買わないほうがおしゃれになる?進化する「借りる」インテリア
「買う」から「借りる」へ。家具との付き合い方に変化を起こそうとしているサービスをご紹介します。
Mamiko Nakano
2018年10月15日
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ファッションなどと比べると扱いづらく「着替え」が難しいのが家具。引越しや、ライフタイルの変化があったりすると、家具も手軽に変えられたらいいのに、と思う人は少なくないだろう。
そんな中、話題を呼んでいるのが、おしゃれな家具を月々定額で借りられるサブスクリプションサービスだ。プラスアルファの魅力があるレンタルサービスなどもある。気になる3つのサービスについてユーザー目線で話を聞いた。
そんな中、話題を呼んでいるのが、おしゃれな家具を月々定額で借りられるサブスクリプションサービスだ。プラスアルファの魅力があるレンタルサービスなどもある。気になる3つのサービスについてユーザー目線で話を聞いた。
(SIMPLESを使ったコーディネート)
家で使えるおしゃれな家具の展開も始めたカマルクジャパン
今年5月、家具のサブスクリプションサービスをスタートしたカマルクジャパン。当初、カラフルでデザイン性の高いIoT系のオフィス家具で注目を集めた。
住宅向けの家具のイメージはあまりなかったが、7月末になってお部屋にもすんなり馴染みそうな「SIMPLES」という木製家具のシリーズが発表された。日本のレーベルである「INTENTIONALLIES(インテンショナリーズ)がデザインし、インドネシアの自社工場で生産されているという。
これまでとは違うイメージでの展開だが、カマルクジャパンのCEO、町野健さんは「家具のデザインは、ラインごとに設定しています」と話す。統一されたブランドイメージを打ち出すつもりはなく、多様なアイテムをそろえていくつもりなのだという。
9月中旬には、オリジナルの「SIMPLES」「VJ Furniture」に加え、journal standard FurnitureやACME Furnitureのアイテムを借りることができる「subsclife(サブスクライフ)」というサービスを開始。約200種の家具を、500円〜(税抜き価格)から借りることが可能になっている。
家で使えるおしゃれな家具の展開も始めたカマルクジャパン
今年5月、家具のサブスクリプションサービスをスタートしたカマルクジャパン。当初、カラフルでデザイン性の高いIoT系のオフィス家具で注目を集めた。
住宅向けの家具のイメージはあまりなかったが、7月末になってお部屋にもすんなり馴染みそうな「SIMPLES」という木製家具のシリーズが発表された。日本のレーベルである「INTENTIONALLIES(インテンショナリーズ)がデザインし、インドネシアの自社工場で生産されているという。
これまでとは違うイメージでの展開だが、カマルクジャパンのCEO、町野健さんは「家具のデザインは、ラインごとに設定しています」と話す。統一されたブランドイメージを打ち出すつもりはなく、多様なアイテムをそろえていくつもりなのだという。
9月中旬には、オリジナルの「SIMPLES」「VJ Furniture」に加え、journal standard FurnitureやACME Furnitureのアイテムを借りることができる「subsclife(サブスクライフ)」というサービスを開始。約200種の家具を、500円〜(税抜き価格)から借りることが可能になっている。
(journal standard Furnitureを使ったコーディネート)
カマルクジャパンのサブスクリプション利用期間は3か月〜24か月と設定されている。個人ユーザーの場合、月々どれくらいの金額で利用している人が多いのだろう?
「5000円以内です。例えば、『SIMPLES』のテーブルと椅子2脚であれば、5000円をきります。二人暮らしでダイニング、となると月々4000円くらいで新品が使える計算です。傷がついたりしたら、交換も可能です」と町野さん。例えば子供がシールを貼ってしまったくらいであれば、問題なく交換してもらえるそうだ。
カマルクジャパンのサブスクリプション利用期間は3か月〜24か月と設定されている。個人ユーザーの場合、月々どれくらいの金額で利用している人が多いのだろう?
