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ミニマル、シンプル、木の素材感。世界に浸透する日本プロダクト【ミラノ・サローネ2018】
今年のミラノサローネ見本市会場では、〈サンワカンパニー〉の展示が賞を受賞しました。ミラノに通い続ける住生活ジャーナリストの藤井繁子さんの特別報告、プロダクト編です。
藤井繁子|Fujii Vivien Shigeko
2018年6月23日
藤井繁子・住生活ジャーナリスト。
Journalist of House and Life
Consultant for Japanese housing market and industry
I have been working for 30years in Japanese housing industry as the editor in chief 「HOUSING」, the most popular monthly magazine for consumer, the chief researcher of RECRUIT Housing Laboratory and a journalist/consultant.
藤井繁子・住生活ジャーナリスト。
Journalist of House and Life
Consultant for Japanese housing market... もっと見る
毎年恒例のデザインの祭典「ミラノデザインウィーク」。その核となる第 57 回ミラノサローネ国際家具見本市(通称ミラノサローネ。見本市会場「フィエラミラノ」で開催)で、日本企業やデザイナーは確かな存在感を出していました。6 日間で 188 カ国以上から 43万人以上の来場者を集めた見本市会場を中心に、注目のジャパン・デザインを紹介します。
【ミラノ・サローネ2018】技術力と遊び心と。世界を魅了し続ける日本企業のインスタレーション
【ミラノ・サローネ2018】技術力と遊び心と。世界を魅了し続ける日本企業のインスタレーション
ミラノ・サローネでは、キッチン・バス、照明・オフィスの見本市が隔年で開催されますが、今年はキッチン・バスの年。キッチン見本市「エウロクチーナ」会場では、世界のバイヤーに向けて新作キッチンを発表した日本の〈サンワカンパニー〉が注目を集めました。
〈サンワカンパニー〉の会場展示は、ミラノサローネ・アワード受賞という快挙を成し遂げました。選出されたのは、見本市会場に出展した1841社の中から、〈サンワカンパニー〉と〈CC-tapis〉(伊)〈Magis〉(伊)の3社のみ。この賞は展示商品だけでなく、その展示空間・コンセプトなどを総合的に審査し、最も優れた出展社を表彰するものです。
大手有名ブランドが大々的にプロダクトを展示する中で、写真の〈サンワカンパニー〉のようなブースに大胆な余白がある展示は稀。
審査員からも「混雑する会場の中で、オアシスのような場を提供」と評価されました。
〈サンワカンパニー〉の会場展示は、ミラノサローネ・アワード受賞という快挙を成し遂げました。選出されたのは、見本市会場に出展した1841社の中から、〈サンワカンパニー〉と〈CC-tapis〉(伊)〈Magis〉(伊)の3社のみ。この賞は展示商品だけでなく、その展示空間・コンセプトなどを総合的に審査し、最も優れた出展社を表彰するものです。
大手有名ブランドが大々的にプロダクトを展示する中で、写真の〈サンワカンパニー〉のようなブースに大胆な余白がある展示は稀。
審査員からも「混雑する会場の中で、オアシスのような場を提供」と評価されました。
photo: Salone del Mobile.Milano_Alessandro Russotti
【ミラノサローネ・アワード】表彰式にて、ミラノサローネ社長クラウディオ・ルーティ氏(左から4番目)を囲んだ、サンワカンパニー山根社長(左から2番目)はじめ関係者の皆さん。
発表した新作プロダクトは8種類。〈サンワカンパニー〉のデザインコンセプト『ミニマリズム』に基づいたコンパクト・キッチンです。世界的にもセカンド・キッチンや単世帯向けにも、コンパクト・キッチンのニーズは高まっています。
