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窓まわりはどう選ぶ? ディテールであそぶ、カーテンアクセサリー
タッセルやふさかけ、カーテンホルダーはアイテムのデザインはもちろん、取り付け位置を変えるだけで、窓まわりの雰囲気をリフレッシュできます。部屋のスタイルにあった演出に今すぐチャレンジしましょう。
永井理恵子
2018年7月17日
最終回となる5回目は、カーテンアクセサリーについて説明します。窓まわりを素敵に演出したいなら、タッセルやカーテンホルダー、カーテンボックスなどのカーテンアクセサリーにひと工夫してみてはいかがでしょう? アクセサリーを変えるだけで、いつものカーテンがグッと新鮮に映るはずです。
カーテンアクセサリーとは
カーテンを効果的に装飾し、演出します。タッセルや房掛け、カーテンホルダー、カーテンバランス、トリミングなどを指します。
カーテンを効果的に装飾し、演出します。タッセルや房掛け、カーテンホルダー、カーテンバランス、トリミングなどを指します。
タッセルでアクセントをつける
カーテンを左右に寄せて留める装飾バンドを、タッセルと呼びます。既製品のカーテンに付属しているタッセルのほとんどが、カーテンの共布で作った弓形のもの。オーダーメイドの場合には、カーテンとは素材が異なるものを選ぶことができます。
カーテンを左右に寄せて留める装飾バンドを、タッセルと呼びます。既製品のカーテンに付属しているタッセルのほとんどが、カーテンの共布で作った弓形のもの。オーダーメイドの場合には、カーテンとは素材が異なるものを選ぶことができます。
共布で作った個性的なタッセルを紹介しましょう。写真は〈ルドファン〉が手がけたカーテンの施工例。たっぷりとしたギャザーを寄せ、立体感を生み出します。無地のカーテンを留めたときにアクセントになります。
同じ共布でも、シアーカーテンと同じ布を選ぶという方法もあります。写真のタッセルは、シアーカーテンと同じようにフリルをあしらったもの。シアーカーテンの可憐さと、インテリアが醸し出す世界観を際立たせます。
写真は、濃さが違うデニム地のような色合いの無地の生地を2種類使用したカーテン。タッセルにはカーテン下部の濃い色の生地を使いポイントにしています。
タッセルを目立たせたくないけれど少し面白みを足したいときに、デザインや色使いで遊ぶといいでしょう。
タッセルを目立たせたくないけれど少し面白みを足したいときに、デザインや色使いで遊ぶといいでしょう。
タッセルにさらにアクセントを求めるなら、房付きタッセルを選んでみてはいかが? カーテンに重厚感が生まれ、グレードアップした印象を与えます。来客を迎えるリビングに向いています。
シンプルな印象にしたいなら、房飾りがないロープ状のループタッセルがおすすめ。さまざまな素材や色があるので、洋服を選ぶような気分でカーテンとのコーディネートを楽しめます。
こちらのキッチンの窓を彩るのは、スペイン製の生地で作ったカフェカーテン。同系色の生地で作ったリボンタッセルが、かわいらしさをプラスします。
このほか、レースを使ったもの、マグネット式など、さまざまな種類のタッセルがあります。
このほか、レースを使ったもの、マグネット式など、さまざまな種類のタッセルがあります。
写真は〈トーソー〉の《ウィンドウジュエリーSWTE》というタッセル。クリスタルや真鍮を使い、ネックレスを思わせるデザインに仕上げているジュエリーのようなタッセルです。
タッセルは、手軽に取り替えることもできるアイテム。いくつか用意して、気分で付け替えてもいいでしょう。
タッセルは、手軽に取り替えることもできるアイテム。いくつか用意して、気分で付け替えてもいいでしょう。
タッセルの取り付け位置
窓の高さ、ほかの窓との位置関係、スタイルのテイストなどに合わせてケースバイケースで決めます。一般的なタッセルの場合、カーテン丈の下から1/3ほどの位置にタッセルの下端が自然に来るように取り付けるのが美しいとされています。モダンスタイルやカジュアルスタイルなら、高めの位置に。カーテンの長さの中心より少し下を目安にするといいでしょう。
ロープタッセルなら、ロープの下端がカーテン丈の下から1/3程度、房付きタッセルの場合は房の中央がカーテン丈の下から1/3程度になるように取り付けます。
窓の高さ、ほかの窓との位置関係、スタイルのテイストなどに合わせてケースバイケースで決めます。一般的なタッセルの場合、カーテン丈の下から1/3ほどの位置にタッセルの下端が自然に来るように取り付けるのが美しいとされています。モダンスタイルやカジュアルスタイルなら、高めの位置に。カーテンの長さの中心より少し下を目安にするといいでしょう。
ロープタッセルなら、ロープの下端がカーテン丈の下から1/3程度、房付きタッセルの場合は房の中央がカーテン丈の下から1/3程度になるように取り付けます。
クラシックスタイルなら低めがおすすめ。ゆったりとした美しいドレープを演出できます。
房掛けの取り付け位置
タッセルを掛ける壁付けの金具を房掛けと言います。カーテンの陰に隠れて見えない位置に取り付けるのが一般的です。
カーテンのサイドが垂直になるよう窓枠の外側、エンドリングランナーの下が目安。高さは、タッセルの下端や房の中央の位置に合わせて決めましょう。
タッセルを掛ける壁付けの金具を房掛けと言います。カーテンの陰に隠れて見えない位置に取り付けるのが一般的です。
カーテンのサイドが垂直になるよう窓枠の外側、エンドリングランナーの下が目安。高さは、タッセルの下端や房の中央の位置に合わせて決めましょう。
ふさかけにもこだわりをデザイン性の高い房掛けを選び、あえて見せて、窓まわりをコーディネートすることもできます。
タッセルを使わずにカーテンを留めるカーテンホルダーも、選択肢のひとつ。デザインも装飾もさまざまで、インテリアのテイストに合わせてコーディネートできます。カーテンを開けたらサッと引っかけるだけという手軽さも魅力です。
そのほかの窓まわりの装飾として、カーテンボックス、トップトリートメントについて紹介します。
光と室温上昇を抑えるカーテンボックス
カーテンレールを隠すため、窓際の天井や壁に取り付けます。窓の隙間から漏れる光を遮って熱の出入りを減らし、遮光性や断熱性を高めることができます。光の漏れが気になる寝室に取り付けるのがおすすめです。
光と室温上昇を抑えるカーテンボックス
カーテンレールを隠すため、窓際の天井や壁に取り付けます。窓の隙間から漏れる光を遮って熱の出入りを減らし、遮光性や断熱性を高めることができます。光の漏れが気になる寝室に取り付けるのがおすすめです。
カーテンの上飾り、トップトリートメントで華やかに
トップトリートメントには、バランス、スワッグ&テールがあります。
トップトリートメントには、バランス、スワッグ&テールがあります。
- バランス
バランスには、ドレープカーテンと同じ布を使うことがほとんどです。バランスの形状によっては、上部からの光や外気を遮ることができます。
- スワッグ&テール
カーテンの生地、長さとひだ、カーテンレール、タッセルやトップトリートメント。カーテンを選ぶ要素は幅広く、機能とデザインの両面を考慮しながら選んでいく必要があります。このシリーズが、インテリアだけでなく、ライフスタイルにもマッチするベストなカーテン選びの一助になれば幸いです。
取材協力:〈川島織物セルコン〉〈トーソー〉〈MANAS〉〈ルドファン〉
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