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インテリアスタイルと色の関係:レトロな雰囲気をつくる配色
レトロスタイルが好きな人へ。楽しくにぎやかでノスタルジックな配色を工夫すれば、お気に入りの部屋が完成します。
カツウラアキツ
2018年9月14日
部屋をお気に入りのインテリアスタイルでまとめたいと思ったら、実際に置くアイテムを選ぶ前に、そのスタイルを構成する配色を注意深くチェックしてみましょう。インテリアスタイルを表現するために、色選びはとても大切な要素です。今回は、楽しげでエネルギーあふれる印象の「レトロスタイル」をつくる配色をご紹介します。
「やりすぎ感」のコントロールが鍵
レトロスタイルを決める大きなポイントは、大胆な配色。大胆なのは配色だけでなく、壁紙やラグなどに使われる柄や家具のフォルムに関しても、大胆な存在感のあるアイテムが使われます。この少し「やりすぎ感」さえある楽しさを日本の住まいにも合うように、配色のポイントをうまく取り入れてみましょう。
レトロスタイルを決める大きなポイントは、大胆な配色。大胆なのは配色だけでなく、壁紙やラグなどに使われる柄や家具のフォルムに関しても、大胆な存在感のあるアイテムが使われます。この少し「やりすぎ感」さえある楽しさを日本の住まいにも合うように、配色のポイントをうまく取り入れてみましょう。
レトロスタイルらしいトーンとは
レトロスタイルの配色で、まず注目すべきはトーン選びです。レトロなイメージをもつ色は全体的に彩度(鮮やかさの度合い)が高いですが、それでも目の覚めるような原色ほどではありません。いわば、少しスモーキーなイエローのフィルターが1〜2枚かかっているような色合いが、レトロスタイルをつくるのに適したトーンといえます。
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ベースをつくるニュートラルカラーの選び方
次は、色自体に目を向けてみましょう。レトロな印象そのものをつくる個性的な色を決める前に、インテリアのベースとなるニュートラルカラーの中でレトロスタイルに似合うものを選ぶのがおすすめです。麦わらのような黄みを帯びた色は定番ですが、温かみのあるグレイッシュカラーを選べばより今風になるでしょう。
レトロスタイルの鮮やかで大胆な色柄に対し、ベースカラーが真っ白だと、色の対比効果でめりはりが過剰になってしまいます。でも明るめのニュートラルカラーなら、大胆な配色でも疲れず、長時間いても楽しめる空間になります。
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美しい曖昧カラー、「ニュアンスカラー」ってどんな色?
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アクセントとなるキーカラーの選び方
レトロスタイルを印象づけるキーカラーは、オレンジやグリーン、ブラウンなどで、どれもインテリアに使いやすい人気色です。なじみやすいグリーンやブラウンをベースに、鮮やかなオレンジやレッドをアクセントカラーとして取り入れた写真のインテリアには、レトロで楽しげな雰囲気が漂います。インパクトのある柄の壁紙を使わなくても、色の存在感がレトロスタイルをつくっています。
レトロスタイルを印象づけるキーカラーは、オレンジやグリーン、ブラウンなどで、どれもインテリアに使いやすい人気色です。なじみやすいグリーンやブラウンをベースに、鮮やかなオレンジやレッドをアクセントカラーとして取り入れた写真のインテリアには、レトロで楽しげな雰囲気が漂います。インパクトのある柄の壁紙を使わなくても、色の存在感がレトロスタイルをつくっています。
レトロらしいイエローとは?
楽しげな雰囲気を演出し、会話が弾むコミュニケーションカラーのイエローもぜひ使いたい色。選ぶなら、フレッシュな青みを感じるレモンイエローではなく、温かみのある少しくすんだマスタードイエローなどがよいでしょう。写真では、壁の下半分のイエローと床面のタイルの配色が響き合い、レトロなイメージを強く印象づけています。
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レトロスタイルにおけるブルーの使い方
レトロスタイルには暖色系が多く使われますが、寒色系を選ぶなら、その中でも温かさを感じるブルーグリーンやターコイズブルー、スモーキーでソフトなブルーがおすすめです。ただ、ブルーが多くなると楽しげというより静かな印象になるので、写真のタイルくらい鮮やかな青をアクセントカラーにするなど、使い方を工夫しましょう。ブルーをメインカラーにしたいなら、先にご紹介したようなニュートラルカラーをベースに、多色配色で空間を彩れば、レトロな雰囲気を演出できます。
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レトロなモノトーンは、柄を上手に使って
大胆なパターンを大きな面に取り入れれば、モノトーンでもレトロな雰囲気になります。白と黒の組み合わせではめりはりが強すぎるので、明るい方の色は真っ白ではなく、少しくすんだニュートラルカラーやごく明るいグレーを選ぶとよいでしょう。動きのあるレトロで楽しいモノトーン空間になります。
モノトーンインテリアの写真をもっと見る
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木の色のセレクトのコツ
レトロスタイルの空間をつくるには、合わせる木の色も大切なポイントです。色の淡い白木だとさわやかな印象になりすぎるので、明るすぎないミディアムトーンの木をチョイスすると、より有機的でこっくりとしたレトロな印象を醸し出すことができます。
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大胆なレトロ柄を上手に取り入れるには
レトロらしい大胆な柄を使えば、空間に動きが出ます。床のカーペットやタイルだけ、クッションだけ、カーテンだけ、壁の一面だけなどに取り入れると、シンプルな空間の素敵なアクセントになります。レトロな雰囲気は好きだけど、大きな柄を使うのは不安という場合は、写真のように同系色で構成すると統一感が出てきます。色選びを少し工夫することで、自分らしいレトロスタイルを見つけていただければと思います。
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