海外のインテリアショップに学ぶ、小さな部屋のディスプレイアイデア
インテリアショップやカフェのさりげないワンシーンから、日本のコンパクトな部屋にも応用できるインテリアディスプレイのアイデアをもらいましょう。
Motoko Sasaki
2018年11月11日
Houzzコントリビューター。フリーランスの編集&ライター。10才頃からインテリア雑誌の定期購読をはじめる。1999〜2007年、出版社にて雑貨&インテリア誌編集部に在籍。旅好きが嵩じ、2008年に旅するライターユニット「auk」を立ち上げ、毎年オランダとベルギーに滞在。2015年現在までに3冊のガイドブックを出版。菓子研究家いがらしろみ主宰、romi-uni booksの編集も担当。
Houzz contributor, Editor and Writer of Books and Magazine in JAPAN.Specialty is Interior,Lifestyle,Cooking,Handmade,Travel,Fasion.....and more.and,I'm staying in Netherlands and Belgium every year.I published the Netherlands and Belgium guide book.
【Book】2015/『Holland Short Trip オランダ・ショート・トリップ』(スペースシャワーブックス) 2011 /『Belgium Bruxelles Promnade Classique ベルギー・ブリュッセル クラシックな街歩き』(産業編集センター) 2009 /『Holland Travel Book オランダ・トラベル・ブック』(現マイナビ、元東京地図出版)
Houzzコントリビューター。フリーランスの編集&ライター。10才頃からインテリア雑誌の定期購読をはじめる。1999〜2007年、出版社にて雑貨&インテリア誌編集部に在籍。旅好きが嵩じ、2008年に旅するライターユニット「auk」を立ち上げ、毎年オランダとベルギーに滞在。2015年現在までに3冊のガイドブックを出版。菓子研究家いがらしろみ主宰、romi-uni... もっと見る
毎年取材でヨーロッパを訪れますが、私が特に行くことの多いのはオランダ。言わずと知れたデザイン王国であり、衣食住のなかでも特に「住」を大切にする国です。最新のインテリアトレンドがわかるショップはもちろん、カフェやホテルなど、どこに行っても刺激的で、とても勉強になっています。オランダの国土は日本の九州ほどしかなく、首都アムステルダムは賃貸価格も年々上がっているため、屋根裏部屋のような小さなスペースに住んでいる人も少なくありません。それでも居心地よく暮らしたいという気持ちが、工夫やディスプレイに表れているような気がします。
日本では見かけない色使いやディスプレイを見ていると「家もこんなインテリアにしたいな」「このアイデア真似したい」と、インテリア好きの熱が高まり、自分でもいろいろやってみたくなります。今回は、今年の旅で出会ったディスプレイから、コンパクトな部屋でぜひ試してみたい旬なアイデアを集めてみました。
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ハードなテイストに、手工芸や民芸テイストをプラス
日本でも、写真のようなアイアンフレームの家具やヴィンテージスタイルが人気ですが、無骨な印象になりすぎることも。そんなときは、こんなふうにアジアンテイストの自然素材の照明をプラスすれば、ぬくもり感を足すことができます。
日本でも、写真のようなアイアンフレームの家具やヴィンテージスタイルが人気ですが、無骨な印象になりすぎることも。そんなときは、こんなふうにアジアンテイストの自然素材の照明をプラスすれば、ぬくもり感を足すことができます。
アフリカやモロッコなど、オリエンタルな雰囲気のかごをよく見かけました。かごは、手軽に取り入れられるうえ、コンパクトな部屋にぴったりの収納としても役立ちます。いくつも並べて置いておくだけでも絵になりますね。
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テーブルウェアはエキゾチックな多国籍スタイルが人気
いくつかのインテリアショップで目に付いたのが、日本人に親しみのある雰囲気の食器。オランダをはじめ、ヨーロッパでは、アジアンフードはとても人気があり、和食や居酒屋も浸透しています。そのためか、エスニックやアジアンフードに似合う食器がお店でも目立っていました。日本で手持ちの食器と並べても違和感がないものばかり。