「5000円以内です。例えば、『SIMPLES』のテーブルと椅子2脚であれば、5000円をきります。二人暮らしでダイニング、となると月々4000円くらいで新品が使える計算です。傷がついたりしたら、交換も可能です」と町野さん。例えば子供がシールを貼ってしまったくらいであれば、問題なく交換してもらえるそうだ。
(SIMPLES CABINET 20K)
現在は、初期費用を抑えたいシングルやファミリー層からの問い合わせが多いそう。
今後はインテリアの専門家にもsubsclifeのことを知ってもらい、購入だけではなくサブスクリプションという選択肢を顧客に提示できることを知ってもらえたら、と町野さんは語る。
オリジナル以外のブランドとの提携を進めるカマルクジャパン。借りられる家具のバリエーションが増えていくにつれ、オリジナル家具の魅力も高まっていく。そんな相乗効果も期待できそうだ。
現在は、初期費用を抑えたいシングルやファミリー層からの問い合わせが多いそう。
今後はインテリアの専門家にもsubsclifeのことを知ってもらい、購入だけではなくサブスクリプションという選択肢を顧客に提示できることを知ってもらえたら、と町野さんは語る。
オリジナル以外のブランドとの提携を進めるカマルクジャパン。借りられる家具のバリエーションが増えていくにつれ、オリジナル家具の魅力も高まっていく。そんな相乗効果も期待できそうだ。
(CLASの家具によるリビング・ダイニングのコーディネート)
引越しが多い若い世代に照準を合わせたCLAS
8月末にローンチしたばかりの家具サブスクリプションサービスがCLASだ。人気番組「バチェラー・ジャパン」への出演で知られる久保裕丈さんがCEOを務める会社としても知られている。
家具のサービスを始めた背景について、久保さんはこう語る。「僕自身が1年半から2年に一度くらい引越しをしていて、毎回持っている家具を全部捨て、買い換えていました。単純にもったいないな、と思っていましたが、部屋が変わると必要な家具は変わります」
そこで、自身の経験からくる問題意識をベースに、友人で家具業界出身の現・COO、白河衛さんと事業を立ち上げることにしたのだという。
CLASのターゲットは「人生2回目の引越しをする人」。少し広い部屋に越しても、引越しの初期費用がかかりすぎて、家具にまで手が回らない。そんな人たちのためにランニングコストだけで使えて、それなりにクオリティを実感できる家具を提供しようとしている。「昇進、転職、同棲、別離などがあったら、また借りる家具を変えて、アップデートしてもらえたらと思います」と、久保さんは語る。
引越しが多い若い世代に照準を合わせたCLAS
8月末にローンチしたばかりの家具サブスクリプションサービスがCLASだ。人気番組「バチェラー・ジャパン」への出演で知られる久保裕丈さんがCEOを務める会社としても知られている。
家具のサービスを始めた背景について、久保さんはこう語る。「僕自身が1年半から2年に一度くらい引越しをしていて、毎回持っている家具を全部捨て、買い換えていました。単純にもったいないな、と思っていましたが、部屋が変わると必要な家具は変わります」
そこで、自身の経験からくる問題意識をベースに、友人で家具業界出身の現・COO、白河衛さんと事業を立ち上げることにしたのだという。
CLASのターゲットは「人生2回目の引越しをする人」。少し広い部屋に越しても、引越しの初期費用がかかりすぎて、家具にまで手が回らない。そんな人たちのためにランニングコストだけで使えて、それなりにクオリティを実感できる家具を提供しようとしている。「昇進、転職、同棲、別離などがあったら、また借りる家具を変えて、アップデートしてもらえたらと思います」と、久保さんは語る。
(CLASの家具によるベッドルームのコーディネート)
CLASの家具の最低レンタル期間は6か月。その期間を越えると、自由に返品、交換が可能になる。
家具はセットで借りられるプランもあるが、基本は全部単品という。チェアが500円から、90×90のテーブル2000円〜、シングルベッドは1000円〜(全て税抜き価格)。
サービス開始前のアンケートで一番ニーズが高かったのがベッドだったそうで、ベッドはかなり安い設定だとのこと。価格は全て配送料、設置料込みになっており、手持ちの家具を引き取ってもらえるサービスもある。
CLASの家具の最低レンタル期間は6か月。その期間を越えると、自由に返品、交換が可能になる。
