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カウチソファとコーナーソファの選び方と快適なレイアウトとは?
人気のL字ソファ、自分の家に合うのはどのタイプ? コーナーソファとカウチソファの違いや配置のバリエーションなど、L字型ソファ選びのヒントをご紹介します。
ブラッキン・ヘザー
2018年5月18日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
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ソファにL字になった角の部分があり、ゆったりとした広さで見た目も優雅なうえ、脚を伸ばしてくつろげ、多くの人数で座れる、人気のカウチソファやコーナーソファ。モダンでコンテンポラリーなデザインが主流で、日本の家にもよく似合います。憧れる人が多い一方、よく耳にするのが「L字の部分が部屋に圧迫感を与えるのでは」「狭い空間には向かないのでは」という声。そこで、今回はこのタイプのソファの種類や選び方のコツ、レイアウトについて考えてみましょう。
まずはきっちりとサイズチェック
どのようなソファでも、購入前に大きさを確認するのは大切なことですが、床や壁に接する部分が多いコーナーソファは特に、床や壁に接する部分が多いので、注意深くレイアウトを計画することが重要です。検討しているソファの寸法に合わせて床にマスキングテープを貼り、テレビや周囲の家具との距離、動線がちゃんと確保できるか、センターテーブルが置けるかなどを確認しましょう。実際にその周りを歩いてみたり、他の家具も置いた状態で、全体のサイズを実感してみるとよいでしょう。やや大きいと思ったら向きを変え、どの部分を短くすればフィットするか、いろいろと試してみてください。
どのようなソファでも、購入前に大きさを確認するのは大切なことですが、床や壁に接する部分が多いコーナーソファは特に、床や壁に接する部分が多いので、注意深くレイアウトを計画することが重要です。検討しているソファの寸法に合わせて床にマスキングテープを貼り、テレビや周囲の家具との距離、動線がちゃんと確保できるか、センターテーブルが置けるかなどを確認しましょう。実際にその周りを歩いてみたり、他の家具も置いた状態で、全体のサイズを実感してみるとよいでしょう。やや大きいと思ったら向きを変え、どの部分を短くすればフィットするか、いろいろと試してみてください。
部屋の平面図があれば、ソファの位置を図面に書き込むとベストです。ショップによっては持参した図面にレイアウトしてくれたり、視覚的イメージがつかめるパースを作成してくれたりする場合もあります。そのようなサービスがあればぜひ活用しましょう。
L字部分のあるソファは大きく分けて2種類。「カウチソファ」または「シェーズロング」と呼ばれる寝椅子タイプのソファと、この写真のような「コーナーソファ」です。デザインや使い方に違いがあるため、その違いをよく理解することで、自分にぴったりのソファが見つかるはずです。
L字部分のあるソファは大きく分けて2種類。「カウチソファ」または「シェーズロング」と呼ばれる寝椅子タイプのソファと、この写真のような「コーナーソファ」です。デザインや使い方に違いがあるため、その違いをよく理解することで、自分にぴったりのソファが見つかるはずです。
寝椅子(カウチ)がついたソファ、シェーズロング
カウチソファとは、フランス語のcoucher(寝る)が由来で、寝椅子のような長椅子を指します。シェーズロングは長椅子を意味し、どちらも足を伸ばしてゆったりと座れる寝椅子部分がついているのが特徴。多くの場合、普通に座るソファ部分と足を伸ばせる延長部分が別のパーツになっているため、組み合わせ方による調整も可能です。
脚を前方に向けて伸ばして座るための延長部分には背もたれがないので、このタイプのソファには背もたれは1辺のみについているのが基本です。ただ、大勢が座る場合にはもちろんこのカウチ部分にも腰掛けられるので、テーブルを囲んでコーナーソファのように使うこともできます。
