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秋の休暇はグランピング・スタイルで。アウトドアクッキング&ダイニングを楽しもう
秋の澄みきった屋外の空気の中で食べる料理は格別。秋の行楽シーズン、定番アウトドア料理をもっとおいしく、楽しくするヒントをご紹介します。
エリオットゆかり
2018年10月6日
設備が充実していて、キャンプ初心者でも気軽にアウトドア体験ができるのがグランピングの魅力。前回の記事「秋の休暇はグランピング・スタイルで過ごそう!」では、イギリスのグランピングのスナップをご紹介しながら、アウトドアのエッセンスを取り入れた過ごし方をご提案しました。今回は、グランピング体験でバーベキューやストーブを使って作ったお料理のスナップとともに、アウトドア料理や食事のシーンをよりおいしく、おしゃれに楽しむ小さなアイデアを、日常にも活かせるヒントを交えてご提案したいと思います。
キャンプ生活の楽しみのハイライトといえば、やはり食にまつわるシーンです。家族と一緒に力を合わせて共同作業をし、野外で豪快に楽しむバーベキューやストーブを使った料理、キャンドルライトで過ごす夜の時間など、家族と絆を深めるには最高の秋の休日の楽しみ方ですね。普段の暮らしの中でも、たとえばお庭やテラスでちょっとアウトドアの雰囲気を楽しみながらお食事したいときなどに取り入れてみてください。
アウトドア用グリルで朝食を作る
ストーブに薪をくべて火を起こすことから始まるキャンプ場の朝。電気やガスがないので、ベーコンやマッシュルームなど、シンプルに焼きました。食パンをトーストするのも専用の網の間にはさんで作ります。通常の3倍以上は時間がかかりますが、それもゆとりがあるからこその贅沢なひととき。ちりちりと音を立てて燃えていく薪とストーブの炎を見ながら、心地よい朝を過ごします。平日は慌ただしいですが、休日の朝はゆっくり過ごす工夫を考えて秋を過ごしたいですね。
ストーブに薪をくべて火を起こすことから始まるキャンプ場の朝。電気やガスがないので、ベーコンやマッシュルームなど、シンプルに焼きました。食パンをトーストするのも専用の網の間にはさんで作ります。通常の3倍以上は時間がかかりますが、それもゆとりがあるからこその贅沢なひととき。ちりちりと音を立てて燃えていく薪とストーブの炎を見ながら、心地よい朝を過ごします。平日は慌ただしいですが、休日の朝はゆっくり過ごす工夫を考えて秋を過ごしたいですね。
食材は有効に。冷蔵庫の使い方を考える機会にも
各テントには、冷蔵庫の代わりに昔スタイルの大きな木製のクーラーボックスが置かれています。保冷剤を毎日取り替えながら(共同施設の冷凍庫にたくさん入っていました)、低温をキープして食材を保存します。スペースに限りがあるので、食材の使い回しを考えた献立を作っておきました。
普段、買ってきた食材をなんでも冷蔵庫に入れてしまいがちですが、常温でも置いておける食材を把握して、限りのある冷蔵庫の中をすっきりさせておくと、料理がしやすくなります。日常生活の中でも心がけていることのひとつです。
各テントには、冷蔵庫の代わりに昔スタイルの大きな木製のクーラーボックスが置かれています。保冷剤を毎日取り替えながら(共同施設の冷凍庫にたくさん入っていました)、低温をキープして食材を保存します。スペースに限りがあるので、食材の使い回しを考えた献立を作っておきました。
普段、買ってきた食材をなんでも冷蔵庫に入れてしまいがちですが、常温でも置いておける食材を把握して、限りのある冷蔵庫の中をすっきりさせておくと、料理がしやすくなります。日常生活の中でも心がけていることのひとつです。
定番のバーベキューをさらにおいしく、楽しく
屋外でいちばん手軽にできる調理法はバーベキュー。グランピング施設にはバーベキューグリルがついていますが、今は使い捨てのポータブルバーベキューセットも出回っているので、どこでも気軽に楽しめるようになりました。肉と野菜をバランスよく食べられるケバブは、我が家のバーベキューには欠かせません。色もカラフルなので、華やかで楽しい雰囲気を盛り上げてくれます。
作り始める前に、バーベキュー用の串を水に5分〜10分ほど浸しておくと、焼いているときに焦げにくくなります。角切りの野菜(なす、ズッキーニ、玉ねぎ、パプリカなど)に、オリーブオイルと塩、こしょう、スパイスや乾燥ハーブを混ぜたものをなじませ、串に刺していきます。