今年は、イタリアデザインの巨匠アレッサンドロ・メンディーニなどを招いたコラボレーション・プロダクトも発表。
【ミラノサローネ・アワード】表彰式にて、ミラノサローネ社長クラウディオ・ルーティ氏(左から4番目)を囲んだ、サンワカンパニー山根社長(左から2番目)はじめ関係者の皆さん。
発表した新作プロダクトは8種類。〈サンワカンパニー〉のデザインコンセプト『ミニマリズム』に基づいたコンパクト・キッチンです。世界的にもセカンド・キッチンや単世帯向けにも、コンパクト・キッチンのニーズは高まっています。
今年は、イタリアデザインの巨匠アレッサンドロ・メンディーニなどを招いたコラボレーション・プロダクトも発表。
上の写真は、メンディーニ氏がデザインした独立キャビネット型のキッチン『AM 01』です。色彩がイタリアっぽく、静的なブースにおいてアイコン的な存在になっていました。扉が曲面になっていて、取手までデザインが連動しています。
壁の独創的な照明は、〈ダヴィデ・グロッピ〉(伊)のもの。〈サンワカンパニー〉のブース展示を引き立たせる、欠かせないパートナーです。
今年は「サンワカンパニーデザインアワード2016」最優秀賞のキッチンを製品化して展示しました。
壁の独創的な照明は、〈ダヴィデ・グロッピ〉(伊)のもの。〈サンワカンパニー〉のブース展示を引き立たせる、欠かせないパートナーです。
今年は「サンワカンパニーデザインアワード2016」最優秀賞のキッチンを製品化して展示しました。
受賞者であるデザイン事務所〈YutoRie〉の伊藤優理恵氏も会場に。
「審査委員長にメンディーニさんがいらっしゃる中で評価頂いたのは、驚きでもあり、とても励みになりました」
《AC 01》壁付けのコンパクト・キッチンは、パーソナルデスクのような佇まい。デスクトップを開けると、キッチンの前面パネルになります。
「テーブルにもなるキッチンカウンターは高さが調節でき、車椅子でも利用できます」と伊藤氏。
「審査委員長にメンディーニさんがいらっしゃる中で評価頂いたのは、驚きでもあり、とても励みになりました」
《AC 01》壁付けのコンパクト・キッチンは、パーソナルデスクのような佇まい。デスクトップを開けると、キッチンの前面パネルになります。
「テーブルにもなるキッチンカウンターは高さが調節でき、車椅子でも利用できます」と伊藤氏。
ユニバーサル・デザインを、コンパクトに実現した《AC 01》。
次に、家具見本市のメイン・パビリオンで注目された、日本人デザイナーのプロダクトを紹介してゆきます。
何と言っても、サローネ開催前から話題を提供していたのが、今年創業70周年記念の家具ブランド〈Minotti〉(伊)。そのハイエンド・ブランドに今年起用されたのが、日本人デザイナー佐藤オオキ率いる〈nendo〉です。
長らく建築家ロドルフォ・ドルドーニがデザインしてきたシンプルでラグジュアリーな世界観に、〈nendo〉のポエム(詩的)なプロダクトがどう加わるのか?と興味津々。
「チェア、テーブル?、小物かな?」と思っていたら……サローネ会場〈Minotti〉ブースに設えられたのは、複数のシートによるシリーズからテーブル2種、全て〈nendo〉新作で構成された〈nendo〉コーナー!?
予想を大きく覆され、見入ってしまいました……
何と言っても、サローネ開催前から話題を提供していたのが、今年創業70周年記念の家具ブランド〈Minotti〉(伊)。そのハイエンド・ブランドに今年起用されたのが、日本人デザイナー佐藤オオキ率いる〈nendo〉です。
長らく建築家ロドルフォ・ドルドーニがデザインしてきたシンプルでラグジュアリーな世界観に、〈nendo〉のポエム(詩的)なプロダクトがどう加わるのか?と興味津々。
「チェア、テーブル?、小物かな?」と思っていたら……サローネ会場〈Minotti〉ブースに設えられたのは、複数のシートによるシリーズからテーブル2種、全て〈nendo〉新作で構成された〈nendo〉コーナー!?