カウチソファとは、フランス語のcoucher(寝る)が由来で、寝椅子のような長椅子を指します。シェーズロングは長椅子を意味し、どちらも足を伸ばしてゆったりと座れる寝椅子部分がついているのが特徴。多くの場合、普通に座るソファ部分と足を伸ばせる延長部分が別のパーツになっているため、組み合わせ方による調整も可能です。
脚を前方に向けて伸ばして座るための延長部分には背もたれがないので、このタイプのソファには背もたれは1辺のみについているのが基本です。ただ、大勢が座る場合にはもちろんこのカウチ部分にも腰掛けられるので、テーブルを囲んでコーナーソファのように使うこともできます。
背もたれつきの辺をどこに向けるか
カウチソファを置くときに考えたいのが、背もたれのついたほうの辺をどちら側にセットするかです。写真のように、壁や窓側につければ部屋の中央が空くため、部屋全体に広がりが感じられます。
カウチソファを置くときに考えたいのが、背もたれのついたほうの辺をどちら側にセットするかです。写真のように、壁や窓側につければ部屋の中央が空くため、部屋全体に広がりが感じられます。
背もたれ部分が部屋の真ん中にくるように配置すると、スペースが軽く区切られるので、リビングダイニングのゾーニングに使うこともできます。
部屋の形や大きさ、動線のほかに、ソファの使い方やどのように部屋を見せたいかによってレイアウトを考えるとよいでしょう。
部屋の形や大きさ、動線のほかに、ソファの使い方やどのように部屋を見せたいかによってレイアウトを考えるとよいでしょう。
選び方次第で、コンパクトな部屋もOK
狭いリビングには向かないのでは? とあきらめないでください。カウチソファは、コンパクトな空間にコージーな雰囲気を生み出す使い方ができます。
センターテーブルを小さなL字形が囲むことで、こぢんまりした居心地のよいコーナーに。カウチソファとパーソナルチェアに囲まれたリビングエリアは、どこかほっとさせてくれる親密な雰囲気。ほっこりした「ヒュッゲ」を感じさせるレイアウトです。
狭いリビングには向かないのでは? とあきらめないでください。カウチソファは、コンパクトな空間にコージーな雰囲気を生み出す使い方ができます。
センターテーブルを小さなL字形が囲むことで、こぢんまりした居心地のよいコーナーに。カウチソファとパーソナルチェアに囲まれたリビングエリアは、どこかほっとさせてくれる親密な雰囲気。ほっこりした「ヒュッゲ」を感じさせるレイアウトです。
細長い部屋では、カウチ部分が少し短めのタイプを選びましょう。奥に掃き出し窓がある場合は、窓から少し離せば、窓まわりもすっきり見えます。
細長い部屋ではどうしても壁一列に家具を配置してしまいがちですが、L字になったソファのカウチ部分が縦の長さをさえぎる横のラインをつくり出し、視覚的な落ち着きができます。
細長い部屋ではどうしても壁一列に家具を配置してしまいがちですが、L字になったソファのカウチ部分が縦の長さをさえぎる横のラインをつくり出し、視覚的な落ち着きができます。
奥行き浅め、脚付き、濃い色の効果
カウチ部分が長すぎないソファなら、壁に寄せずに部屋の真ん中に置くこともできます。写真ではソファの後ろにスペースがとれ、動線も確保できています。
脚付きタイプは下の床も見えるため、床面積を広く見せる効果も。また、紺のようなダークな色なら、収縮色の効果で全体を見たときにソファが必要以上に大きく見えず、同時に白い床や壁の広さを感じさせてくれます。
カウチ部分が長すぎないソファなら、壁に寄せずに部屋の真ん中に置くこともできます。写真ではソファの後ろにスペースがとれ、動線も確保できています。
脚付きタイプは下の床も見えるため、床面積を広く見せる効果も。また、紺のようなダークな色なら、収縮色の効果で全体を見たときにソファが必要以上に大きく見えず、同時に白い床や壁の広さを感じさせてくれます。
大人数で座れるコーナーソファ
