ハーブガーデンのある生活
タイム、セージ、ローズマリー、ミントにバジル。お気に入りの苗を植えたハーブガーデンがあれば、暮らしに潤いが生まれます。
エリオットゆかり
2018年4月28日
料理に使えば、味も香りも見た目も格段にグレードアップするフレッシュハーブ。自分で育てればコストが下がり、育てる楽しみを味わいつつ、日常の暮らしの中で存分にハーブを活かせるなどいいことばかりです。家で植物や野菜を手塩にかけて育てる過程はとても楽しいもの。必要な分のハーブをお店で買うのもいいですが、ハーブがあるから料理やその他の使い道を考えるのは、ゆとりのある素敵な暮らし方だと思います。
野菜畑でもハーブ畑でも。使いたいものを植える
写真は、昨年の我が家の小さな野菜畑の様子です。収穫に恵まれ、いんげん、ミニトマト、ズッキーニ、レタス、にんじんなど、自分の育てた野菜で料理できる幸せを体験することができました。今年はまた違う試みとして、様々な種類のハーブを植えたハーブガーデンをつくることにしました。
写真は、昨年の我が家の小さな野菜畑の様子です。収穫に恵まれ、いんげん、ミニトマト、ズッキーニ、レタス、にんじんなど、自分の育てた野菜で料理できる幸せを体験することができました。今年はまた違う試みとして、様々な種類のハーブを植えたハーブガーデンをつくることにしました。
今までは小さなポットで育てていましたが、仕事柄ハーブを使う頻度が多く、あっという間になくなってしまいます。気兼ねなくたっぷり使えるようにしたいと常々思っていました。
まずは、近所のガーデンセンターにお買い物に行って気合を入れます。気候のよい今の時期、ガーデンセンターは大にぎわい。庭仕事に欠かせない道具はいろいろありますが、自分好みの使いやすい道具を持っているとやる気が違ってきます。小さなアイテムですが、今回私はカラフルな手袋を新調してモチベーションアップを図りました。手のひらには滑り止めも付いていて機能的なガーデングローブです。
土も調達して準備に取り掛かります。肥料入りの土ははいろいろな種類がありますが、どんな植物にも対応できる写真のものを買って帰りました。
場所を決めたら土を敷いて、耕す土を花壇の中に均等に敷き、植え方のレイアウトを考えながら土を耕します。苗を一度置いてみて、なんとなくイメージをつくるとうまく配置できます。
場所を決めたら土を敷いて、耕す土を花壇の中に均等に敷き、植え方のレイアウトを考えながら土を耕します。苗を一度置いてみて、なんとなくイメージをつくるとうまく配置できます。
ローズマリー
ローズマリーは肉料理などによく使われるハーブで、記憶力や集中力を高める作用があると言われています。適した場所であれば夏を越えてさらに越冬もできる、丈夫で育てやすいハーブのひとつといえるでしょう。
以前住んでいた家に、前のオーナーさんから受け継いだローズマリーの茂みがありましたが、何もしなくても生き生きしたローズマリーが一年中生い茂り、さまざまな用途に使えてとても重宝しました。逆に放っておくとどんどん育っていくので、たくさん摘んで友達にプレゼントしたり、乾燥させてスパイスミックスを作ったり、ラッピングのワンポイント飾りにしたりと、何かしらで使うようにしていました。
先日新聞で読んだのですが、イタリアのある地方に100歳を超える方がたくさん住む長寿の村があるそうです。この土地の人々はローズマリーをガムのように口の中で噛む習慣があるそう。毎日続けないと効果はないのかもしれませんが、ローズマリーを植えながらそんなことも思い出しました。
ローズマリーは肉料理などによく使われるハーブで、記憶力や集中力を高める作用があると言われています。適した場所であれば夏を越えてさらに越冬もできる、丈夫で育てやすいハーブのひとつといえるでしょう。
