今こそ見直し。食材を管理して食品ロスを解決するキッチン収納
食材が傷みやすくなる本格的な夏。使いやすいキッチンにリセットしましょう。
気温が高い日が続き、気がついたら食品を腐らせてしまったなんて経験はありませんか? 夏はそんな食品ロス(フードロス)が起こりやすい季節です。日差しが強すぎて外に出るのが億劫になるときこそ、腰を据えてキッチンの片付けに取り組み、「食品ロス対策」をしましょう。
今回はキッチンの動線を考えたうえでの収納について、特に冷蔵庫とストック食材にクローズアップ。収納の仕方から食材を使い切る方法までをご紹介します。
今回はキッチンの動線を考えたうえでの収納について、特に冷蔵庫とストック食材にクローズアップ。収納の仕方から食材を使い切る方法までをご紹介します。
キッチンは、調理、片付けといった食事作りのほかに、調理器具や食材など小さなモノからかさばる大きなモノまで沢山のモノを収納する場所でもあります。
キッチンの導線にあった収納を大抵のキッチンはリビングやダイニングに比べるとコンパクトになりがち。そのスペースのなかで、さまざまな動作があり、たくさんのモノを収納することを考えると、動線の検討がとても重要になります。
キッチンの専門用語で「ワークトライアングル」という言葉があります。冷蔵庫、シンク、コンロの動線が正三角形であるほど作業効率がよいという意味。この言葉からも、キッチンは作業効率が重要視されるというのがわかります。そこで、料理のときに使うモノについても動線に合わせた収納場所を考える必要があります。
調理器具は実際に使う場所に収納すると効率がよくなります。動線上に収納する場所がない、もしくは引き出しや戸棚の中にしまうと使いにくいなら、写真のように吊るしたり、瓶に入れたりして収納します。この場合、常に見える状態になるので、素材や色を揃えるなどの工夫をすると、統一感が出てすっきりした印象になります。
冷蔵庫の収納は8割に
冷蔵庫はモノを冷やす場所と考えて、なんでも詰め込んでいませんか? 冷蔵庫もモノを収納する場所です。使う時のことを考えて収納しなければいけません。
冷蔵庫はモノを冷やす場所と考えて、なんでも詰め込んでいませんか? 冷蔵庫もモノを収納する場所です。使う時のことを考えて収納しなければいけません。
例えば、1番上の段はドリンクのストック、2段目は保存食品、3段目は作り置きのおかず、4段目は毎日使う朝食セットや和食セットなど。使う頻度と取り出しやすさを考えて何をしまうのかを考えます。写真のように透明容器に入れたり、ラベリングをしたりすると一目でわかるので、さっと取り出すことができます。このとき、収納量を全体の8割に抑えて、一時置き用の場所を空けておくことがポイント。
さらに詳しい上原さんの冷蔵庫収納の記事はこちら
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ストック食材は見える収納で
ストック食材についても、貯めておくのではなく、使うために収納していることを忘れてはいけません。そのためには賞味期限内に食べられる量を、目で見てわかる形で収納します。
食品ロスを家庭で楽しく減らす「サルベージ・パーティ」のすすめ
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写真は種類別に棚に見せて収納し、何がどの位あるのかが一目瞭然なので、とても効率的なストック収納の好例です。
賞味期限が比較的長い乾物や調味料は、気がついたら期限が切れていたということがないように、賞味期限を大きく書き直したり、透明な保存容器に入れたりして一目でわかる工夫をしましょう。
本当に買うべきかを問いかけて
賞味期限内に食品を食べきるためには、生活のサイクルを見直すことも大切。買い物の回数やいつも食べる食材から本当に買うべきかを考えてから購入する。
こうした取り組みひとつひとつが、食品ロスの削減につながります。
キッチンや冷蔵庫で野菜を上手に保存する方法、すぐに役立つテクニック
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とは言っても、友人や隣近所からいただく食材もあるでしょう。使い方がわからない、すでに家にあって余っている、そんなときは賞味期限が近い食材も一緒に持ち寄って家族やお友達とパーティーを計画しましょう。新しいレシピが生まれたり、その食材についてのエピソードを話したりと、きっと楽しい時間を過ごせるはず。
収納場所や収納方法、そして全体の収納量を見直せば、食品ロスがなくなる使いやすいキッチンができあがります。
片付け・収納アドバイザーに相談する
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