家具はセットで借りられるプランもあるが、基本は全部単品という。チェアが500円から、90×90のテーブル2000円〜、シングルベッドは1000円〜(全て税抜き価格)。
サービス開始前のアンケートで一番ニーズが高かったのがベッドだったそうで、ベッドはかなり安い設定だとのこと。価格は全て配送料、設置料込みになっており、手持ちの家具を引き取ってもらえるサービスもある。
(CLASの家具によるリビングルームのコーディネート)
アイテムは全てオリジナルで、COOの白河さんを中心にデザインされている。クセのない、シンプルなデザインがそろう。生産拠点は、中国、マレーシア、インドネシアだ。
10型のみでのサービススタートについては「サブスク自体が新しいカルチャーなので、この文化が自分にフィットするのか?という点だけで迷ってもらいたい。だから選択肢はシンプルにした」という。
今後は他のブランドと提携し、名作家具なども月額ベースで借りられる体制を準備中だという。オリジナル家具ほど安価にはならないようだが、使ってみたい憧れの家具があるユーザーにとっては展開が気になるサービスになりそうだ。
アイテムは全てオリジナルで、COOの白河さんを中心にデザインされている。クセのない、シンプルなデザインがそろう。生産拠点は、中国、マレーシア、インドネシアだ。
10型のみでのサービススタートについては「サブスク自体が新しいカルチャーなので、この文化が自分にフィットするのか?という点だけで迷ってもらいたい。だから選択肢はシンプルにした」という。
今後は他のブランドと提携し、名作家具なども月額ベースで借りられる体制を準備中だという。オリジナル家具ほど安価にはならないようだが、使ってみたい憧れの家具があるユーザーにとっては展開が気になるサービスになりそうだ。
(STYLICSによる、北欧風コーディネート例)
インテリアの専門家がトータルで見立てるSTYLICS
インテリアコーディネートサービス込みで、家具レンタルサービスを展開するSTYLICS。専属のインテリアコーディネーターたちが、間取りや好み、予算をヒアリングした上で家具の提案をするスタイルで、家具レンタル・販売を展開している。これまでの15年間で2万組弱の顧客に対し提案・レンタルの実績があるという。
「家ではリラックスできるいい空間で過ごしたいけれど、自分で家具を揃えようとすると難しい、という方々に支持されています」と話すのは、運営会社であるフォー・ディー・コーポレーション社長の小幡毅さんだ。
プロのコーディネーターと面談しながら家具選びを進めていくスタイルをとる理由について、小幡さんは「家具は設計の一部と思っているので、コーディネーターを置いて、話をして進める形をとっています」と説明する。また「家具を買い換えるときは、前回とライフスタイルが変わっていることが多く、買う側にノウハウがたまりにくい。だからこそ、専門家に聞くことでずっと良い選択ができるはず」とも付け加える。
インテリアの専門家がトータルで見立てるSTYLICS
インテリアコーディネートサービス込みで、家具レンタルサービスを展開するSTYLICS。専属のインテリアコーディネーターたちが、間取りや好み、予算をヒアリングした上で家具の提案をするスタイルで、家具レンタル・販売を展開している。これまでの15年間で2万組弱の顧客に対し提案・レンタルの実績があるという。
「家ではリラックスできるいい空間で過ごしたいけれど、自分で家具を揃えようとすると難しい、という方々に支持されています」と話すのは、運営会社であるフォー・ディー・コーポレーション社長の小幡毅さんだ。
プロのコーディネーターと面談しながら家具選びを進めていくスタイルをとる理由について、小幡さんは「家具は設計の一部と思っているので、コーディネーターを置いて、話をして進める形をとっています」と説明する。また「家具を買い換えるときは、前回とライフスタイルが変わっていることが多く、買う側にノウハウがたまりにくい。だからこそ、専門家に聞くことでずっと良い選択ができるはず」とも付け加える。
((STYLICSによる、一人暮らしの部屋のコーディネート例)
STYLICSで家具を借りたい場合、間取り図を用意するだけで、コーディネーターが普段の生活スタイルをきめ細かくヒアリングする。間取り図をもとに再現したお部屋の3Dで、サイズ感と予算、インテリアの好みや希望レイアウトから、合う家具を選び、見積りを出すのだという。相談サービスは事前予約制だ。
取扱ブランドは、国内外約150の家具ブランドとオリジナル商品。品揃えの多さと、プロに相談しながら家具を選べる体制がSTYLICSの強みだ。