以前住んでいた家に、前のオーナーさんから受け継いだローズマリーの茂みがありましたが、何もしなくても生き生きしたローズマリーが一年中生い茂り、さまざまな用途に使えてとても重宝しました。逆に放っておくとどんどん育っていくので、たくさん摘んで友達にプレゼントしたり、乾燥させてスパイスミックスを作ったり、ラッピングのワンポイント飾りにしたりと、何かしらで使うようにしていました。
先日新聞で読んだのですが、イタリアのある地方に100歳を超える方がたくさん住む長寿の村があるそうです。この土地の人々はローズマリーをガムのように口の中で噛む習慣があるそう。毎日続けないと効果はないのかもしれませんが、ローズマリーを植えながらそんなことも思い出しました。
セージ
セージも肉料理には欠かせないハーブで、こちらではチキンやポークローストの時のスタッフィング(詰め物)の中によく入れます。セージのほろ苦い芳香で肉の臭みが抑えられ、さらにおいしさをアップしてくれます。
セージも肉料理には欠かせないハーブで、こちらではチキンやポークローストの時のスタッフィング(詰め物)の中によく入れます。セージのほろ苦い芳香で肉の臭みが抑えられ、さらにおいしさをアップしてくれます。
タイム
私がいちばん好きなハーブ、タイムももちろん植えました。小さな葉がいっぱいついた可愛らしいタイムが大好きな理由は、香りがよく、料理の味にアクセントがついておいしくなるから。隣に添えればおしゃれな仕上がりになります。また抗ウイルス作用や殺菌効果も期待できるそうで、可憐な見た目と裏腹にとてもパワーのあるハーブです。
私がいちばん好きなハーブ、タイムももちろん植えました。小さな葉がいっぱいついた可愛らしいタイムが大好きな理由は、香りがよく、料理の味にアクセントがついておいしくなるから。隣に添えればおしゃれな仕上がりになります。また抗ウイルス作用や殺菌効果も期待できるそうで、可憐な見た目と裏腹にとてもパワーのあるハーブです。
ミント
ミントはスペアミントとグレープフルーツミントの2種類を植えました。グレープフルーツミントはちょっと珍しく、試しに買ってみましたが、葉をちぎって香りを嗅いでみたら、グレープフルーツっぽい香りがしました。たくさん増やして、よい香りのフレッシュミントティーを飲むのが楽しみです。
ミントはスペアミントとグレープフルーツミントの2種類を植えました。グレープフルーツミントはちょっと珍しく、試しに買ってみましたが、葉をちぎって香りを嗅いでみたら、グレープフルーツっぽい香りがしました。たくさん増やして、よい香りのフレッシュミントティーを飲むのが楽しみです。
料理や暮らしに生かすハーブ
ハーブは基本的に丈夫で、どんどん成長します。フレッシュなハーブがたっぷり使えるのは、小さいけれどこのうえない楽しい贅沢。料理の仕上げに、テーブルコーディネートに、小さなブーケにして飾ったりと、さまざまな楽しみ方があります。
今回は、ハーブを使ったラムローストをご紹介します。肉に切り込みを入れてにんにくやオリーブ、ケイパーを詰め込み、上からハーブを差し込んで焼くので、ラム肉独特の香りが和らぎます。
ハーブは基本的に丈夫で、どんどん成長します。フレッシュなハーブがたっぷり使えるのは、小さいけれどこのうえない楽しい贅沢。料理の仕上げに、テーブルコーディネートに、小さなブーケにして飾ったりと、さまざまな楽しみ方があります。
今回は、ハーブを使ったラムローストをご紹介します。肉に切り込みを入れてにんにくやオリーブ、ケイパーを詰め込み、上からハーブを差し込んで焼くので、ラム肉独特の香りが和らぎます。
ガーリックオリーブのラムローストハーブ風味 野菜のロースト添え
今回は大きなかたまり肉で作りますが、もし余ったらカレーにしてもおいしいです。一気に大量に作れて、見た目も豪華なので、大人数のパーティーにもおすすめです。
材料(8人分〜)
ラム肩肉(骨つきかたまり肉) 1.5kg
塩 小さじ1
粗挽き黒こしょう 小さじ1
にんにく(薄いスライス) 2〜3片分
ケイパー大さじ山盛り1