予想を大きく覆され、見入ってしまいました……
《TAPE》テープと名付けられた、シートのシリーズ。その発想を〈nendo〉らしいスケッチで表現。
テープでシートの脚を留めたデザイン。写真の脚はライト・ブロンズ色のメタル製。(本皮テープで留めたデザインもありました)
テープでシートの脚を留めたデザイン。写真の脚はライト・ブロンズ色のメタル製。(本皮テープで留めたデザインもありました)
大小バリエーションを揃えたテーブル《RING》、《WAVES》と共に、全体的に曲線を使った優しいデザインのシリーズが、〈Minotti〉に加わりました。
〈nendo〉の才能だけでなく、〈Minotti〉のブランドとしての勇気と、まとめ上げたディレクターのドルドーニ氏の力に感動しました。
〈nendo〉の才能だけでなく、〈Minotti〉のブランドとしての勇気と、まとめ上げたディレクターのドルドーニ氏の力に感動しました。
〈Kartell〉(伊)では吉岡徳仁の《Matrix》が製品化されていました。
昨年プロトタイプが発表された時、これをどうやってプラスティック成形するのか?と思われた作品。3次元で交差する網目模様を強度と共に実現した、〈Kartell〉による流石の技術です。
昨年プロトタイプが発表された時、これをどうやってプラスティック成形するのか?と思われた作品。3次元で交差する網目模様を強度と共に実現した、〈Kartell〉による流石の技術です。
Kartellの新作チェアの中心に展示された《Matrix》の前で、吉岡氏。
吉岡氏、「〈Glas Italia〉も見て下さいね」とのことだったので、早速向かいました。
〈Glas Italia〉での新作は、テーブル《Starlight》。
吉岡氏、「〈Glas Italia〉も見て下さいね」とのことだったので、早速向かいました。
〈Glas Italia〉での新作は、テーブル《Starlight》。
「〈Glas Italia〉の製品は、高価なガラス製なので運搬にコストがかかるのですが、これは脚を別で運んで組み立てられるのです」と、〈Glas Italia〉と組んで長い吉岡氏ならではの視点。
イタリア家具老舗ブランドの〈PoltronaFrau〉では、ミラノ在住の日本人デザイナー大城健作が、大人カッコいいラウンジチェア《ARABESQUE》を発表。
イタリア家具老舗ブランドの〈PoltronaFrau〉では、ミラノ在住の日本人デザイナー大城健作が、大人カッコいいラウンジチェア《ARABESQUE》を発表。
近年、多くのブランドで活躍する大城氏。〈PoltronaFrau〉ではスツールなどの《LEPLI》シリーズも素敵なデザインだったので、その実力が評価されているようです。
木工家具の代表的なブランド〈Riva1920〉(伊)からも、2人の日本人デザイナーによるテーブル2作品が見られました。
木工家具の代表的なブランド〈Riva1920〉(伊)からも、2人の日本人デザイナーによるテーブル2作品が見られました。
川上元美氏によるテーブル《Mesa》(長さ240cm×奥行き100cm)。
無垢のパイン材を貼り合わせたテーブルトップにアイアンの脚、鉄橋のようなフォルムが印象的です。
無垢のパイン材を貼り合わせたテーブルトップにアイアンの脚、鉄橋のようなフォルムが印象的です。
伊藤節+伊藤志信によるテーブルは、《Miya》(径160㎝)と名付けられた作品。
その名の理由は「森で囲まれた日本の神社(宮)」がインスピレーションと。確かに、鳥居を彷彿します。
人気デザイナー、ピエロ・リッソーニがディレクターである〈LivingDivani〉からは、「ELLE DECO International Design Awards」のYoung Japanese Design Talentを受賞している2人の日本人が起用されています。
その名の理由は「森で囲まれた日本の神社(宮)」がインスピレーションと。確かに、鳥居を彷彿します。
人気デザイナー、ピエロ・リッソーニがディレクターである〈LivingDivani〉からは、「ELLE DECO International Design Awards」のYoung Japanese Design Talentを受賞している2人の日本人が起用されています。
〈Junpei & Iori Tamaki〉のチェア《Rivulet》は金属/木製のパイプ構造を、細紐で巻きつけたデザイン。《Tonbo》はT字のコートスタンド。彫刻のように佇む姿は、どんなシーンにも合いそうです。
〈Keiji Takeuchi〉の新作《CLIVIO》はデイベッドにもベンチにもなる作品。テーブル《Kiwi》と共に展示。
ミラノ在住の竹内氏は、〈DePadova〉やキッチン・サニタリーブランドの〈Boffi〉でも活躍しています。
さて、サローネ会場では日本の家具ブランドも頑張っています。