ケバブに使うお肉は、やはり質のよい牛肉をおすすめします。ちょっと高いですが、できればサーロインなどかたくなりにくい部位が最適です。チキンやポークの場合は完全に火を通す必要があるので、串で刺したときの隙間が焼けているか、しっかりチェックしましょう。
屋外でいちばん手軽にできる調理法はバーベキュー。グランピング施設にはバーベキューグリルがついていますが、今は使い捨てのポータブルバーベキューセットも出回っているので、どこでも気軽に楽しめるようになりました。肉と野菜をバランスよく食べられるケバブは、我が家のバーベキューには欠かせません。色もカラフルなので、華やかで楽しい雰囲気を盛り上げてくれます。
作り始める前に、バーベキュー用の串を水に5分〜10分ほど浸しておくと、焼いているときに焦げにくくなります。角切りの野菜(なす、ズッキーニ、玉ねぎ、パプリカなど)に、オリーブオイルと塩、こしょう、スパイスや乾燥ハーブを混ぜたものをなじませ、串に刺していきます。
ケバブに使うお肉は、やはり質のよい牛肉をおすすめします。ちょっと高いですが、できればサーロインなどかたくなりにくい部位が最適です。チキンやポークの場合は完全に火を通す必要があるので、串で刺したときの隙間が焼けているか、しっかりチェックしましょう。
バーベキューは炎が出ているときではなく、少し落ち着いてから食材をのせて焼くのがコツです。火力が強いときに焼き始めると、外だけ焦げて中はまだ火が通っていないということになってしまいます。熱くなった炭火でじっくり焼いたお肉や野菜は最高のおいしさです。焦らず、楽しみながら食材を調理してみてください。
まるごと魚の豪快ホイル焼き、ハーブとレモン風味
バーベキューで焼きたいのは、肉だけではありません。豪快に魚1尾を使ってホイル焼きを作ってみるのはいかがでしょうか。この日は鯛を使いましたが、スズキ、ニジマスなどでも作れます。
魚の内臓を取り出した後、魚の両面に2〜3カ所(魚の大きさによって調節)切り込みを入れて、オリーブオイルと塩、こしょうを手ですみずみまでなじませます。レモンの輪切りを上にのせて、全体をアルミホイルで包みます。蒸気を適度に逃がすためにきっちり包まず、上部に少し隙間を空けるようにしましょう。
少し時間がかかるので、最初にバーベキューグリルの上にのせておきます。この料理はもちろん、オーブンを使って日常にも活用できます。200℃に予熱したオーブンで、30分前後かけて焼き上げましょう。
バーベキューで焼きたいのは、肉だけではありません。豪快に魚1尾を使ってホイル焼きを作ってみるのはいかがでしょうか。この日は鯛を使いましたが、スズキ、ニジマスなどでも作れます。
魚の内臓を取り出した後、魚の両面に2〜3カ所(魚の大きさによって調節)切り込みを入れて、オリーブオイルと塩、こしょうを手ですみずみまでなじませます。レモンの輪切りを上にのせて、全体をアルミホイルで包みます。蒸気を適度に逃がすためにきっちり包まず、上部に少し隙間を空けるようにしましょう。
少し時間がかかるので、最初にバーベキューグリルの上にのせておきます。この料理はもちろん、オーブンを使って日常にも活用できます。200℃に予熱したオーブンで、30分前後かけて焼き上げましょう。
フライパンで作る簡単パエリア
バーベキュー以外で、野外で作りやすい料理はフライパン料理。薪をくべるタイプのストーブで調理しましたが、携帯コンロでも同じように作れます。特に、生米を炒めて作るパエリアは、食卓が華やかになるうれしいメニュー。冷凍シーフードミックスを使った簡単レシピですが、サフランを入れることでちょっと本格的な味わいに。手に入れば、ぜひ省略せずに加えてみてください。
材料
米 2合
水 米と同量
にんにく(みじん切り) 2〜3片
玉ねぎ(みじん切り) 中1個
冷凍シーフードミックス 200g
ピーマン(角切り) 1〜2個
サフラン ひとつまみ
オリーブオイル 大さじ4
固形コンソメの素 2個
レモン(くし切り) 適量
作り方
1. 大きめのフライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくと玉ねぎを炒めて、全体に混ざってきたら米を洗わずに加えて炒め、米が温まったら米と同量の水、サフランを加える。
2. 少量のお湯で溶かしたコンソメ、シーフードミックス、ピーマンを加える。
3. 最初はふたをして沸騰するまで強火で、その後は弱火にして、水気がなくなるまで火にかけます。レモンのくし切りを添えてテーブルに出し、絞りかけて召し上がれ!