一方コーナーソファとは、文字どおりL字のコーナー部分をもつソファで、部屋の角を有効に使えるのが魅力です。カウチソファとの大きな違いは、もともと大勢で座ることを目的としたソファなので、90度のコーナー部分でつながった2辺の両方に背もたれがついていること。ただし、パーツを組み合わせるユニット型やモジュラータイプも多いため、一部に背もたれがついていないパーツを選ぶこともでき、部屋の広さや用途に合わせたアレンジが可能です。
壁際や窓に背にした配置が最もポピュラーです。部屋を広く見せながら、L字がスペースを囲むようなレイアウトになるため、ゾーニングが自然なのも特徴です。
一方コーナーソファとは、文字どおりL字のコーナー部分をもつソファで、部屋の角を有効に使えるのが魅力です。カウチソファとの大きな違いは、もともと大勢で座ることを目的としたソファなので、90度のコーナー部分でつながった2辺の両方に背もたれがついていること。ただし、パーツを組み合わせるユニット型やモジュラータイプも多いため、一部に背もたれがついていないパーツを選ぶこともでき、部屋の広さや用途に合わせたアレンジが可能です。
壁際や窓に背にした配置が最もポピュラーです。部屋を広く見せながら、L字がスペースを囲むようなレイアウトになるため、ゾーニングが自然なのも特徴です。
横長のリビングで大勢の人数が座るなら、コーナーソファがベストでしょう。普通のソファを2台組み合わせるよりも収まりがよく、見た目もすっきり。コーナー部分も有効活用できます。
写真は1辺を壁沿いに、もう1辺を部屋の中央にレイアウトしたコーナーソファで、LD2つのゾーンをつくり出しています。大きな窓のおかげでリビングエリアが広く感じられ、細長さを感じさせない開放的なスペースに。
写真は1辺を壁沿いに、もう1辺を部屋の中央にレイアウトしたコーナーソファで、LD2つのゾーンをつくり出しています。大きな窓のおかげでリビングエリアが広く感じられ、細長さを感じさせない開放的なスペースに。
リビングダイニングのゾーニングに
リビングダイニングの中央に大きなコーナーソファを設置すれば、それぞれのスペースを分ける役割を果たし、ゆるやかに独立した空間として使いやすくなります。
ソファで部屋を区切ると狭く感じてしまうのでは、と気になるところですが、背もたれが低いタイプを選べば、圧迫感はそれほど感じません。
リビングダイニングの中央に大きなコーナーソファを設置すれば、それぞれのスペースを分ける役割を果たし、ゆるやかに独立した空間として使いやすくなります。
ソファで部屋を区切ると狭く感じてしまうのでは、と気になるところですが、背もたれが低いタイプを選べば、圧迫感はそれほど感じません。
組み合わせを楽しむユニットタイプ
ユニットソファ、モジュラーソファなどと呼ばれるタイプは、人数や目的に合わせて2つに分けたり形を変えたりできるのが特徴です。コーナー部分を左右どちらにもつくることができ、2つの小さめのシートにしたり、一部オットマン代わりに使ったりと、さまざまな組み合わせができて便利です。
ユニットソファ、モジュラーソファなどと呼ばれるタイプは、人数や目的に合わせて2つに分けたり形を変えたりできるのが特徴です。コーナー部分を左右どちらにもつくることができ、2つの小さめのシートにしたり、一部オットマン代わりに使ったりと、さまざまな組み合わせができて便利です。
コーナーソファを組み合わせて、コの字型レイアウトをつくることも可能。これほどの広さがあると、大人数が集まるパーティーでも会話しやすく、くつろげるレイアウトです。
こちらのコーナーソファは、手前の隅の部分が少しだけゆるやかな角度で曲がっており、真ん中を囲むようなレイアウトになっています。座っている人との距離も近くなり、会話がさらにしやすいことでしょう。
カウチソファ、コーナーソファそれぞれの特徴を理解して、部屋の形や広さに合ったものを選び、視界や動線などの面でも快適なレイアウトができるよう工夫してみましょう。
こちらもあわせて
リビング空間に合わせた、ソファまわりの色選びを考える
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