モダン・デザインの有名ブランド勢と肩を並べてブースを構えたのは、〈マルニ木工〉。社長の山中氏は、「創業90周年の今年、《MARUNI COLECTION》も10周年。これに向けて3年前から取り組んできました」と話してくれました。
ミラノ在住の竹内氏は、〈DePadova〉やキッチン・サニタリーブランドの〈Boffi〉でも活躍しています。
さて、サローネ会場では日本の家具ブランドも頑張っています。
モダン・デザインの有名ブランド勢と肩を並べてブースを構えたのは、〈マルニ木工〉。社長の山中氏は、「創業90周年の今年、《MARUNI COLECTION》も10周年。これに向けて3年前から取り組んできました」と話してくれました。
アートディレクターの深澤直人氏デザインの新作《Roundish》アームチェアは、一枚の帯状の薄い板をぐるっと巻いて繋げたような椅子。
Photo: Yoneo Kawabe
高度な成形技術によって実現した3D成形。体が優しく包まれるように、座り心地の良い椅子でした。
高度な成形技術によって実現した3D成形。体が優しく包まれるように、座り心地の良い椅子でした。
ジャスパー・モリソン氏が座っているのは、新作《Fugu》のアームチェア。(手前はアーム無し)
「クッションや張地無しでも、座り心地の良い木製椅子を」という意図でデザインされたそうです。ちなみに、「広島のマルニに行くときに何度かフグをいただいて、今では大好物です」とのことでした。
モリソン氏の人気シリーズ《T&O》に、バーテーブル&スツールも加わりました。
「クッションや張地無しでも、座り心地の良い木製椅子を」という意図でデザインされたそうです。ちなみに、「広島のマルニに行くときに何度かフグをいただいて、今では大好物です」とのことでした。
モリソン氏の人気シリーズ《T&O》に、バーテーブル&スツールも加わりました。
photo: Yoneo Kawabe
photo: Akihide Mishima
サローネ会場から、もう1社。「KARIMOKU NEW STANDARD」〈カリモク家具〉の新作を紹介します。
Geckeler Michelsデザインのチェア《PANORAMA CHAIR》など、9アイテムが発表されました。中でも面白かったのはシェルフ・収納ユニットです。
サローネ会場から、もう1社。「KARIMOKU NEW STANDARD」〈カリモク家具〉の新作を紹介します。
Geckeler Michelsデザインのチェア《PANORAMA CHAIR》など、9アイテムが発表されました。中でも面白かったのはシェルフ・収納ユニットです。
〈BIG-GAME〉がデザインした《PROP》。
1段のローボードから3段まで異なるサイズ、カラーバリエーションで展開しています。
日本好きだという〈BIG-GAME〉。引き戸がどことなく日本的なデザインです。
さて、サローネ見本市会場を出て、ミラノデザインウィーク期間中、ミラノの街中の各所で展示を行うフオ ーリサローネからもをジャパン・デザインを紹介したいと思います。
1段のローボードから3段まで異なるサイズ、カラーバリエーションで展開しています。
日本好きだという〈BIG-GAME〉。引き戸がどことなく日本的なデザインです。
さて、サローネ見本市会場を出て、ミラノデザインウィーク期間中、ミラノの街中の各所で展示を行うフオ ーリサローネからもをジャパン・デザインを紹介したいと思います。
仏ブランド〈ルイ・ヴィトン〉の「LOUIS VUITTON—Objets Nomades−」展は、ミラノ中心部の歴史的建築Palazzo Bocconiで今年も開催。
先に紹介した吉岡徳仁氏が昨年発表したスツール《Blossom》が好評で、今年は革張りに加えてゴールドやシルバーなどメタル・バージョンが追加されました。
先に紹介した吉岡徳仁氏が昨年発表したスツール《Blossom》が好評で、今年は革張りに加えてゴールドやシルバーなどメタル・バージョンが追加されました。
「実は、大きなプロダクトが進行していて、今年ミラノで発表するかどうか検討していましたが、次の機会になったので……また楽しみにしていて下さい」と、吉岡氏のお話でした。
ヴィトンのついでに、仏ブランドの双璧〈HÉRMES〉も紹介しておきましょう。
過去には建築家の坂茂が、会場構成やウォール・システムをプロダクトとしてデザインしています。
ヴィトンのついでに、仏ブランドの双璧〈HÉRMES〉も紹介しておきましょう。
過去には建築家の坂茂が、会場構成やウォール・システムをプロダクトとしてデザインしています。
なんとも、カワイイ受付嬢たち!〈HÉRMES〉のスカーフを、こうやって使います。
家具やブランケットなどプロダクトも素敵でしたが、受付の笑顔から始まって、会場最後にはのエルメスの食器に入れたお茶とお菓子でサービスしてくれるホスピタリティーが流石!