他には、ゆでずに使える中華麺やうどんを使った焼きそばや焼きうどんもおすすめです。作ったらフライパンごとドンとテーブルに置いて(テーブルが焦げないように鍋敷きになるものを敷いてくださいね)、豪快に取り分けるのも、野外で食べる食事の醍醐味です。
バーベキュー以外で、野外で作りやすい料理はフライパン料理。薪をくべるタイプのストーブで調理しましたが、携帯コンロでも同じように作れます。特に、生米を炒めて作るパエリアは、食卓が華やかになるうれしいメニュー。冷凍シーフードミックスを使った簡単レシピですが、サフランを入れることでちょっと本格的な味わいに。手に入れば、ぜひ省略せずに加えてみてください。
材料
米 2合
水 米と同量
にんにく(みじん切り) 2〜3片
玉ねぎ(みじん切り) 中1個
冷凍シーフードミックス 200g
ピーマン(角切り) 1〜2個
サフラン ひとつまみ
オリーブオイル 大さじ4
固形コンソメの素 2個
レモン(くし切り) 適量
作り方
1. 大きめのフライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくと玉ねぎを炒めて、全体に混ざってきたら米を洗わずに加えて炒め、米が温まったら米と同量の水、サフランを加える。
2. 少量のお湯で溶かしたコンソメ、シーフードミックス、ピーマンを加える。
3. 最初はふたをして沸騰するまで強火で、その後は弱火にして、水気がなくなるまで火にかけます。レモンのくし切りを添えてテーブルに出し、絞りかけて召し上がれ!
他には、ゆでずに使える中華麺やうどんを使った焼きそばや焼きうどんもおすすめです。作ったらフライパンごとドンとテーブルに置いて(テーブルが焦げないように鍋敷きになるものを敷いてくださいね)、豪快に取り分けるのも、野外で食べる食事の醍醐味です。
アウトドアでもテーブルに花を
花のある空間は、それが室内でも野外でも癒されるものです。グランピング中も、敷地内の野の花を集めてブーケにして、グラスに活けて楽しみました。自然の中に溶け込むように、あくまでナチュラルな雰囲気にこだわります。
みなさんのお庭やベランダで過ごしひとときにも、ちょっと花を飾るだけで心のゆとりや楽しさが違ってきます。小さめの可愛らしい形や薄い色をした花と、差し色的な濃いめの色の花を選んでミックスすると、ナチュラルで可憐なブーケになります。
花のある空間は、それが室内でも野外でも癒されるものです。グランピング中も、敷地内の野の花を集めてブーケにして、グラスに活けて楽しみました。自然の中に溶け込むように、あくまでナチュラルな雰囲気にこだわります。
みなさんのお庭やベランダで過ごしひとときにも、ちょっと花を飾るだけで心のゆとりや楽しさが違ってきます。小さめの可愛らしい形や薄い色をした花と、差し色的な濃いめの色の花を選んでミックスすると、ナチュラルで可憐なブーケになります。
キャンドルやオイルランプの灯りで夜を過ごす
野外の照明といえば、キャンドルやオイルランプ。火の安定感や持ち運びの安全さに関していえば、キャンドルよりもランタンやオイルランプがおすすめです。火の強さはレバーで好みに調節できます。味わいのある可愛いデザインのものがたくさん出ています。屋外での食事を楽しむときに長時間安定した光を求めるなら、オイルランプはひとつ持っていると便利です。
野外の照明といえば、キャンドルやオイルランプ。火の安定感や持ち運びの安全さに関していえば、キャンドルよりもランタンやオイルランプがおすすめです。火の強さはレバーで好みに調節できます。味わいのある可愛いデザインのものがたくさん出ています。屋外での食事を楽しむときに長時間安定した光を求めるなら、オイルランプはひとつ持っていると便利です。
野外で過ごす夜は、キャンドルやオイルランプの炎の灯りがすべてです。こんなふうに過ごしていると、日常使っている電気のありがたさが身にしみてよくわかります。みんなが飲み物を手に持って自然に灯りの周りに集まり、テレビもインターネットもないので、やることといえば会話やちょっとしたゲームなどに限られてきます。ゲームの流れに一喜一憂しながら笑い合い、言葉を交わす。そんな忘れかけていたかけがえのない時間を過ごせるのが、アウトドア生活のいちばんの醍醐味といえるのではないでしょうか。
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