
この他にも外交関係樹立150周年を迎えるスウェーデンのクリエイター29名の作品が展示される「Young Swedish Design 2018」など、様々な催しが盛りだくさんの10日間。ぜひオフィシャルサイトをチェックして、出かけてみてください!
(記事の写真は、特記以外Houzz撮影)
DESIGNART TOKYO 2018
会期/10月19日(金)~28日(日)
開催エリア/表参道・外苑前、原宿・明治神宮前、渋谷・恵比寿、代官山・中目黒、六本木・広尾など
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