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直線を使わないソファは、世界のインテリアファンにどう受け入れられたのか?
カリモクの新作ソファ《KUNST》をデザインした、ミラノ在住のインテリアデザイナー、〈INODA+SVEJE〉の猪田恭子さんにインタビューしました。
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自然界を想起させるような、ゆるく丸みを帯びた背もたれとアーム。和室にも合いそうな落ち着いた色使い。家具メーカー〈カリモク〉の新作ソファ《KUNST(クンスト)》が、2018年のミラノサローネでついに海外デビューしました。インテリアの専門家や、インテリアファンの反応とは?
イタリア・ミラノで今年も4月に行われた、世界最大級の家具とインテリアの祭典「サローネ国際家具見本市(Salone Internazionale del Mobile)」通称・ミラノサローネ。愛知県発の家具メーカー〈カリモク〉もデザインプロトタイプを中心に展開し、《KARIMOKU NEW STANDARD》の世界観を世界のインテリアファンに向け発表しました。新しいコレクション《KUNST》は、今回が世界初お披露目となりました。
《KUNST》は、デンマーク出身のニルス・スバイエさんと猪田恭子さんによる、ミラノを中心に活動するデザインスタジオINODA+SVEJE(イノダ+スバイエ)が手がけた新しいコレクション。
そのコンセプトについて、猪田さんはこう語ります。
「1950年代までは手が込んだ調度品のような作品が多くありましたが、60年代に入ってから工業製品に変わっていき、今ではコストを抑えて大量生産することが重視されています。
しかし、今はデジタル技術がありますから、50年代に手作業でやってきた家具の彫刻なども、最先端の技術を使うことで、表現の幅が広がり、量産できるようになっているんです。工業製品でもコストに見合った簡易的なものを何万個も作るのではなく、50年代のような、手の込んだ作品をどれだけ多くの人に広めることができるかという時代になっているんだと思います。
《KUNST》はデンマーク語で『美術やアート』を表していますが、50年代の人が見たら、『これは全部手作業なんじゃないか』って思うようなものを、現代の工業品としてみせる。そんなコンセプトです」
そのコンセプトについて、猪田さんはこう語ります。
「1950年代までは手が込んだ調度品のような作品が多くありましたが、60年代に入ってから工業製品に変わっていき、今ではコストを抑えて大量生産することが重視されています。
しかし、今はデジタル技術がありますから、50年代に手作業でやってきた家具の彫刻なども、最先端の技術を使うことで、表現の幅が広がり、量産できるようになっているんです。工業製品でもコストに見合った簡易的なものを何万個も作るのではなく、50年代のような、手の込んだ作品をどれだけ多くの人に広めることができるかという時代になっているんだと思います。
《KUNST》はデンマーク語で『美術やアート』を表していますが、50年代の人が見たら、『これは全部手作業なんじゃないか』って思うようなものを、現代の工業品としてみせる。そんなコンセプトです」
猪田さんの作品はすべて、直線を使わず、緩やかな曲線で表現しています。それは、自然界に存在する曲線やボリュームを意識しているのだそう。
「直線は少し冷たいイメージがあるので、使わないようにしたかったんです。ソファは人が触れるものですし。しかも、アーティスティックな(急激な)カーブではなくて、砂丘の山のカーブや波のカーブなどをイメージしています。自然界から生成されるカーブは人間の目にしっくりくるでしょう」
「直線は少し冷たいイメージがあるので、使わないようにしたかったんです。ソファは人が触れるものですし。しかも、アーティスティックな(急激な)カーブではなくて、砂丘の山のカーブや波のカーブなどをイメージしています。自然界から生成されるカーブは人間の目にしっくりくるでしょう」
ミラノサローネに参加した感想を尋ねると、「もう私自身ミラノでの生活も長いのですが、やはりサローネは特別ですね」とにっこり。イタリアの建築デザインの学校に留学をし、学校に通いながら展示会で作品を発表し、寝ても覚めても制作活動に没頭していた約20年前から、このミラノサローネが特別な場所という気持ちは変わっていないのだそうです。
「今回、特にアジア圏からいらしたお客様が多いように感じたのですが、いろいろな国のインテリア関係者に座ってもらって、座り心地を褒めてもらえたのが嬉しかったです。ソファに長い時間座って曲線を撫でているお客さんの姿が印象的でしたね」
木肌の滑らかさをお客さんに感じていただけるように、アーム部分をサンプルで用意し、椅子の触り心地を感じていただけるようにしたところ好評だったと言います。
「それと、メンテナンスのことを尋ねられるお客さんが多いのも、家具をメンテナンスして長く愛用するヨーロッパならではだと思いました。今後販売もヨーロッパ全土で広めていけたらと強く思っています」
木肌の滑らかさをお客さんに感じていただけるように、アーム部分をサンプルで用意し、椅子の触り心地を感じていただけるようにしたところ好評だったと言います。
「それと、メンテナンスのことを尋ねられるお客さんが多いのも、家具をメンテナンスして長く愛用するヨーロッパならではだと思いました。今後販売もヨーロッパ全土で広めていけたらと強く思っています」
そして、カリモクのフォルムを表現する技術と張りの技術が、世界で評価されたと感じたと言う猪田さん。
「単なる腰を下ろしたときの座り心地だけでなく、触れた感覚も座り心地の一部なのだと思いました。ソファは立体的に張り地を施すのが大変で、技術がないと風船のように膨らんでしまうのですが、カリモクの技術は完璧で! シャープに仕上げるところ、ラインに合わせるところなど、高度な技術を実感しました」
カリモクが創業から70年以上積み上げてきた家具作りの経験と実績を総動員して作り上げた《KUNST》。もともと、最新技術と人間工学に基づき、座り心地を科学した椅子・ソファ作りに定評のあるカリモクですが「デザインも性能も双方妥協しないソファ作り」は始まったばかり。
「今しか作れないものを作り、一歩目立とうとするチャレンジをするのは、デザイン家具大国のイタリアの企業の精神と、少し似ているのかもしれませんね」と、猪田さんは話します。
「単なる腰を下ろしたときの座り心地だけでなく、触れた感覚も座り心地の一部なのだと思いました。ソファは立体的に張り地を施すのが大変で、技術がないと風船のように膨らんでしまうのですが、カリモクの技術は完璧で! シャープに仕上げるところ、ラインに合わせるところなど、高度な技術を実感しました」
カリモクが創業から70年以上積み上げてきた家具作りの経験と実績を総動員して作り上げた《KUNST》。もともと、最新技術と人間工学に基づき、座り心地を科学した椅子・ソファ作りに定評のあるカリモクですが「デザインも性能も双方妥協しないソファ作り」は始まったばかり。
「今しか作れないものを作り、一歩目立とうとするチャレンジをするのは、デザイン家具大国のイタリアの企業の精神と、少し似ているのかもしれませんね」と、猪田さんは話します。
砂丘の山のカーブや波のカーブなどをイメージしてるって、とってもポエティック。あたたかみを感じる美しい作品にほっこりします (*^^*)