オリーブ(薄いスライス) 8〜10個
ローズマリー 2枝
タイム 2〜3枝
リーキまたは太めの長ねぎ 1本
紫玉ねぎ 1個
にんじん(大)1本
セロリ(軸の部分)2本
あればパースニップ(大)1本
熱湯 100ml
固形スープの素 1個
赤ワイン 100ml
作り方
1. ラム肉の両面に塩、粗挽きこしょうを小さじ1/2ずつ振り、手でしっかりとなじませる。
2. 小さな先の尖ったナイフで肉に切り込みを入れ、その中ににんにく、オリーブを2〜3枚ずつ、ケイパー2粒ぐらいずつを詰めていく。2cmぐらいに切ったローズマリーとタイムを差し込み、耐熱トレイの中央に置く。
3. リーキは2cmほどの輪切り、紫玉ねぎは半分に切って繊維に逆らってスライス、にんじん、セロリ、パースニップは乱切りにして耐熱トレイの周りに並べる。
4. 計量カップに熱湯を入れ固形スープの素を溶かし、赤ワインを加えたものを3の上から回しかける。
5. 4を120℃に熱したオーブンに入れ、約5時間焼く。途中2回ほど取り出して野菜を混ぜ、肉汁を肉にかける。
6. 30分ほどアルミ箔をかぶせ、室温で休ませてから切り分けて、野菜とともに器に盛りつける。肉汁を肉の上にかけて召し上がれ。
今回は大きなかたまり肉で作りますが、もし余ったらカレーにしてもおいしいです。一気に大量に作れて、見た目も豪華なので、大人数のパーティーにもおすすめです。
材料(8人分〜)
ラム肩肉(骨つきかたまり肉) 1.5kg
塩 小さじ1
粗挽き黒こしょう 小さじ1
にんにく(薄いスライス) 2〜3片分
ケイパー大さじ山盛り1
オリーブ(薄いスライス) 8〜10個
ローズマリー 2枝
タイム 2〜3枝
リーキまたは太めの長ねぎ 1本
紫玉ねぎ 1個
にんじん(大)1本
セロリ(軸の部分)2本
あればパースニップ(大)1本
熱湯 100ml
固形スープの素 1個
赤ワイン 100ml
作り方
1. ラム肉の両面に塩、粗挽きこしょうを小さじ1/2ずつ振り、手でしっかりとなじませる。
2. 小さな先の尖ったナイフで肉に切り込みを入れ、その中ににんにく、オリーブを2〜3枚ずつ、ケイパー2粒ぐらいずつを詰めていく。2cmぐらいに切ったローズマリーとタイムを差し込み、耐熱トレイの中央に置く。
3. リーキは2cmほどの輪切り、紫玉ねぎは半分に切って繊維に逆らってスライス、にんじん、セロリ、パースニップは乱切りにして耐熱トレイの周りに並べる。
4. 計量カップに熱湯を入れ固形スープの素を溶かし、赤ワインを加えたものを3の上から回しかける。
5. 4を120℃に熱したオーブンに入れ、約5時間焼く。途中2回ほど取り出して野菜を混ぜ、肉汁を肉にかける。
6. 30分ほどアルミ箔をかぶせ、室温で休ませてから切り分けて、野菜とともに器に盛りつける。肉汁を肉の上にかけて召し上がれ。
テーブルにハーブを飾って仕上げ
フレッシュハーブをテーブルの飾りに使うのもおしゃれ。もともと食べるものなので、安心して使うことができます。
写真は無地の生成りのナプキンの上にタイムをのせてワンポイントにしたもの。注意点は切っておいても半日ぐらいなら葉っぱが萎びることのないハーブを選ぶこと。タイムやローズマリーはとても向いています。
フレッシュハーブをテーブルの飾りに使うのもおしゃれ。もともと食べるものなので、安心して使うことができます。
写真は無地の生成りのナプキンの上にタイムをのせてワンポイントにしたもの。注意点は切っておいても半日ぐらいなら葉っぱが萎びることのないハーブを選ぶこと。タイムやローズマリーはとても向いています。
白いシンプルなお皿の周りにハーブをつなげて絵柄のように飾れば、ハーブ柄のリムのおしゃれなプレートになります。
こんなことにも使えるのは、家でハーブを育てるからこそできる贅沢かもしれません。このほかにもハーブのリースやブーケを作ったり、お風呂に入れたりと楽しみ方はさまざまです。