いくつかのインテリアショップで目に付いたのが、日本人に親しみのある雰囲気の食器。オランダをはじめ、ヨーロッパでは、アジアンフードはとても人気があり、和食や居酒屋も浸透しています。そのためか、エスニックやアジアンフードに似合う食器がお店でも目立っていました。日本で手持ちの食器と並べても違和感がないものばかり。
スモーキーなニュアンスカラーを背景にする
インテリアは、壁紙やペイントでがらりと雰囲気が変わりますが、今はスモーキーカラーを選ぶのがトレンドです。インテリアではやや敬遠しがちなピンクでも、スモーキーピンクなら落ち着いた雰囲気で心地よい空間がつくれそう。思ってもみなかった色や物に興味が湧いてくるのも、ショップディスプレイからのインスピレーションの魅力といえます。
インテリアは、壁紙やペイントでがらりと雰囲気が変わりますが、今はスモーキーカラーを選ぶのがトレンドです。インテリアではやや敬遠しがちなピンクでも、スモーキーピンクなら落ち着いた雰囲気で心地よい空間がつくれそう。思ってもみなかった色や物に興味が湧いてくるのも、ショップディスプレイからのインスピレーションの魅力といえます。
絶妙なブルーグレーは、モダンなインテリアやモノトーンインテリアとの相性抜群。一面だけ色壁にするなど、アクセントに使っても素敵です。
温かみのあるオレンジブラウンの壁に、ゴールドの雑貨がマッチ。天然素材が多く使われる日本の部屋にもよく合いそう。和室に合わせてもいいですね。
ツートーンカラーのおすすめは、ピンク&グリーン
黄色&グレー、水色&茶色など、お気に入りのツートーンカラーの組み合わせがいくつかありますが、今回とても印象深かったのがサーモンピンクとグリーンです。いままで意識したことのない組み合わせですが、深いグリーンのソファにサーモンピンクのクッションがマッチし、とても新鮮です。
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こちらも同じように、グリーンのソファにサーモンピンクのクッションを合わせたディスプレイ。引き立て合う色が、お互いを素敵に見せています。
クロケット(コロッケ)サンドのお店では、グリーンの壁にピンクのファブリックを合わせていました。この色をチョイスするところに、デザイン王国オランダの底力を感じます。
ナチュラルで抜け感のある「見せる収納」をDIYで
インテリアにオリジナリティを加えるDIYのヒントも見つけました。枝をひもで吊るすだけのハンガーラックは、簡単でおしゃれ。こんなハンガーラックなら、洋服もインテリアの一部として楽しめそうです。
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見せるハンガーラック収納で、おしゃれを楽しむ
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木の棒、スチールの針金、板を組み合わせたラックを発見。針金を棒に巻き付けて、板と固定すれば完成です。壁のスペースが少しあれば、アクセサリーやコスメを置くのぴったりの場所がつくれそうです。
花の国オランダのフラワーディスプレイを参考に
オランダは、花貿易で栄えた「花の国」としての歴史があります。オランダ人にとって、花を飾ることは生活の一部。家やお店など、どこにでも必ず花が飾られています。ショップでは、一輪の花や素朴な可愛らしい花を飾る、さりげないディスプレイが印象的。ロゴ入りの色違いの空き瓶を使ったディスプレイは、どんなインテリアにも似合いそうなアイデアです。
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壁に複数のハンギングディスプレイ
マクラメプランツハンガーや、板に穴を開けてひもを通すだけのウォールラックも、小さなサイズなら気軽に挑戦できそう。インテリアに自分で作ったものがあると、それだけでうれしくなるもの。小さなものを複数掛ける写真のようなディスプレイは日本のインテリアとも相性がよさそうです。
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マクラメプランツハンガーのある、グリーンいっぱいのインテリア
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マクラメプランツハンガーには、ヤシの実を使ったプランターや苔玉も似合います。ころんと丸いフォルムは、まるで浮いているように見えます。すぐに真似したくなる可愛いディスプレイ方法です。
オランダはデザインへの深い造詣があり、新しいものにも敏感。行くたびに新しい発見があります。インテリア好きなら、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
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