さて、日本企業の展示に戻ります。フオリ・サローネでも近年拡大中のエリア、イゾラ地区。
そのエリアに注目して、出展を続ける〈è interiors〉(エ インテリアズ)はイタリア家具&キッチン等の輸入代理店でありながら、自社ブランド製品も開発し販売する日本ブランド。
さて、日本企業の展示に戻ります。フオリ・サローネでも近年拡大中のエリア、イゾラ地区。
そのエリアに注目して、出展を続ける〈è interiors〉(エ インテリアズ)はイタリア家具&キッチン等の輸入代理店でありながら、自社ブランド製品も開発し販売する日本ブランド。
〈è interiors〉の國分社長は、早くからイタリア家具を日本へ広めた業界の牽引者。ピエロ・リッソーニとの親交が深く、彼がアートディレクターのブランドも多数扱っています。
今年〈è interiors〉自社ブランドでは、大城健作の新作チェア《SWEEP》などを出展。
今年〈è interiors〉自社ブランドでは、大城健作の新作チェア《SWEEP》などを出展。
「イゾラ地区の雰囲気が気に入っててね。これから羽ばたく才能達が集まっている感じだから」と、國分社長。
家具業界で、輸入と輸出の両ビジネスに挑戦する数少ない会社。世界から見た日本のブランド・ポジションを、熟知している國分社長は、「日本の家具づくりの方向性を見定めるためにも、これからも出展しようと思ってる」と決意を語ってくれました。
家具業界で、輸入と輸出の両ビジネスに挑戦する数少ない会社。世界から見た日本のブランド・ポジションを、熟知している國分社長は、「日本の家具づくりの方向性を見定めるためにも、これからも出展しようと思ってる」と決意を語ってくれました。
〈MUT〉によるデザイン《MINIMA》は、スタッキングしてもスチールの曲線が美しく収まる、オシャレなパイプ椅子。
最後にトルトナ地区で見つけた、日本のグループ出展《bud brand》を紹介します。
最後にトルトナ地区で見つけた、日本のグループ出展《bud brand》を紹介します。
次世代のクリエイターが日本の伝統工芸などとコラボした作品を合同出展するプロジェクト。
《bud brand》2018のテーマは「お祝い」。〝おめでたいプロダクト〟が並ぶ中、目に止まったのは……
《bud brand》2018のテーマは「お祝い」。〝おめでたいプロダクト〟が並ぶ中、目に止まったのは……
《HIBITSUGI》と名付けられた、まな板。鳥取が本社の〈WONDERWOOD〉の坂口社長)
ものを長く大切に使う、日本の伝統「金継ぎ」の技法を紹介するために、敢えて新品のまな板にひびを入れて金継ぎしたまな板。
「一度継ぐと離れない」ことから、ご祝儀道具ともされる縁起のいい技法だそうです。
紅白熨斗(のし)で包んだまな板は、とても綺麗で、ストーリーも海外ウケ間違いなしのプロダクトでした。
このような日本の慣習や哲学が、日本人デザイナーや日本企業のプロダクトの中に見ることができ、改めてジャパン・デザインの価値を感じることができた今回のミラノ・デザインウィークでした。
【ミラノ・サローネ2018】技術力と遊び心と。世界を魅了し続ける日本企業のインスタレーション
ミラノサローネ2018レポート:会場で見つけたトレンド・トピックス
ミラノサローネ2018レポート:世界の人気ブランドが発信するトレンド
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「一度継ぐと離れない」ことから、ご祝儀道具ともされる縁起のいい技法だそうです。
紅白熨斗(のし)で包んだまな板は、とても綺麗で、ストーリーも海外ウケ間違いなしのプロダクトでした。
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