ハーブのいろいろな使い方はこちら
ハーブを楽しむ暮らし:育てたハーブの保存方法と簡単ごちそうレシピ
簡単DIY:ハーブの香るスワッグ
自家製ドライハーブの作り方と使い方
ハーブを楽しむ暮らし:お風呂に入れてリラックス、バスハーブブーケを作ろう
ハーブを楽しむ暮らし:素足の季節、フットバスでリフレッシュ
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キッチンで育てるハーブ
限られた空間でもハーブガーデンのある生活は楽しめます。キッチンでミトンやタオルなどを掛けるレールにハーブポットをひっかけて飾れば、場所を取らずおしゃれで実用的なキッチンガーデンができます。
この場合は白いポットの中に直接植えるのでなく、水はけのよい穴の空いたプラスチックのポットに植えてから白いポットにセットしましょう。水やりも楽で育ちやすいです。
限られた空間でもハーブガーデンのある生活は楽しめます。キッチンでミトンやタオルなどを掛けるレールにハーブポットをひっかけて飾れば、場所を取らずおしゃれで実用的なキッチンガーデンができます。
この場合は白いポットの中に直接植えるのでなく、水はけのよい穴の空いたプラスチックのポットに植えてから白いポットにセットしましょう。水やりも楽で育ちやすいです。
ベランダやテラス、ポーチなどでも育てられますね。小さなポットに植えて並べるだけなのでとても簡単。始めやすいのはこんなスタイルかもしれません。
広い場所がなくても、庭やバルコニーの壁面に鉢植えホルダーを取り付けてハーブガーデンにすることもできます。小さな椅子やテーブルが置ければカフェ気分。とれたてハーブで作るフレッシュハーブティーをこのスペースで飲んだらおいしそうです。
5月は暑すぎず寒すぎず、屋外が気持ちよい気候が続きます。今度のお休みは思い思いのハーブを植えて、これからの季節、フレッシュハーブをおいしくおしゃれに日常に取り入れてみませんか?
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素敵な記事でした♪ 初夏になり、ハーブを育てたい気持ちがぐんぐん高まってるところにこちらの記事で、ますます育てたい欲が高まりました(笑)プランターで育てても、食べきれないくらいに育ってしまうので、お皿の飾りにすることやリンクされていた記事もとても参考になりました。
ハーブを植えてらっしゃるところが気になります、木を重ねてつくったような?木の素材や、重ねるだけでいい?のか、内側に防水シートなど入れてたりするのかなど、興味深々です。
Taki Yamauchiさま
初めまして。
とても貴重なコメントを頂きまして心より感謝お礼申し上げます。
「料理にしても例えば敢えて和食にハーブを合わせる」というアイデアもとっても面白いですね。
逆の発想でハーブを使うと新たな美味しさが生まれますね。
ミントやトマトお話もとても興味深く拝見致しました。
具体的なアイデアを含めた奨励のコメントを忘れずパンチの効いた驚き発見を日々の生活に生かしていただけるような記事を書いて参りますのでこれからもぜひご覧いただければ嬉しく思います。
kayandmaryさま
心のこもったあたたかいコメントありがとうございます!
プランターで育ててもすくすく育つハーブたちなんですね。愛情いっぱいに育ててらっしゃるお姿が目に浮かびます。ハーブも幸せですね。ハーブになりたいです。(笑)
家にあるこのスペースはもともと木の枠はありました。新築の家だったのでおそらくその時建築に使った木を重ねて作ったと思います。内側にはおっしゃられている防水シートが貼られています。見えない部分だけにこうしたことも記事のなかに加えていったらいいですよね^^新しい気づきをありがとうございます。
これからも楽しく日々の生活のエッセンスになるようなことを楽しくアップしてまいりますのでどうぞよろしくお願いします!