最低利用期間は2年間。これくらいの期間が、賃貸の部屋の更新やライフスタイルの変化、見直しに適切な期間だと考えているからだそうだ。
レンタルサービスは、購入した場合の商品代の総額が10万円から利用できる。3分の1が初期費用になり、月々の支払は総額の約3パーセント程度となる。たとえば、家具の総額が30万円くらいだと、月々9000円くらいの支払いになる。
最初に払う3分の1の初期費用は、買取り・返却問わず解約時にキャッシュバックされる。月々のレンタル料金の累積が商品代を上回る前に商品を買い取れば、払ったレンタル料の累積金額が充当されて、差額だけで買い取れる仕組みだそうだ。
STYLICSで家具を借りたい場合、間取り図を用意するだけで、コーディネーターが普段の生活スタイルをきめ細かくヒアリングする。間取り図をもとに再現したお部屋の3Dで、サイズ感と予算、インテリアの好みや希望レイアウトから、合う家具を選び、見積りを出すのだという。相談サービスは事前予約制だ。
取扱ブランドは、国内外約150の家具ブランドとオリジナル商品。品揃えの多さと、プロに相談しながら家具を選べる体制がSTYLICSの強みだ。
最低利用期間は2年間。これくらいの期間が、賃貸の部屋の更新やライフスタイルの変化、見直しに適切な期間だと考えているからだそうだ。
レンタルサービスは、購入した場合の商品代の総額が10万円から利用できる。3分の1が初期費用になり、月々の支払は総額の約3パーセント程度となる。たとえば、家具の総額が30万円くらいだと、月々9000円くらいの支払いになる。
最初に払う3分の1の初期費用は、買取り・返却問わず解約時にキャッシュバックされる。月々のレンタル料金の累積が商品代を上回る前に商品を買い取れば、払ったレンタル料の累積金額が充当されて、差額だけで買い取れる仕組みだそうだ。
(丸いテーブルを使い、小さなお子さんのいる家庭に対応した、STYLICSによるコーディネート例)
「賃貸でもインテリアを妥協せず、楽しんで欲しい。それを実現するためのサービスです」と小幡さん。「部屋が良くなると、飲みに行く回数が減って、部屋でくつろぐようになったというお客様もいました。家をカフェ風にした人も。インテリアが変わったことで家の充実感が増して、生活パターンが変わったようです」
アイテムはソファ、ベッド、テーブルなどの基本的な家具のほか、カーテンや照明までレンタルできる。基本の一回コースであれば、コーディネート相談料はかからない。その他のコースでは5000円(税別)になる。
もし、2年間は同じ家具を利用できると予定が立てられるのであれば、STYLICSのサービスは専門家の知見のもとで家具を借りられる、心強い選択肢なのではないか。
おしゃれな家具を借りられるサービスはご紹介した3社以外にもあるが、家具を借りて使うというのは、まだまだ多くの人にとって新しい行為。でも浸透していけば、日本人とインテリアの関係を豊かにする一つの要因になるのかもしれない。
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家具|コーディネート・スタイリング
「賃貸でもインテリアを妥協せず、楽しんで欲しい。それを実現するためのサービスです」と小幡さん。「部屋が良くなると、飲みに行く回数が減って、部屋でくつろぐようになったというお客様もいました。家をカフェ風にした人も。インテリアが変わったことで家の充実感が増して、生活パターンが変わったようです」
アイテムはソファ、ベッド、テーブルなどの基本的な家具のほか、カーテンや照明までレンタルできる。基本の一回コースであれば、コーディネート相談料はかからない。その他のコースでは5000円(税別)になる。
もし、2年間は同じ家具を利用できると予定が立てられるのであれば、STYLICSのサービスは専門家の知見のもとで家具を借りられる、心強い選択肢なのではないか。
おしゃれな家具を借りられるサービスはご紹介した3社以外にもあるが、家具を借りて使うというのは、まだまだ多くの人にとって新しい行為。でも浸透していけば、日本人とインテリアの関係を豊かにする一つの要因になるのかもしれない。
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おはようございます。
いわゆるホームステージング(弊社ではホームバリューアップと呼んでおります)に家具を探すのが大変なのですが、このようなシステムが増えて来ているのはとてもありがたいと思います。
素敵な情報どうもありがとうございました。